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お姉ちゃんとヒールホールドさん

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この二人の後日談的な……
何となく、ねー


「大丈夫よ。一つの思い出にしてしまいなさい。晶ちゃん。」
そっと、ベッドの上で額を撫でながら、自分に微笑んでくれる女性が目の前にいた。一糸まとわず、恥じらいもなく自分に、その裸体を見せつけてくれる女性を見て思わず柊晶は息を飲んだ。
自分の髪が、まだ、ベリーショートだ。
マーメイドの時のことだろうか。
あぁ、この前したことの思い出が夢となって表れているのではないのだろうか。そんなことを思いながら、ただただ、見つめ合っていた。
「とりのさん……」
そう呼んだ女性は優しく晶に言葉をかけて応えてくれる。
「ん?」
首を傾げながら晶を覗きこみ、そして頭を撫でる、その姿。その顔を見て、思わず口が止まってしまう。
付合って、これから、何か良いことがあるのだろうか。これから、幸福は訪れるのだろうか。考えれば考えるほど迷宮に迷い込んでしまいそうなこと。柊晶は、そういうことに関しては奥手になってしまう部分があった。どうしても、過去のトラウマと言うか、そういう部分が引っかかってしまうこともある。
簡単に恋人同士になって、そのあと……そう、マーメイドに連れて行かれた時のことが蘇る。かつての恋人と一緒に交わっていた時、そして……忘れていた、そのことを。
「晶ちゃん?」
「なんでもない……です。」
そうしていた後に、その日は気づけば眠ってしまって、そして朝になっていた。
「とりのさん……」
別れ際にキスをして、唇を重なった部分を指でなぞり、そっと口にくわえた。彼女のことを思いながら、肉体の全てを感じ取る。
「今日も言えなかった。」
今度こそ言おう。今度恋おう。と、思って、何か月過ぎたことか。引っかかるものを感じながら家路についた。とりのの去っていく背中が妙に寂しく見えてしまったのは自分の……


既に夕陽が昇り、夕方になったから家に帰れ。と、告げる鐘が鳴り響くころ、柊晶は安らかな寝息を立てていた転寝から目覚めたことに気づいたとき、汗ばんだ衣服と下着を脱ぎ捨て時間を見合わせながら、クローゼットから白のワンピースを取り出し、身支度を整える。
鏡を見て、何処か、変な部分は無いかを確かめながら、今日、これからのことを考え胸を熱くさせた。
グヴェルネア……人工島の頭脳を司る存在であったのも、昔の話。男として、あの空間で生きて全てが終わり、今は現実に戻り、大学に行きながらもウイルス感染者の差別撤廃のために動いているものの、そう簡単に行くものではない。世間が抱く偏見が根付いた時間は長かったようで、相当深く根付いた偏見は、そう簡単に取れる物ではない。
噂では非合法で施設へと送られる元エクスターと元リブレイターもいるらしい。ましてや、ああいう偏見があるのだから、職に就けない子とているだろう。そういう島からの生還者をどうにかするために動いているものの、正直、辛いことも多い。たとえば仕事上、正直、色々と動いていると肉体関係を結べば契約は成立する。と、言う腐った男はいるが、こういう男と契約すれば、島に住んでいた女性たちは不当に虐げられることは目に見えているが故に断固として、それは拒否する。
如何せん、あの島にいた人間は身体付が良いために、そういうことをしたくなるのも解らない訳ではないが。だからと言って、それを許すのも違うことだし、正直、そういう蔑視の視線で見ている相手といるとストレスもたまる。それは甘いと言う人もいるが、仕方の無いことだ。
上手く行かずに疲れて眠くなることは日常茶飯事だ。
時雨霞と接触し、学生時代を謳歌する彼女に協力を仰ぐこともある。とはいえ、それでも雀の涙程度の成果しかない。考えてみれば、こうして奔走することはマーメイドとの生活と、そう変わることは無い。
