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ルミナス=ブルー

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ってことで、なんか打ち切り宣告状態になってしまった、現状の百合漫画の個人的に最高傑作だと思っているルミナス=ブルーです。
そんな作品を終わらせたくない。
だからこそ私は紹介するのです。この漫画を。

カメラと恋をめぐる物語
過去に付き合ってた寧々と雨音の関係の間に巻き込まれるように入り込んでしまった光。
そして関係は動き出す。

1巻ラストシーンに至るまでの物語の引き込みを無駄な言葉を使わず圧倒的な画力で魅せる凄さは百合姫作品史上、いや百合漫画史上、最高位感

・カメラに青春を捧げる垂水光
・モデルを目指して自分の笑顔に自信が無く既に元カノに未練が無い寧々
・快活だが寧々に未練がある雨音


この三人と同時に、雨音に対して、何らかの感情を抱いている葉山。

この四人の少女を中心に物語が進んでいきます。
特筆すべきは、そのものがたりを登場人物の表情を圧倒的な画力で美麗に魅せている点。それと言葉が一つに重なることによって圧倒的なエモーショナルな感情を読み解くこと、その感情の奥にある少女達の擦れ違いと、そして、惹かれ合い。美麗な感情表現を現した言葉の奥にある繊細さは読めば読むほど深みにはまります。
交じり合う少女同士の感情が崩れ始めて、新たな光を生み出すのです。
しかし、まだ主人公の光は……
自分の中に抱かれた感情の正体が何なのか、ずっとカメラと言うものでしか見なかった人間関係からリアルな人間関係へとシフトしていくとき、奥底にある”何か”が目を覚ますのです。
その瞬間に、この作品を呼んでいることに対する異議が生まれる。
この瞬間に、「あ、これから、三人の関係が一気に変化するのだ。」と言うのが見て取れるほどに圧倒的な少女の感情に寄って、こちらも揺さぶられるというのが、大まかな凄さですよ。
その過程が非常に魅力的に描かれている。
まずは雨音と寧々の関係をゆっくり描きつつ、そして、徐々に徐々に二人の関係の中に光と言う少女が蝶のように迷い込んで二人の少女に気に入られていくところから、寧々が光に好意を抱き、寧々の元カノである雨音は葉山に対して何かを思うが、それ以上に未だに寧々のことが好き。
この三人に何があって、そして、光は何をもたらすのか。
王道の百合漫画でありつつ、ここまで先が気になる展開を与えられたのも、正直、これが初めてだ。
丸で、どうなるか分かったものではないスリルと言うものは何気に、リズと青い鳥に通じるものがあります。

と、言うことで是非とも手に取っていただきたい。
そして購入していただきたい。
この百合漫画に出会ったとき、もっと4人の少女の関係がどうなっていくのか、読めば読むほど、貴方は、この作品の沼にハマっていくのです。

| アニメ・漫画・小説感想 | 00:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

一話開始時点で終わっているカップル、これがそこいらの百合好き(笑)に受け入れられるかどうかとか、その辺がアニメになったときどう評価してくるかとか気になります

| 毒穴子四太夫 | 2019/04/09 00:13 | URL |

毒穴子四太夫 さんへ

んー、とりあえず、個人的に、この作品はアニメ化されて欲しくないんですよねぇー。
何か、アニメ化したら、それこそ百合好きでもない連中の餌になりそうで。

| 月 | 2019/04/09 16:14 | URL |

気付けば当事者

絵のタッチもストーリーテリングも、自分がこれまで見た事のなかったタイプの作品に思いました。
まず主人公の光がいわゆる観察者、狂言回しの立ち位置から物語に入っている事。
寧々と雨音は既に関係の破綻している(元)カップルである事。
そして何やらジョーカー的な立ち位置である葉山先輩。
4人のどことなく儚げな関係性が、話を進める毎にあぶり出され、また変化していく所はスリリングで不穏な面白さがあります。
作者さんにとっては初めてメジャー路線を志向した作品との事ですが、爽やかで甘酸っぱいだけでない、どこか陰のある作風は作者さん本来の持ち味が滲み出たからかも知れません。
カメラやアイス棒、トカゲのオースティン等、小道具類の見せ方・使い方も妙にフェティッシュ。
総じて極めてハイレベルな力作・意欲作と見ましたが、それでも打ち切りの危機と相成っているのは残念でなりません。
「こんなに良さげな作品なのに!」という作品群が強制終了させられるのは百合姫だけでなくきらら系にも言える事ではありますが。

| kwai | 2019/04/16 00:21 | URL |

kwai さんへ

作者の岩見樹代子先生は、前に、おねロリアンソロジーですさまじい破壊力の短編を書いていたりと、何かと期待されていた作者さんでございました。
そういう感じでですね。
あの、読んでいただきた、ありがとうございます。
そうなんですよ。
道具の見せ方とか実に凄いんですよね。それでいて繊細さの手伝う少女達の不穏な面白さと言うのが、実に引き寄せられるものがあります。
ジャンプのアンケート至上主義同様、百合姫は売り上げ至上主義に偏ってしまったのは、良い作品の魅力を殺してしまう残念なものでもあるんですよねぇ。
これほどの作品、終わるには本当にもったいないですよね。
そして、あの岩見先生の作品の中で本当に王道で突き進みつつ、面白いギミックを盛り込んだ作品なので惜しいなーと、これで終わったら残念過ぎると思わざるを得ないんですよね。本当に続いてほしい限りです。

| 月 | 2019/04/16 16:55 | URL |















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