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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突


劇場版ウルトラマンブレーザー、見終わる。
面白い作品だった。。。ただ言うのであれば劇場版特有の派手さとか、そういうのは希薄に感じてしまった部分もあって、それだけテレビ版の映像が凄かったと見るべきなんだろうけどあのクオリティならテレビでやっても違和感はないよな。ってなる。
ただストーリーは凄い好きで話の内容がある意味では凄い世界規模の話で、子供目線から見る大人たちの面倒臭さや、大人たちが残す負の遺産、それに対して何も出来ない自分たちに対する子供からの失望感。
一見、頭の良い子供の世間知らずな戯言で終われない現実を子供の目線から語られる申し訳無さ。
これが心にどうも響いちゃったんだよなー。現代社会に対する風刺が聞いてて強さもあるよな。
父に対する愛憎が引き起こしてしまった子供の暴走っていうのは現代社会に凄い響くし、ゴンギルガンが国会議事堂に向かう理由って言うのも現政権に対する制作側からの強い失望感を強く感じるから解る。
国会議事堂をぶっ壊したのって、そういう部分を感じるし与野党問わず政治家は劇場版ブレーザーを見ないといけない。裏金問題のことも含めて凄いタイムリーな話題だなーって思わずにはいられないよなーと。
今の世界は子供特有の健やかさを失いやすい世界でもあるというそういう時代でもある。
ゴンギルガン自身は、そういう少年が嫌った大人達の生み出した負の遺産の象徴として見ることも出来るし、あれに子供が取り込まれることで子供たちの未来は不安しかないっていう見方もできる。更にあれで変化したことで同時に、子供が過激な存在になって行う衝動的な行動の醜さも両立してると思うんだ。
同時に大人達にこのまま放っておくと子供たちは健やかさを失って醜いゴンギルガンのようになる。っていうメッセージだし、下手に若さに任せて暴走するとああ迷惑をかけるんだよ。これは言っちゃえば欧州の若い環境活動家が絵画とかに建築物にペンキとかぶっかける連中がいるけどそういうことなんよ。
環境問題は大事だけど、その為に、ああいうことをすると逆に環境を壊しかねないというメッセージのようにも思える。
それは今の時代を好き勝手に生きる大人の中にある醜さと、愛されていないと思っている子供たちの抱く暴走の醜さは等しいものであるということを感じるんだよね。
スゲー怖いことよ。
健やかさを失った純粋な子供の感情の暴走が抱く醜さ、大人の身勝手な醜さ、作中だと、ここに明確な答えは無いんだよな。
答えを出すと説教臭くなってしまう。下手に説教臭くせずに、この映画を見て「君は作中の人物たちを見てどう思った?」って、そういうことを考えさせる映画なんだろうと思う。
自分は、こういう手法の映画が好きだからさ。色々と思うわな。
ある意味、劇場版だから演出過多にせずにいつものテレビのちょっとした延長位の演出にしたのって、こういうメッセージを伝えたかったからなのかな。っていうのは正直、思ったよね。
国会議事堂を破壊するシーンはもうあれは世間の怒りよ。
所謂、不景気に突入してから大人たちは何もせずに、それどころか私利私欲を満たして国民を苦しめる政治家に対する不信を描いてるよな。 明確な暴言は無いにしろエミ隊員が「一番醜い大人たちがいる場所……」ってゴンギルガンが向かってる場所が国会議事堂ってわかった時、これを言う訳じゃん。
ああいうの怪獣映画とかの伝統でもあるけど、それまでの理屈付けが非常に上手いな。っていうのは思った。まぁ、後、子供向け作品だからっていうのはあるんだろうけど、あの少年のやらかしたことのデカさを考えると、あの後、どうなったんだろうな……
明確に描かれてないのが、ちょっと怖いよな。
ゴンギルガンに魂が無い。っていうのが良かったよな。それによって少年が魂になることで少年の持つ破壊衝動が父への愛憎、大人への失望感が伝わってくる。
んでパトレイバー2でもあったけどきな臭い平和でも、それを守るのがゲント隊長の仕事で不正義の平和だろうと、正義の戦争より余程マシで、そんな平和な世界の中でも確かな幸せがあるとしてマブセ博士とゲント隊長の家族が嫌味な感じがなく対比になっているのが面白いよな。
大人に失望して暴走したマブセ少年と、下手すれば似たような経緯を辿っていたかもしれないけど家族愛で健やかに育ってきたヒルマ・ジュンとの対比は凄い面白いよね。
真面目な奴ほど絶望すると暴走するからなー。
ついでに理想の父親が実は……っていうのはベストマザー賞とかに対する強い皮肉を感じて面白かったw
そういうストーリーラインは凄く好きだね。
親子の対比としてのドラマが個人的に結構、好きで、そして、やっぱりウルトラマンっていうのは親子で見る作品
子供と親が一緒見ることで親は子供に対して、どう接するのが良いのか。そういうのがちゃんと描かれているんだよね。
こうならないように、ちゃんと、親は子供を見なきゃいけないんだよ。っていう、そういう部分を強く感じました。
