2023.03.25 Sat
思えば最初は
そうは言うものの身内と言っても、身体を重ねたのはきくりだけである。
そのきくりも、ほぼレズレイプと言う、姫子と千歌音のように愛を刻むように囁く、考えてみれば、その場のノリでいうような、そういう憧れと言うのもあるはずなのに。
気づけば……
こんなに自分の演奏やら、そういったものを受け入れてくれるというのに、どうして、この世界に来ても、気づけばライブハウスの植え込みで話しかけていたりなど。
特に、ひとりからすれば陽キャオーラ全開の、ほわんや、りんくや明日小路や戸山香澄に話しかけられるだけで特に身体が溶けるような、あの感触が襲いかかる。
それでいてしどろもどろに答える、ひとりの台詞をちゃんと聞いて受け入れて返してくれるのだから、「彼女たちは人間じゃない。聖女様か天使様なんだ……」だから、あそこまで歌が上手いのも楽器が上手いの演奏が上手いのも理解はできる。
「そうじゃなきゃ、こんなこと出来るハズが無い……」
「おーい♪ぼっちちゃーん♪」
「あ、きくりさん……」
ふと、彼女を見ると思い出すのは、思えば、何故、この人と成り行きでラブホテルに入ってしまったのかという、そういう記憶の方が強い。
快楽や、そういったものよりも、それ以上に……
ただ、思えば、どことなくシンパシー的なものがそうさせるのか、ただ、身体の相性がやたらよかったのは覚えている。
「ぼっちちゃん、すっごいねぇ💗こんなに綺麗な一本筋、初めて見たかもー💗あたし、オナニーしすぎて星歌先輩とやった時は、非処女かと思われたくらいだよー💗処女だったんだけどねー💗」
いや、思い出はそれ以上に、ただただ快楽の坩堝に肉体がハマっていったことしか覚えていない。
「ぶふっ……」
それは、初めてのセックスにおいてのことである。ただ、視線が情熱的かどうかとか、そういった官能的な思い出があればどうのこうの……
「うわぁ、これから、ぼっちちゃんの中にー💗」
「いやッ、言わないでぇぇぇ……ッ」
「もう、ここに入っちゃったんだからぁ❤」
アルコールが身体に入っているせいなのか抜き挿しがどんどんダイナミックになる。ただでさえ、ひとりのオナニーすらしたことのない膣穴の中に極太の肉棒が暴れまわり、涎を垂らさんばかりだった粘膜が、恥ずかしげもなくきつく抱擁する。
「ひいッっ!?!?!?」
ひとりは引っかくような勢いで両目を隠し、歯を食いしばる。
「グッチュグッチュと鳴らしてぇ、ぼっちちゃん、いやらしねぇ💗」
「あッ、ああッ、ゆるしてッ」
身体をよじりすぎて肩を交互にぶつけ、それでも黙っていられずに全身を跳ねさせる。硬い肉頭が膣天井を突き破らんばかりに衝突し、大声でむせび泣く。
「ほぉら、もっとやるよー❤星歌さんに鍛えられた私の腕を見せてあげるー💗」
ひとりの伸ばした手を掴み、きくりが上半身をグイと抱き寄せた。
引き攣った下腹に腰がめりこみ、泣きどころごと持ちあがりそうになる。
「んフフフぅ、締めつけっぱなしになってるよー💗ぼっちちゃん💗」
力を入れて乳房を揉まれても、執拗に突かれる子宮同様に痛みを感じない。逆になにかのスイッチのごとく、もっと責めてほしいような気持ちにさせられる。
「かんべんして、きくりしゃぁんッ」
「やぁだ❤ぼっちちゃん、クッソ可愛いしぃ❤」
「そんな……だめッ、だめッ、だめえッ」
ひとりは首を振って、すぐにのけ反った。すっかりほぐれたGスポットを、ドスドスと叩くように嬲られるのは想像以上に強烈だった。
顎を浮かせ、ひとりは白目を剥いた。ほつれた前髪を、きくりが指で優しく寄せる。
「ほらほらぁ💗楽になったら、もっと楽しくなるよー💗」