現実に戻ってきたとはいえ、舞台が変わっただけで、そう生活が変わる。なんてのは。生活が楽になるって言うこともなく、これから会う人と、その日常について考えればマーメイドに安寧をもたらす仕事以外は、そうそう変わることは無い。
やることが変わっただけで。
以前は月に一度だけグヴェルネアはプライベートで女になる。なんて、ことすら思い出し、男から女になる開放感を味わうのと同時に心地良さを求めていたのだが、今は、そういう男になる必要性が無いからこその安心とも言える。ただ、寂しくなることはある。それが思い出に縛られていると知ったときは、思わず苦笑してしまったものだ。苦痛ではあったものの、心地良かったのも確か。いや、思えば、あのマーメイドでの生活は、現実の息苦しさに比べれば可愛い方だったのだ。と、今では思う。
だからこそ、現実に帰っても、このような生活を送るとは思わなかったが。
「あ……そろそろ、家を出ます。」
これから会う相手からの電話に出て、動き回る。気づけば、もう約束の時間が近づいていることに頭が真っ白になり、急ぎ身支度をするも、焦り、近くに放り捨てた衣服に引っ掛かって部屋の中で盛大にこけて大きな胸に衝撃が走る。
「痛い……」
あの時、男と偽って純情な少女達を騙した。と、言う後ろめたさも手伝って、それが一種の贖罪的な物として動いているし、それが原動力にもなるのだが、それでも、流石にグロッキー状態になれば、今日みたいに会いたい人に連絡を取って外に出る。
こういうときはグヴェルネアとしての日常と変わらない。特に、会いたい人が、あの人である分、まだ、ここは都会の形を模した人魚の形を模した人工島なのではないのか?と、疑いたくなる。しかし、ここは紛うことなき現実、外の世界から見えるコンクリートでできた木々こそが現実なのだ。
あの人工島の爽やかな暖かさがまぶしく、この都会の暖かさはギトギトの油のような不快感さえも感じることがある。それが人と言う喧騒の中にあるストレスの集合体なのだろうとか、そういうことを思いつつも支度を終えて外に出る。
母達には外で食事を済ます。と、口にはしているし、これから会う人は、そういう部分もありがたく奢ってくれる。
「一週間か……そんなに、会ってないんだ……」
既に夕暮れに染まり、集合時間の一時間前に駅前で待ち人を考えつつも、かつてのマーメイドに行く前の思い出がよみがえる。あぁ、ここで、昔は彼女と待ち合わせをした場所であったりしたものだ。そうして、会っては混ざり合い互いに気持ちよくなってきた。それも、やりすぎて色々とあって疎遠になったのだが。かつての思い出の中の彼女は、ここに戻ってきても疎遠のまま。すでに会うことすら許されない関係となっているし、戻ってきた。と、言うことを知っても、彼女自身がもう会う気は無いのだろう。
悲しみという感情、そこで男として生きなければならなかった苦しみ、そんなものが蘇る。女であるのに。男が嫌いというわけでもないし、女性と恋愛してきたから、そこに。と、いうわけではないが、それでは、一種の精神的なものを思ってしまう。
身も心も女だというのに男性として過ごさなければならないのは、結構、きついものがあった。自分で自分を否定しているような気分にもなるし、同時に、それで自分に向けられる視線というのは罪悪感に満ちたものでもあった。唯一の男性として統率を図るためだけにグヴェルネアとして生きなければならなかった、あの時代。
唯一の男性、それは自分でも確かに中性的で整った顔立ちだとは思っていたし、それで男性だというのだから、常に晶の周りには黄色い声援が飛び交う日々だった。むろん、男というだけでシャルロット・シャルゼンから快く思われていない部分はあったが。しかし、そこには、黄色い声援の中には女としての自分を求められているのではなく、男性としての自分を求められていた。そのことに対して、やはり女性としての自分を愛してほしい。