怪獣映画でありながらウルトラ流の家族映画でもあるんだよね。
まぁ、制作側の政治に対する不満っていうのは言いすぎだけど、時期的にタイムリーだからちょっと勘ぐっちゃうわな。そうでなくても制作された時期でも現政権はろくでもないことしてるしなー
ちょっと勘ぐっちゃうけど、ただ、物凄くタイムリーな時期に公開になったなーってのを改めて感じちゃうよね。
新しい怪獣の着ぐるみをいっぱい作ったから、その分、劇場版の予算は結構、削られちゃったのかなー?とか、そういうのは思った。正直、劇場版デッカーよりも予算、少なく感じちゃったしな。
そういうのをどうにかするために、ああいう内容にしたんだろうなーとも思う。
良い意味で鬱憤晴らしにはなる。
劇場版における予算のなさを、少しでもテレビ版のクオリティアップとか新規怪獣の予算に使われていたというのなら、添えはそれでしゃーないと思うので、そこは許すか。
なんやかんやでテレビ版のブレーザーは毎回、面白かった。っていうのもあるわけだしな。
特撮テレビドラマとは思えないようなアレ
ドラマ自体の内容も父と子、父と父と、単純だけど深い内容なんだよね。
そしてマブセ博士も悪人と言うわけではなく妻を失った哀しみを研究で誤魔化し、それによって子供の心を理解しようとするのを忘れて暴走を生んでしまったという、家族を維持する難しさと言うのがあって、ゲント隊長も一度は家庭が怪獣の手によって壊れそうになってしまったからこそ、マブセ博士の中にある子供の愛情を理解できる人だし、決して悪人ではないんだよな。寧ろ子供に対してはちゃんと理解しようとしているけど結局、子供の愛と研究を天秤にかけて研究を取っちゃったからこそ生まれてしまった齟齬が今回の悲劇につながったわけで。でも研究よりも地球の平和を大事にするからこそ研究所に行って今までの全てを消してまで平和を取ろうとするのは序盤で分かるしね。あのミサイルのくだりで。
だからこそゲント隊長はマブセ博士を助けようとしていたんだろう、それが博士を劇場版のゲスト主役としての際立たせてる。
改めて初代ウルトラマンにおける怪獣と言う名のゲスト主人公とウルトラマン・防衛隊と言うホスト主人公の関係は非常によくできていたとは思う。
シンプルな構成だから、非常に分かりやすいよな。
ゲント隊長の過程に、何があったんや?っていうのもある程度、予想できやすいものではあるし、ジュンも成長したしなー。父親が、ああいう仕事をしていると理解しているからこそ、父がいないときの家庭は自分が守らなければならないっていうのを理解して、暴走しないのは、それがゲント隊長がちゃんと愛を注いで育ててきたんだよな。
でもマブセ博士の息子は理解しながらも、ああなったのは、そこにあるのは愛情不足が愛憎から憎悪へと変化してしまった哀しい少年として描かれている。ついでに変に頭が良いからこそ、ああいうもう過激なことまでできてしまうという、自分の能力を全て駆使して暴走してしまって取り返しのつかないことをしてしまったわけで。
この対比が凄い面白いんだよ。
結局、愛情をどう注いだか、どれくらい注いだかで、それが子供にどれだけ強い影響を与えるかというのが良くも悪くも伝わってくるという、この手のウルトラにある親への説教と言う部分を露骨にメッセージにすることなく伝えているというのが良いよな。
メッセージ性を変に前に出すと下品になるし、この手のは説教臭くなるから、物語で見せるっていう。
だから、日本の特撮ヒーロー映画って好きなんだよ。こういう家庭ドラマとかによくあるような説教臭さが無いから。
その塩梅が良く出来てるんだよね。
ブレーザーはあくまでも今回はわき役だったなーっていう、後、劇場版で正体がばれるのかと思ったら、そうでもない。まだ、これはブレーザーは続編をやるとみても良いのかな?っていうのは割と思ったし、自分も、続編はやっぱり見たいんだよね。
まぁ、やっぱり正体がばれるのはどこかお約束的な部分もあったから、これはちょっと意外だった。
最終的にばれないまま終わるのも珍しいよな。
続編、難しいかもしれないけど、個人的によ。いつもの1月から始まる総集編枠を使って4話くらい、新規エピソードをやるとかさ、ブレーザーの次のウルトラマンがブレーザーと地続きの世界で、そこで正体がばれるとか、そういうのがあってもいいとは思うんだよな。
次のウルトラマン、なんか、名前、出てるようだしな(つ=ω=)つ
最後にね。
スカードの作戦は見てて緊迫感がやっぱりあったし、アースガロンもブレーザーと一緒に大活躍だし全体的にはやっぱり楽しかったし、哲学的だし、家族愛やら、大人と言う生き物やら、そういったものを全面的に出していたのは印象深かったな。
んで、後、思うんだけどさ。
そろそろ、劇場版ウルトラマンで10分くらい使って、テレビ版の総集編を挟むのやめない?あれ、無くても良いよw
寧ろ、テレビ版の今の総集編期の中で劇場版公開前にブレーザーの記憶をたどる敵な総集編を、そっちでやってさ、映画は、そのままスタートから新規の話でやって欲しい

