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ACT-ⅡⅩⅣ「終焉」

第二部終了。
でも、最終回じゃない。
殆ど、使いまわしwww


「慈愛は、全て・・・消すために残した。」

「かつて、囚人達と食事をした、貴方が?」

「そう。私は、一度死したとき、全てを分散した。私の中にある、全てを・・・全ての世界に。そして、分散した、私は、人の悪意をも取り込み、それを理解した。」

「その答えは?」

「私は、慈愛をとある所に収めた。とある、物が終わった時、私は、元の私に戻るだろう。」

「それは、貴方が非常になるための手段。」

故に・・・

「過去の私と違う部分は・・・過去ほど、慈悲が無い。」

故に、

「それと同時に、家族と言う存在には特別な感情を抱く。」

「人間らしくなった。」

「故に・・・いけ。かのものが覚醒するだろう。そのときの、裁きの相手にでも・・・」

ペテロ、アンデレ、ヨハネ、ヤコブ、ピリポ、パルトトマイ、トマス、マタイ、ヤコブ、タダイ、シモン、マッテア。

既に向かったのは・・・ユダ。

全て、敵。

それは、全て、世界を食らうものの姿だった。














時間的な効果を使う。

今の、天の岩戸を利用して、悠介は体力を全て取り戻した。

24時間たった、岩戸の中・・・

しかし、ミッドチルダに付く時間は、都合よく、敵が襲来している世界にすれば、万全の状態で戦える。

予め、その戦意を読み取っていた、悠介の案が、攻を精したといえる。

ただ、このやり方にかんして、ティーダや、なのはとフェイトを覗く、他の人間達は感付いていると思った。

だが、それでも、何も行わない。

あえて、試されているのかと、思ったが、それは、それで、悠介には不快な物だった。

力が戻ったことは、既に解ってはいるはずだ。

そして、一つのプレッシャーがわざとらしく、そこに穴をあけた。

その相手は、恐ろしいほどに邪気のない相手。

わざと、その時間に穴を開けた。

全てを回復するのを待って。

この状況を許しているというのは、理解できなかった。

そして、岩戸を出たとき、そこに、それはいた。

戦闘になっていた事は解っていたが、機能しているのは六課のみ。

そして、戦場に出たとき、あの時感じたい上に、邪気を感じる事が出来なかった。

無邪気すぎて、本当に、これから、戦う相手なのかと、疑問を覚えたほどだ。

かつての、アマテラスの作り出したシステムに穴を開けるほどの強大な力を持っていながらも、兵は、邪気という物が存在しない異質な存在であった。

違和感。

それは、違和感である。

そして、悠介は、表する。

この女・・・

気持ちわるいと。

「瑠璃、超神武装って・・・何だっけ?」

「それは、強化。にいさまだけに許された、スサノオの特権。」

「ありがとよ。」

必要になるだろう。

それが・・・

「まぁ♪スサノオや、アマテラス、ツクヨミまで、いるのね。この夜に、貴方達に出会えたことに感謝します。」

天真爛漫・・・いや、たんなる天然なのだろうか。

しかし、周りの被害は本物だった。

事実上、管理局は、機能停止状態。

とはいえ、人が出なくなっただけだ。死んではいない。

ただ、巨大な結界を張っただけ。

「アリシア・テスタロッサと申します。」

聖女は、ミッドチルダの飾り気のない夜に、優しく言った。

飾り気も無く、荒廃した、ミッドチルダの大地に、そう、呟いた。

最初に現れた時、燈也に見つかった時、安らぎを笑顔を浮かべ、六課、地上本部の存在する場所に、レギオン、ファントムを使って、クラナガンのほぼ、全域を破壊。

彼女のシールドに守られ、全ての人は生きていた。

初期のファントムセイヴァーは、全てキャロの活躍により、倒された。

レギオンもだ。

「ブリッツ・シュヴァルツ・・・!!」

圧倒して、他者を寄せ付けないほどの、強大な強さを誇る、その姿に、恐ろしさを抱く者も少なくなかったという。

もう、中に、か弱かった時代の彼女は存在しないだろう。

「ソニック・ランサー・・・!!」

戦うのは、自分達だけで十分であるとでも言うかのように、少女は一人、鉈を振るう。

ヴォルケンリッターは、過去に見た、可憐な少女とマッチせずに、違和感を覚える。

また、燈也は・・・これも仕方の無い事と、受け入れる。

もとより、六課の人間が、いつものように、雑魚を片付け、そして・・・目の前にいたのは、アリシア・テスタロッサだった。

そして・・・

「ぐぁ・・・・・・・・・!?」

一撃で、堕とされた。

ネイルから、光を放出して、腹部を貫き・・・墜ちた。

一秒とかからない、戦い。

事実、テスタメントを除けば、最も、強者であったといえる、キャロという少女が、堕ちた。

「そして、今、審判の時です。」

アリシア・テスタロッサは、静かに言う。ただ、静かに。

そして、条件を告げた。

「しかし、もし、此処で、燈也を引き渡せば、このミッドチルダを破壊するのは止めましょう。そして、逃げるための猶予も・・・」

そこに、偽りは無い。

彼女は、本気だった。

全ては、愛する弟の為に。

そして、はやてに、連絡が入る。

急ぎ、燈也と取引しろと。

やはり、管理局側としては、一人の命を軽んじていると、内心はやては、この戦いに生き残ったら管理局を辞める決意をした。

後は、年金で暮らせると。

クロノは意識不明の重態。

さらに、この場で、燈也の戦線離脱。

戦力低下は否めない。

「そんなことを・・・」

「燈也、貴方は、断れる立場ではないのよ?」

アリシアは、優しく、燈也に触れた。

「どういう・・・」

「すずかさんは私の手元にいるの。」

「姉さん、何を・・・」

もう、何も出来ないではないか。

何も、出来なくなってしまっていた。

既に、先手を打つことなど、出来ない。

後手の対策など、ありはしない。

「彼女は、自分で選んで、私の元に来たのよ。でも、貴方を、もう、戦わせたくないの。お姉ちゃんに全部任せて?ね?だから・・・おいで。」

今、目の前にいる、姉と言う人間に恐怖を怯えた。

初めて、肉親に対して、恐怖を覚えた。

このまま、行かなければ、すずかはどうなるか。

そうでなくても、既に、人質に取られている時点で、燈也は動く事が出来ない。

すずかは、燈也にとって、母であり、彼女である最愛の人間だからだ。

此処で、何も、する事は出来ない。投降することしか。

しかし、それを指定医のだろうか。

迷いが、走る。

自分の中で、迷いが走った。

「だけど・・・」

このまま、行くべきなのか。

しかし、

「良いよ・・・いきなよ・・・燈也さん。」

悠介の言葉が燈也の背中を押した。

「悠介くん!?」

「大丈夫・・・俺達が、何とかする。」

「悠介くん・・・」

「いきなよ。大切な人、いるんだったら・・・」

ヴィヴィオに、大切な人を合わせることが出来た。

今は、これだけで、満足できる。

これ以上、大切な人と別れ別れになって、悲しむ姿は、見たくなかった。

それならば、敵にいても、投降することを、悠介は薦めた。

悠介の目を見た、燈也は、それが、真剣な目であるとわかったとき、悠介を片手で抱きしめた。

