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貴女が見てくれないから。

DxrAqg5U8AAXtW1.jpg勢いで書いたけど、ちと、千春さんがクズになった感が……勢い任せってのもあるけど、敢えて千春さんの感情は書いてません(・ω・)
これもアイカツフレンズの本編が悪い。


 「ねぇ、して……くれないの?」
 久しぶりに二人きりで時間を取れた。
 待ち合わせ場所の近くに彼女はいた。眼鏡を外し、大人っぽいコーデで、たまきを待つ千春の姿が多くの人を魅了する。元より千春のスペックは高く、おっとりしているようで、時折、見せる大人びた表情と優しい性格は誰もが心惹かれる。そういう、女を魅了する女の要素と言うのが入っているのだろうと思った。
 八雲響子や走蛇紗羽、誰もが知っている舞台女優から、その手を差し伸べられ、アイドルたちの為に服をデザインすることに生きた女……
 最初に見た時から、そのゆったりとしながらも大人な仕草に心を惹かれていたのだ。
 千春……
 手を伸ばそうとしても、既に彼女が掴んでいた手は一つや二つではない。それほどまでに、千春の優しさを求めて甘えようとする女たちはいるのだと改めて理解する。
 欲しい。
 初めて、人が欲しいと思った。
 この人の中で自分が一番であってほしいとすら、そういう欲望が出てしまうのは贅沢ではないとは思う。流麗に歩き、あいねのドレスをデザインしする彼女の姿をアイドルと一緒に支えたいとすら思えた。
 でも、彼女は私を見てくれない。
 いや、見てはくれているのだろう。
 でも、何人かのうちの1人と言うくらいにしか、千春は、たまきを見てくれない。
 それは、今も。
 仕事終わり、彼女の部屋に訪れて、久しぶりに一緒にいられる時間も作ったというのに。作ったというのに、どうして。

 「だって、男性とお付き合いされているんでしょう?私の相手をしている時間は無いんじゃないんですか?」

 冷めたような表情で本命の彼女は言う。まるで男に触れられた女は興味がないと言うかのような冷めた視線で見られるのが辛い。まるで興味のなくなった玩具を捨てる子供のような、そういう瞳に不快感が粟立つ。まるで自分が罪の意識に苛まれるように仕向けられた瞳は、たまきを苛立たせるには十分な要素だった。
 「そういう女は嫌い……?」
 そういう目で見られるのは辛いという感情を悟られないように、たまきは強気で千春に言う。
 どこか、声が上ずっていたかもしれない。
 あの名門の舞台女優を育成する創造科に属していた女だから、女の癖を軽く見抜くほどの女だから、それくらいは。
 今の言葉遣いだけで粗方、たまきの心情は既に掴んでしまっていることだろう。
 わかっていても、恐らく、それを口にしたところで、この女は冷めた視線を解くことは無かった。
 「どうでしょう。でも、私は汚らわしいと思います。たまきさんに良い相手が出来るまでの都合の良いセックスフレンドだと思われてたんだなーって。」
 あの人とは、まだ別に肉体的な関係があるわけじゃない。
 ただ、目の前の、この女の気を惹きたかっただけ。
 だから、めかしこんで彼女を嫉妬させるつもりだった。
 だというのに、彼女は自分を見ようとしない。
 自分一人だけを見てくれない。
 そして仲の良い部分を見せれば、彼女の心境に変化が訪れると思っていた。
 ただ、それは、先ほどの言葉で「汚らわしい」その言葉で打ち崩される。
 「だったら、その気になってよ。千春さんはどうして……」
 自分を見てくれないの。
 貴女だって、彼女がいるのに、複数の女と肉体関係を持っているのに、どうして私に対して、そんな軽蔑した目で見ることが出来るの。
 たまきの中にある不快感が募りだす。
 まるで、これでは自分一人が悪いかのよう。
 そこまで言うなら、どうして自分を一番に見てくれないのか。
 「貴女が私のものになるなら……私だって……」
 貴女の気を惹くためになんだってするというのに、貴女は私を見てくれない。
 「私は……千春さんにとってなんなの!?」
 それこそ、千春のエゴではないか。たまきの中にある、千春への思いを見ないで、どっちが都合の良いセックスフレンドだというのか。歯を食いしばって、目の前の女に初めて殴りかかろうと思うほどに感情が高ぶっていた。
 「私は、千春さんに抱かれる女の1人?!そんなの、そんなの嫌!貴女の一番になるために、私は!私は!」
 この関係を続けてきたし、賭けにも出たというのに。
 「貴女は私を見ても、貴女とセックスする女のうちの1人としてしか見てくれない!そんなに言うなら、私を見てよ!私を愛して!私を一番に見て!」
 ベッドの向こうにある鏡が映す、自分は、何と醜いことだろう。
 子供と、それをあやす母親に見えた。
 これでは、本当に自分が悪いかのよう。
 「私は……たまきさんのこと……」
 勝手な都合で私に「不快」そういう思いをさせたのは貴女だ。
 たまきが瞳をカッと見開いたとき、千春の頬に激しい音が響いてじわじわと紅が侵食していった。それでも千春は、まだ、たまきのことを軽蔑した目で見ていた。

| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

罪の重さ

一人の男に気を許す>>>>>越えられない壁>>>>>複数のお姉ちゃんを食い散らかす

うん、百合的には正当な判断だ。

| kwai | 2019/08/27 14:47 | URL |

kwai さんへ

やっぱり、その罪は重いのです( ・ω)

| 月 | 2019/08/27 23:49 | URL |















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