2023.09.22 Fri
大魔神怒る
いつも、怒ってるやん。とか、そういう野暮なツッコミは無しにして。
まぁ、前にも言ったけど、大幅なストーリーラインは前作とそうそう変わらないんだよ。名君が暴君に滅ぼされて、それで清い心のものたちが頑張るけど多勢に無勢、そして、大魔神に祈って覚醒して大魔神が悪しき暴君たちを滅ぼす。っていうのがいつものルートなんだよねw
ちょっと設定とか舞台とか弄った程度で。でも、それでもやっぱり面白いのはスーパー戦隊シリーズや仮面ライダー、ウルトラマン的な、時代劇で言えば水戸黄門や暴れん坊将軍のような様式美が、もう一作目で完成しているからなんだよな。だから、面白いし、亜流ではあるけど、面白い。でも言うまでもなく話を重ねるごとに収入が少なくなったわけだけど、でも、「怒る」は制作費と同じだったんだっけ。でも、三作目で落ちちゃったわけで。その理由はやっぱり、亜流だけでは飽きられる。ウルトラマンみたいに一話一話に話のテーマを入れるのが大事なんだろうと思わせる。
事実、エンターテイメントとしての時代劇に終始している分、よく言えば安心してゆっくり見れる。悪く言えばテーマが同じだからこそ、変わり映えが無いということ。
だからこそ飽きられてしまったということだ。
ウルトラマン、スーパー戦隊や仮面ライダー、他の時代劇のようにお話が全部、繋がっているドラマ性と言うのもあるわけでもない。三作全部、パラレルと言うのもある。
神秘の存在として描きたいがためにドラマの連続性は導入しなかったのかもしれないけど、結局、そのおかげで変わり映えのしない一作目と同じようなドラマが展開されれば視聴者が飽きてしまうものなんだろうな。
面白くはあるんだけど、ちょっと設定が変わっただけで一作目とそうそう変わらないから、やっぱり、テーマを何かしら変えておくべきだったよなーってのは思うのです。
ただ、今回は、前作と違う部分として魔神の像が序盤に破壊されてしまうという状況から、「あれ?これ、魔神、どうなるん?」っていうワクワク感はあるんだよな。
でも、もう理屈抜きで彼は神の化身のような存在だからこそ問答無用に復活するし、人をあっさり殺せる武器は全く効果が無い、そういう存在だからこそ、群れで来る悪党の配下たちをバッタバッタとなぎ倒す姿は、これまで多くの善良なものたちが抵抗しても無駄に切り捨てられたり、抵抗なく切られたモノたちを思う悪逆の者どもを切り捨てる容赦のないカタルシスっていうのは、これ、面白いんだよな。
1時間以上耐えて、クライマックス、ようやく大魔神が出てきて悪を討伐するカタルシスってのは、やっぱ、これだよ。大魔神カノンは、これを感じなかった。大魔神の一番の肝であるにもかかわらず。
この性質を活かしてドラマシリーズは出来たと思うんだよねぇ。
ついでに、今回の大魔神は水ノ魔神と言う設定で描かれていて、何気に、それくらいしか変わりはないんだよね。だから、そういう設定だから像が壊れても復活すんのよ。っていう感じなんだけど、まぁ、そこ行くと大魔神っていうのはなんかしらのエレメントっていうか、そういう自然の化身なんだろうとみることもできるね。
それがスサノオのような、そういう化身になるということ、なんで、ああいう鎧をまとっているのかっていうのは、たぶん、スサノオと関連しているような、そういう部分も感じるね。
日本神話の神々の化身、所謂、自然現象とかを神々の怒りと称したような、だから、怪獣と同じで、それの擬人化というか、まぁ、そういうことなんでしょうね。
ついでに、正直、今回、魔神の登場は一番好きな登場の仕方だったりするんだwモーゼの十戒をモチーフにした。っていうから、そりゃ、そうなるわな。とも思ったりする。
ついでに、やっぱり、大魔神の身長4.5mって言うけど、それよりもデカく見えちゃう(=ω=;)それは、そういう撮影の仕方ッというか、そういうのもあるんだろうけど、やっぱり、大魔神の存在の大きさっていうのが、そういう風に見せちゃうのかもしれないよね。
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