2020.06.22 Mon
淫ら月
いつも書斎で香澄夜空がレディ・レディと呼ばれる二人の女の愛玩動物にされている画像を見て微笑を浮かべていた時、ふと、姫石さあやの報告メールが気になって再度、目を通すことにした。
「アイカツシステムが無い世界との融合か。」
姫石らきの姉である、さあやから送られてきた報告メールを受けながら止まることを知らない好奇心に身を震わせていた。徐々に世界の地図は書き換わっていく。まるでパッチワークの世界のように。そして共通するのは、この世界、全ての女たちがいつもの2倍近く性欲が強くなった。最初は炙られる程度だったのに、今では火に油を注ぐように性欲はどうにもならないほど強く暴走している。しかもそれはノンケの女ではなくレズビアンの女限定的に。そんな中で同族たちの匂いをかぎ分けるように自分達の様な別世界のレズビアンの女性が、本来の世界の男性と入れ替わって、この世界に存在しているということだ。今や、この世界はレズビアンが当たり前のものになっている。
アイカツシステムの暴走なのか、どういう事なのか、それは永遠に、加速度的に、この世界は変わる。
そして最終的に、この世界は女しか存在しない世界に変わるのだという。その片鱗自体は既に見えているので知っている。自分が、どうにも性的な欲望を抑えきれない体現者になっているのだから。同時にアイカツシステムが存在しない世界から、アイドルはやってきた。
「ステラマリス……ニュージェネレーション……アンティーカ……ミューズ……」
徐々に変革を遂げ始める、この世界は、どう変わっていくのか。
「君の姉は、マッドサイエンティストのようだな。姫石らき?」
「そう、でしょうね……でも、私は……」
「あぁ……好きにしていい……むしろ、そのまま、私のものになってくれれば……」
身悶えながら悩ましい吐息を出して眉を顰めた。
「この世界、こう楽しくなってくれるのであれば……」
自分は文句はない。
どんな刺激的な女たちと自分は出逢えるのだろう。
姫石らきとの邂逅、そして、今の関係から心は童心に戻ったように躍らせていた。
そして今度は日向エマから動画が送られてきた。どうにも、ライブ配信されているようだ。
「日向エマ……彼女も、相当な女好きのようだな。」
送られてきた悪戯っぽく微笑み童顔の日向エマ……まだ、子供のような印象を受ける、この少女に同族を気配を感じ取りながらエルザ・フォルテは送られてきた動画を見ながら妖しい笑みを浮かべていた。
手綱を握り、大股を開きながら自分を慕う少女を、まるで愛玩動物にでもしているような、ゆっくりと落ち着いた微笑を浮かべていた。
「んっ……そう、そうだ……クリは優しく包み込むように……」
ぴちゃぴちゃと淫猥な音がエルザの身体を、びくっびくっと一瞬の眩暈を起こしてしまいそうなほどの衝動が全身を駆け抜ける。
口の端から唾液を漏らして発酵したような臭いが衣服に染み付くものの、そんなことを気にする余裕など、あるわけも無かった。痒いほどに勃起した乳頭が、欲しいとでも言うように服の上から擦れるたびにエルザに強く雷が脳天を貫くような衝動が襲う。
「エルザさん……」
(あぁ、また……らきにイかされた……私の教育の賜物だな。)
自画自賛するような態度を取りつつも絶頂したことに気づいていないのか、エルザの股下でずっと淫部を舌で奉仕している、らきは脳内を卑猥な臭いで充満させて、虜になっている。
エルザのココを癒すのが自分の役割であるとでも思いこんでいるかのように従順に。
「らき、随分と私の気持ちよくなる場所を理解しているようだ。褒美だ。」
抱きあげるように、らきを引き寄せて、その唇を貪った。らきも喜んでエルザとの口淫を楽しんだ。
恋人のように手をつなぎながら。
「何を、見ているんですか?」
「お前の先輩たちの今だ。」
モニターいっぱいに映し出される動画……それは……
「お姉さんたちに任せなさい。」
日向エマは淫猥な笑顔を浮かべてベッドの上で佇む自称・月の女神を見つめて唇の端から垂れる唾を舌で舐め取りごくりと音がするほど呑み込んだ。目の前の牝は極上の女であることを誰よりも知っている。
「さくやちゃんのこと、すぐに忘れさせてあげるね。」
友希あいねは大きな胸を露出して、今にも吸いつきたくなるような、ぷっくりと勃起した乳首が今にも愛する人に食べて欲しそうに、プルプルと震えている。
「あいねのおっぱいにキス出来るだなんて本当に、さくやちゃんは贅沢ね。」
少々、不貞腐れるような声をあげながら、それでも目の前で蠱惑的に揺れる乳房に目を奪われて既に自分のものだと主張するように五指は既に、あいねの乳房を愛でるように優しく吸いつくように、そして埋めるように優しく揉みしだく。
「あぁん、みおぉ……」
甘えるような声が、みおの脳髄を刺激する。
月の女神は、その声を聴いて内股から卑猥な臭いを発して濡れる感触に足をもじもじさせていた。
(あぁあ。あいねちゃんも、みおちゃんも、すぐに発情して……)
最初に見たときは瑞々しい果実の現実を受け入れられない少女が虚勢を張って片翼を捥がれた天使を演じているように見えた。いや、実際は月の女神ではあるのだが目の前にいるのは天使ではなく、天使を演じて自己陶酔している哀れな牝犬。アイドルなんてのは天使のように見えるが、その実、何よりも良い意味でも悪い意味でも人間臭い。
この世界では裏で女同士で関係を持ち、のめり込むような人間が数多い。十代のうちから女同士で関係を結び、そしてあまつさえ男とでは共有できないステージの快楽を全身全霊に浴びて、そうして互いに得た快楽と言うのは自然と互いを高めあう関係になり、秘密を共有して……心を通わせて肉体関係になる。共有できるのは同族の女たちしかいない。寂しさを埋めるのも少女たちだけ……快楽を司る下品な牝犬にしか過ぎないのだ。
そして、これから、世界は星宮いちごなどと言う女たちと一緒になるのだから、この世界は、より快楽に満たされる世界になっていく。
「かぐやちゃん……」
そして、目の前にいる月の女神を自称する少女は、まるで、この場所、浮気している自分が悲劇のヒロインを気取っているような言い回しは嫌いではない。
まるで自分を罪びとの様に演じて陶酔する姿は穢したくなる、この白い肌に、さくや以外の肉体のメスを初めて通すのだから、その神秘的なオーラは成りを顰めて、ただ、陶酔しつつも目の前の快楽に溺れてしまいそうなことに高揚を隠せない「牝犬さくやちゃん……」と、今日の相手の一人である日向エマは耳元で陶酔している少女を快楽の世界に誘うように、ふぅっと息を耳元で吹いた。
腰をくねらせて誘う姿は、もう天使でも、月の女神でもない。
じわりと瞳を潤しながら求めるように呼吸をし始めた。
最初は、「かぐやちゃん、かぐやちゃん……」と懺悔するように嬌声を発して快楽を受けて、腰を振るう姿は実に愛らしい。罪悪感に陶酔している姿は実に、さくやを抱く娘たちを高揚させるのに十分な要素だった。
もとより双子である分、鏡に映る快楽に蕩けた顔は、自分の顔でもあり、かぐやの顔でもある。どこか、鏡の向こうで見つめる、さくやの蕩ける顔、自分の痴態を見て一緒に感じているようにも見えるのかもしれない。
「エッチで可愛い声を出すときも、ずっと、かぐやちゃんの名前を呼んで……とっても可愛かったよ。」
最初は、強く送り出しながらも内心では孤独に震えた少女が求めた先が快楽だったというのは別段、おかしいことではないし、変だと罵ることでもない。共有していた初めての体験も初めてのステージを味わってきた感動も、ずっと一緒だったはずなのに、今は一緒にいた筈の存在が隣にいない。
埋められるような寂しさではなく、どうしようもない喪失感だった。最初は寂しさから逃げて忘れるためだったのかもしれない。しかし、それがいつの間にか手段として利用していることに気づいたのは何時のころからだっただろうか。しかし目的が手段に変わるとき、それは自分のしていること、望むことが如何に中毒的なのか気付かないほどにのめりこんでいる。
疲れを取るために使用する違法薬物が、いつしか、その使った後の開放的な快楽に溺れてしまうように。
それに、さくやが「かぐや」その名前を呼ぶたびに膣肉はぎゅっと締まる感覚がたまらなく愛しい。この場にいない最愛の人を考えてしまうと、まるで半身を失ってしまったような気分になるのを背徳感として快楽に変換する女だと解った時から、まるで白百合さくやは他の女たちの快楽を貪るための道具になり、本人も、その受け身な性格ゆえか、喜んで今の状態を享受している。
「こぉらぁ、みお、今日は、さくやちゃんを慰めるためでしょぉ?」
「解ってるけどね?」
甘ったるい声が、さくやの両耳を覆った。
みおは、すでに、あいねに首ったけだ。目を引くほどの大きく煽情的な乳房は、本来は、自分専用なのだとでも言うかのように。五指が何度も形を変えるように揉みしだく様に、飴玉のような瞳が輝いて夢中になる。
「わかってるけど、その前に、あいねの胸を味わいたいの……」
先っぽに、ぷっくりと浮かび上がる乳首を優しく抓むと「んぁっ!」と強烈で愛らしい悲鳴が鼓膜を撫でる。嗜虐的な気持ちが、みおの中に蘇り、より愛撫は激しくなる。
これは躾。
みおにとっては、だいじな躾。
フレンズになってから誰よりも、あいねの弱い場所は解るし、どういう風に気持ちよくなるのかもわかる。あいねの、人を惹きつける力は、時に、みおの嫉妬を生み出し嗜虐心を煽らせる。
「あいねのおっぱいも、おまんこも、この身体も本当は、全部、私のなんだからね?」
「あぁん、解ってるよぉ……」
同年代の中でも、あいねのは特別と言えるほどに乳房が大きい。
サイズは90を超えて、今なお成長する、その爆乳と呼んでもいい乳房を、みおは誰よりも気持ちよくさせる術を知っている。そう、誰よりも。
「あぁ……あいねちゃんの……おっぱいが、すっごいいやらしい形になってる……」
「今日は、あの二人のを見ながらセックス……しようか?」
「は、はい……」
「あぁ、これ……好き……」
「さくやちゃんってぇ、かぐやちゃんともっとしているのかと思ったんだけど……・」
ぬちゅぬちゅ……愛らしい水音を立てて目の前の、まるでアダルトビデオの様に見せつける、あいねと、みおの絡みの前に肉体はどんどん、火照り始めている。
「さくやちゃんってぇ、どんな女でも気持ちよくなっちゃうビッチだよねぇ。」
意地悪な笑みを浮かべながらエマが口角をあげて中指の爪先で、さくやの割れ目をなぞりながら耳元を囁いた。ビッチという言葉を知らないわけではない。しかし、その言葉は、この場所にいる全員が該当する言葉だろう。
レズビッチ……特に、日向エマは、裏でそう呼ばれるほど。
ただ、かぐやは、世間知らずゆえに、それを知らない。ただ、彼女が知っているのは、その言葉が途轍もなく自分が、さくやという妹がいながら他の女に浮気して抱かれることに快楽を感じてしまうふしだらな女だということ……これを認めてしまう自分……肉体の火照りは止まることは無かった。
「かぐやちゃん……あぁ、かぐやちゃん以外の女に抱かれてあさましく、おまんこをびしょびしょにさせている私を見てぇ……」
そして、乗り移りやすい彼女は……ここにいる少女たちによって仕立て上げられる。
「今日は、この光景、さくやちゃんやいろんな人に見てもらおうね。」
鏡の上にマイクロカメラにチェシャ猫のような瞳が微笑んだ。
「お、お姉さま!?」
自分の姉の見たことのない痴態に白百合さくやは思わず、身を乗り出した。
「あらあら、アイドルとしての自覚あるのかしら?」
「か、かれんさん!?」
「どうですか?たまには、本命以外に抱かれるの良いものですよ?私も、今、みらいはいないことですし。」
天使のようなほほえみを浮かべる淫魔が、さくやに囁いた。
「だって、私のおまんこもどうしようもなく、女の子を求めて仕方ないんですもの。」
| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
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| | 2020/06/22 16:21 | |