身長差が、10CMはあり、悠介が、どこか、子供に見えた。

「ごめん・・・後は、任せるよ・・・」

「まかされた・・・」

それだけ、伝えた後、燈也は、悠介を解放し、アリシア・テスタロッサを見た。

そして、悠介が、アリシアに向かって、言う。

「アリシア・テスタロッサ・・・こっちも、かなりの、戦力を削られるんだ。俺から、一つ条件・・・」

「何でしょう?」

「燈也さんとすずかさんを、戦わせちゃダメね?ヴィヴィオの母親みたいにね・・・」

また、大切な人と戦うのも嫌う。

「そのつもりです。何をされようとも、私は、防ぎます。意地でも。」

その顔は、本気に見えた。

悠介は、そのアリシア・テスタロッサの顔に、嘘は無いと見抜いた。

本当に、燈也を愛しているのだと、見抜くことが出来た。

全ての人に向ける愛情と、燈也に向けている愛情は違う。

それを、見抜くことが出来た。

そして、それを行うのであれば、自分は、自ら命を絶つだろう。

その奥にある、絶対的な何かを、悠介は読み取ったのだ。

「なら・・・僕からも、条件がある。簡単な条件だ。」

「なぁに?燈也。」

「・・・僕を父と慕う・・・二人の子供を連れて行って欲しい・・・それが、条件だ。」

「子供・・・」

「子供が死ぬ姿など、見たくはない。」

どの道、この後、審判は訪れる。

それならば・・・殺される姿は、見たくない。

力なき子供達は、すぐに死ぬだろう。

「イクスヴェリア・・・コロナ・・・この二人ね。良いわ。招待しましょう。おいで。」

ここにくれば、全てがある。

全てが。

それは、

「貴方が、ずっと、探しつづけてきた人。」

「まさか・・・生きているのか!?」

「ありえへん・・・いや、でも・・・アレが・・・」

「本物の、アリシア・テスタロッサなら・・・事実なのです。」

「待っているんだよ?プレシア・テスタロッサ・・・私達の、生みの親で・・・」

「ずっと、燈也の探してきた人・・・」

二人の子供が、消えていく。

まだ、二人の命の鼓動を確かめた後、燈也は、デバイスをアリシアに託した。

「感謝するよ・・・お姉ちゃん・・・」

「えぇ。お帰り・・・燈也。」

燈也は、アリシアに抱きしめられる形で、眠りについた。

そして・・・消えた。

「さて・・・」

アリシアは、一度、微笑を浮かべ、瑠璃とティアナを眺めた。

「お二人とも・・・お似合いね。羨ましいわ。」

「え・・・?」

この状況で、この女は何を言っている。

そう、思ったとき、自身が、何かに拘束されていることに気付く。

いつの間にか。

いつの間にか、このような状況になってしまっている。

何故。

気付かぬ間に。

アリシアの展開した、バインド・・・いや、バインドと、何か、解らない、別の拘束感が、二人を支配する。

「お二人を殺すことはありません。ただ、そこで、大人しくしていれば良いんです。」

殺すことは無い。

恐らく、それは、真実だろう。

この女は、嘘をつくことは無い。

そして、

「逃げなかった貴方達に感服します。既に、一刻の猶予は終わりました。」

燈也をどうにかしている間に、

「まぁ・・・それは・・・貴方を殺すためでもあるんだけどね!」

「っ!?」

アリシアが、一瞬、恐怖を覚えた。

その仕草は、女であるが、男である。

鍵爪で、アリシアの胸を一気に貫き殺そうとしたとき、それが、残像と気付いた時、憐は既に、殺す気が失せていた。

そして、そこから、消えた。

「憐・ヴィオラ・・・ですね?」

「ご名答。」

「クロノ・ハラオウンの仇か・・・燈也を攫った事ですか?」

「いえ、殺すときに殺す・・・それだけ。」

そして、

「私は、見物客・・・じゃぁね。」

そのまま、憐は姿を消した。何をしに来たのか。

一瞬、そのような気持ちが生まれる。アリシアのその奥にあるのは、不快な気持ち。

「へぇ・・・あんたでも、人を憎む気持ちがあるんだ♪」

しかし、防いだだけで、良い。

憐から、殺気は消えていた。

「さぁ・・・おいきなさい。ファントムセイヴァー・・・」

空に巨大な魔法陣が現れる。

そこから、出るは、大量の人型兵器。

燈也がいない今、いや、主力が欠けた今・・・六課は、相当、辛い結果が強いられる。

しかし、

「うーん、こんぐらいは、手伝ってあげる。」

振り上げられたような、光で出来た、爪の軌跡・・・それは、憐・ヴィオラ。

その一閃は、全てを切り裂く。

雑魚は、所詮雑魚。

それを思い知るかのようだった。

「強いんですね・・・」

アリシアは、皮肉を込めていった。

「まぁ・・・それなりに。テスタメントだしね。」

「そうですか。」

そして、嫌な気配のする、紅い軌跡の魔法陣。

「思い出したこと・・・やってみる。

「にいさま!」

「大丈夫だよ。瑠璃。」

「あんた・・・」

「ティアナが、心配するのは、俺じゃなくて、瑠璃。」

ただ、嫌な気配。

紅い軌跡の魔法陣。

巨大な、魔法陣。

無限に増殖する、それは、この魔法陣を破壊しなければ、ならないだろう。

「悠介・・・さん・・・」

ヴィヴィオとて、この状況は解っている。

そんな、ヴィヴィオの頭に、ポン・・・

と、手を大丈夫だと安心させる。

「折角、両親が戻ってきたんだ・・・俺がいなくても、大丈夫だろ。」

「そんなこと無いよ・・・大事な家族と同じ・・・だと、思うから・・・」

「ありがとよ。」

悠介は、ヴィヴィオに向かって、優しい笑みを迎えた後に、悠介は敵のど真ん中に飛び込んだ。

憐は、そんな、悠介の行動を見て、戦線から、離脱する。

「声を交わすのは、初めてね。初めまして。」

「こちらこそ。これから、よろしくね。」

「えぇ。」

それは、今後の戦いを予期しているかのようだった。

故に、憐は、再び、傍観者になる。

悠介は、思い出したことがある。全てのあの戦いの中での、かつての自分の姿。

無数のファントムセイヴァーが悠介を取り込む。しかし悠介はその中で、目を瞑る。

恐る恐るファントムセイヴァーが近づいてくる。

何か、機械でありながら、その悠介の気迫に恐れているようだ。

両腕をクロスさせ、顔を隠すように・・・そして力いっぱい振り払う。

「超神武装!!!!!!」

悠介の目の前に魔法陣が現れる。

悠介はファントムセイヴァーを突き飛ばしその魔法陣の中に入る。

「ソウル・・・イグニション!!!!!!!!」

悠介の体がその中で鎧の様なものに覆われていく。

超神と騎士・・・

そして、侍。

それを思わせるような鎧を身に付けた。

背中には機械仕掛けの八枚の翼。

「ソウル・・・ディストラクション!!!!!!!!!」

両肩の後ろの部分にブースターを思わせる部分がある。

それを、肩に乗せた。

そこには、五つのレンズがある。

もう片方の肩を合せて10のレンズがある。

そこから、光が収束され一気に放出される。

それを、魔法陣にや、ファントムセイヴァーに向かって撃ち放つ。

増援の隙は与えない。

全てのファントムセイヴァーを倒し、そこから魔法陣に向かって、最大出力で撃ちつける。

「ウォォォォォォォォ!!!!!!!!」

魔法陣に割れ、さらに空が割れる。

そして、空は暗黒に染まった。

さらに、硝子が割れるように、空も割れた。

