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嘘だと言ってよ。終わりだなんて。

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はい。
これで最終回です。
綺麗に終わったとはいえ、終わってしまったとはいえ、2巻目の最初の話が終わったら、明らかに物語を終わらせるためにたたもうとしている部分が見えている。
恐らく、あの時点で、終わったんだろうなーと。
しかし、勿体ないな―。
2巻は刊行されないってあれから、なんやかんやで、打ち切りは回避だと思われたけど、結局、こうなってしまったのかということに対する辛さと悔しさって言うのはある。
これは1巻を読んだ時から、「あ、これは長続きすれば名作になる。」って思えるほどの面白さでしたからね。それを、こんなに早く終わらせるなんて百合姫の編集者は、何を考えているのか。明らかに、Citrusとか、捏造に比べて宣伝量、少なかったよ。
ってか、これはいける。って思った読者が、「え、マジで?!」ってなるくらいには、あれだったしね。読者がもりあげないとやばい状況って、どれだけ、百合姫編集者って愚かなことをしてしまったのかとすら思えてくる。
しかも、あれだよ。
ラスト、結婚すんだよ。
三人で。
あ、これは……
ってなるし。
雨音と寧々が別れてしまった原因とか、それに対して蠢く、うちほの関係性の儚さとか、この官能的な絵柄ですよ。しかも、うちほの写真が原因で雨音と寧々が別れる要因、自分にコンプレックスを抱いてしまう寧々、そんな別れた二人を見て妖しく微笑む、うちほの姿とか実に官能的で美しいというのに。
でも、雨音は絶対に、それでも、寧々のことが好きだからこそ、うちほには靡かない儚さ。
そして、光が雨音が傷つくたびに自身も抉られるような衝撃を得てしまう理由、そこにあるのは、全て、一巻の、あの写真の中に、最初の二人の辛みの中にあるのが、また面白いところなんです。
雨音も雨音でね……
傷つき、必死に悩んで友達でいようとする姿、嫌われても寧々と一緒にいたいという思いが見ていて辛いんだけど、ね。それに対しての、うちほの妖しい笑みの意味とかが非常に上手く交わっているんですね。
寧々も、何故、雨音と別れようとしたのか、それには、うちほの雨音の笑顔の写真が関係していたり。それに対してのコンプレックスを刺激されるという、彼女も彼女でモデルになりたいと思いつつも、笑顔よりすましている顔の方が美人と言う、悪意は無いけど、辛い評価が彼女を傷つけてしまう、それが、あぁ、そうだよね。って感じで別れてしまうというね、そこから、雨音に対してはコンプレックスと嫉妬が混ざり合って何もできなくなる。
一緒に顔を合わせるだけで辛くなるだろうという、好きなんだけど、憎らしく感じてしまう感情って言うの、その描き方の辛さがね。
そんな二人を繋いだのが、高校になってであってばかりの……
垂水光が二人を繋ぎ、そして……
って言う、納得のできる大団円で、良く、ここまで綺麗に纏めたな。って言うのは、思いました。
2巻だけだったけど、本当に楽しかったなー……
全ての人が苦痛を帯びていて。
それをファインダー越しに見ていた、記録に残していた光の写真が繋ぎとめる。
そして、それは記憶をとどめたこと、記憶をとどめることで、寧々の中にある本当の思い、雨音の中にある感情、うちほの雨音に対する執着心、そして、光が何故、この二人の関係に拘るのか。
これを短い時間の中で上手く繋ぎとめたが故の素晴らしさがある。

誰かが誰かを好きになる感情と言うのがね。

繊細で共感性のあるものになっていたりね。
いや、まだまだ見たいシーンとか、掘り下げをしてほしいキャラクターとかもいたんですけどね。
うちほと雨音の絡みとか、もっと見たかったよね。
そして、そんな自分たちを繋ぎとめた光に対して抱いた寧々と、雨音の感情もね、もっと欲しい!って思ってしまった。あの展開に行くなら、もっと、続いたら、もっといいものになっただろうという欲望が出てしまうようになりました。
うん……
いや、でも二巻で終わったとはいえ、自分の読んできた百合漫画の中で上位に食い込むくらい、好きかもしれない。
岩見先生は、また、この路線って言うのもおかしいけど、また、こう言う作風でチャレンジしてほしいなーと思いました。

| アニメ・漫画・小説感想 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

あまねねこう

続巻なしの打ち切りルートは回避されたし、物語も綺麗に完結したけれど、やっぱりもっと見たかったという残念な想いは確かにあります。なんなら長期連載からのアニメ化まで漕ぎ付けて欲しかった位でした。
ボイス実装でPVを作ったり、出版社側もそれなりに販促には力を入れてたんでしょうけど、実に勿体ない。
ただ今は、例えば荒木飛呂彦先生がバオー来訪者を経てジョジョで当てた様に、本作品も岩見先生の次回作ヒットへのジャンプ台となってくれる事を願います。
尤も、3人のこれからとか単発読み切りででも描いて欲しいなぁとも思いましたが…百合婚後の話とか。

| kwai | 2019/11/23 23:46 | URL |

kwai さんへ

何とか完結したという部分はあるんですけど、やっぱり、もっと見たかった。って部分は大きいですよね。正直、これほどのクオリティの高い話を、ここで閉じるというのは、どうにも。
実は言うと、百合姫自体、作者が2巻はでないかも。って告知をする前は、ぜんぜん、あの宣伝に力を入れてなかったんですよねー・……
やっぱり、そこ行くと、何か、まぁ百合姫編集は金の卵を……とか自分は思ってしまいますね。
そういう感じで、本当に結婚生活編とか描いてほしいですよねー……

| 月 | 2019/11/24 10:09 | URL |















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