2022.11.22 Tue
ウルトラマンデッカー #18
自分たちを憎んでいる存在を助けるというのは戦うよりも難しい。確かになーこれが出来れば苦労と言うのはしないはずなんだよなーと。悩んだって仕方ないとはいえ、いつものカナタだったら、前に突き進んでどうにかしないといけないことではあるんだけど、そうせずに悩むことと言うのは人としての成長なんだよな。
所謂、彼なりの哲学を持って、それをどうカナタと言う存在を成長させるか、その物語が前半も猪突猛進が面白かったけど、後半からも、また哲学的な成長を伴って面白くなってるんだよな。
ヤプール人の懐かしい姿が出てきたわ。
あの姿で出るの、結構、久しぶりっていうか、下手したらウルトラマンエース以来じゃない?
ずっと巨大ヤプールの姿で出てたから、そういうのもありそうだよなーって思ったりはしてるんだがね。
悪魔らしいけど、確かにやってることは悪魔だなと。巨大やプールのまんまだったから、本当に、あの姿で登場するの久しぶりよ。最後にヤプールが出たのって、ギンガS以来な感じがしないでもないんだけどね。
ウルトラマンZのバラバから虎視眈々と狙っていたというのが正しいのかもしれん。
とはいえZに勝てないからデッカーの世界に来たというのも小物感。
このカナタの自身の中にある哲学的な成長物語をアガムスと言う敵を通して行われていくという構図は結構、見ていて楽しいんだよね。
良い感じに前半における前向きなカナタと後半においては新しい要素をプラスして進んでる物語の面白さなー。
その猪突猛進さって危険なんだけど、大事で、カナタらしさをちゃんと描いているんだよね。それが、アガムスとヤプールの空間における対峙で良く解るんだよね。
そのカナタの性格付けのバランスが結構、好きなんだ。猪突猛進だけど、その感情は相手を理解したいというまごころ的なものとして描いているのが、らしいんだよね。
そして、これは正義と正義の戦いなんだよなーと。
アガムスも引いては、あれは未来の宇宙のためであり、カナタもまた大切な人が住む地球のために戦っているということでもある、ある意味、この話っていうのは、それを踏まえたうえで、カナタがアガムスを止めるための、救うための物語としての方向性を、この話から明確にしたような感じではある。
それにしても、やっぱり悪魔だよなー。アガムスを助けたいというカナタの気持ちを利用して異次元にデッカーを閉じ込める。
っていう、その作戦な。
何気にヤプールが久しぶりに登場した時に自身で「悪魔と呼ばれている」と言うのが比喩ではないと解らせるという良い演出だよね。
想えば、近年のヤプールって結構、エースで見せたような狡猾さを感じなかったからなー。ウルトラマンZのバラバ戦でさえ言っちゃえば、あれは怨念がどうのこうのとはいえ、力押しなんだよね。
そういう意味も込めて、今回のヤプールって久しぶりにヤプールらしいヤプールって印象が強い。
カナタの「アガムスを助けたい」その感情を利用して、ああいうことするなんてもうヤプールって、そうだよ。あいつって、こういうやつだよな。
っていう、従来のファンからは懐かしみと、そのくずっぷりを思い出させ、新規のファンからすれば屑の烙印を押させるような、いや、良いよね。
んで、思えば、近年のウルトラマンって、そういう役割を担っていたのってトレギアなんだよなーと。
なんか、トレギア、思い出しちゃって、会いたいなーって。
オリジナルのトレギアに。
なんかさ、欲しいのよ。
あの仮面の付けたトレギアのパワーアップとかね?
トレギアルシファーフォームとか、やっぱ、あの死ぬ間際にグリムドの力を全て取り込んでとかさ、そういうの期待してたのよ。
姉共々、トレギアが好きすぎて。
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