そこから現れる・・・巨大な悪魔の影・・・

「あの時の借りを・・・」

悠介はその悪魔に向かって言い放つ。

「返させてもらう・・・!!!!」

「黒騎士・・・」

あの時、誰もがみたものと同じだった。

そして、空を割り現れたもの。

それこそが世界を破滅に追いやった敵だった。

「いくぞ!!」

八枚の翼を靡かせて、そのまま、世界ヲ喰ラウ者に向かって駆け抜ける。

「天叢雲剣!!!!」

悠介の声に合わさり、天叢雲剣はエネルギーを纏って、巨大な斬馬刀を生み出し、世界ヲ喰ラウ者に向かって一気に斬りかかる。

世界ヲ喰ラウ者も、空を割り、完全にその姿を現した。

どこか、悪魔の様なイメージを持つ。

がっしりとした人型の体系。

全長はみるだけで400mくらいはあるといっても良いだろう。

悪魔と見まごうその全身を覆うほどの翼。

手足も二本ずつ存在してる。

腕は禍々しく黒く鋭い指。

体、黒く輝き、鎧に包まれているようなイメージもある。

顔はアニメとかに出てきそうな、巨大スーパーロボットの様な印象を受ける。

「あれが、世界を一気に破壊していたものなのね・・・」

正直、恐ろしいと言う感想を通り越している。

「あんなものの存在を許していたなんて・・・」

「逆に、管理局の愚かさが出たな。」

以前の最高評議会はこの世界ヲ喰ラウ者を恐れて

「あれのいる世界をロストワールドとしたのね・・・」

「恐かったんだろうさ。」

恐かった。

殺された最高評議会の人間達が隠していたことの一つ。

予め対処をしておけば、何とかなったのかもしれない。

「まぁ、目覚めるのは遅らせることができただろうな・・・」

「多くても、私達は死ぬまではね。」

そんなことを考えながら、悠介の闘いをみている。

「色々思い出したかんな・・・」

その巨大な刀を、世界ヲ喰ラウ者に向かって斬りの体制に掛かる。

「円楽斬!!!」

龍が、世界ヲ喰ラウ者に向かって、頭上から突撃するように。

その反動で、悠介は上がる。

「でかいだけか!?」

しかし、ダメージが無いようにも見える。

世界ヲ喰ラウ者の攻撃も直線的だ。

「あの男は・・・乗っていない?」

その中に、悠介は生命の鼓動を感じることはできなかった。

「ソウルセイヴァーもなめられたものだな・・・!!」

両足に、気力を込めて世界ヲ喰ラウ者に向かって突き降りた。

傷を付けることはできた。

しかし、全くダメージを受けていないほどに平然としている。

「やっぱり、遅い・・・」

悠介でも、簡単に避けられる攻撃。

ただ、おかしい部分はある。

何故、あの全身を発光させて世界を滅ぼすようなことが出来ないのか。

いや、それが出来ないのだろうか。

飛び道具があるはずだ。

さらに、映像で見る限りではバリアフィールドもあったはずだ。

何故、それが展開されていない。

しかし、これはある意味ではチャンスと見て取れるかもしれない。

その無防備状態なら、簡単に破壊できる。

『そう思っているよね?』

その声を聞いて、悠介の動きが止まってしまう。

何があったのか。

その声を発している。

よく知っているあの男の声。

『世界を救済する手段を奪ってしまうのかい?』

『俺は、そうとは思わないけどね。』

世界ヲ喰ラウ者を完全なる破壊神と見るか、救済できる最後の希望の神と見るか。

それは、この状況を見ている人間次第だ。

『あんたか・・・』

『君がソレに関する記憶を復元するとは思わなかったよ。』

もう、失うことは無いだろう。

仲間を、たくさん、失った仲間達の失う瞬間を。

もう、失いたくはない。

あのかけがえのない日々も、そして、今の子の瞬間も。

『全く・・・流石だよ・・・あのまま、アマテラスの親を殺して、暴走したアマテラスの衝動とともに、破壊してもらいたかったんだが。』

どこか、浮いているような声。

笑っているように。

『とりあえず、やんなくちゃいけないことがあるからな・・・』

『その、ソウルセイヴァーであの聖王の小娘と一緒に世界を守るんだね。』

ヴィヴィオ・・・

悠介の

『やっと、両親に合わせたからな。』

『世界を壊すというのに?』

『それでもだ・・・』

確信。

それは確信だった。

悠介自身、ヴィヴィオのことを妹を見るかのような目で愛していると言われたら、否定は出来ない。

『君の前で、あの娘を殺したら、どうなるかな?』

『俺はお前を許さない・・・親に会えたって野に、引き離す奴は、最悪だ。』

『だろうね。』

この男は解っている。

悠介自身が、ヴィヴィオに、小さい子に、そう言う経験をもう、させたくない。

奏させたいのは何故だろう。

ただ、悠介自身がヴィヴィオの愛情と言うのが、どういうものかはわからない。

家族的な愛情なのか。

兄弟としての愛情なのか。

それとも・・・

この男の言う恋人的な恋愛と言う名の愛情なのか。

悠介の中で、それが蠢いている。

『あの娘を殺せば、君は暴走するだろうね。』

一層

『こんな世界など無かった方がよかったとね。』

この男のペースに巻き込まれたくない。

なら悠介は逆に尋ねる。

『何故、今、並行世界を破壊し、捨てるような必要がある。』

あの時見たもの・・・

人間の持つ

『可能性というのがあるだろ!?』

『それは、君の理想だよ。』

だが

『私にも、私の理想がある。』

それが

『自分のことしか言うことを聞かない人間のいる世界しか残さないつもりか・・・?』

『必要なことだ。』

この、全世界・・・

世界を埋めている器。

『今、無限に増え続けている世界の増殖を許してみろ。』

器というものにも限界と言うものがある。

器は破裂し

しかし、それよりも、この男の奥にある感情を、悠介は見抜いていた。

聖人君子が、殺戮を行う理由・・・

『いつかは本当に世界の終わりは来る。浦島悠介。』

『浦島悠介ではないだろう?』

その

『ソウルセイヴァーも・・・』

基は

『それが目的で創られたものだった。』

ソウルセイヴァー・・・

それが悠介の装着している鎧。

その騎士の名前。

その目的。

本来は世界を破壊するために創られた兵器でもある。

と、悠介に話しかけてきた男は思っていた。

しかし、それは違う。

『違うな・・・』

『何?』

『それは、あんたの扱っていたファントムセイヴァーのことな。』

神が創りし、最悪の殺人兵器のことである。

しかし

『ソウルは、かつての四人の天使が神との戦いに人間でも対抗できるように創られた兵器がこのソウルセイヴァーを含む数機のセイヴァーだ。他の名前は忘れたけどね。』

『そうか・・・そうだったね。』

思い出したように、その男は言い出した。

ただ、記憶を改変させられたようにも思える。

『あんたなんだろ?』

世界ヲ喰ラウ者の

『契約者は。』

『そうだ。』

悪びれも無く、男は言った。

『あれは、解放して良いもんじゃない。』

『しかし・・・』

男は声を少し、荒げた。

それは、この男に世界ヲ喰ラウ者を操ると言う名の、覚悟があることだ。

『あれを解放しなければ、我々に救いの手は存在しない・・・!!』

『人間ってのは、それを乗り越えられるもんじゃないのか!?』

この二人の人間に対する評価は違う。