同時に騙しているということへの罪悪感と背徳感も交互に襲い掛かった。
女性としての部分を前に出したいという欲求にも駆られる。
これも、一種の罰のようなものなのだろうか。あの島で重い十字架を背負った……と、言えば大げさだが、あの島での出来事に関しては殆ど終わったし、いまさら、そのことに対して思い出しても、そこまで。と、言った感じだ。
ただ、昔の彼女のことを思い出し、そういうことの情報をマーメイドについて知った時に一人涙を流していたときに出会った女性のことを思い出す。慰めてくれて、自分が唯一女性に戻れた場所であると言っても良い。
その人に抱かれている間だけ、ぬくもりを得れる。きつい男性用の衣服を脱ぎ捨てて一人の女に戻れる時間が、何よりも愛しい。
そんな人を待っているが、やはり、早く来すぎたのだろうか?と、晶の顔に焦りが見えてくる。眉間に皺を寄せて、頬がこわばる。折角の美人が大無しと言っても良い顔をしていた。
気になって、あたりを見回して、まさか、今日じゃないのでは?と、そんな勝手な妄想を抱きそうにもなる。
晶は自分が、予定よりも早く到着している。と、言うことを完全に忘れてしまっているのだ。
「晶ちゃーん。お待たせ。」
「あ……」
そういう思考を見計らっていたかのように、自分の待っていた人は来た。
「とりのさん……」
「晶ちゃん、お疲れ様。」
笑顔を向けて、缶コーヒーを渡す人。思わず緊張してしまう。
そうして、自分がマーメイドの中で唯一女性として過ごす場所を与えてくれたのが風巳とりのだった。母の友人なのか、シュリを渡してくれた人でもある。そして、この現実に戻って女性に戻ってから晶のことを”くん”ではなく”ちゃん”と呼ぶようになった。ただ、望むのであれば対等でいたい。
その言い方として呼び捨てが望ましいと言えるが、この擬似的な親子が心地良い時もある。
恐らく、マーメイドから帰っても、そう変わることが無いと思うのは、この風巳とりのと一緒にいる影響もあるのかもしれない。思い出すこと。
「先週もしたじゃない。」
「そ、それは……」
「冗談よ。」
ふふっと、からかうように笑いながら晶の頭を優しく撫でた。子供扱いされているのだろうか。それに釣られて、ふくれっ面になってしまう自分がいる。
「はぁ……」
マーメイドで己の肉体を捧げ、快楽に溺れることを許してくれた人。
しかし、そのテクニックに溺れた晶は、すぐさま、とりののことしか考えないようになった。無論、それ以外の重要な時には、そのことに対して頭を働かすが、それ以上に暇なときは、すぐさま、とりのの事が頭の中に流れ込んで食る。
性衝動がゲル状になって肉体を支配するかのように自慰行為に耽る。身体を重ねるたびに心地良くなる衝動は麻薬のように肉体を強く汚染するかのように侵入し、性衝動と混ざり合って混沌としてしまう。
あの顔、優しさと同時に淫靡さの感じさせる妖艶な女性の肉体と言う物には、どうも弱さと言う物がある。忘れていた感覚が蘇っていったのかもしれない。同時に傷ついた心を癒すお姉さま……と、晶自身が、そういう風に見ていた部分もある。
不安になった時に、その物腰で落ち付かせ、管理者であることの暴露。
ただ、権限は無いから、後は彼女たちでどうにかするしかない。と告げられた。
「ただ、貴女を癒すことはできる。」
それから、孤高の存在でありつつも、寂しさを埋める存在になってくれたのだ。とりのタウンに時折、訪れては愛して甘えさせてくれる生活。とりのの性技は柔らかい胸や、自分の体にふきかけられる吐息、己の身体を濡らす雌蜜、晶を子供にしてしまう、いや、自分を引き止めてくれる女としての要素を思い出させてくれる物。とはいえ、一度、会う日に限って敷島魅零や処女まもりと出会ってしまった時は悶々としてしまった物だが。それも良い思い出であると言えよう。
