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倦怠期な夫婦

「あぁー・・・欝だぁ・・・」

「お前、欝の人に謝れ・・・」

長期休暇。

春休み。

この春休みの間、悠介はずっと、ヴィヴィオを甘えていたい筈だった。

何と言うか・・・いちゃいちゃである筈だった。

なのはとフェイトも、その間にいちゃいちゃしていたので問題というものは無い。

と、言うわけでもなく、悠介とヴィヴィオの間ではそれが許されなかった。

何故か。

それはクロノの存在である。

クロノが

「周りが引くほどのいちゃいちゃ禁止だ!!」

どこぞのガチャペンの様な言い方である。

外に出てまでいちゃいちゃしているが為、仕方が無いといえば仕方ない。

ただ、最近、妻子に会えないという理由もあるのかもしれない。

朝になれば当然の如く。

さらに、帰ってくれば一緒に昼寝。

というより、添い寝は日常茶飯事。

朝起きればキスは当たり前である。

そんな悠介に付けられたあだ名はロリコン戦士。

とても、不名誉なあだ名を付けられてしまった。

ロリコンであり、なのはたちを圧倒する力を持つ。

何と言うか、反則的なものがある。

ヴィヴィオのことになれば、色々と悠介は変わってしまう。

そのせいというわけではないが周りの悠介を見る目は変わってきてしまっているのも否めない。

完全なるロリコン戦士の誕生である。

ただでさえ、休みじゃない日もヴィヴィオといちゃいちゃしすぎているので、ある意味ではクロノの決断も間違いではない。

とは言え、相思相愛なので仕方ないといえば仕方ないことでもあったりで・・・

まぁ、世の中は大変だ。

「クロノさん・・・奥さんと最近どうなんです?」

「最近な・・・俺に会えないせいか、韓国のドラマのビデオばかり見てるんだよ。」

エイミイ、韓流に走ったようである。

まぁ、だんなに滅多に会えないから、それはそれで仕方の無いことといえる。

だが、どこぞの韓国の俳優に奥様を取られてしまう夫の気持ちって、

「どんな感じなんですか?」

「何か、寝取られた感じ・・・」

この感想はかり人の友達が実際に体験したことである。

そんなことを聞かされた。

まぁ、ネタにして、良いかどうかと言う許可とってあるので、心配なし。

「何か解らんが・・・チャン・ドンゴンだっけ?」

「あぁ、いましたね。そんな人。」

その人に取られてしまった感じである。

クロノはショックだったらしい。

背中にクロノの愛にエイミイは応えられなかったのだろう。

「お前がなかなかヴィヴィオに会えないという苦しみは、俺に比べたら・・・」

「まぁ、そうですね・・・」

それは駄目である。

「愛してたのになぁ・・・」

「そのうち、あきますって。」

しかし、それは人それぞれというもので、どうなるかなど解ったものではない。

一時期、某韓国人俳優が日本に来日した途端、日本の空港は大変なことになってしまったらしい。

「大丈夫ですよ。クロノさん。」

しかし

「何か・・・俺、間違ってるのかなぁ・・・」

これは重症である。

酷いほどの重症である。

何と言うか、これでは士気に関わるかもしれないなんて思ってしまう。

「え、と・・・取りあえず、戻ります?」

「いいのかな・・・」

暗い。

いつものクロノではない。

いつものクロノではないのだ。

なんというか、暗い。

暗すぎる。

嫁を貰う前も暗かったらしいが、このクロノは別の意味で暗い。

「と、取りあえずリンディさんに許可とって来ます。」

悠介は走る。

その場にクロノを置いてって。

リンディ・ハラオウン。

クロノの母。

フェイトの義理の母。

大の甘党で、緑茶に砂糖やミルクを入れるなど変わった味覚の持ち主であり、そのせいか管理局料理の三大巨匠の一人である。

艦長職を退き地上勤務に転任。

時空管理局本局の総務統括官を務める。

また、プライベートでは2人の孫を持つおばあちゃんでもある・・・

そんなこんなでリンディのいつもいる職場!