悠介の言っている人間の評価というのは、その世界の完全破滅からまだ救われる手段を、その知恵で乗り越えられると思っている。

しかし、それは

『誰かの受け売りだけどな・・・』

だが、この男の場合は救いようの無い人間の多い世界は一層壊してしまった方が良い。

そう考えている。

救いようのある世界と、救いようの無い世界・・・

それの救いようのある世界だけを救済。

『じゃぁ、あんたは・・・』

『私の壊してきた世界は・・・皆、救いようの無い世界だった。』

ならば、この際一層のこと、

『全ての世界を破壊したほうが良い。』

『あんた、正気か?』

『正気だよ。』

そう出なければ、このようなことなど人間は出来るわけが無い。

既にもう何兆人の人間をこの男は殺しているのだ。

世界の完全破滅から救うなら

『それほどの覚悟は必要なのだ!!完全破滅から救うには!!』

『だからって、そこまで多くの人を殺すのか!?』

『私は数々の救いようの無い世界を見てきた。救いようの無い人間も。』

この男の見てきた醜い世界と言うのは、どのようなものか。

この男は、ほとんどの世界を破壊している。

それほどに、救いようの無い世界が多かったのだろう。

『人間の勝手な欲望で救われなければならない尊い命が常に失われている。』

わかっている。

内紛、戦争。

大人達が勝手に行った戦争によって、尊い子供たちが戦場で銃を撃ち、殺され、発展していない国は飢餓で死んでいく子供たち。

それを支援しない大国と言うものがある。

早いうちに、親に捨てられたり、親がいない赤ん坊。

『あんたは、それを救ったのか?』

『救ったさ。世界を滅ぼす前にね。』

必ずしも、悪というわけではないということだ。

救われなければならない命を救っている。

それだけなら、まともということか。

救われなければならないものを救ってから、全てを破壊する。

『私のみてきた世界は、全てそのような世界ばかりだった・・・』

他人が人を見下す。

それは、大人たちの世界だけではない。

子供の中でも、そういう人間はいる。

一般で言う虐めと言うものだ。

『弱いものを見下し、弱いものを加勢するものがいれば、そのものも見下す。』

それが

『どのような人間であろうと。』

そして

『自分の私利私欲のために他人を殺し、生き残ったものは復讐と言う悪の心に囚われる。』

そして

『新たに虐げられる者が現れたとき、過去に虐げられていた者は、その新たに虐げられた者を虐げていた者と共に虐げる。』

それは

『あんたの言うとおり聞けば、とんでもない世界だよ・・・』

だが

『その世界の中だって、改心する人間だっているんじゃないのか!?』

『それでは遅いのだ。』

改心した後ということは

『既に悪を行ったと言うことだ!!』

それでは

『遅い。』

悪を行ってしまってはいけないのだ。

『悪を行い、改心したと言えども、悪には変わりないのだ。解るだろう?』

『俺は、そうは思わない・・・』

改心したということは

『悪を行った自分を見て、二度と行わないように反省すると言うことじゃないのか!?』

『それは君の考えだ。』

否定する。

この男にとって、改心と言うものはそこまで信じられないものなのだろうか。

もう、かつての慈愛は、感じられなかった。

『それを、言葉だけにし、再び悪に染まる物だっている。』

悠介はそれを否定できなかった。

それがどういうことか。

わかっている。

悠介自身も、その行いを認めているということだ。

改心したと言っても、平気な顔をして悪を行うものはいる。

『だからって・・・あんたやることは間違ってるよ・・・』

それでも、人間の命を消していることに変わりは無いのだ。

そのまま、形無く消していることには変わりない。

『しかし、その悪を行った魂が消えることによって・・・使徒の糧となる。』

『やっちゃいけないんだよ・・・あんたのやっていることは・・・』

その男の行っていることが過ちなのだ。

『否定するのか?』

『当たり前だ。俺は、そこまでする必要はない・・・』

しかし、この男のやっている

『子供たちを助けるって言うのは立派だよ。』

悠介ならば

『できない・・・俺には出来ない。』

だが

『あんたのやってることは虐殺と、なんら変わりない!!』

それは、この男のやっている行動を明らかに否定している。

命題の真と偽を反転する論理演算。

『あんたのやっていることは、一部の救いと、九部の破壊なんだよ!!』

それが

『解らないのかよ!?』

『解っているさ・・・しかし、今の人間は、破壊するに値する。』

突然、悲壮な声を上げる。

『君は理解者になってくれると思っていた。この世界での、悪を見てきたのなら・・・』

『勝手なことを言うな・・・確かに、悪い奴はいるけどさ・・・』

『一緒に来る気は無いのか?』

『無い・・・おれは、それでも、人を信じたい。』

『救いようの無い世界が多ければ・・・』

『この世に、救いようの無い世界は全てかもしれない・・・』

しかし、逆に見てきた。、

『ティアや、瑠璃・・・ヴィヴィオや、燈也さんは良い奴だよ・・・』

燈也の行いをきいた事があった。

しかし、それは、愛する者ためであり、全てを守るためであったと、ティアから聞かされた。

捕虜になる時だって、二人の娘を先に送り出す時は、父親の顔をしていた。

しかし、人は、誰だって妬む。

憎む事もある。

恐らく、この、男にとっては、憎む事すら、悪なのだろう。

『誰だって!!』

『私は悪を行ったことは無い!!』

『否定できるのか・・・!?』

悪を行ったことのない人間など

『この世にはいない。』

この世のどこにもいないのだ。

『あんたのやってることは矛盾してるんだよ!!』

もう、この行為自体が、全て悪だという事。

正義とは言えないのだ。

『あんたは、悪を行っていない・・・』

ただ

『そう思っているだけだ。』

男から、声は聞こえない。

ただ、静かに、悠介が突然空間に包まれた。

黒く、何も無い世界。

そこには何も無い。

『解っているんだろ?』

その空間に、一つの光が見える。

その光は人だった。

そこに現れたものは悠介の記憶の中にあるあの聖書での人物を思わせる。

『全ては、あんたなのか。』

この男なら、確かに悪は行っていないと言っても否定は出来ない。

その男こそ、救い主の意味を持つ男だ。

誰もが知っている。

進行対象にもなっているその男。

その男こそ、あの男だ。

その、物語に出てくる服装で、その男は悠介の前に現れた。

『隣人を愛せ・・・などといっている割には・・・』

随分と、

『殺しをするじゃないか・・・』

悠介はその男をみた。

『イエス・キリスト・・・』

ヨセフの婚約者であったマリアは結婚前に聖霊により身ごもった。

実際に見たことがあるわけじゃない。

『私は死んだ。そして、私はここにいる。』

一度、聖書の人物にそのようなことを言った。

その絶食行為などは人間として不可能である。

ただ、イエス・キリストは普通の人間ではない。

だから、それが可能なのだろう。

『一度死んで、復活したんだ。あんたがこの世にいてもおかしくは無い・・・』

自らをユダヤ人の王であると名乗り、また

「神の子」

あるいはメシアであると自称した罪により、ユダヤの裁判にかけられた後、ローマ政府に引き渡され磔刑に処せられた。

その後、十字架からおろされ墓に埋葬されたが、3日後に復活し、大勢の弟子たちの前に現れたとされる。

肉体をもった者として復活したと聖書の各所に明記されている。

十字架上で死んだイエス・キリストが蘇ったことが本来的な意味での復活である。

『弱者を天の国に誘った男だろ・・・?』

それは

『簡単に言えば、殺したんじゃないのか?』

人間を

『違うな。私は救い主として、人々に教えてきた。過去の神の謀略から救うために。』

天の国は、清らかな心を持つものだけにある。

『聖書の世界じゃ、誰にでもあるって言ってなかったか?』

『今は、誰にも無いのだよ。あの頃とは違う。』

あの頃

『聖書での世界での話か?』

『そうだ。神によってユダが洗脳された。』

そして、イエスの存在を良く思わないものたちを利用し、ゴルゴタの十字架で貼り付けにされた。

『そして、あんたは復活した・・・』

復活後のキリストは500人以上の信者に会ったと信じられている。

パウロは第1コリントにおいて、復活後のキリストにあった人々の名を挙げている。

ペトロ、ついで十二使徒、主の兄弟ヤコブなどである。

『あんたは、そのまま黙って、人間の可能性を信じていれば良かったんだよ・・・』

そのイエスの一回目の死によって、神は地上に戦争を仕掛ける口実もできたのだ。

だが、墓が空になっていたと述べる。

それは福音ではなく、創世神話の中では神の宣戦布告だと、教えられてきた。

『今度は、その傲慢な神に変わって、あんたは世界を滅ぼすのか?』

言い方は、そのように思える。

『神は確かに傲慢だった。』

このイエス・キリストと自称している男。

いや、本人なのかもしれないが。

『私は真の意味で救い主になる。いや、この世界の中で、ならなければならない。』

『・・・』

何も言えなかった。

真の意味で救い主となる。

『君も変わったものだな。』

『久しぶりだね。』

悠介の背後に巨大な影が現れた。

その影にはどこか優しさが感じられる。

『貴方は・・・かつて、私と共に戦いましたね・・・』

イエスは目を瞑り、かつての記憶を思い出す。

そのイエスの頭の中のヴィジョンは悠介や、その巨大な影にも入り込まれる。

黙示録戦争の様子が良くわかる。

神に反逆した天使と共に戦う武装した人間たち。

そして、殺されていく。

全てが消え、巨大な影が、人間たちを守る。

時間は逆行し始めた。

その逆行した時間の中で見せられたものはユダの裏切りの真実。

そして、磔にされたイエス・キリスト。

腕に巨大な釘が一本ずつ突き刺されていく。

イエスの手から血が噴出する。

それでも、イエスは声を上げない。

声を上げずに、その痛みに耐えていく。

常人なら、その映像を見るだけで・・・

その映像を見せられただけで吐き気がしてしまうだろう。

あまりにも生々しい映像だった。

『君たち天使は・・・天使としての器を捨てた・・・』

『そうする必要があった。』

その最強の天使が言う。

『ユダ・・・いや、ユダでは君にはかなわないな・・・』

君は

『どうするつもりなんだ?』

『私は、親友の言葉に従うだけだ。』

親友・・・

悠介の背後にいる巨大な影にはかつて親友がいた。

『弟達は、命と引き換えに私の親友を助けてくれた。』

人間と言う名の悠介の元にいた世界には親友がいた。

『お前は・・・』

『悠矢・・・せめて、親友として優しい世界に送った・・・』

『その人間は、愚かな人間だったんじゃないのか?』

『優しき人間だった。』

巨大な影は思い出す。

その状況を。

『貴様が・・・』

突然、声が激しくなる。

『あの時、悠矢を殺した・・・』

一度蘇生したとは言え、その状況をこの影は見ていたのだ。

蘇生すれば、記憶は無くなる。

だが、

『死の魔神は自らの体と引き換えに記憶を蘇らせた。』

そして

『彼の義母は彼を未来に送り込んだ。』

その優しい世界へと、消えていった。

『今の技術で・・・貴様は・・・』

『天龍・・・君らしくないな。』

『君の考えも、君らしくないといえる。』

『変わったのだな・・・』

『私も変われば、貴様も変わる。』

『残念だ・・・』

『人間はまだ可能性がある。』

そういって、巨大な影は消えていった。

『君の答を・・・まだ聞いていなかった。』

表情を崩さずに、イエスは悠介をみた。

『俺は、あんたには従わない。』

イエスの

『味方にはならない。』

『人の手によって創られた命を愛でるとは・・・君も変わっているものだ・・・』

『あんたは、どうなんだ?』

『人は愛によって生まれる者が人間だよ。』

『あんたは天然の人間しか愛さないのか・・・』

『人の手によって創られたものは人間ではない。』

『人間の器をしたものなのだ。』

ならば

『シグナムさんたちも・・・あんたは・・・』

『あれは、人の形をした感情のある自動人形だ。』

『それでも、生きている。』

『いや生きているんじゃない。』

イエスにとって、そういうものは

『動いているんだ。』

イエスは

『私は彼女たちの存在を許さない。』

『あんたは愛によって生まれた人間じゃない。』

イエスの言っていることはどこか矛盾している。

『あんたは、精霊によって作られた・・・』

イエス・キリストというのは

『天然じゃないんじゃないのか?』

『私は人間の体に身篭った。母マリアに・・・。』

精霊って奴に

『あんたの母は利用されたんじゃないのか?創世神話が正しければ。』

『しかし、私は人間から生まれた。』

『あんたに、何を言っても無駄なんだな・・・』

『戻るぞ。』

悠介は突如、先程の戦場に戻された。

世界ヲ喰ラウ者――ユダの黒い目が、突然赤く染まる。

「私は君を潰そう。」

「それが救い主の言葉か!!」

悠介は世界ヲ喰ラウ者に向かって、ソウルディストラクションを展開する。

「無駄だ。」

「どうかな!!ソウルディストラクション!!」

肩から、夥しいほどの光が放出される。

片手を突き出し、ガードする。

全てを優しく包み込む光の障壁と、魂を込めた創造へと進むための破壊攻撃。

「いなくなれ!!!!ユダ!!!!」

「君には、理解して欲しかった・・・」

ユダはソウルディストラクションの光を取り込んだ。

しかし、巨大化した天叢雲剣に、ソウルディストラクションのエネルギーを挿入する。

「蒼月・・・無神斬!!!!」

その小さな体に合わないほどの巨大な刀は月を描くように、上空を振り回す。

「月を描いた!!!!」

天にある雲を払い、その払った雲の中に入って世界ヲ喰ラウ者より高く上る。

その悠介の後ろには青く輝く月が見えた。

後ろにスサノオが見える。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

刀身は蒼く輝いたと同時に、今度は金色に輝きだす。

美しいともいえる。

後ろに輝く月が、それを幻想的に表す。

両手で再び、月を描くように回しだす。

