2020.08.27 Thu
番外!キリヤマ隊長は……極悪人なのか?

「ノンマルトの海底基地は完全に粉砕した。我々の勝利だ!海底も我々のものだ!」
いつもはウルトラ怪獣を語っていますが、今日は、ちょっと、キリヤマ隊長を見て行こうということで。
一時期、キリヤマ隊長と検索すると候補に「極悪人」っていうか、それを含むニュアンスの候補が出てきたことがありまして、それが起因しているのが、やっぱり、上記の台詞で一緒に出てくる「ノンマルト事件」が要因なんでしょうね。
普段は、ご存知の通り、部下を叱咤激励し、冷静沈着かつ謹厳実直。情に厚い人物でもあり、部下や上層部からの信頼も厚い。って言う部分は良くわかりますよね。
そこは。
強い意思と信念を持ち、地球及び地球人に危害を及ぼす者に対し敢然と立ち向かう優秀な指揮官であり、状況に即した決断をもって事態にあたる……とあるんですが。
結構、あれ何でうしょね。
ノンマルトの一件で色々と言われているけど、それ以上に、交渉に応じるときは交渉に応じる姿勢を見せていたりするんですよね。しかし、交渉に失敗したり、地球にとって敵とみなした場合は、容赦なく攻撃するのは……良くも悪くも、隊長としては、それは、それは、間違った姿勢ではないとは思う。防衛隊の隊長ですから、それによって下手すれば、虐殺が行われていたかもしれない事態を未然に対処するのは仕方の無いことであるとは思うんですよね。
ここ、意義があるなら、認めますが。
地球人には、真正面から立ち向かう姿勢とかを見せている限り、そこだけでキリヤマ隊長を極悪人として見るのは横暴だろうとは思う。
だってねぇ、ノンマルトのお話しだって、ガイロスが既に多くの人間の命を奪っていることは、また事実でもあるし、あれだってノンマルトがどこからか情報を仕入れて地球を侵略しに来た宇宙人なのかもしれないしね。そこ行くと、あの少年は洗脳された可能性だって捨てきれない。本当に地球の先住民だったかどうか。ってのも、また怪しいところではありますからね。
平成セブンではマジでノンマルトは地球の先住民ですし……
地球人を虐殺している事実がある限り、地球を守るためにどうにかしなければならないのは、それは、防衛軍の隊長としては致し方のないことだとは思うんですけどね。
当然、キリヤマ隊長だって、あれは苦渋の決断だし、ラストの「我々の勝利だ。海底も我々人間のものだ」って台詞だって、あれは個人的にですよ、自分を正当化しないとやっていられなかった部分だってあると思うんですよ。ノンマルトの言い分だって、明確な証拠が提示されたわけではないんですしね。ノンマルトの声明を「先住民」を装う侵略者の常套句と断定した可能性もありますからね。
だから、もし、本当に原住民だったら「自分は、その罪を一生、背負って生きていく。」って平成セブンの小説でキリヤマ隊長は、こう言ってるんですよね。
それがウルトラ警備隊、ウルトラマンの防衛隊の隊長をやるという人間の責任であり、重みではなかろうかと。
これは、早計だったかどうかと言えば、ノンマルトはすでに動き出していたし、根拠のない言葉の前に四苦八苦している中で、地球人が、どんどん、怪獣に虐殺されたら、それこそ隊長としては大問題だとは思うんですよね。
乱暴だけど、向こうが、そういう手段に出てしまうなら、しょうがない。って言う部分もあると思うんですよ。
話し合う機会の前に、もう破壊行動に移してしまった訳ですから-
市民の不安を取り除くためにも、やむを得ない決断だったんじゃないかなと。
その後、その罪を背負う。って言う覚悟の元でやってますからね。
やっぱり、そこ行くと、ね。
ただの極悪人ではないよな。
決断力に対して、ちゃんと自分の罪を背負っていくことが出来る人なのだろうと、私は思いますね。
やっぱり、嫌いに離れないよね。
他の話でかっこいいところも見せているし、ノンマルトの一件だけで、彼を悪人として断定するのは本当に、早計だよなーと、こういうのを書いていて思いますわね。
いや、まじで。
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| | 2020/08/27 02:55 | |