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『ウルトラマンタイガ』第10話「夕映えの戦士」

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なんだよ!!
ウルトラマンタイガ、ちゃんと面白い話が出来るじゃないか!!!ニュージェネウルトラマンの話の中でもベスト3に入るくらいに傑作な話だよ。

さて、まぁ、この前の話の補足として。
昭和ウルトラマンであれば、タイガの物語って、そこまで違和感は無いんだけど、2クールでパワーアップなどの、そう言う要素を物語に組み込むと単発方式よりも大河ドラマ方式のが盛り上がることは間違いはないんだよねー。
ウルトラブレスレット等の例はあるとして。ましてや、キングブレスレットを得る話は三話連続でバードンと戦うという、そう言う話までやって、ゾフィーまで殺しての逆転劇だから盛り上がったわけだし。
ましてやタイガの場合は一度、怪獣や宇宙人に苦戦してから、タイタスやフーマに変わって倒して、その後、ろくな戦績も無いままフォトンアースになってしまったことは結構、タイガの「光の勇者」という二つ名を持つ存在として首を捻るし、ナイトファングでもタイタスとフーマは戦わなかったから余計に。あの二人が戦わなかったから、タイタスとフーマなら倒せたんじゃないのか?って部分も結構、デカいような気がするんよね。
苦戦するのは仕方ないけど、やっぱり、問題は苦戦したらタイガが下がって他の二体が倒してしまうという展開は、まぁ、フォトンアースを出す以上、タイタスとフーマの出番は嫌でも食われるから仕方ないんだろうけど、タイガは4クールだったら上手く行く方式だったろうなー。
さて、今日は、やっと……
ヒロユキの話。
仕事で失敗とか、朝からキツイ。
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今日の話は #ウルトラマンタイガ の中で一番好きな話な気がする。
素のタイガの活躍という部分に対しては首を捻る部分はあったものの、ウルトラ兄弟の扱い方や、トレギアの悪巧み、そこから生まれる侵略宇宙人故の葛藤、終わり方も、昭和ウルトラマンのやるせない話のような終わり方なのがまた良いね。
また、今までヒロユキが空気的な話が多かった分、こういう感じで主役を張ったのもあるし、エンディングに入る前のヒロユキの涙を見せる役者の演技の良さとか、どこか優しさに包まれたような、ED曲の入り方が凄い良いと思います。
この話の後にボイスドラマって流れ理想だね。
タイガの理想は見ていて思ったんだけど1話の前半に怪獣を出してタイタスとフーマに倒させて、後半に登場する黒幕をタイガが倒す。
ってスタイルにすれば、それだけでタイガは弱くない。ってアピールも出来るし、それが理想であるような気がする。
ただ、これに関しては前半、タイガに変身せずに最初からタイタス、フーマに変身した方が個人的になおグッドだと思う。
やっぱ、武居監督は良い絵を取るね。
ババリューのように悪としての闘争本能を捨てることのできる悪い宇宙人もいれば、オーブの店長や今回のように誇りの闘争本能を捨てきれないナックル星人も出てくる。
中途半端に戦士としてもてはやされたからこそ、戦士としての誇りが根付いてしまったこと、争いの虚しさを表しているようにも思えるね。
ジャックに闘争本能を浄化されたのではなく恐怖ゆえに萎縮しただけで殺戮が誇りであったが故の悲劇が哀しい。
恐らく、ジャックの絵を描いていたのは、自分よりも強いが故の憧れに近い感情なのかもしれない。
「その強さをもってすれば、もっと自分は……」
そこにあったのは闘争本能の浄化に対する感謝ではなく、その強さゆえに羨望に近い感情。
平和を守るために強者でなければならない”ウルトラマン”の存在が、平和のままなら幸福だった闘争心を煽られるというのは実に皮肉が利いてるよね。

