2022.03.02 Wed
ネットじゃつまらないと言われたウルトラマントリガーと、ネットじゃ面白いと言われたゼンカイジャーの売り上げ。
が、見ていてすごいことになっていた。
なんと、あのウルトラマンZをも超える売り上げになったと言うから驚きです。正直、田口監督の演出と坂本監督の演出の違いで結構、最終決戦とかの規模を見ていると、話のクオリティも正直、ウルトラマンZのが個人的には上だとは思ったし、しかし、それだけでは行かないというのもあるわけで。
ついでに、スーパー戦隊よりもはるかに売り上げは良かったそうですね。
それは妥当でしょう。
正直、ゼンカイジャーつまらないしな。オタク受けは良かったようだけど、正直、自分は、あれほど楽しめないスーパー戦隊シリーズは生まれて初めて見たし。視聴、切ったもん……
全編通して、正直、ふざけているようにしか見えなかったし、そこ行くと、ウルトラマントリガーって言うのは話はあれだけどふざけている部分は全くないからね。演出上、キリエロイド編の前編とか、そういうところはあったけど、それは敵が仕掛けたものであったわけだしね。
ウルトラマントリガー、売り上げが凄いと言うことだけど、やっぱり子供にとっては解りやすさがあったんだろうなーって思うのよね。
同時に、やっぱり、こっちがつまらない脚本だと思っても円谷の監督勢が面白くしようと演出を頑張っていたと言うことと、やっぱり、楚の与えられた脚本をいかに解りやすくと同時に、視聴者に物語の面白さを伝えるか。他にもメインにそりながら堂物語を盛り上げるか、演出で盛り上げるか。ってのもあるからこそ、それが子供たちに届いたんだろうと。
演出だけ見れば、正直、ウルトラマンZすら超えたからね。
田口演出とか見てると良くわかる。
メインの話のどうにもならなさを頑張った結果なんだろうとも思えてくるね。
面倒くさいオタクは、「トリガーの脚本なんて子供だましだよ!だからゼンカイジャーより売り上げが上なんておかしい!」とは言っていたし、私自身もトリガーって作品に対しては褒められたところは少ないけど、やっぱり、そういう話も感じましたよ。メインライターのハヤシナオキ脚本に関しては色々と思うところもあったしね。でも、それでも、やっぱり田口監督のティガとトリガーの共演とか、メツオーガの話とか面白い話もあったんだよなー。
じゃぁ、それだったら、それ以上に売り上げが悪い仮面ライダーリバイスや、ゼンカイジャーも私から見れば、そっちも子供だましも良い処だろ。去年の仮面ライダーセイバーもそうだし、キラメイジャーもそうだけど、結局、あれだって言ってしまえば展開上、子供だましですよ。
ゼンカイジャー、ちゃんと色眼鏡抜きで見てみなよ。第三者視点で見るとくだらないギャグばっかやってるようにしか見えないし。結局、散々、言われたウルトラマンタイガもね、構成に難は有ながらも、ちゃんと初期のテーマについてはぶれずに描き切ったから、子供たちにも受けたんだろうとは思ったしね。そこはね。トリガーも行ってしまえば、そこなんですよ。トリガーは、ケンゴのスマイルとか、語られずとも、なぜ、ケンゴがスマイルと言うものに拘ったのかとか、それはちゃんと明かされてはいるわけだし。
そこ行くと、ケンゴって言うのは子供目線で見ると凄い解りやすい兄ちゃんってキャラクターだったんだろうなーって思ったりする。
ある種、どことなく、精神年齢的な低さが良かったんだろうなーとも思えてくる。
だから、ある意味では合点が行くようには何とか演出でつながっている。
やってることがあほらしすぎて本筋とかどうでもよくなって最終的には切ったしなー。
そこ行くと、トリガーは脚本はあれだけどちゃんと本筋に則った解りやすい構成ってのは結構、良かったんだろう。
私らが違和感しか感じなかった「スマイル」も子供たちには響くものがあったのかもしれない。
ゼンカイジャー、あのギャグにハマる人はハマるだろうけど、私のようにハマらない人間は本当に不快でしかないからな。
本筋以上に不快に感じてしまうとかなー。
リュウソウもキラメイも最後までなんとか見れたんだけど、ゼンカイジャー、初めて、視聴を切ったスーパー戦隊シリーズだしなー。
んじゃぁ、ゼンカイジャーは?って言うと自分としてはあの内輪ノリみたいな展開、本当に無理。
白倉を入れたの間違いでしょ。素直に宇都宮さんにやらせておけばよかったのにさ。やっぱり自分の中でマスクマンとファイブマンを踏み潰したうえでクッソ面白くもないギャグをやってくれた時点で、もう無理だった。
さらに言えば、ゼンカイジャーって、どんだけ俳優が素晴らしい演技を決めようとも絵面が面白くないどころか、その絵面を派手なエフェクトで誤魔化しているからこそ個人的に見ていて面白みがないんですよね。
個人的に面白さが感じなかったのって、そこにもあるですよね。
トリガーも正直、カルミラが安い女に見えるような演技とか目についたし、正直、三人の闇の巨人を活かせているかどうかと言えば難しいところも大きい。それこそ、三巨人が操る怪獣軍団VSトリガーって構図にしたほうが良いし、ついでに登場人物の演技の仕方も全員がアニメチックでうーんってなってしまった。所謂、ウルトラマンってのはリアル志向の演技という部分もあったから余計に乖離感が生まれてしまったし、ティガの世界との関連とか、そういう部分の謎も置いてけぼりで終わってしまったし。リブット客演回とか、お遊びかよ。って思えるくらいの謎ダンス特訓とか「おい……」ってなった部分もあるし、脚本のちぐはぐさとか、言わんとしていることはわかる。ただ、それでもトリガーとゼンカイジャーの命運を分けたのは、それでも監督人は特撮ってのをちゃんと活かして躍動感のある、エフェクトで誤魔化を多用しつつも、ちゃんとアクションをさせて面白い絵面をちゃんと撮影していた。って言う、そういう視覚的な要素もあると思う。
子供ってのは、そこまで単純なもんじゃない。
エフェクトで誤魔化しているゼンカイジャーのギャグのようなつまらない絵面の戦い方と、真面目に戦ってカッコよく縦横無尽に駆け巡る監督勢が思考錯誤したようなカッコよくトリガーってヒーローを見せるウルトラマントリガーのアクションってのは見ごたえは正直、比べてしまえばウルトラマントリガーのほうが遥かに上だったとも思える。
真面目に戦ってきっちりかっこよく決めるのと、終始、ふざけたようなギャグをやってなんやかんやで形だけは決めるもの、人が見ればどっちに惹かれるか。ってことになるのかなーとも思ったりする。
恐らく、互いにアンチなオタクたちから両方「子供だまし」と言われた作品に差が付いた理由ってここじゃねーかなーって割と真面目に思った。
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