男として偽っていたことも、何もかもを忘れさせてくれた、とりのとのセックスは晶にとって欠かせないイベントそのものになっていたのだ。
「どうしたの?」
「あ、いえ……」
そして、セックスの時は大人なのに、こうして物思いにふけっている時に晶の顔を覗きこんで来る表情が妙に幼いのも、意外な一面と言うことなのか、晶は思わず胸が引き締められるほどに欲望が芽生えてくる。
「こういうところ、変わらないわね。」
傍から見れば、どういう風に見られるのだろう。中の良い女性友達なのだろうか。ただ、晶自身、もう、マーメイドのころか愛されて芽生えている感情と言う物は否定せずに今に至る。だから、ぐっと来てしまう感情もあるのだろう。あの時、優しく包み込んでくれたことから。
「寒いから行きましょうか。」
考えつつも、とりのの差し出した手を掴んで、その暖かさを堪能する。
「は、はい……」
頬が熱くなっていた。
しかし、それが恋する乙女の顔をしていると言うことに晶は気づかず、とりのは、それを見透かしているのか、にっこりと優しく微笑んだだけだった。早く甘えたくなる。年上という属性に弱いのか、この目の前の大人の色香を纏ったお姉さまに身を委ねたくなる。
どんな香水を使っているのか、その臭いに魅了されたかのように肉体が熱くなるのを感じた。躍動するように手を握るだけでなく、身体は自然と、とりのの腕を絡ませて自然と笑みがこぼれた。それを察したのか、とりのは優しく受け入れながら、頭を撫でた。
猫のように嬉しそうな顔を浮かべた。
こんなこと、マーメイドでは許されなかったことだ。こうして、恋をするということなど、あの世界では罪悪感に近いものを抱いていたが、こうして普通に好きな人とデートするのは晶にとっては、まだ、居心地がいいのかもしれない。
とはいえ、マーメイドの自然に満たされた環境と、この都会で埋もれたコンクリートジャングルの環境は息苦しくなることもあるが。だから、思うのかもしれない。もう一度、あそこに戻って二人きりで。などと、そんな妄想すら抱くようになる。
「いただきます。」
ある程度のショッピングを楽しんだ後は、定番の食事。そうして、目の前にある、高級ホテルのスウィートルームで二人きりと、予定通りの算段だ。正直、ショッピングも、食事も、これから行われるための気分を盛り上がるための前座でしかない。身体を重ね合わせて愛し合う。
「すごい部屋……ですね。」
「そう?」
全ては、この時のため。
晶自身、そういうものが体つきに比例して高いものなのかもしれない。それにデートしている時に見せた晶を挑発するような仕草の一つ一つが、晶の心を速まらせた。許されるなら、マーメイドであったなら、外でしていた。自分の中で母を見出していたかのような、いや、寂しさを埋めてくれたからこそ自分の孤独をわかってくれた女性だからこそ。
「覚えてる?晶ちゃん、初めて会ったときは、泣きそうになったこと。そして、初めてのエッチに入る前に私の胸を吸っていたこと。」
童心に帰りたくなる胸だったのかもしれない。
ホテルの一室で衣服を脱ぎながら、とりのは語る。露出し、揺れる大きな乳房を見て思わず晶は頬を染めて、夢中になり、それを見た。少なくとも、自分より年上の体系であるはずのに、揺れる、その胸は官能的でぷっくりと浮かんだ乳輪と、その先にある太い突起が吸い付いてほしいとでもいうかのように硬く勃起しているのが解る。熟してきた、その肉体の器にドキドキしつつも、過去の思い出に浸りながら、ずっと眺めていた。
「ふふ、晶ちゃん、昔から、このおっぱいを見つめては物欲しそうに見つめていたわね。」
「そ、それは……」
一枚ずつストリップのように脱がされる下着を視線で追いながら、その胸の思い出は、初めての時の物が蘇る。マーメイドで、初めて交わって女に戻れた場所。ふと、自分の抱いている感情に罪悪感を抱く。
自分がとりのに対する思い、ソレを告げずに……ただ、こうして肉体を繋ぎ合せて関係を保とうとしているだけの気がして。
