2019.11.25 Mon
『ウルトラマンタイガ』第21話「地球の友人」


宇宙人が自分たちの権利を主張して好き勝手やったら、こうなって復讐に燃える人間が出てきて悲劇を生み、そして負の連鎖を生むのだと。
あれだけじゃ収まらないからこうして後編の形を作ると。


そして、そこに手を差し伸べるのはウルトラマントレギアと言うのも良い感じに様式美。
ついでに、前回のCQ、イージスにちゃんと配備されていたんですね。
これ現代版の「怪獣使いと少年」じゃない?
何故、人が、そこまで宇宙人を憎むようになってしまったのか、何故、宇宙人をそこまでの目で見てしまうのか。
自分ではないと主張しても、結局、これまでの侵略宇宙人の蓄積がそうさせてしまうことで生まれるどうしようもない悲劇。しかも、パンドンはゴース星人を護るために、ゴース星人を親だと思っているからこその動きって言うのは、非常に難しい感情で動いているよね。
その憎悪から人はどうするべきなのか、どうしないといけないのか。
まぁ、また、これを綺麗ごとっていう視聴者はいるだろうから言うけど、それこそ、あれじゃない。
「仮面ライダークウガ」のさ。
「だって綺麗ごとが良いんだから。」って、まさに、そういうことよ。
現代版の「怪獣使いと少年」を迫害する人間を主役にすること、そこで隣にウルトラマンを携わらせることで、あの昭和版の「怪獣使いと少年」の一つのアンサーを、今回は出したのではなかろうかと。
それもメビウス版よりもはるかに説得力があるスタイルで。
綺麗ごとって言われたとしても、視聴者のメイン層には、そうあってほしい。って言うメッセージだと思うのよ。
それで、これをきれいごとで鼻で笑ってしまう自分たちは君たちが嫌いなトレギアと同じではないのか?と伝えてくるようにも思えてくる。
「怪獣使いと少年」を見直すたびに思うけど、ウルトラマンって世界だからできることよね。
侵略する宇宙人が多いからヘイトがたまってしまうという、この構図。だから存在しているだけで「何かやらかす」と思わずにはいられない恐怖がヘイトクライムを生んでしまう。
復讐心で我を忘れている時、自分が一番、憎んだ醜い存在になっている、それこそ今回の「あのパンドンは君なんだよ。」って言葉が上手く作用してるし誰かを憎むためなら何でもやってしまう、言葉にしないけど、正義のためなら暴走してしまう人は、そういうものなんだ。って感じで。


そんな己の正義感に近い復讐心から生まれた行動の間違いを認めることの難しさよね。
それに対して、迫害された側も許すということの難しさ。
我々人類には難しい課題ですわな。
自分には無理だけど、これを見ている本来のメイン視聴者は、そうであってほしいと、思うね。
| 特撮感想 | 00:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
最近のウルトラマンは地球人と宇宙人の関係性がかなりのテーマのウエイトをしめていると思ってましたし前回のも踏まえてそろそろメイツ星人が出るかなと思ってましたが
こうした話をこうしてメイツ星人を絡めないでやった事がかえって良かったのでしょうかね
何やらノイズラー達のクラウド何とかのサイトが消えて超過分の金の行方がどうこうとか、ウルトラマンがアメコミ化とか奇妙な話が色々渦巻いてますね
……アメコミウルトラマンどう反応していいのやら……
スーパー戦隊シリーズの次回作品の名前がキラメイジャーもはや○○レンジャーでもないジャー……ジャー縛りやめてもう少しまともなネーミングを……何卒……
……これ、煌めくメイジ(魔術師)?って感じですかね……
| 毒穴子四太夫 | 2019/11/25 00:12 | URL |