PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

ウーマンラブセックスフレンド

DxrAqg5U8AAXtW1.jpg

リハビリSS

たまきさんと、千春さんの百合SS

昨日、速攻で書いた。
やっぱりセックスが無いと本当に書きあがるの早い。


 「千春さん……」
 誰もいない筈の朝、叩き起こされたわけではないが朝の陽射しが暴力的に、この日当たりの良い自室に殴りこむように、たまきに照らし、それが妙に気持ち悪く吐き気のようなものを覚えた。発汗しすぎた肉体にこべりつき、シーツに染み込んだ脂汗、そして喉に絡みつような不快な渇きが、たまきの目覚めを最悪なものにしていた。
 さらには意識が目覚めては消えるような感触、現実なのか、夢なのか判断がつかない状態が生み出す頭が変に緩んで目覚めては急激な眠気が襲うような状態が吐き気すらももよおしてしまいそうで気持ちが悪い。
 その中で、昨日、一夜を共にした女の名前を助けを求めるかのように死に体のような声で呼んで両手を伸ばした。光の差し込みを突き破り、一本の爪の短い闘気のように白く滑らかな両腕が伸ばした、たまきの両手を撫でた。
 「あっ……」
 そのしぐさが、愛撫されたようで、たまきは思わず牝の声を上げる。
 その指腹が撫でる一つ一つのことが、一度眠りについたことで忘れていた燻ぶっていたものを思い出す。千春の腕に引っ張られて上半身を起こし、汗臭いワインレッドの髪をくしゃくしゃとしながら、染み一つない白い肌の肉体を青い瞳で見まわした。乳輪あたりが少し充血していることに気づき、燻ぶっていたものが目覚めた理由は、これか、とすら思いこんだ。
 「コーヒーか何か、入れてきますね。」
 「あぁ、麦茶でお願いして良い?」
 「はい。」
 ぎぃぃぃと、自分の身体の気怠さを表したかのような疲れた扉の開く音が耳に響き不快な思いが募る。
 だが、それを浄化するように、ふんわりとした買いたてのぬいぐるみを抱きしめているような心地よさが徐々に徐々に、この肉体に浸透し、それが心地よかった。部屋を出ていく白桃のような形の良い尻を瞳は追いかけて、ぼーっと見惚れていたらすでに視界から消えていた。
 ぐったりとするような朝の気怠い心地よさと、それでいて身体のうちから心地よい何か、相反するような二つの感情が沸き上がり共存する。頭痛が酷く、何をやらかしたのだろうとすら思う。朝の気怠さはいつものことだとして、ただ、その感情と共存する妙な心地よさは目覚めたばかりの、たまきに声をかけた千春の持つ母性的な声がそうさせるのだろう。
 (あぁ、そうだ。昨日、千春さんと……)
 「んっ……」
 身体を起こしてベッドから降りようとしたとき、全身がビリビリと痙攣して未だに電流が肉体に流れるように刺激を与えて、それが、この場から離れたくないと微かに目覚めたばかりの欲望が、それを言う。
 「お待ちどうさまです。これを飲んで元気出してくださいね。」
 「ん、ありがと。」
 お気に入りのコップを分かっているかのような自然な仕草で、たまきに手渡した。
 「ねぇ、昨日の私、どんな感じだった……?」
 「ベッドの上で何度も求めてました。」
 「今日、大事な日なのにもかかわらず。」
 千春の台詞で、完全に思いだしてしまった。
 朝の一コマだからこそ、そんなにドラマチックではないが、何かを思い出せる。
 「しばらく会えなくなるから、もっとしてほしいって。そしたら気づけば3時まで。」
 「あぁ、そんなに……じゃぁ、この倦怠感は……」
 「やりすぎ……ですね。」
 「気持ちの良いことも、やり過ぎると毒ってことかな?」
 千春とセックスフレンドになったのは何時からだっただろうと、ふと、苦笑しながらも自分を受け入れてくれる千春の姿を見て思いだす。首をかしげて優しく微笑む姿が忘れていた昨日の出来事を思い出し、じゅわりと肉襞から熱いものが生まれて、思わず頬を赤らめた。何を、こんなところで発情してしまっているのか。
 恋人ではない。
 肉体関係だけ。
 そんな女の愛撫を愛しいとすら思っている自分。あの指で、あの爪先で乳首を捏ね繰り回される心地よさ、可愛らしい顔に似ても似つかない苛烈な攻めは、たまきを大いに夢中にさせるには十分だった。
 これが生まれたきっかけは、何だったのだろう。覚えていない位には自然的なものだったのかもしれない。だが、彼女に抱かれることは、それが妙に心地よい。
 飴色のような髪が生み出す甘い匂いがセックス前に肉体の発情を促す媚薬のように、たまきの器官を狂わせる。千春の持つ包容力と言うのは、それだけで癒しの力のようなものがある。ふわりとするような、言葉遣いと、セックスしてるときでも、その言葉は耳元で甘くささやかれる心地よくさせるもの、感度を高められたかのような錯覚を受けて肉体は大きく弾む。
