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らきちゃんとノエルちゃんがキスするまでー

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キスしたら終わりです(・ω・)


 「こ、恋人だと、この後、服を脱ぐんだよね……」
 「う、うん……みおちゃんと、あいねちゃんは、この後……」
 夜と言うのは便利なものだ。
 少女達は、この世界で己の心を大衆から隠してわずかな月の光を利用して愛する人の前のみで自分の心を見せつける。それは、アイドルと言う少女同士、変わることはない。特に女同士の関係になれば、この光景はより強い。このファンシーな部屋の作りの中に暖かで心地よい匂いが姫石らきの鼻孔を擽った。
 全身の穴を通して、らきの肉体は生まれて初めて出来た恋人である音城ノエルの暖かさと匂いが肉体に染み込み、徐々に自分の肉体からノエルの匂いが混ざり合うのを感じていた。
 (らきちゃんの匂いを感じてから、二人きりになってから……)
 (たくさん意識して、おかしくなりそう……)
 この肉体から感じる恋人の暖かさがじゅわりと股間を濡らして、ゆっくりと、しかし確実に内側から溢れるじわじわと媚肉から全身に心地よい微電流となって駆け抜ける。それは、ラキだけではなく、ノエルもそう。
 最初は甘酸っぱい、まだ性知識など肉体な脳髄に染み込んですらいない初々しい二人の牝。まるで、その姿は生まれたての子猫がじゃれ合うような姿にも見えた。蜜月という言葉にするにはあまりにも幼く、そんな言葉はそぐわないかもしれないほど初々しさがあり、ただ、瞳に互いの姿を収めるだけで何だか嬉しくなってしまう。
 だからこそ、愛しくも映るものなのだろうとも思う。
 手を取り合い、搦め合わせて見つめ合う。
 「らきちゃん……」
 「ノエルちゃん……」
 まだ付き合いたての恋人同士は、ただただ名前を呼び合うだけで顔を紅くして、無邪気な子供のようににっこり微笑み合う。アイカツをしなければ出会えず、そして、始めたからこそ惹かれ合う関係と言うのは大きく引き寄せられるものらしい。
 「私、お姉ちゃんが女の人とキスしたりする理由が解らなかったけど今、らきちゃんと一緒にいると解る気がするの。」
 「私も……私もね、ノエルちゃんと一緒にアイカツをしていると、何だか……」
 一緒にいる分、一緒に唄ったり、踊ったりしている分、どうにも共有される快楽は何とも言えない高揚に肉体と心の躍動は何とも言えないものになる。世界は繋がり、アイドルとアイドルは繋がるようになった。
 そこから生まれる快楽の渦と言うのはアイドルの数だけ心地よくなる。どこか淫らに見えてしまう先輩たちの肉体関係に心を躍らせるが、いざ、こうして相手を見てしまうと何とも言えない恥ずかしさのようなものが肉体に沸き上がる。
 「ノエルちゃん……」
 「らきちゃん……」
 名前を呼び合うだけで肉体の芯から熱くなるものを感じた。
 ただ、それだけなのに。
 先輩たちは、名前を呼び合った後に、舌を絡ませ合いながら下腹部を弄り、汗が飛び出るほどに激しく交わるのだ。時には激しく股間から潮を吹き出してステージでは絶対見せないような激しい雄叫びを上げる。
 あれは、アイドルではなく盛りの付いた牝そのものだった。
 まだ姉や先輩たちのように肉体同士が繋がる方法を完全に知っているわけではないが、一度、あいねとみお、夜空と小春、いちごとあおいと蘭、ひびきとアリシア……さらにはカップルの垣根を超えて女たちが世界を跨いで混ざり合う。多くいる少女達の粘膜同士の接触は少女達の心を大人の女に加速させるにはちょうどいい材料であるとも言えた。
 過激な少女達の夜の交わり、嫌でも見えてしまう赤裸々なステージの上で見ることのない女たちの生の感情、こんなにも違うものかと戦慄してしまう快楽に蕩け切ったアイドルたちの顔は、一度見ると、もう、忘れることなどできない少女達の性衝動を加速させる劇薬とも言える。
 特に多感な十代前半の、この少女達ならば特に。貪りあう煌びやかな少女達が牝になる瞬間、何とも言えぬゾワゾワとした高揚と脳内麻薬を煽るような心地よい電流が肉体と心に走ったのだ。
