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ティアナ・・・覚醒

強くなることを望む。

求めるは二つの力の解放。

元六課のフォワードチーム。

しかし、それは別の力を解放している愛名には勝てなかった。

「強くなりたいのよ。」

上に行くため。

少なくても、あの二人には追いつきたい。

スバルやエリオ、キャロは勿論。

出来れば、

「なのはさんも、フェイトさんよりも上に・・・」

ならば、行くしかあるまい。

ティアナは決断する。

一つのことを。

「愛名・・・」

「なんでしょう?ティアナさん。」

少し、天然とも見られるこの愛名・テンペスト。

その力は、なのはを簡単に上回る。

スバルを簡単に倒すほどの腕さえ持っている。

「亜高速戦闘」を得意とし、瑠璃や悠介には見破られたものの、未だに破ったものはいない。

体にはだいぶ負荷がかかるはずだが、後遺症の様なものはない。

その中でも、取り逃がした敵はファルコンクロウという名のデバイス。

愛名は風を呼び起こすことさえ出来る。

その風に耐えられなかった幻覚は消えるほど。

亜高速によって発生する鎌鼬。

その恐ろしいまでの機動力が、愛名自身の武器。

それを使って敵を突き刺す。

その姿は堕天使の如き美しさ。

「私も霊力と気力の解放・・・できるかしら?」

「え・・・と・・・本気ですか?」

「勿論よ。」

同い年でありながら、そこまで実力差が決定的なのだから、

「愛名と対等でいたい・・・」

それに

「このままじゃ、私は、戦力外よ?」

それだけは嫌だ。

役に立ちたいから

「教えて。」

「解りました。」

それでは、

「今すぐにでも、行いましょう。」

「お願い。」















愛名がつれてきた場所はとあるミッドチルダの首都・・・その地下深くにあるでたらめな、全ての世界言葉、人類最古の言葉から、現在の元となった言葉の羅列が順序良く配置されており、巨大な魔法陣が敷かれ、さらにはそれを囲むように四つの蝋燭が正方形に配置されている。

独特の場所だった。

「ここ・・・どこなの・・・?」

知っているのは悠介たち壱番隊のみである。

「ねぇ?私も、エリオやキャロたちみたいに、あんな自然と触れ合うような修行をしなくていいの?」

あれは、悠介独自の修行である。

彼等の独自の適応性があるため、その独自の修行が必要となった。

適応性のない人間は無理矢理解放するしかない。

本来ならば、キャロのように、自然とふれあい、修行させるのが、一番良い方法である。

だが、適応性がなければ、それは幾千の年月が必要となってしまう。

「だから、無理矢理・・・?」

「はい。」

しかし、無理矢理となれば、それなりの苦痛はある。

その痛みはかなりのものだ。

その痛みを乗り越えて、霊力が解放される。

その方法・・・

「自らの体に、かなりの力を持つ霊をティアナさんに憑依させます。」

「それに打ち勝てば、霊力は私のものって訳か・・・」

「はい。」

「それに、霊力があれば、あとは気力を手にしたようなものです。」

「これを・・・乗り越えるか・・・」

かなりの力を持つ霊。

それは英霊と呼ばれるものだ。

「歴史上の霊が私に憑依するわけね・・・」

だが、それは

「ユニゾンデバイスであるリーンフォースよりも、エネルギー使いますよ?」

「・・・それくらい、やらないと、会得できないって、ことでしょ?」

「本来、貴女に・・・このようなことをさせたくないのですが・・・」

「構わない。」

ただ、

「上手くすれば神か天使・・・悪魔が宿る場合もあります。」

神が宿れば、

「その見に神力を宿すことも出来るんです。」

「へぇ・・・愛名は、何の霊で、霊力を得たの?」

「私の場合は・・・」

その名は

「ガルーダです。」

インド神話に登場する神鳥。

ガルダはサンスクリットやヒンディー語による名称で、パーリ語ではガルラ、英語やインドネシア語などではガルーダという。

カシュヤパとヴィナターの息子で、ヴィシュヌのヴァーハナである。

ヴァイナテーヤ、ガルトマーン、スパルナ、ラクタパクシャ、スレーンドラジット、ラサーヤナといった異名を持つ。

ガルダの名はgrに由来すると考えられている。

その一族はインド神話において人々に恐れられる蛇・竜のたぐいと敵対関係にある。

それらを退治する聖鳥として崇拝されている。

これは、インドにおいて猛禽類や孔雀は蛇を食べると解釈されていたことによるものらしい。

単に鷲の姿で描かれたり、人間に翼が生えた姿で描かれたりもするが、基本的には人間の胴体と鷲の頭部・嘴・翼・爪を持つ、翼は赤く全身は黄金色に輝く巨大な鳥として描かれる。

「ヒトミは?」

「ヘルです。」

だから、本来のリミッターを設定されていない戦闘姿は死神そのものの姿である。

ヘル) は、北欧神話における老衰、疾病による死者の国を支配する少女の姿をした女神。

エーリューズニルという館に住む。

ヘルはロキがアングルボダとの間にもうけた、またはその心臓を食べて生んだとも云われ、フェンリルは兄で、ヨルムンガンドは弟である。

半身は白く、半身が黒い姿で描かれる。

これは明らかに腐食してゆく死体をあらわしている。

「私は・・・何が来るかな?」

「なんでしょうね・・・」

それは、本人の意思であるものだ。

それを乗り越えなければ、英霊、または神霊に喰われてしまう。

救う手段というものはない。

「相変わらず・・・この手のもは重い・・・わかってるけどね。」

「はじめます。」

「お願い。」

ティアナはその魔法陣の真ん中に座り始める。

それと同時に、四つの蝋燭に青い炎がともった。

さらに、魔法陣は青く光り始める。

それが、始まりの合図。

何が来るか。

それは魔力を持っている人間によって、決まるものだ。

「さぁ・・・やろう・・・」

ティアナにとって、苦痛の時間が始る。

どれだけ苦しくても。

どれだけ、強大なものが降りてきても。

そのまま、ティアナに何か明るい光の影が降りるのを、愛名は見た。

「やはり・・・それは神霊クラスのもの・・・」

ティアナの体勢が崩れだす。

乗り移ってからの体は実際魔力を持っていたとしても、体にかなりの苦痛が生まれる。

その中でも、自分の身体の中でも戦いは続く。

その中でも嫌なものは、自分の過去を再び、見せられるというものだ。

見なければならない。

それを乗り越えなければならない。

その中で思い出される。

兄ティーダ・ランスターとの死別。

空戦適性が無く士官学校の入学試験にも落第という挫折の過去。

なのはに反発していた頃の自分。

「くっ・・・うぅぅうぅぅ・・・」

神力をこの方法で得るということは、契約する神に、自らの過去を見せるということなのだ。

全て。

全てだ。

醜い過去も、誇れる過去も。

全て、さらされる。

それを人間は乗り越えられると思っている。

ただ、その場合はどれだけ強い人間であろうとも、辛い。

人に見られるのは辛いものなのだ。

だから、それを受け入れる。

神は全てを知りたがる。

だから、このような行いをする。

「うわぁぁぁぁ・・・・・・」

さらに、神による聖痕という名の儀式。

それはどういう意味か。

神は受け入れるということだ。

しかし、それに問題がある。

かなりの激痛に襲われる。

それこそ、身体を引きちぎられるほどの痛みを負う。

それに慣れなければ、ティアナは神霊に食われ、この世から、その存在自体が失われてしまう。

そのまま、何も。

何も残らずに消えてしまうのだ。

その痛みを人間というものは拒絶しようとする。

だが、それを

「受け入れてください・・・!!ティアナさん!!」

ティアナ・ランスターなら、

「あなたなら・・・できるはずです。」

どのような状況でも乗り越えられることが出来た。

ナンバーズ三人相手でも、それを乗り越えて、自らの力としたはずだ。

「だから・・・乗り越えてください・・・」

しかし、それとは裏腹に、手と足が、徐々に消え、失われていく。

それこそ、存在が徐々に消えていくということだ。

神の聖痕に耐え切れずにいる。

今のティアナにはそれを乗り越えること自体が難しい。

「立ち上がれ・・・」

徐々に魔力を吸い取られ、そのまま徐々に、身体が透明になっていく。

「ティアナさん!!」

まだ、待ってる人がいる。

いて欲しいと思っている人がいる。

「受け入れてください・・・そうでなければ・・・」

ティアナ・ランスターは

「いなくなるのは嫌なんです!!」

受け入れよ。

その聖痕を。

「ティアナ・・・!!!」

愛名は、消えていくティアナの身体を見て、思わず叫ぶ。

その状態でも、見ているだけなのは辛い。

消えていく。

ティアナの体が。









『消えるの・・・?』

『望みなさい・・・』

消え逝くティアナの身体の中で、ティアナの意識も消えていく。

その中で話しかけられる誰かの声。

そして現れる一つの白い影。

『あんた・・・私の中に入ってきた霊ね・・・』

消え逝く中で、それを感じることが出来る。

『・・・』

感じることが出来る。

そこにいる何かを。

どこか、優しくて、暖かい。

かつての自分の母親の様な印象を受ける。

『あんたは・・・誰?』

『私の名前?』

死ぬ前に

『あんたの名前を知りたいの。』

『あなたを失いたくない・・・ティアナ・ランスター・・・』

『そっか。解るんだ・・・私のこと・・・』

『そうね・・・』

『あんた、名前は?』

『私の名はワルキューレ・・・』

『そう。良い名前だ・・・』

それが、キーワードだった。

この聖痕の儀式を終わらせるための。

『私は、あなたの力となりましょう・・・』

『え・・・?』

『私はワルキューレ・・・あなたの力。』

白い影はティアナの中に入っていく。










そして、目を開けた。

それと同時に、消え逝く身体は全て元に戻る。

さらに、魔法陣の光は消え、蝋燭の蒼き火は消えた。

「ティアナさん・・・!!」

愛名はティアナに駆け寄り、その身体を強く、強く抱きしめた。

「愛名・・・痛いよ・・・」

「すいません・・・ちょっと・・・」

「力を、手に入れたよ・・・あれから、何分経った?」

「五分ですよ。」

「五分なのに、フルマラソンした気分・・・」

そして

「儀式中は凄い痛かったよ・・・」

「お疲れさまです。」

「手にした力はワルキューレ・・・」

ワルキューレ・・・北欧神話に登場する複数の半神。

主神オーディンの命を受け、天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇士たちを天上の宮殿ヴァルハラへと迎え入れる。

「これから、あなたが死ぬまで、ワルキューレはあなたの力になりますよ。」

「ね・・・」

「はい?」

「ティアでいい。ずっと、ティアナで呼んでるけど・・・」

「解りました。」

「ん・・・後・・・」

「はい?」

「離して・・・」

「す、すいません・・・」

ずっと、抱きしめたままだった。

ティアナをずっと、試練が終わってから。

「それで、次は・・・気力だ。」

「でも、暫く動けませんよ?」

「愛名のお陰で動けるようになった・・・」

気付かぬ間に愛名はフェニックスの癒しの力を発動していたのだ。

愛するがゆえに。

「さぁ、行こうか・・・」

「はい。」

その後、再び移動。

移動先はエリオの場。














「ティアナさん・・・?」

「久しぶりね。エリオ。」

再び会った者の、全く会っていない。

今回は久しぶりの再開である。

「さて、少しどいてくれない?」

「え?」

「気力解放のために・・・」

「そんなこと・・・」

出来るわけが無いと思っていた。

あれから、エリオが、何回もやっても、成功していない。

「どいて。」

その言葉に、エリオもさがる。

「クロスミラージュ・・・もってね・・・」

自らの銃型のデバイス一丁に、先ほど取得した霊力を込める。

神力はまだ、使用できないと悟り、それは使用しなかった。

まずは、魔力全開でエリオの立ち向かう敵に攻撃する。

しかし、それだけでは全く・・・流れる水を止めて、少し穴を空けることしか出来なかった。

「こんなものね・・・なら・・・」

もう一度。

やれる。

いや、やる。

今度はやれる。

デバイス・・・クロスミラージュに、魔力と霊力が込められる。

人間として、今もてる全ての力をクロスミラージュ一丁に込める。

「ゲイルスケグル・・・シュート!!!!!!」

自らを強くするために・・・クロスミラージュの銃口から光の槍が放出される。

その光の槍は、滝の流れを・・・一筋で止めた。

一筋の光は全てを司り、見事に打ち抜く。

そして、気力の習得に成功した。

ただ、

「あれ?クロスミラージュが・・・壊れた・・・」

「限界だったんでしょうね。」

エリオはそれを見て驚いた。

一筋の槍が、まさかそこまでの力を有しているとは思わなかった。

それこそ

「霊力を・・・会得したとでも言うんですか?」

その通りだ。

「同時に神力もね・・・」

ワルキューレ

「一度、手合わせしてください・・・」

「わかった。」

その場で決まる。

模擬戦闘を開始するため、少し離れる。

エリオはどこまで自分が強くなったかそれを確かめたい。

そして、ティアナはどれだけ強くなったのか。

確かめるために。

ティアナは残ったクロスミラージュを構え、エリオに向ける。

エリオはエリオで、ストラーダを構える。

「はじめ。」

愛名の合図で戦闘が始る。

それで、エリオはティアナに突っ込み始めた。

ティアナは・・・

「シュート・・・」

クロスミラージュを三つの力を込めて撃ち放つ。

それによって、ストラーダにヒットし、吹っ飛んだ。

一気に近づき、エリオに銃口を突きつける。

「エンド。」

あまりにも、あっけない終わり方といえば、その通りである。

それと同時にクロスミラージュは二つとも完全に壊れてしまった。

魔力以外の力が介入すると、クロスミラージュの場合は対応できないのだろう。

そして、解散。

「さて、愛名・・・新しいデバイス・・・用意しないと。」

「お付き合いしますよ。」

ティアナ覚醒完了。

そして、エリオは、気力解放のために、再び修行を始めた。

「そういえば・・・さっきの私がいなくなるのは嫌ってのは・・・愛の告白として受け取っていいのかしら?」

「フェ・・・!?な、何言ってるんですか!?」

それは冗談であるのか。

しかし、愛名の顔を見れば、まんざらでもない。

だから、ずっと、このままでいればいいと思っていた。

この後、ティアナの新しいデバイス・・・レオンが手に入る。

そして、舞台はジュデッカとの戦いへ。

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