そして、世界ヲ喰ラウ者に近づき始めた。

回していると同時に敵の腹に喰らい付いて、そのまま龍が月に上るように斬り上げようとしたその時だった。

顔に近づいた時である。

背中に突然衝撃が走る。

「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

背中から、夥しいほどの血が放出される。

背中に、悠介の巨大な刀が刺さっている。

「これが、ユダだよ。」

世界ヲ喰ラウ者は攻撃していない。

これは世界ヲ喰ラウ者がその行為の愚かさをを伝えるためである。

「君を傷つけたくない。」

世界ヲ喰ラウ者の中にいるイエスはその様な事を言った。

「君を失いたくない。こちらに来れば、君の傷を癒して上げられる。」

「ごめんだな・・・」

悠介の場合ならば

「あんたに癒されるなら、殺されるほうがマシだ。」

「仕方が無いか・・・」

悠介の刀が吸い寄せられた。それによって、悠介の体に刀に突き抜けようとする。

「ぁ・・・」

あまりの激痛である。

声という声が出ない。

既にその状態で生きている方が不思議なのだ。

悠介は刀を標準サイズに戻し、何とか鞘に収める。

そして、金色のオーラは悠介を包み始め、傷を癒し始める。

腹部に異常なほどの燃えるような激痛が走る。

人間が耐えられるような痛みではない。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

次第に、ソウルセイヴァーの鎧は消えていき、素の悠介が目の前に現れる。

「はやて!!」

「わかってるわ!!」

はやては、ヴィータに急かされ、予め唱えておいた、ラグラロクを撃ちはなつ。

「お許しください・・・彼等は何をしているかわかっていないのです・・・」

イエスはラグナロクを亜空間に取り込み、無効化した。

「あかんわ・・・アレが・・・ダメやったら・・・もう・・・」

「悠介、一緒に行こう。」

「ざけんな・・・」

「仕方ない・・・闘うしかないのか。」

悠介に、ラグナロクをより神格化した光が槍となって、悠介に当たりそうになる。

再び、現れるのは、鮮血。

ここに来るまでに、完全に、治癒されていた体は、また、鮮血を吹き出した。

重症で動けない。

これまでだと思った。

そう思ったときだった。

悠介を包み込むように、何かがそこに割って入った。

それは

「「「「「ヴィヴィオ!!!!」」」」」

ヴォルケンリッターやはやてがその状況を見て叫んだ。

「ぐ・・・うぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

ヴィヴィオは悠介の盾となった。

致命傷と言える。

体は、既に、光に貫かれていた。

そこに、意識があるのかすら、怪しい。

「ヴィヴィオ!!!!!」

悠介はヴィヴィオに呼びかける。

「ママたちを・・・助けてくれた・・・お礼だよ・・・」

ヴィヴィオは悠介の頬を手で覆う。

「ありがとう」

「もう、少し・・・自分の体を大切にしろ・・・」

悠介は、ヴィヴィオを包み込んだ。

「馬鹿・・・」

自らの痛みに耐え、ヴィヴィオを抱きかかえて・・・ただ、ヴィヴィオに、そう、呟いた。

助けにきたという、照れ隠しであると同時に、無茶を嗜める言葉。

「君はこちらに来れば・・・その少女も私が癒してあげよう。恐れることはない・・・」

「うるせえんだよ・・・!!」

これでわかっただろうと、イエスは言いたそうだった。

イエスは、自分についてくれば、誰でも助けてあげられると。

かつて、イエスに触った女性の皮膚病が治ったように、ヴィヴィオのその痛みを取り除こうというのか。

いわゆるそれは、奇跡というものだ。

奇跡は簡単に起こらないとはよく言ったものだ。

目の前にいる世界ヲ喰ラウ者の中にいる男の奇跡。

「さぁ・・・」

世界ヲ喰ラウ者はその巨大な黒い手を差し伸べる。

悠介は渾身の力で、全てを持って、ヴィヴィオを抱きかかえたまま、一矢報いようとする。

「残念だよ・・・」

刀は、悠介の横腹を突き抜けた。

「ぐあぁぁぁぁ・・・・・・」

悠介に生気は宿っていない。

「やっと、落ちついたか・・・私は彼と彼女を連れて行こう・・・」

世界ヲ喰ラウ者の掌の上に、悠介とヴィヴィオが乗る。

だが、その時、紅蓮の獣のお陰で連れ去られずにすんだ。

アルフだ。

ヴォルケンリッターはそれを危機として認識し、ユダに立ち向かう。

「てぇ・・・貸してくれますよね?」

「まぁ、いいわ。今回は・・・」

はやてと憐もだ。

「時間・・・かかったわね・・・」

「はい・・・」

アリシアの拘束を解除して瑠璃やティアナたちも戦列に加わり始める。

イエスは、その集まったサイレント・ブレイダーの面々を見る。

「聖霊よ・・・お許しください・・・彼等は何も知らない・・・無知なのです。アーメン・・・」

世界ヲ喰ラウ者の羽が、細かく分散された。

それが、小型の機動兵器となる。

「仲間はもう・・・傷つけさせない!!」

「馬鹿な・・・既に生気は感じないというのに!?」

悠介とヴィヴィオの体が金色に輝き始める。

さらに、サイレント・ブレイダー全員を包み込み、攻撃を無効化した。

「さぁ・・・悠介、彼等も私と共に・・・」

「うるさいんだよ!!ヴィヴィオをこんなにして!!!あんたは悪だ!!!とんでもない極悪人だ!!!イエス・キリストォォォォォ!!!!元に戻せ!!!!今すぐヴィヴィオを元に戻せ!!!!」

その悠介の叫びで小型兵器はいとも簡単に全て破壊してしまった。

「やるしかないな・・・君を、助けたかったよ。だが、一緒に死にたいようだね。」

イエスの声が冷酷になる。

「仲良く・・・ね。」

世界ヲ喰ラウ者の体が光り始めた。

あのときの、世界を終焉へ導いた光だ。

イエス・キリストの逆鱗と言ったほうが良いだろう。

「あの光、やばいぞ・・・」

「俺たちを一瞬で消すつもりか!?」

「ある意味、一番、楽な死にかたね・・・」

「ちょ、憐さん!!」

「・・・この状況・・・何も出来ないの!?皆が集まったのに!!」

憐しかし、悠介も体が異常な速さで治癒されていく。

いつでも戦える。

そして、今までのことを思い出す。

世界ヲ喰ラウ者との戦いを。

全ての攻撃を吸収し、相手に返すという物。

あいつに、攻撃をすれば、確実に返ってくる。

「俺のせいでヴィヴィオはこうなった・・・」

その金色の光は二人を癒していく。

「大丈夫・・・悠介・・・」

ヴィヴィオは一時的に治癒されたとは言え、体に力が入らない。

出来る限りの力で悠介の頬をさすった。

「助けたい・・・この皆を・・・」

今思う。

この絶望的な状況から。

『私を・・・』

声が聞こえた。

「お前は・・・」

その声の持ち主はあの時、異空間の中で現れた巨大な影の声と同じだった。

「お前の名前は・・・」

NAME

「君は知っているはずだ。」

突然、白い空間が映される。

「俺は、お前を知っているのか?」

閉ざされた過去。

思い出さなければならない過去。

「知っている。思い出すんだ。君が、私の名前を呼べば、私はこの世界に現れる。」

Ich rufe meinen Namen.

