ＡＱＵＡを照らす月光

夜空とあの人のアイカツＳＳ

　ゾクゾクするような心地よさだった。
　大学にいる女も悪くないが、自分よりも地位も名誉も上の女を抱くというのは途轍もない愉悦が肉体に降り注ぎ充足感を与えてくれる。
　中野結からすれば、そういった女を抱けたというのは例え、それが受けに回ろうとも幸福に満たされる。
　都子は、こんな世界になっても真面目に教師を目指しているのだから立派なものだと思いながらも、結は享楽的菜世界、自分の望んだような世界に放り込まれて、そのまま……
　ましてや、今までのセフレが全て、ここにきているのだから。
　「なぁ、夜空さん、面白い女知ってるんだろ？」
　「ふふ、当然。」
　中野結の相手は数多い。
　ラブホテルのシャッフルカップルで相手になったのは香澄夜空だったというわけだ。
　そんな中で常人ではなく運よく当たりを引いた。
　その相手は香澄夜空……レズビッチとして有名なアイドルを引いたと同時に大きな相手を抱けるということへの高揚感は久しぶりだ。ちょうど、都子を初めて抱いた時のような高揚感が肉体を循環する。
　「なんか、相手を紹介してくれよ。」
　「良いわ。貴女、気に入ったもの。」
　女を数多く抱いてきた中野結にしても、目の前の女は極上だ。
　そして、香澄夜空自身に認められたことも一つの愉悦。
　中野結の噂を知らないわけじゃない。
　寧ろ、興味が出ていて、今日のシャッフルカップルに参加したと聞いた時もイカサマをしたほど。
　「じゃぁ、まずは、姫子さんと千歌音さんが姉と慕う、Merm4idのリカ茉莉花とか……どうかしら❤あなたととても波長が合いそうな気がする。」
　「Mermaid……ふぅん、なるほど。面白そう。」
　「特別に私を気持ちよくさせてくれたし、紹介してあげる❤」
　香澄夜空はそう言うように、この井の中の蛙なのか、それとも、面白いことになりそうだとニヤッと笑う。

　リーベ女学園で待ち合わせして食事をしながら初心な女学園の生徒たちの絡みを見てから中野結は桐島都子以外の女とセックスに興じる。
　今日の相手は大学でアイドルクラスに人気のあるレズビアンカップル、Merm4idのリカ茉莉花。
　元より結のセックスは享楽的なモノではあるが、目の前の二人も同じ享楽的にセックスをするタイプの女二人。ステージの上で鍛えられた官能的な仕草や身体付と言うのは結の身体を大きく興奮させた。
　「ったく、このふたり、やべーな……💗」
　元よりMerm4idと言うダンスミュージックを含んだDJユニットを組んで、激しく蠱惑的に踊り、ダンスをして、そして歌い客を魅了するボーナスセックスタイムまでして観客を魅了するのだ。
　それは、来栖川姫子と姫宮千歌音が「お姉ちゃん」と呼ぶほど。
　「そりゃ、姫子ちゃんと千歌音ちゃんがお姉ちゃん💗って呼ぶくらいだしね❤」
　「あの二人にお姉ちゃんって呼んでもらってるの、まだ私達だけだし❤」
　ラブホテルの一室、ようやく肉体関係を保てるような相手と中野結は姫子と千歌音のお気に入りである二人の女に抱かれていた。
　無尽蔵なスタミナはどれだけ相手がタチに回ったとしても必ず内なる獣が発情して……狂わせる。
　「ちょっ❤ま、マジで、そんなの、イってるってのぉっ❤」
　「まぁだまだ❤姫子ちゃんと千歌音ちゃんは、それくらいで根を上げなかったよぉ？」
　「根、根なんてあげてねーっ！？んひぃぃぃぃっ❤」
　「じゅぶぶぶるるるるるうっ❤」
　「んぉぉぉぉっ！？」
　思わず、結が不意打ち気味に絶頂を迎える。茉莉花のねっとりとした焦らすテクニックに頭の回転が追い付かなくなる。
　そうして、散々、こちらも身体を舐っているのに、それ以上に敏感場所をすぐに探り当て、フェザータッチするような舌の動きに翻弄されながら絶頂した瞬間に肉体が敏感になり、リカがパワープレイとでも言うべき、強引な愛撫、絶頂仕立ての淫部にリカの口がバキュームする……
　意識が奪われかねないほどの刺激に襲われた。
　（やばぁっ❤この二人でこれなら、都子の相手は、もっと……やばっ❤また、イクッ❤）
　「イクッイクッ❤も、もう、そんなの、そんなのぉぉぉぉぉぉっ❤」
　セックスの最中に思わず、他の女のことを考えてしまうことに対しての油断なのか、苛烈になるリカ茉莉花の責めに肉体はとうに、絶頂しやすい状態になるほど敏感になっていた。
　茉莉花の性感帯攻めで思い切り焦らされた後に、リカの強引ともいえる力技的な愛撫に、見事に屈してしまう身体がいることも事実……
　「ふふ、結、とっても可愛い❤」
　「私たちも、もっと、結ちゃんを気持ちよくさせてあげる❤」
　仕草もそうだが、あの超有名なレズAV女優の二人に気に入られるだけあって、テクニックは結の身も心も充足させるほど。リカと茉莉花の連携は思った以上の快楽を与えて、中野結は久しぶりにされるがままのセックスを楽しんで果てた。