結局、そこから、オデッサがジャックに対してどう見ていたのか。

それが実に彼の戦士としての本質を物語っているように思える。
ちゃんと別惑星で活躍しているウルトラマンジャックの存在の描き方、夕陽に映るジャックの存在は美しいし、自分も好きな構図だけど、あれは敗北した宇宙人から見れば畏怖の対象でしかないのだろうとも思う。
「恐怖」と「美」って言うのは同一の存在であるというスタイルね。
誇りは浄化されたのではなく、誇りは引っ込めざるをえなかった。
所謂、自分よりも色んなジャンルに対してもそうだけど上手い存在を見てしまうと委縮してしまう部分があるんですよね。
何処か、それに対して自分のやっていることの浅はかさを嫌でも感じてしまう。
少女☆歌劇レヴュースタァライトなんて、その典型で西條クロディーヌと天堂真矢の存在が、初期の、ひかりが来るまで怠惰な状態だった華恋や、まひるちゃんを萎縮させてしまったことは言うまでもなく。
それでも情熱を取り戻してトップスタァになる、闘争本能が蘇る。って言う話。
結局、平和を享受する小田と、闘争本能を求めるオデッサの狭間で揺れることで彼を苦しめることになったのだろうから、トレギアのしていることは、ある種、人を救ったというのも、また間違いはないわけで。
言動だけ聞けば、彼は彼で悩める人を救っているのは間違いないのです。ただ、地球人にとってははた迷惑なだけで、色んな宇宙人の視点で見れば間違いなく救いであるという。
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オデッサの人生はウルトラマンに出会ったことで翻弄されるというね。
燻ぶらせていた誇りに完全に火をつけたことも救いであることは間違いないわけで。
トレギアは促しただけなんだよね。本当に平和を望むなら、ブラックキングの卵だって何処かに捨てることも出来たからこそ、本質はオデッサ自身の問題でしかないという。
前へ押し出すこと戦士として強く生きてきたからこそ、トレギアは人を救ったのは間違いがないわけで。さらに言えば、トレギアが涙ぐんだりする描写は、この物語に対して色々と含むものがある自分たちと同質なのだと暗に制作スタッフからのダークなメッセージのように思える。
二つ名を与えられるほど強く戦士として強くもてはやされたからこそ、戦士としての誇りが根付いてしまったことが、誇りを捨てられない要因になってしまったんだろうなー。
M78星雲出身のウルトラマンは常に人間に正しい回答を与える側だからこそ、下手に回答を出せば凡作だし、だんまりを決め込めば「なんやねん、お前」になってしまうんですよね。
#ウルトラマンタイガ って言う若さを押し出したキャラクターだからこそ、この話は成立したと私は思いたい。
彼らには「命を奪いあう戦い」は誇りだけど、どの視点でも真理で言えば争いの虚しさを表しているのだ。。
「愛」に触れること、ヒロユキに出会うこともオデッサにとっては本当に誇らしかったのが、この辛さよね。
「地球人」としての誇りが芽生える中で「ナックル星人」としての誇りもどうすることが出来なかったからこそ救ったとしても、それもまた悲劇であるという。
闘争本能としての誇りを奪い、また平和な世界に戻すことが救いなのかと言えば、もう、そういうわけでもない。
ナックル星人としては上位の強さを持ってしまったが故の悲劇が生まれてしまったからこそタイガたちのラストの「俺にもどうすればよかったのか解らない……」が辛い。
でもこれは侵略しない地球人は解らなくても当然だし他のタイガ以外のウルトラマンと相対しても同じ結果になっていたのではなかろうかと。
仮にコスモスが闘争本能を浄化しても誇りを奪い殺すのと同義。タイガの場合は彼が若いからこそ視聴者に問題提起する話にもなってる。
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またフォトンアースになる展開と言うのも、それはそれで反則的な部分もあるけど、捉えようによっては戦士としての闘争本能を満たすために全力で相手をするという、侍的な精神だけど虚しいよね。

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タイガとしてはリスペクトでもあるから「ああするしかなかった」が虚しく響く。ヒロユキにとってオデッサに対して愛が芽生えたからこそ、介錯を望むって言うのは、これもまた残酷なことだよね。オデッサにとってはヒロユキとの間に友情も芽生えたけど、それ以上に戦士として見てしまう哀しみって言うのもあるよね。気にしないで。って言うけど、でも、そんなことを言われてもヒロユキの性格上、尾を引くに決まってるからこそ、この話は残酷性も、また強いんだよね。

だから、このフォトンアースの去り際が凄い虚無感に満たされて、ヒロユキとタイガ、どちらの虚しさも表しているようで、こういうところは本当に円谷プロだな。って言うのを改めて思わせてくれる。
だからウルトラマンって視聴をやめることが出来ないのよね。

って来週の、ウルトラマンタイガ、元AKBの推しメンバーの大島涼花ちゃん、出るんかい!!!

| 特撮感想 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

和倉隊長…(違う)

観ちゃいましたよ(そして涙腺崩壊)

戦いを捨てた凶悪な宇宙人という設定が現代的ではありますが、夕陽の中の戦いや苦い結末など往年のウルトラシリーズ的でもありました。
小田さんにとって封印した筈のブラックキングは、ナックル星人オデッサの相棒にして暗黒面の象徴。
トレギアは切っ掛けを作っただけで、問題の本質は小田さん=オデッサにある所が辛いですね。
タイガの姿に、捨てきれなかった闘争心が再燃した事でブラックキングも復活したのが何とも象徴的でした。

以下、余談です。
持ってる怪獣図鑑(今は亡き啓文社刊)によるとブラックキングはナックル星人が地球にて見繕ったレッドキングを改造&調教して仕上げたという…公式設定ではないと思いますが、この件に限らず自由度の高い記述多めの本でした。
YouTubeのコメによるとメビウス以降のウルトラシリーズで皆勤賞の怪獣・宇宙人はナックル星人のみとの事。

| kwai | 2019/09/10 23:48 | URL |

Re: 和倉隊長…(違う)

ウルトラマンだからこそ出来るお話って言うのは良いですよね。これまでの歴史で、ちゃんと世界観が繋がっているからこそ、ウルトラマンだからこそ出来るお話って言うのは良いですよね。これまでの歴史で、ちゃんと世界観が繋がっているからこそ、出来るような感じですね。
子のスタイルは、あのウルトラマンオーブのババルウ星人の話でもあったりと。
さて、まぁ、その中で本質を突いた質問に対して何を感じるか、それに対して捨てきれない誇りと言うのは、どうしようもないし、闘争心を、それでも隠してしまえば生きているのに死んだ人間と同じような、そう言うものでもありますからね。
平和を守るウルトラマンの存在が封印していた闘争心を蘇らせる皮肉と言うのも、また辛い。
この難しさにどうするべきか。
その問題提起で終わるのも、またウルトラらしくて好きなところです。

ウルトラマンストーリーゼロだと、その要素ってないんですよね。個人的にレッドキングの改造の方が燃えたりします。
そういや、メビウス以来、何気に大怪獣バトルシリーズでもずっと出てますからねー。ナックル星人は。やっぱり、そう言う意味では、使いやすい存在なのかもしれませんねぇー
個人的にウルトラマンオーブに出てきたナックル星人が結構、好きだったりします。

| 月 | 2019/09/11 00:40 | URL |















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