「悠矢の親友・・・」

徐々に、その声の記憶が蘇る。

あの時、一緒に闘った。

悠介が元の世界にいたときだ。

「お前か・・・」

悠介は思い出した。

悠介はかつて、共に闘ったのだ。

「いくぜ・・・?」

悠介は顔を上げた。

そして

「来い!!ドラグリオォォォォォォォン!!!!!!!!」

空が突然、黒に染まる。

「これは!!!終焉の光が停止する!!!!!」

イエスは急ぎ、世界を終わらせるあの技を起動させようとする。

だが、空を切り裂いて、そこから巨大な蒼き翼龍が登場した。

巨大な龍だ。

そして、どこか、機械的な印象を受ける。

それこそ、悠介の中に眠っている四体の神の一体。

霊力を司る天龍神ドラグリオン。

「そうだ。悠介!!」

悠介はヴィヴィオを抱いたまま、ドラグリオンの光に導かれた。

そのまま、ドラグリオンの中に入っていく。

その中は、亜空間という名の、コクピットだ。

悠介にソウルセイヴァーの簡易版の様なプロテクターが装着されていく。

「終焉の光は止められん!!!!」

もう一度、起動させようとする。

「龍翼斬!!!!!!」

風のように速く・・・そして翼は光り輝き、突撃する。

「その程度で・・・何!?」

世界ヲ喰ラウ者から・・・ユダの内部の光が消えていく。

終焉の光での世界滅亡は天龍の力で阻止された。

「やはり、古代技術の入れていない・・・近代技術の世界ヲ喰ラウ者では・・・ここまでが限界か。自己進化促進プログラムを・・・」

イエスは世界ヲ喰ラウ者に奇妙なコードを打ち込み、ドラグリオンとの戦闘に専念する。

龍翼残の後に上空に駆け上がったドラグリオンはそのまま垂直に固定された。

「神龍変化!!!!」

悠介が叫ぶ。

そうしたら、ドラグリオンは人型となった。

龍の腕の部分広げ、龍の脚は伸びる。

そのまま、龍の腕と脚は人の様な形となり、胴体も人型に変形する。

龍の爪は手甲に鉤爪の様な形で装備される。

脚は人間で言う膝の部分から下は180度回転しそのまま人間の足のようになり、両足の鋭い金色の爪と龍の尾は肩に装着され、騎士の甲冑のようになり、体は胸部から腰の区別が解る様に。

