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ウルトラマンルーブを見直し、そして思う。


ウルトラマンルーブという作品は一番健やかなヒーロー作品である。

さて、ウルトラマンルーブを全部、見て自分なりに考えて、ウルトラマンルーブという作品をどういう風に結論したかと言うと、この結果である。健やかな作品という意味で、暴力とかあるじゃないか。とか、ギャグが健やかなのか?!とか思われそうだけど、いったん、そういう部分を無視して一つの作品のメッセージ性を抽出するのです。
この作品においてギャグは、そこまで関係ないのだ。
ってか、平成ライダーに比べると、そこまでギャグは気になるものではないので、別に、何も無く気にせずに見れてしまったので、まぁ、そこは、どうでもいいし。
さて、ウルトラマンとは常に暴力が傍にあるのだが、今回は、その暴力をふるう理由という部分に常に真摯に向き合ってきた結果が、これなのだと声を大にして言いたい。
オリジンサーガという部分は、全体的な哲学として正義の暴力について考えさせられてきたが。
ウルトラマンルーブは個人が、どういう理由で暴力を行使するのか。
ただでさえ、最近、特撮作品の暴力について四の五の言われることが多いからこそ、この作品はヒーロー作品全体が持つ主人公が暴力を振るわざるを得ない理由というのを、ウルトラマンルーブは真摯に捉えているのだと改めて感じ取った。そして、この作品で描かれた健やかさは、日本のヒーロー、全てに通ずるのものだと信じたい。

それが劇場版、テレビ版含めてルーブで描かれたヒーローが戦う理由って割と重要と思う。
日本のヒーローをよく知らない世間は「怪獣や宇宙人や悪を殺し正義の自尊心を満たすこと」だと思い込んでる節があって、本当は「守りたい人を守るために力を行使する」ことが日本のヒーローの基本スタイルなんよ。
そして力でしか解決できない悲劇的なことだからこそウルトラマンの戦いって言うのは何処か哀し気な部分があったりと。
ウルトラマンが戦う理由って言うのは、当たり前ではあるが、まさに牙狼シリーズの「守りし者」の理念や仮面ライダーが戦う理由であり、宇宙刑事や、スーパー戦隊シリーズのように、他のヒーローの理念と極めて近いものなんだよなーと。
そういう哀しみを背負う大切さと言うのもあるね?
所謂、日本のヒーローが持つ使命感とか、そういうものに燃える存在ではなく使命感などからほど遠い湊兄弟がウルトラマンになって、そういう日本のヒーローのアイデンティティを改めてドラマに乗せて表現することで、そういう部分を再確認する。そして知らない人は知る。
ライダーは、そういう一般人が鳴ることがあるか、負けた時点で一発で地球が終わってしまうウルトラマンでやるからこそ、意味がある。
これは非常に有意義だと思う。
「ヒーローはこういう野蛮な作品でしょ?」とか「日本のヒーローってこうでしょ?」って日本の世間が思い込んでる部分をチェレーザ等を使ってメタ的な物として取り込んで、それでウルトラマンルーブって作品は日本のヒーローの昔から描かれている戦う理由を「決して誰にも縛られない」の精神で通したのは非常に凄いことよ。
所謂、アメコミ映画が大好きで日本のヒーローを貶しがちな日本人や、ヒーローという作品を貶しがちな人間に良くある光景だよね。
オタクにとって当たり前のことを使命感等から程遠い湊兄弟が、戦う理由を見つける成長ドラマは「日本のヒーローの正義とは何か?」に凄い真摯に向き合ってると思う。
ウルトラマンルーブの、そういう部分を改めて日本初の巨大ヒーローであるウルトラマンというシリーズで行ったという作品性はちゃんと評価されるべきだと思う。
と、そういうことを私は思うのよ。
割と真面目に。
ましてや世間は「日本のヒーローの暴力性」しか見ないで騒いでいるわけだからね。
今のご時世に、こういう作品を出すのは良いことだと思うし。
やたら正義の意味を曲解するドラマとか、そういう人間の存在、現実の政治的な左右の思想を持つ活動家が正義の名のもとに暴力をやらかしている今だからこそ、こういうウルトラマンルーブの純粋さって言うのは必要なんだよね。
そういう意味でもウルトラマンルーブって作品は此処最近の多くのジャンルを問わないドラマの中で一番健やかな作品だし、特撮ヒーロー作品の浄化にもつながっているのだと、改めて、そういう風に評価できるんじゃなかろうか。
やっぱり、そこは円谷スタッフの信念なんだろうなーとは思う。
同時に最近の特撮ヒーローは毒素を求めすぎてて、そういう子供向け作品としての健やかさを忘れているドラマが多いのではなかろうか?とか、そういうことを思い始めた。
変な意味に捕らわれるかもしれないけど、ウルトラマンルーブという作品の根本的な部分は癒しに近い気がする。
人が忘れたモノを童心に戻って思いださせてくれるような、そういう部分が多い作品という意味の癒し。
健やかさを持ってメイン層に変に曲解しないでまっすぐ生きてほしいという願いを感じた。
あ、湊兄弟がただの一般人でありながらウルトラマンになることの意味として、もう一つは危うさがあると思うのよ。
ただの人がウルトラマンになるからこそ世間の評価等によって世間を守ることに対するあほらしさから力を悪事に手を染める危険性というのもリク以上に十分にある訳よ。
ましてや、これは、カツミとイサミ、どちらかが欠けていたピンとしてのウルトラマンだったら、悪落ちしている可能性が大だろうし、やはり、カツミとイサミの二人が助け合ってきたからこそウルトラマンルーブは成り立っているのだと心から思うのです。
そういう中でもチェレーザ等の策略によって腐る部分もありつつ、そこから生まれる負の感情を兄弟、更に家族や色んな人に支えられ生きる健やかさは評価したいと同時に、ウシオさんが主役の話とか、ミオさんの心象、あれはいかなる事情があろうとも子供を虐待する親を説教するようにも思えて好きなんよ。
そうやって大切な守りたい人たちに支えられてきたからこそ、彼等はウルトラマンの力を「誰かを守るため」という正義、ウルトラマンとしてのアイデンティティを貫くことが出来たのだと思う。
これをOPにある通り、「決して誰にも縛られない」を貫いた健やかさは評価されても良いのではなかろうか。

| アニメ・漫画・小説感想 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

正直特撮とか見ない層、そこいらの普通に生きているような奴等でもDQNみたいなのが多く、そいつらの態度や行動、言動の方が暴力的な屑ばかり何ですよねぇ
言ってみればレオの宇宙人的怪獣みたいな奴ですね……
個人的にはウルトラファイトみたいな単純明快な怪獣プロレスメインの作風も出て欲しいところですが……
怪獣散歩であるような唐突な怪獣同士の殴りあい……ああいうのもネタとして笑えず暴力だなんだという馬鹿が多いんですかねぇ
あれはメフィラスの「よそう」が出るまでのギャグでも元ネタ知らないと笑えない的なものですからね……

| 毒穴子四太夫 | 2019/03/17 09:13 | URL |

毒穴子四太夫 さんへ


まぁ、見ない層って言うのは面倒ですからねー。
そういう人間が正義を騙る場合が一番面倒というのも、この世界の常のような気がします。
しばしば、そういうのに、もう何を言っても無駄というのは、また、それも世の常ですねー。
とりあえず、今はー、まぁ、世間体とか、そういう面倒くさいものまで入ってきているので、あれなような感じがしないでもないです。

| 月 | 2019/03/17 23:45 | URL |















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