　（思った以上に、いえ、こんな人、この世界にいるんですね……）
　ずっと、ビデオで見てきた。いや、結に見せられてきたとでも言うべきか。
　「よろしくお願いするわね。都子さん。」
　「緊張しなくて大丈夫だよ。」
　二人に挟まれるように、ソファに座らされてインタビューから入る。
　今回の仕事は手取り１００万円以上。
　都子と姫子と千歌音の出会いはほんの数日前。中野会のメンバーと間違えてしまったこと、しかし、それを許すと同時に、どうせなら自分たちとと言うことで、お金につられてこうしてAVデビューしてしまったという処だ。
　レズAVの現場と言うのは思った以上に官能的な美人が多く存在しており、それがより都子の中にいる牝としての本能を疼かせた。
　それが、更にトップクラスの女優である姫子と千歌音となれば、それが相手となれば、それだけで意識が喰われてしまいそうになる。
　改めて一晩３００万円……
　桐島都子の一晩の価値……と、でも言うかのように都子は初めてのアダルトビデオに出演する。
　「ふふ、こういうのは初めてかしら？」
　「え、あ、はい……写真に撮られたことはありますけど、こうやって実際に撮影して、それが作品になるのは初めてで……」
　「そう、ふふ、意外ね。貴女のような子を放っておいたのは、この世界の罪ね。」
　相手は姫宮千歌音と来栖川姫子の二人。初めて見たときは清楚だが、今、この場にいる二人を見ると、官能的と言う言葉が良く似合う。
　美の中にある牝としての本能、このラブホテルの匂いだけで分かってしまう。
　どうせなら、永続的に収入が入ったほうがいだろうという考えと、この世界には女しかいないからこそ、余計に。それに相手が有名どころの姫宮千歌音と来栖川姫子ともなれば、それは売れれば売れるだけマージンが都子の処に入ってくる。
　桐島都子の身体は官能的だ。
　中野結が、そう口にした。そして自分たちが姉と慕う水島茉莉花と瀬戸リカが言う、桐島都子は極上の身体でもあると。
　そんなことを言われれば嫌でも興味と言うものは女として沸いてしまう。
　「ねぇ、都子ちゃんはいっぱいエッチしてきたんだよね？」
　「え、あ……はい。」
　思えば、姫子と千歌音も都子からすれば、セックスから無関係な美しさを持っているというのに、一度、動画やBDを見てしまえば、一匹の牝になる……その二面性と呼べる部分にどこか自分とシンパシーが沸いてしまうところでもある。
　こうして頼りになるお姉さんを今していながら、相手がレディ・レディやみれまも、ゆゆりり、たかなほともなれば……さらにスクールアイドルや舞台少女まで手懐ける強かさもあるレズAV女優のカリスマとも言うべき女の前が両隣に挟み込むようにいる。
　都子よりも大きく豊満な乳房を向けながら……
　都子は、これから行われることに息を呑んだ。ネコに回っても、タチに回っても極上の気持ちよさを与えると評判の姫子と千歌音……
　「それじゃぁ、始めましょうか。都子ちゃん。」
　「いっぱい、気持ちよくなろうね。可愛い都子ちゃん……💗」