龍の顔はそのまま胸部に装着される。

そこから、騎士のように美しく、正義を司るような顔が現れた。

額についている四つのブレードアクセサリーが特徴的である。

そして、左右に四枚ずつある龍の翼を展開させ、ここに天と、霊力を司る龍神が現れた。

「超神変化・・・一心同体・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!!!」

今一度、悠介は気合を入れ始める。

全てを助けるため。

今一度、全てを救うために。

あの悲劇を繰り返さないように。

そして、一度精神統一する。

両腕をクロスさせて上げ、自らに襲い掛かる拘束を逃れるように。

そのまま一気に振り払った。

「はぁっ!!!!!!!!!」

勝利を司るように左手や両足は拳法のように構え、右手は握りこぶしのまま、上空へ上げた。

「超神天龍・・・!!!ドラグリオォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!」

「ドラグリオン・・・・君と戦うなど、残念だよ。」

世界ヲ喰ラウ者は大地を駆け抜けた。

ドラグリオンに向かってだ。

「来い・・・草薙の剣・・・!!!!」

ドラグリオンの前に、巨大な刀が現れる。

鞘を抜き放つと、その刀身に美しい龍が描かれていた。

「終焉に導く剣よ!!」

イエスも世界ヲ喰ラウ者に剣を持たせた。

「あんたは、罪人だ。」

ドラグリオンはそこから動かずに剣を持った腕を切り捨てる。

そのままゆっくり歩き出し、横に切ろうとするが。

「全てを守る光の盾よ!!」

世界ヲ喰ラウ者は盾を発動する。

しかし、そのまま盾を持った腕ごと切り捨てる。

「あんたは・・・その邪神で何人殺してきた!!!!!!」

今度は左腕で世界ヲ喰ラウ者の顔を殴りつける。

神殺を逆手に持ち、顔に突き刺した。

「あんたはやりすぎなんだよ!!」

イエスのやっていることは

「単なる人殺し」

だと

「何故、解らない!!!!!」

さらに何度も顔を突き刺す。

世界ヲ喰ラウ者から、鮮血が吹き出るように・・・

噴出している。

「私の行うことは・・・常に正義だ・・・」

「この期に及んで、貴様は!!!!」

貴様のやったことは

「全てを殺そうとして!!!!」

さらには

「ヴィヴィオをあそこまで傷つけた!!!!」

「全ては・・・世界を救うためだ・・・!!!!」

今度は、世界ヲ喰ラウ者の首を切る。

「何が世界を救うためだ!!!!」

世界ヲ喰ラウ者のパーツは光となって消えていく。

今度は世界ヲ喰ラウ者の体を持ち上げ、さらに両足を切り落とす。

「終わらないよ・・・」

貴様には

「ヴィヴィオが受けた・・・10万倍以上の痛みを受けてもらう!!!!」

「間に合った・・・」

世界ヲ喰ラウ者の体が突然、蝕まれたように奇妙に動き出した。

「くっ!!!!」

悠介はそれを上空に投げ捨てた。

そして、龍の口が開く。

「ドラグーン・・・エンドバースト!!!!!!!」

龍の口から蒼き炎の光が放出される。

それが当たろうとした時だった。

「完了・・・」

イエス・キリストは何かが終わった様な言い方をした。

「決めた・・・」

イエスは、重い口を開く。

「悠介、やはり、君は殺そう。」

世界ヲ喰ラウ者に全てが生える。

より生物らしく・・・より禍々しく異様なものに・・・真の悪魔といえるものになった。

「全く・・・私たちには手の届かない存在だわ・・・ねぇ?」

「そうやな・・・」

「救われたんでしょうか?」

「どうだろう・・・」

「ファントムセイヴァーに対抗できるほどの力が必要ね・・・」

これからの会話をし始める。

あれだけ苦戦させられたものがああもあっけなくやられてしまうとばかばかしくなってしまう。

それだけ、ドラグリオンの力は強大ということだ。

「全員の力の解放が必要ですね。」

「そうね・・・」

「お前達にも付き合ってもらうぞ。」

「敵は倒しても、その次はそれ以上の敵が来るかもしれないということね・・・」

絶対に悠介は勝つと、思っていた。

悠介なら絶対勝利に導いてくれると。

ただ、羅刹の言っていたもう一つの世界ヲ喰ラウ者に備えて。

「ユダ・・・グロリア・・・」

「世界ヲ喰ラウ者と結びつくものということか・・・」

「倒せるかな?」

「倒して見せるさ。」

悠介は右手を横に広げる。

そうすると、同時にドラグリオンも右手を横に広げた。

「ドラグーンブレイカー!!!!!!!!!」

天空を切り裂いて現れるもう一匹の巨大な機械翼龍。



ドラグーンブレイカー。



背中に巨大な杭がついているのが特徴だ。

龍と言う名の固体が戦闘機のような形となる。

両翼は左右対称になるように。

龍の口から杭が少し飛び出ている。

「パイルドラグーンブレイカー・・・」

それこそ、ドラグリオンの最大の武器だ。

パイルバンカーという種類の武器である。

その巨大な武器を右手に装備する。

巨大な金属槍を火薬や電磁力などにより高速射出し、敵の装甲を打ち抜く近接戦闘装備である。

「一撃必殺」であり、最短の射程と最強の威力が同居する兵器とされている。

「いくぞ!!!!」

「ネクサスはその程度で・・・やられるものではない。」

世界ヲ喰ラウ者はブレイカーをガードする体勢に入る。

「その程度で、最強の龍の破壊攻撃を防げない!!!!!」

パイルドラグーンブレイカーを、前に突き出し、起動を確認。

翼を展開。

全ての確認が終わり、勝負に入る。

縦に構え、左手で支える。

さらにドラグリオンが金色に輝き始めた。

「バニッシング・・・エンドゼルストラングゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

「終極の光弾よ。」

金色のドラグリオンに向かうが、全て跳ね返される。

「何・・・」

ここでイエスは敗北を悟った。

だから

「ユダ・・・放棄・・・」

そのまま世界ヲ喰ラウ者の中から消えていった。

ドラグリオンは世界ヲ喰ラウ者の核となる部分を捉え、そこに龍の口を付けた。

「ブレイク!!!!」

龍の口から、一本の杭が伸びた。

それは貫通し、白銀に光だす。

そのまま、光となって、消滅した。

「片付いたね・・・終わったのかな?」

「まだ、終わってはいない。」

「そうか・・・」

「聞かないのか?」

「ドラグリオン・・・お前とは、いつでも会えるんだろ?」

「そうだ。」

「あっけなかったな・・・あれは・・・」

「所詮は模造品に過ぎない。」

「ヴィヴィオ・・・戻してくれ。」

「私の中にいれば、自然と癒える。」

悠介はそのドラグリオンの中にいるヴィヴィオを見た。

確かに、傷は完全に癒えている。

「ファイザリオンやエルヴェリオン。ブレイディオンは君を待っている。」

「そうか・・・」

しかし

「終わりではない。」

「あぁ・・・別のがきた。」

そのままドラグリオンは実態を消す事は無かった。

ドラグリオンは。

まだ、空は晴れない。

嫌な予感がした。

なんだ、この、不気味な感覚は。

以上と言うまでに、おぞましい何かが、悠介の中に絡み付いてはなれない。

「はやてさん!!速く、撤退して!!できるだけ、遠い所に・・・!!」

「なんで!?」

「やばいのが来る・・・!!アレと同じなのが、10体以上・・・!!」

「ほんまか!?」

「この状況だ・・・!!アレで、終わりとは、俺には思えない!!」

「解った・・・!!信じる・・・」

はやては、急ぎ、撤退命令を出す。

そのときには、既に、憐はそこに存在していなかったが、今は、どうでもいい。

「六課隊舎の中に作った、巨大地下シェルター・・・予め、燈也君に、いわれたから、作ったけど、役に立つとは、おもわへんかったわ・・・」

予め、なのはとフェイトを医務室に運んだ、医療班に、そのことを命令し、さらに、重傷を負った、クロノも運ぶように、命令を出した。

そのまま、はやて達は、急ぎ、撤収する。

「隕石が落ちても、地面が抉れる衝撃破が起こっても、ギリギリこわれないほどの、耐久力を持った、シェルター・・・瑠璃、ティアナ!?」

はやては、撤退し様としない、二人を発見した。

「早く!!」

「いえ・・・私たちは、にい様と一緒にいます。」

「離れ離れになるの・・・嫌ですから!!」

それだけの理由だ。

それに、瑠璃は、記憶している、あの巨神の中が、一番安全であると。

根拠は無いが、そのような理由があった。

適当に口実を作り、瑠璃たちは、別行動を取った。

空は、いっこうにはれる気配を見せることは無い。

「悠介・・・さん?」

「恐らく・・・来るんだろう・・・」

敵が・・・まだ、大量に。あのときのあの男に、慈悲と言う感情は見当たらなかった。

いや、見えなかったと言うのが正しいだろう。

かつての聖人君子のような、彼の性格は、也を潜めているか、殺ぎ落としたかのように見えた。

そうでなければ、此処まで、大胆な事は出来やしない。

本当に、人類に絶望してしまっているのだろう。

全ての人間に・・・

「悠介!!」

「ティアナ、瑠璃・・・ドラグリオン!頼む・・・彼女達を・・・」

「解っている・・・しかし、この気配は・・・」

ドラグリオンでさえも、これから、起こる惨事は、防げるか・・・それは、不明である。

空が、幅広く、ガラスが割れるかのように、その奥に、別次元が見えた。

来た・・・!!

嫌な悪寒が、背中に蛇がいるような、嫌な悪寒が走った。

はやて達の非難は、既に終了しているだろう。

そう、信じている。

そして、恐いのは・・・心臓の鼓動が、ばくばくと、先ほどから、嫌に、激しく、また、瞬きできない。

目の前のテレビモニターのような物から、全てが見える。

360度・・・この世界に、異変が起こっていることなど、容易に想像する事ができる。

天使のラッパのような、優しい音が響いた時、突如、光が降り注ぐ。

そして、隕石が落ちるかのような、衝撃波と共に、地面が、大きく、抉られ、津波となって、クラナガンを襲う。

想像は、していた。

しかし、自分の中で、世界が終わる前兆のような物を目にするとは、思わなかった。

ドラグリオンに、巨大なバリアを張り、その場で、踏ん張りながら、何とか、隊舎だけは、守ろうとする。

400mはある、巨神が押されそうになる。

ドラグーンブレイカーを大地に突き刺しながら、今、起こっている、全ての全長に耐える。

「にいさま・・・」

「来るわ・・・」

「巨大な何かが・・・」

海が割れる。崩壊したクラナガンに降り立つのは、天使か、悪魔か。

「悪魔だよ・・・今の俺達にとっちゃさ。」

ドラグリオンが、悠介の草薙の剣をトレースし、それを生み出す。

何がある。

かつて、黙示禄で、人間の大罪をふんだんに詰めた、杯を持った、天使達が、それを流し、世界を破壊するために、舞い降りた。

現れる。

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

天使達が、現れる。

いや、しかし、あの時、戦った、敵はユダだ・・・

繰るのであれば、使徒・・・

イエスの十二の弟子・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

現れる・・・

十二の弟子が・・・

十二の弟子が・・・

十二の弟子が・・・

十二の弟子が・・・

十二の弟子が・・・

十二の弟子が・・・

来た・・・!!

荒廃した、クラナガンの大地に、現れた。

「瑠璃・・・ティア、ヴィヴィオ・・・ここで、死んでも・・・文句はいうなよ・・・」

「解ってます。逃げ出す隙があったことくらい、解ってますから・・・」

異形の人間達・・・

その姿は、人によっては天使に見えることだろう。




らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・




天使の歌声・・・

歌いだす、十二の弟子達。

クラナガンのシンボルを破壊し、そして、

「本局が・・・落ちる・・・」

自らの頭上に落ちる、本局を、ドラグリオンは切り裂き、目の前にいる、敵と対峙した。

「浦島悠介・・・参る・・・!!ドラグリオン・・・行くぞ・・・!!」

「ウォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

返事は、その咆哮だけでいい。

悠介は、了承と受け取り、駆ける、天の巨神は、十二の弟子達へと、空を駆ける。

咆哮を上げながら、ドラグリオンは、敵を倒すために・・・

刀身を異常なまでに、巨大化させ、柄の部分は、既に、両手もちの状態であり、刀身は、天を切り裂く刃となりて。

フェイトのザンバーとは、大きく違う、重みのある、真の斬馬刀・・・草薙の剣・・・天の巨神は、今・・・戦乱の中に・・・

そして、ミッドチルダは・・・











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