「総務統括官、入ります。」

「どうぞ。」

その中に悠介は入る。

「どうしたの?悠介君。」

「クロノ提督、今日は早退・・・したいと・・・」

「何で?」

「実は・・・」

クロノがエイミイのせいで、少し大変なことになってしまったということをリンディに話した。

これは士気に関わることである。

クロノほどの階級の高い人間が夫婦関係で悩んでいるとなれば、堕ちることは間違いない。

「ので、本日、クロノ提督を早退させてあげたいのですよ。」

「解りました。」

悠介は許可を貰って、そのままクロノのところに駆け出した。

世の中には、実際、妻、または夫、そして子供・・・を持っていれば、その苦しみというものがあるわけである。

悠介はどういうことか全く解らない。

しかし、そんなわけで

「クロノさん、早退許可が出ましたよ。」

「え、マジで?」

「マジです。」

とのことで、帰宅。

悠介とクロノは帰宅。

というより、何故か悠介も早退である。

「え?何で、俺も・・・」

「まぁまぁ・・・気にするな。」

絶対に盾に使うつもりである。

悠介を盾に使い、エイミイの攻撃から守るつもりである。

クロノ曰く、あの外見から、異常なほどのクロノも勝てないレベルの格闘能力を発揮するらしい。

なんと言うか、それでいいのだろうか。

完全に主従関係というものが・・・

いや、元からエイミイ>クロノなのかもしれない。

「ただ今。」

「お帰り。」

全く、歓迎する気も無い返事である。

クロノはテーブルについた。

悠介も裾を掴まれ、無理矢理テーブルに着かされた。

「エイミイ、座ってくれ。」

「何よ・・・?」

どうやら、韓国ドラマを見て、良い所だった途端にクロノが帰ってきてしまったらしく、それでお怒りの様子らしい。

「エイミイ・・・話がある。」

「何・・・クロノ・・・」

帰ってきた途端、エイミイが凄い形相で迎えた。

悠介の後ろに悪寒が走る。

「お前は、最近・・・韓国の俳優にはまっているらしいが・・・」

「そうよ。だから?」

エイミイの額に怒りのマークが付いている。

よほど、クロノは最近帰っていないのだろう。

自宅に。

「そうよ。大体、何で、悠介君がいるの!?」

「クロノさんにつれてこられました。」

悠介は咄嗟にそのことを言った。

自分は被害者であるということをアピールするためである。

クロノの顔が真っ青になる。

エイミイは笑顔で額に怒りのマークを浮かべてクロノを見ているからだ。

「あ、あのな・・・」

クロノの目が点になる。

さらに、声が引きつっている。

「お、俺というものがありながら・・・韓国俳優に走るというのは・・・ド、ド、どういうあれなのですか?」

「なに、それ・・・嫉妬?」

良く良く考えてみれば、嫉妬なのかもしれない。

かなわぬ恋であるのに、そういう某SMAPの木村さんとかにはまってしまう女性とかそのような感じである。

「ふん・・・いいじゃない・・・」

「だ、だって・・・俺は・・・」

言いたいことは簡単である。

答えは簡単なのだ。

クロノは

「エイミイを・・・愛してる・・・」

クロノはエイミイを愛している。

「だから、韓国の俳優に逃げないでくれ!!」

突然、エイミイの笑顔と額の怒りのマークが消えた。

「やっと・・・名前で呼んでくれた・・・」

「え?」

何故、その道に走ってしまったのかにも理由があるわけで。

エイミイの場合は夫であるクロノが最近ずっと

「お前とかしか・・・ずっと、名前で呼んでくれないから・・・」

ちょっと、そっちにはしってしまったというのが、大体の理由であることがここで判明した。

「ごめん・・・」

しかし、これでわかったのが悪いのは

「クロノさんのせいじゃないですか・・・」

確信。

そう。

夫に問題があったわけである。

「ごめんな。エイミイ・・・」

「も、もう一回・・・名前で呼んでよ・・・」

なんというか、何年もエイミイという名前を呼んでいないようだ。

「エイミイ・・・」

「許してあげる。」

この異常に早い仲直り。

この後の二人は悠介とヴィヴィオ以上のいちゃいちゃぶりだったらしい。

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