 それからして結ばれ合った、らきとノエルは、いつか、ああなりたいと思っていたが動き出すことは出来なかった。まだ、どこか恥ずかしさのようなものがあったからだ。
 いや、恐れていたのかもしれない。
 ああなれば、ああなってしまえば、もう自分が自分でいられなくなるような、快楽に溺れる自分たちの姿は……
 「らきちゃん、良いよね……?」
 「い、良いけど……でも……」
 一歩を踏み出すことに妙に勇気がいる。
 しかし、それも時間の問題だろう。絡ませ合った手のうちから溢れる熱を持った体液同士がぬるっと混ざり合うと互いの性衝動がリンクしたような気分になった。
 それが思春期の少女達を走らせる。
 「あ……」
 一瞬、互いの顔を見やった。既に頬が赤くなり、ノエルも、らきも、蕩けたような顔を浮かべていた。
肉体の内側から広がる何かが突き動かされるような熱がじわじわと内臓を焼くように指先までゆっくりと、しかし、着実に燃やすように動き始める。
 「っ!」
 蕩けたように誘うかのような牝の情欲を掻き立てる卑猥な女の顔が突き刺さるように、顔の挙動の一つ一つに眼がグリグリと動かした。
 愛する対象の血脈
 眼球の動き
 吐息を吐くたびに蠢く口が動く仕草
 濡れそぼったピンクの唇
 まだ若いきめ細やかな肌の色が変わる瞬間
 その何もかもが二人の距離を近づける。
 一つ一つの動きに視界を奪われる。
 生暖かな息遣いが、らきとノエルの皮膚を擽った。
 このまま交差すれば唇同士も密着させるかもしれない。
 そうなったら、どうなるのだろう。
 口から鼻孔を擽る吐息の香りが二人の肉体の中に入りこんだ。
 もっと見たい。
 もっと、その姿を間近で。
 もし、これから恋人同士でする行いをするのであれば……どういう反応をするのだろう。
 次第に肉体は牝として忠実な欲望に突き動かされる。
 思春期に、この強い衝動を抑えるだけの力と言うのはない。
 誰もが、この感情に突き動かされれば、隣に愛する人がいれば、抗うことなど罰ゲームか何かだと思うだろう。
 改めて見つめる顔は、やはりアイドルと言うだけあって美しい。
 ノエルは、まだ童顔だが、あの顔は幼いころの姉のセイラにどことなく似ているし、らきの顔は幼くありながらも愛らしさに満たされているタイプだというのにどうして、この顔が、あいね達のような顔をすると思うと二人の感情の色が一気に変わる。
 これを、これから崩してしまうほどの熱気に肉体が蠢いた。
 既に内股が異様なまでの熱気に包まれてびちゃびちゃと牝の匂いが漂い始めた。
 「んっ……」
 かゆみにも近い疼きが二人を支配する。
 媚肉から溢れる牝汁が二人の関係を早く推し進める。
 「らきちゃんっ……!!」
 ノエルはもう限界だったのかもしれない。
 いつまでも来てくれない、らきに我慢できなくなり手を強く抱きしめて押し倒す。
 「ノエルちゃんっ!?」
 いきなりのことで、らきも驚いた。
 しかし、驚く間もなく心地よく開放的で包まれるような心地よさが二人の肉体を包み込んだ。唇を通しての最初の二人の快楽を示すファーストステップ……湧き上がる熱は、服すらも煩わしいとすら思えて……

| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

はじめてのチュウ

お互い初めて同士だからね、仕方ないね(・ω・)
お姉ちゃんのキス現場…目撃したのはセイきいかな?
淫語まみれのベテラン勢も官能的だけど、出来たてカップルの初体験もこれはこれで良いなあと思いました。

| kwai | 2020/03/02 00:38 | URL |

kwai さんへ

お姉ちゃんの相手はーもしかしたら、いちごちゃんかもしれない( ・ω)
多分、アイカツの子たちの初夜は、キスだけで、ここまで盛り上がる仕様なのかもしれません。良い意味で、彼女たちはピュアですからね(・ω・)
これから、彼女たちもベテラン勢の罠にかかって色々と大人になっていくような、そういうスタイルになるような気がします。

| 月 | 2020/03/02 01:20 | URL |















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