| 特撮感想 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

大人達を責めないで

観てきました。まずゲント隊長やSKaRDの皆さんそしてブレーザーと映画館で再会できた事が嬉しかったです。
マニア目線としては爆発シーンでの炎の広がりや火の粉の飛び方にミニチュア特撮の粋を感じた次第ですが。
感動的な親子のドラマや胸に手を当てたくなる社会風刺なども盛り込まれ、鑑賞後の満足度は高かったです。
パンフ内の田口監督インタビューによると、実は国会議事堂のミニチュアセットが結構お金かかったっぽい。
山場の舞台で、ちゃんと作らないと折角の社会風刺も活きなくなる訳だし、良いお仕事見さして貰いました。

| kwai | 2024/03/07 22:16 | URL |

kwai さんへ

個人で色々と良識的にやったんですけど、それでも、この現状ですからね。でも、どうにもならないとき、あの子供の台詞を聞いたら、思わず「やりました…。やったんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ!!」っていうガンダムUCのバナージの台詞が頭の中に浮かんでしまったという。あまりにも、彼の言う大人への失望は大人一人一人じゃどうにもできないという、あの辛さ。いや、でも、あのメッセージ性は見ていて辛いものが・……それでも鑑賞後の満足度は本当に高い。
あー、なんか、国会のミニチュアは、結構、金がかかったそうですねwそうなると、しゃーないのかなーと言う感じもしますし。楽しかったから良いかと。
国会の、あの風刺は、やっぱり思いますね。

| 月 | 2024/03/07 22:54 | URL |















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