飴と鞭のつもりなのか、呼吸が止まりそうな突きこみがなりをひそめだした。緩んだ腹筋がブルルッと切なげに震え、どッと汗が噴きあがった。
抽送が弱まったおかげで息をつけたが、きくりはすぐに動きだす気配を見せる。
拷問のごとき快感を思いだし、ひとりは青ざめた顔でひッと息を呑んだ。
「どうするー?ちょっと休むー?」
「あっあぁっ……あぁぁぁっ……」
あまりに肉体に襲いかかる快楽がフィードバックして、どうしようもなくなる。
「あれぇ?声が出ない?」
きくりが女豆を内側から持ちあげるようにえぐった。
ドロドロの秘肉が恥ずかしいくらい蠢き、ひとりは高まる絶頂感に声を震わせる。
痙攣するように小さく揺れていた裸身が、グッと強張って反応を大きくする。
伸びた足指までビクビクしはじめるほどの快美に、ひとりは悲鳴にも似た嬌声を放った。浮かせたばかりの腰が落ち、裏腿に生温かな感触が急速に広がっていく。
「ぼっちちゃん、今日もサポートありがとうございました!」
「まぁ、良いライブハウスだったんじゃない?」
(ましゅましゅさん、今日も明るい音楽だなー)
ライブが始まれば、彼女たちのライブはいつも盛況。
(そりゃ、あんだけ盛り上がるような音楽を出していけばなー凄いよなー。ああいう歌を恥ずかしげもなく普通に楽し気に唄えるなんて……ヒメコさんとほわんさんは恋人同士だから、ああいう甘い感じの歌が……歌が……)
そして、ポッピンパーティの歌を聞いた時も……
(凄いよなー。ああいう無責任な感じの応援ソングをよく歌えるよなー)
「ぼっちちゃん、今、凄い失礼なこと考えてたでしょー。」
「いえ、そんなことはないです( ・ω)」
「それjぁ、今日もラブホに行こうかー💗」
最近の、きくりはぼっちを見つけると獣のような瞳で輝くのはどうしてだろうとすら思えてくる。
彼女が言うには、どうにも身体の相性が良いらしい。
確かに、この世界のシステムにのっとって言うのであれば、ひとりの身体も、彼女を見つけるとどうにも……身体が疼く時がある。
それが相性の良さだというのであれば、確かにそうなのかもしれない。
(そういえば、あれが私の初エッチだったというのに、どうして、この世界のような煌びやかさが私にはないんだろう。)
きくりのスカジャンの中に隠れている身体は思えば綺麗で淫靡であるということを思い出しながらも、それ以上に花というものを感じないのは、やはり、彼女のアルコール依存症敵な部分がデカいからだろうと思う。
思えば、あの時は、酒の勢いに飲んでいないというのに負けたとはいえ、こういう感じで、きくりとセックスをし、あまつさえ処女すらも奪われてしまったというのだから、今にして思えば、この世界でも壮絶なものである。
今日も今日とて嫌な感じでやっているバイトを終えた、後藤ひとりは、まるで待ち構えていたかのように、そこにいた、きくりに自分は攫われていく。
「あ、どんどん、私、淫らな女になっていく……」
| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
フラッシュバッカー
ぼざろの世界からぼきく登板、待ってました。しかも割とハードに絡んでます。良い感じに開発されてる…
星歌さんに初めてを捧げたきくりさんが、今度はひとりの初めてを奪っちゃった訳ですね。実にロックだ。
ひとりによるましゅましゅやポピパへの心の声が身も蓋もなくて面白いです。きくりさんナイスツッコミ。
これからも2人は、流されるがままに身体を重ねたり悪酔いを介抱したりしながら過ごすんでしょうね。
ひとりと小路がどんな会話を交わしたのかも気になります。溢れる陽のオーラに消滅しなくて良かった。
| kwai | 2023/03/26 03:25 | URL |