2020.12.03 Thu
漫画の実写映画と特撮ヒーローは同じジャンルって言う人は大して特撮ヒーロー作品を見てない。
そんな感じで、あれですよ。
それなりに、邦画を……見てはいるんだけど、最近、こういうことを言う人がいる。
いや、漫画の実写化と特撮ヒーローって、特撮技術を使っているだけでイコールにはならないんだよね。そもそも特撮って技術自体、今時、どこでも使っているから。
特撮ヒーローって、他よりも満遍なくテレビの中で迫力のある、映画だと、それ以上に凄い映像を見せるから特撮ヒーローって言うのであって、それこそ、あれだよ。
ウルトラマンや牙狼、スーパー戦隊シリーズとかライダーなんてのは「特撮ヒーロー」ってジャンルであって、違うんだよね。牙狼とかウルトラマンが好きな人が漫画やアニメの実写化が嫌い。って意味わかんないーっていうけどさ。
牙狼とかウルトラマンはーーー
それこそ長年、特撮ヒーローというジャンルのオリジナルとして君臨してきたからじゃん。
でも漫画やアニメの実写って要らん要素ばっか入れたりするしー特に、世間じゃ評価の高いるろうに剣心とかイケメン俳優を起用したいから一作目でお庭番集を出さなかったせいで、次の章から出てくる蒼紫の感情が全部、単なるストーカーにさせてしまったり、志々雄にちっぽけな正義を語らせたせいで矮小な悪役にさせてしまったり。なんで、あの場所で剣心を誘ったかすら理解していないから、煉獄で最終決戦とか、そんな馬鹿なことするんだよ。
なんていうか、なんで、実写るろ剣が高評価されてるのか全く分からねー。って感じで、こういう感じだから漫画の実写化なんて見なくなった。
特撮ヒーロー好きで、漫画の実写化が嫌い。っていうのは結構、簡単な話でさ。
特撮ヒーロー、言ってしまえばウルトラマンや牙狼、ライダーのようなヒーローが好きなわけですよ。
別にそういうヒーローが好きだからって漫画の実写が好きでないとおかしい。っていうのは、それは変な理屈なのよ。
前に、また、特撮映画作品が好きなんでしょうけど特撮好きなら実写版進撃の巨人を応援すべきだーっていうけどさ。
あれだって映像は凄いけど原作無視して変なことになってるし、お話の演出も変なことになっているし、まぁ、そこは宇多丸さんの映画評論でも聞けばわかるんだけど、そういうめちゃくちゃな話になったら応援できるわけねーだろ。って話で。
特撮好きは応援すべきだった。
って言う、特撮ファンはいるけど、むしろ、特撮ファンは怒るべきでしょ。
素晴らしい映像だとしても、こんなひどい内容にぶっこむことに対しては、やはり憤りを覚えるべきでしょ。だって、結局、内容を見ているわけですから。
こういう映画を見に来る人はね?
で、結局、内容が酷ければ、いくら特撮が凄くても、「しょーもない映画」のレッテルって嫌でもはられるわけだから。
応援できねーし。
結局、同じって考えているから、なぜ、特撮ヒーローファンからもそっぽを向かれてしまう。ってのもわかっていない。
そもそも、特撮ヒーローってジャンルは、いかに現実に、ウルトラマンや怪獣がいる状況を信じられるように話や設定を作っているか、如何に現実の世界にホラーや魔戒騎士は実際に存在する者たちとして描かれているかって言うのを考えられて作られているわけです。一見、実際にいそうなお兄ちゃんやお姉ちゃんがヒーローになる。ここが一気に非現実に視聴者を叩きこむ要素なのよ。
でも、漫画の実写って、明らかに、例えばさ。
忍者ハットリくんの実写とか、いきなり、あの格好で「ケンイチ氏!」とか言っちゃうし、明らかにズラをかぶっているのが丸わかりな実写版鋼の錬金術師や、ジョジョとか、如何にも漫画だから通じる格好って言うのがあるわけよ。こんなバカなコスプレした香取慎吾似の忍者がいるわけねーだろ。って話で。
用は、こういう実写化を作っている人たちって、そういうのを考えてないのよ。特撮ヒーローが変身したまま、ラーメンを食っているような映画を、こういう漫画の実写メインで撮影している人たちは作っているような気がするのよ。
如何にも、現実にいそうなお兄ちゃんや、お姉ちゃんが変身することでカッコよさとか、そういうのが生まれてくる。だから、現実離れしてないでしょ。変身する人たちは。
基本、変な漫画的な語尾をつけているキャラも少ないし。
だから、低予算ってのもあるし、色々とあるからバカな上から目線の映画監督たちは「この程度なら、自分でも作れる」って思いこんで、結局、夏のライダーの映画や春のウルトラマンの映画(上映関数は少ない)に負けるわけ。
特撮ヒーローってジャンルは、もう、あれは「特撮ヒーロー」って言う一つのジャンルとして完成されてるんですよ(つ=ω=)つ
漫画の実写、このジャンルから生まれた特撮技術を利用しているだけであって、「特撮ヒーロー」ではない。
大体、そういう特撮ヒーローってジャンルをなめてかかって大失敗した映画が実写版ガッチャマンやら、デビルマンやら、ゼブラーマン、テラフォーマーズとかじゃねーか。
邦画連中は特撮ヒーローってジャンルも下に見てるから自分でもやれるって驕ったバカな映画監督たちの結果が、これだよ。
そりゃ、こういう映画バッカ見てたら作ってたらねぇ、そりゃ、こういうの見ちゃった人は「邦画はクソ!!!」言うわ。
いやぁ、怪物くんはひどかったですね……
それにしても、ウルトラギャラクシーファイトは面白れぇなぁ……(つ=ω=)つ
日本の漫画の実写映画と、この特撮ヒーローの面白さの差ってなんなんですかね?(=ω=)
| 百合有り日記 | 00:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
私見ですが
漫画の実写化作品と特撮ヒーロー作品とでは制作方式のアプローチから違っているので比較は難しいのですが、個人的に以前より漫画の実写映画化作品は『子連れ狼』(全六部作)が好き!と主張してました。
(監督:三隈研次・他、脚本:小池一夫、主演:若山富三郎)
https://www.youtube.com/watch?v=laQTjHQuxn8
原作者自ら脚本を執筆し、三隈監督の映像美学と若山先生の大熱演が炸裂した本作品は、観客が引くレベルで原作に肉薄したド迫力の作品でした。
こうしたアプローチでの映像化作品というと近年では映画版『電人ザボーガー』しか浮かばないです。
(コミックの実写化ではないけど。原作:小池一夫ではあるが…)
過剰なまでの原作愛と忠実再現度、そして一本筋の通った完成度の高さを兼ね備えていないと、比較すらおこがましいですがそれこそ特撮ヒーロー作品の足元にも及ばないのではないでしょうか。
| kwai | 2020/12/03 22:40 | URL |