弱い自分の心が、そこにある。元カノへの経験が足を引っ張っている。と、言えば、それは本当のことだし、だから強気になれないで、このセックスフレンドのような関係に甘んじているのではないのか。と、そんなことも考えてしまう。
そして、あの時、マーメイドで女子達を騙していたことに対する罪悪感もあって、そう簡単に結ばれていいのだろうか。そういうことすら考えてしまう。
「マーメイドじゃ、いつも、男の子だったもんね。でも、男の子みたいに私の身体を見て興奮していたけど。」
女性と交わったのは、とりのが初めてというわけではない。
だが、それを上回るほどの、当時の彼女のことを忘れさせるほどの包容力が、そこにはあったから。一人だけ、男を演じなければならないから、孤独。マーメイドで、唯一、自分を知って愛して孤独を埋めてくれた人。
「そんな、こと……」
とりのも、とりので、そういう事情は柊晶の母である結から聞かされていた。出来れば力になってあげてほしいと。
学生時代の結との関係もあったから。
あの時は、そういうのは許されない時代だった。
なんて、そんなことを一人思いながらも、こうして晶と肉体関係を結べるようになったのは何の因果なのだろう。
そう考えつつも、この甘えてくる少女を優しく抱きしめて慰めた。過去の年上の恋人のことを思い出していたのか。だからこそ。考えてしまうことがある。いや、そうではないのだろう。ふと、そう難しく考えるが、答えは簡単だ。ついつい難しく考えてしまう人の癖が出るが、人を好きになるのに難しい理由などない。
晶が可愛いから欲しくなってしまう。
自分に頼り、年相応以下の顔を見せてしまう大人の顔を持った少女の顔を。上目遣いで、挑発的で、自分をくすぶらせる。とりのの前でしか見せない幼い顔つきを見せられてしまえば。その手におさめたくもなる。そして、必死に隠そうとしながらも、顔に出して自分に好意を向けてくる少女の姿も。
「その……」
「晶……」
そっと、呼び捨てにしながら、衣服を脱いだ晶を、とりのは抱きしめた。
大きな4つの乳房が抱きしめあいながら潰れ合う。押し潰すように大きな二つの乳頭がキスするように、そして、徐々に食い合うように潰れていく。晶の赤い髪が揺れて、そのまま密着して生まれる汗をもろともせずに唇を近付けた。ブラジャーを外し、豊満な乳房を揺らす愛しき人。女としか愛さなかった淫唇から香る恥臭……
「ん……」
「ちゅ……」
最初は優しいキス。それだけで、二人の気分は酔ったようにベッドに倒れ込む。唇を離してから、次は何をするのだろう。と、そんな喜びに晶が満たされていたときだ。
「ふぅ……今日は、この指で可愛がってくれるんでしょう?」
「え……?あ……」
そう言いながら、身を低くして両手で優しく晶の片手を掴みながら、初めての時のことを思い出す。
「うくっ、うっ……、とりのさん……」
唾液に染まった晶の指先……
発達した小陰唇のような、とりのの口にまったりと包み込まれる。舌がからからみつく重い感触を手首に感じた。これが指ではなく童貞のペニスだったら、数秒も持たないうちに白濁した粘液を吐き出して骨抜きにしているところだろう。
「恥ずかしいです……。ああ、とりのさん……!」
指が性器にでもなったかのように、とりのに可愛がられて、思わずゾクゾクっと背中を何かが走る。
「あらあら、こんなことで感じてしまってどうするの?」
「だ、だって……」
官能的に舐められれば誰だって反応してしまうだろう。ヌメっとした生暖かい感触は簡単に抜けることは無い。
「あうっ……!」
献身的に、そして官能的に指のケアをした後に、己の手を誘導して自らの淫裂に触れさせた。ぐちゅっと、音がして思わず晶もブルっと肉体が震えあがるかのような衝撃のような物が暖かさとなって肉体全体に広がっていた。膣内はヌルっとして、淫蜜がぐちゅぐちゅと精製されているし、とりのの淫らな顔が晶の力を失い、そのまま、指を挿れたままにしながらベッドに互いの肉体を預けた。