 その言葉を紡ぐ唇が、たまきの全身にキスをして吸いついて、甘噛みをして、たまきに刺激を与えるのだ。普段は衣装を作るための指が、たまきに淡く霧散し肉体に情熱を火照らせるほどの愛撫を与えて、どれだけ自分を狂わせるのか。
 撫でれば、撫でるほどに、肉体の何かに千春は、たまきの肉体に心地よさを生み出す。爆ぜた瞬間、それが千春の手によって絶頂を迎えられた瞬間なのだと理解した時、たちまち、幸福が広がる。気づけば、その与えられる幸福が欲しくて、たまきは、何度も何度も千春を求めて、どんなに仕事に疲れていても気づけば毎日、千春を求めて抱いてもらっていた。
 そのことを思い出しただけで感嘆の溜息を吐いて目覚めた肉体に昨夜の思い出が蘇る。
 そして、ほしくなる。
 「ダメですよ。今日もお仕事なんですから。」
 たまきの心情を察したように、穏やかな顔で千春が止めた。わかってはいながらも、やっぱり、この思い出から疼く問題を我慢するのは寂しさがある。
 「明日、ソルベット王国に行きますからね。それに今日は、あの子たちのお手伝いもあるんでしょう?」
 「そっか……明日はソルベット王国に行くから……」
 麦茶をこくこくと音を立てて飲み干し、体内に冷たいものが一気に駆け巡ることと母親の様に諭す千春に冷静さを取り戻す。そうして取り戻した冷静さでゆっくりと考える昨日の寝る時間を削ってまで愛し合った理由、しばらく会えない現実、それが、ここまでの朝のコンディションを犠牲にしてまで千春の与えられる快楽を求めていたのかと、これでは、まるでセックス中毒ではないかと思わず自嘲する。
 「千春さんが悪いのよ。」
 「えぇ、なんでですか?」
 「貴女が私を気持ち良くさせるのが上手いから、夢中になるでしょ?」
 「だから、会えないと思うと寂しくなっちゃう……ですか?一人じゃ、満足できません?」
 「ば、ばか……」
 千春は思わず、セックスフレンドなのに図星を突かれて頬が紅潮した、たまきを見て思わず苦笑した。これでは本当にセックス中毒ではないか。
 「大丈夫です。帰ったら、たくさんしてあげますから。」
 「うん……」
 ゆっくりと音を立てずにベッドに座り、たまきは、そんな自分の横に座った千春の柔らかな肉付きの良い太ももに無理に姿勢を崩して頭を乗せた。どんな枕よりも落ち着くとでも言うかのように、ゆっくりと深夜を過ぎてまで起きていた睡眠時間を取り戻すように眠気が襲い掛かる。
 「ごめん。朝はしなくていいから。一時間だけこうして寝かして。」
 「良いですよ。それまで、ゆっくりしててください。」
 その言葉を受け入れて肉体は、再度休む体制に入り込む。
 そうしているうちに、頭を乗せていると千春の脈動が、たまきに響いて、それが子守唄のように心地よいというわけにはいかず、ただただ、たまきの肉体を発情させようとする。
 「千春さん、私より慣れてるのね……」
 「まぁ、初めてじゃないですから。元カノとは互いに気持ちの良い場所を探り合ったほどですし。」
 千春からすればセックスフレンドだからなのだろう。
 こういう会話をざっくばらんに話せるのは。ただ、今、初めて、たまきの中に千春の言葉で初めて不快な感情が走った。妙な苛立ち、今は自分と一緒なのに他の女の話をすることに妙な苛立ち。これでは、まるで、たまき自身が千春の彼女面をしているような滑稽ささえ見えてくるようで心の声を口で紡ぐことは無かった。
 ただただ、何も言えない、セックスフレンドで割り切っているはずの関係に苛立ちを覚えてしまう感情、そうすることが楽だから築き上げた、あいねも、みおも知らない関係。
 (なんで?)
 もやっとした黒々としたものが肉体に蠢いた。

| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ジャーマネさんと専属デザイナーさん

事 後 。

確かに本番行為の描写はありませんでしたが、濃厚そうな行為の雰囲気は凄く感じました。
元カノとはいうものの、再会した事で関係そのものは現在進行形だったりして、千春さんマジ魔性の女。
たまきさんもいい感じに溺れちゃってますね。

| kwai | 2019/05/29 23:55 | URL |

kwai さんへ

そんな感じで事後です。
感想、ありがとうございます。

本番を描かずにセックスを描くには、どうするべきかと言うのを悩んだ結果、こうなりました。
千春さん、やっぱり、そういう部分、持ってそうな気がするんですよねー。そうして、あどけない顔をしておきながら、良い感じに落としてそうで。
環さんも、そういう感じで落ちました。

| 月 | 2019/05/30 01:05 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://civer.blog122.fc2.com/tb.php/7773-4f896cd2

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT