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百合風の香る島 由佳先生と巫女少女

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そんな感じで、この一作。
漫画は微妙なのが多いけど、その分、キルタイムコミュニケーションの百合小説は完成度が高いです。これも、そう言う百合作品として、良い感じに完成度は高いですね。
全体的な感想は下記に色々と書いたとして全体的な出来は良い方だと個人的には思いたい感じがしますね。結構、好きですね何て言うか、これは、レズレイプから始まる恋愛とでも言うべきか。いや、よく考えてみれば、そう言うきっかけは最初からあるから、そこは、読んでからのお楽しみって感じですかね。
さぁて、主な登場人物は三人。
ただ、ちょっと、個人的には、その伏線が弱いかな?っていう部分が感じたのは全体的な感想ですかね。
新任教師の由佳が訪れた女子だけの学園がある南方の離島、
そこは女性同士が開放的に愛し合うという驚きの環境だった。
由佳も生徒である美沙希に可愛がられ心を乱されていくも、
彼女の心の深くを知っていくにつれ、
支えてあげたい想いが膨らんでくる……。

と、まぁ、そういう感じで、実際に読むと、どうしてこう主人公の心理描写は、由佳は最近のノンケの女子学生なんですけど、女しかいない女性同士の関係が当たり前の世界に移動して、そして、防波堤で一人の少女と出会う。所謂、その美貌に見惚れて、島の洗礼を受けて……それからの彼女の環境の変化からくる女性同士という関係の見方の変化と、更に、彼女に訪れる女性同士の性的な接触が、これでもかというほど、まぁ、主人公ですから当然なんですが、繊細なほどに描かれています。しかし、他のヒロインの描写は、主人公の由佳から語られるだけで、独白とか、そう言うシーンは一切、無いのですよ。
だから、ヒロインの心理描写に唐突感が出ていたりする。まぁ、なんていうか、ちゃんと伏線はあるんですが、ただ、ちょっと、ヒロインの美沙希の描写がいまいち、薄いのが弱点とも言うべき。
例えば、ヒロインが過去に女教師に告白をして降られていたから、まぁ、作中で色々としていた。
って、この話の根幹的なシーンがあるんだけど、そこに対する部分は、正直、ヒロイン美沙希のこれまでの行動から説得力を思わせるだろうか?とか、そういうことを感じてしまうわけで。ただ、ヒロイン美沙希は不敵に笑ったり、悲しんだりなだけで、そこにある由佳への作者なりの美沙希が何故、何故、由佳が好きなのか、その動機とかがちゃんと描かれていない部分がね。
やっぱり、そういう部分から独白とか、そう言うのは大事だと思うんですよね。
ヒロインは表紙の如何にもタチっぽい女の子以外に、もう一人いたりするんですが、その子は途中で由佳と関係が出来るけど、それでも、やっぱり、一方的な由佳の独白だけで他のヒロインの独白は一切無いって言うのは、どうも辛いというか、そこまでやると、色々とページの問題があるんだろうけど、やっぱり、それだけは寂しい。
って言うのが、まぁ、不満な部分ですかね。
由佳以外の描写もきちんとやってくれたら、結構な名作になっていたような気もするんですけどね。
さて、由佳の描写はばっちりです。
教師という矜持もあるのでしょうが、それ以上に、彼女のお人好しな部分や心の強さ、生徒とちゃんと向き合いたいという思いが、ついでにメイン描写担当である分、ちゃんと、レズレイプされても、その後の描写、ただ、そこから女同士の甘美な交わりに対して、何を思うかというのが繊細に描かれているのが良いです。
思えば、この主人公である由佳の感情の機微が、この作品のテーマそのものと言ってもいいかもしれないです。
教師でありながら、生徒と肉体関係を持ってしまうことに対する罪悪感の描写もぴか一です。
所謂、変わり行く心の変化ですね。
現代日本という世界において、同性愛と言うものは、未だに偏見を持たれているものですから、その部分に立って、変わっていく主人公、そして、初めて同性愛の世界に立つことによって、それでも女性を愛していく世界。
まぁ、ロボット要素、ファンタジー要素、男要素を抜かした神無月の巫女……って言えばわかりやすいか。女性同士の関係と、それによる変化を繊細に描くことによって、女性を愛するということに対しての殻のような偏見を次第に破壊して自分から積極的に……って感じなのが良いですね。
だからこそ、最後まで美佐希が素直になるシーンは、もうちょい、由佳のシーンを排除してでも、どれくらいか独白を入れてほしかった。
本当に由佳の描写が出来ているから、ヒロイン二人の独白が物凄くほしかったです。
やっぱり、それが良く出来てるから、こう言う大事なところが!!
ってのは、何度も思っちゃいましたね。
残念です。
でも、全体的には楽しかったですし、買って損はないのでガチレズ凌辱を買うなら、こっちを買うべきですね。はい。

| 二次元ドリーム文庫・百合物 | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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