とりのも、頬を紅潮させると同時に肉体に走る快楽を離すまいと両手で、晶の両腕を拘束していた。
「ぁあ、とりのさん……凄いです……こんなの生まれて初めて……暖かい……とりのさんの中、トクントクンって、身体の中から脈打ってます。とりのさんの鼓動を、私の中から感じちゃう……!」
とりのの中での、初めて女と言う部分を見せたグヴェルネアだったころの晶と言うのは、その存在が異端と言っても良いがゆえに、女として開放できる場所が、ここにある。
そして、また、今の立場、こうして会うことは……あの時と変わってはいない。ただ、それが、心地良い。こうして好きになった人と交わるこの生活が。
「晶ちゃんの指、すっごい……」
「あぁ……」
耳元で囁かれるだけで、そのまま、一匹の牝となり始める。期待感に、意識は自然にしとどに濡れそぼつ膣孔周辺に集結する。
「ああ、温かい……。うううっ、気持ち、いい……とりのさん、私も……」
「はいはい……」
胸に溺れながら、グィッと腰を進めた瞬間、とりのの陶然とした声が晶の官能を刺激する。
「あらあら、晶ちゃんの、ぬるっとしてて、締め付けて、そんなに私の気に入ったのね……」
「とりのさん、私、あぁ、これだけで……」
「ああ、もうちょっと、我慢するのよ……。晶ちゃん、私のおまんこに、まだ先っちょが納まっただけなのよ……。あああ、ググッと腰を……。私のお腹まで、突き挿すように腰を送りこむの……分かる……?」
晶だけではない。とりの自身、まだ雁首までをとば口から挿し込んだに過ぎないのに、その圧倒的な量感の前に、奥深くまで肉棒に貫かれたような愉悦を味わっていた。
「とりのさん、おっぱい……」
「はい……どうぞ……」
大きな胸同士がぐにゅりと潰れ合い、肥大化されたとりのの乳頭にある大粒の突起を赤子のように舐めはじめた。口の中で転がして、舌先で刺激し合う。キスをしながら、時折、吸い上げたり子供のように引っ張った。
「あらあら……晶ちゃん、……ホントに……気に入ったのね?」
「だって……」
口の中で、くちゅくちゅと鳴らしながら愛撫を繰り返し、もっと欲張って子供のようだ。と、とりのが優しく嬌声を吐きながら頭を撫でた。自信の胸が愛する可愛い一回り近く年の離れた女の子が愛でてくれている。それだけで感度が上がり、さらに、晶が淫唇をいたぶるように愛撫に思わず、腰が跳ねあがりそうになった。
浅ましい雌犬のようだ、とは思いながら、とりのの性欲は抑えられないでいた。晶が更に、愛撫を激しくする。ぐっちゅぐちゅ、と卑猥な音を奏でながら、暴力的な刺激に、とりのの身体が喜びに打ち震える。
(くぅぅっ、あぁぁぁん、激しい。ああ、あたしの粘膜がすべて、削ぎ落とされそう……)
「あああ、とりのさん、どんどん入ってぇぇぇ……」
「そうよ。ああ、きてる。ああああ、素敵ぃ……。いいのよ。もっと奥まで、ずんずん虐めて……」
鋭い悦楽。淫裂全体が、太くて長い錐で抉られているような感じだった。膣内粘膜を指と言う名の肉棒で全体にまぶしながら、若くてしなやかな晶の指は、とりのの膣奥の壁を抉るようにぶち当たる。
「ああ、ねぇ、晶ちゃんのこれ素敵ぃ……大人のお姉さんじゃいられなくなっちゃう……。ああ、ひひぃーーー、ああああ、晶ちゃん、好き?私の膣、いっぱい、いっぱい……。」
「最高です……とりのさん……。私、、毎日でも、とりのさんと交わりたいです……」
「いいわよ。させてあげる……。ああ、だから、いまはうんと、激しく突いて……」
ただひたすら膣の中で暴れ回る晶の躍動に、とりのは翻弄されつつあった。
(あああ、晶ちゃん……凄い。最初は、あんなにされるだけの存在だったのに、こんなに私を濡らしちゃって、身体が蕩けちゃいそう……)
とりのの身悶えが証明していた。意識を失うほどと言えば、大袈裟だが強烈な快感から生まれる愉悦の上昇に、とりのは甘い声や野太い声で応え、のたうち回るような女体の動きで、晶の腰の動きを堪能していた。
そんな、とりのを悶えさせているのだ。晶も、晶で、もっと力を入れたくなる。
「ふふ、可愛い……私も、お返しね?」
「あ……」
「晶ちゃんが、処女を失った時のこと思い出させてあげる……」
とりのの言葉に迷いはなかった。何年もセックスしていない欲求不満な人妻が発情したかのような顔を浮かべており、それは獲物をとらえた獣のようにも見えた。甘い香りに包まれた捕食者のような表情を晶は浮かべている。蕩けるような微笑み、汗ばんだ頬。そして、下肢をゆっくりとさげていった。
「え? あ……あ、ああっ?……ああッ」
晶は騒いだ。困惑の声を長く響かせた。だがそれも、とりのが指が軽やかに晶を奏でるまでだった。ラビアと指がキスをすると、少女は、陶然とした表情を浮かべ、躰全体をふるふると揺らした。晶としても、前の彼女よりも体の相性が良い。
「とりのさん……これ、凄いっ……気持ちいいよぉ。あつあつで、ぬめぬめして……あぁ、ああァッ……」
息を乱しながら、懸命に、愛撫の感想を伝えている。その姿が愛らしく嬉しくなる。晶の頭をかき抱き、乳房の間に埋め、「ありがとう」と小声で囁いた。
(私も……そうよ。ああ、晶ちゃん、あなた……島にいたときよりも、すごいのォ)
互いに本性を曝け出すように、肉体と心の内は、二人女の悦びで沸いていた。会うたびに何度何度も変わる雌の蛇が、今、肉の蜜洞に暴れている。しかも、かつて誰も至れなかった部分を擦られていた。唇が勝手に開き、重く、艶めかしい息がこぼれた。
(素敵……晶ちゃん……とっても可愛いわ……)
裸を拝ませる代償に行う、この行為。晶の孤独を埋めるための死までの戯れが、気づけば、自信が母性以上の本性を抱いて愛してしまう。女と女、それが、許されている世界とはいえ、こんな、おばさんとこうして肉体関係を続けようとする人間など、モノ好きだと思ったが、その会うたびに少女の感情をもろに出す晶に自分がのめり込んでいった。島で別れた後、このままの関係で終わればきっと後悔する。だから、連絡先を教えた。自分から連絡しなかったのは、その感情をばれるが故の恥ずかしさ。そんな、年上のプライドが邪魔をした。そんな小さなプライドで恰好つけていたものの、それ以上に、向こうが耐えきれなかったときは勝利のガッツポーズすら浮かべた。
「晶ちゃんの指……私の、おまんこの中でぇ……ぐちゅぐちゅ、音を立てて……気持ちいいわっ」
快感はごまかさなかった。誤魔化せば、晶の感情を不安に掻きたててしまうだろうから。それも、可愛いが、それが原因でこじれるのはバカみたいだ。声にだしたら、性の炎がさらに燃えあがったらしい。躰の内側が熱くなり、腋や首、背中から汗がどっと噴きだした。
とりのの言葉に安心したのか、晶がうれしげに微笑んだ。それと同時に、「ああッ」と盛大に啼き、全身を戦慄かせた。
「とりのさんっ……あっ……あぁぅッ」
二人の身体が跳ね、熱い淫蜜がとびだした。勢いのある絶頂は易々と子宮口を越え、女の熟した肉体に浴びせた。まだ最初の絶頂のだからか、汁の量は夥しく、身体はマーキングされたかのように潮で満たされて官能的な匂いをつけられた。肉孔の入口から粘液が溢れてくるのを感じた。
「ごめんなさい。早くイってしまったわね……。まだ、始まったばかりなのに……」
躰と声を小刻みに震わせながら、とりのが口にした。
「いえ……私も……イってしまいましたから……。」
晶の言動が可愛く思えて、とりのは抱いた。だが行為でいつの間にか汗ばんでいた髪をくしゃくしゃにして抱きながら、本能的に、口づけを交わす。
「いいのよね……まだ、これから……沢山、するんだもの……あ、こら……」
それでも、晶は顔を、とりのの胸に埋めながら、とりのの媚肉を指でかき回す。絶頂した直後だと言うのに、この少女には敏感だと言うことが解っていないのだろうか。いや、それとも、好きな人との行為の前では、本能的に主導権を取りたくなるのだろうか。愛しながら支配したくなる、そういう性格なのだろうか。しかも、己の肉孔が気持ちの酔い場所を何度も抉るように攻めてくる。
「とりのさん……ぐちゅぐちゅって、素敵……」
「なら、もっとして……晶ちゃん、奏でて?」
だいじょうぶ、と一瞬だけ表情で余裕を作り上げる。それは自身の胸中にいい聞かせていたようにも見える。だいじょうぶよ、と口にして、少女の頭をやさしく撫で、微笑みを向けた。
それにそそられたのか、晶は淡い笑みを浮かべた。同時に、とりのは、ううっとうなり、躰を震わせる。密着し、甘えながら、とりのには余裕が無さそうな顔を浮かべているが、手は確実に気持ち良くなる場所を突いていた。そこを突くたびにビクッと、微かで強い反応をするから、よくわかった。
「晶ちゃん……とってもエッチね……そんなに、お姉ちゃんとどろどろに……なりたい?」
「なりたい……」
可愛がられながら、甘えられながら、晶の思いを、とりのは知っているのだろうか。与えられる快楽を享受して、快楽を与えながら、此方の思いを伝える。ただ、その目的の前に、目の前の快楽に夢中になってしまうのが人なのだろう。
目の前で、大人の余裕を醸し出しながら、確かに自分の指で感じてくれる人の反応に微笑んだ。
「じゃぁ、私も……いっぱい、ドロドロにしてあげる……」
返事をするように、淫蜜で塗れた淫唇の入口に手をかける。たったそれだけのことだが、下腹部に広がった愉悦は大きく、晶は甘い声でうめいた。


行為が一通り終わってから、虚しい物がすぎる。これで、朝が終われば、また……ふと、そう考える寂しさが晶の中の何かを突き動かしていた。
このまま、とりのと、このままの関係でいて良いのだろうかと。昼寝してしまった時に見た夢を思い返す。
好きだ。
愛したい。
この人を考えるだけで、この人のことを思うだけで、体が熱くなる。妙な熱を帯びて、もっと一緒にいたくなる。そう思える女性は……あの時、えたのに……
「寂しそう。ここ、最近は、いつもそうね。エッチをし終わった後は、そういう寂しそうな顔を浮かべてしまう。」
「とりのさん……」
「何があるのかわからないけど、お姉ちゃんに言ってしまいなさい。」
「とりのさん……」
「なぁに?」
「好き……好きです……こういうの、身体だけじゃ嫌なんです……あ……」
勇気と言う物を振り絞ったのは、いつ以来のことだろう。いや、引きずられるように言葉にしてしまった。
言葉を委ねたくなる包容力がある。
なんでも相談したくなるような、その穏やかな女性の姿は思わず何でも言いたくなるからこそ、自然と吐いてしまった。ただ、思えば自分から、こうして告白するのは初めてだったかもしれない。言い終わった後に、そんなことを考える余裕が出来たのは、言い終わったからかもしれない。思いのたけ、人に対する思い。
しかも、愛の告白。
そうして、言葉を紡いで帰ってきた答えは意外なものだった。
「あら、晶ちゃん。私は、貴女と同じ感情を抱かなければ、貴女と、こういうことはして無いわよ?私は誰よりも晶ちゃんのことが好きだから、こういうことするんだから。」
優しく見つめてくる視線がゆっくりと自分の脳髄に言葉を刻む。黄金に染まるように心安らかな言葉が一つ一つ、晶の中に入り込んでいった。
「でも、この後……」
「何処かへ行くなら、私も行くわ。貴女が迷った時は、私が抱きしめて、その迷いを壊してあげる。」
「じゃ、じゃぁ……」
「あら、ずっと、肉体目当てで晶ちゃんと付合っていると思っていたの?」
思わず苦笑しながら、とりのが晶を抱きしめた。
「好きよ。晶ちゃん。」
「あ、ん……」
晶の首筋を、とりのが甘噛みした。それによって甘い声が漏れ始め、とりのの指が晶の股間に走っていた。夜は、まだ始まったばかり。劇的なドラマなどなく結ばれた二人は、これから初夜を共にする。

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