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『ウルトラマンジード』第11話「ジードアイデンティティー」

2017y09m16d_091443366.jpg2017y09m16d_091608778.jpgそういや、そろそろリク自身がカプセルに頼らないウルトラマンとしての本来の姿とか、そういうのは気にならないんだろうか?とか、そんなことを思ったりする。
そう思ったら、あれですよ。
衝撃的で、また、これまでのリクの話がね。
皮肉というか、そういう感じが伝わってきますね。
あぁ、前にも、ツイッターで言ったんですよ。リクはベリアルのクローンで母親なんかいないんじゃないか?とか、そういう設定があり得そうだな―って言ってたら、当たっちゃった。
ありがちだけど、その目的や、リクの心情を察すると、これほど残酷なことは無いと、今、私は思います。
もう一つ気になったのは、やっぱり、ベリアルの「息子は良くやってるようだ。」からのケイの嫉妬心というか、そういう部分。
彼もダークネスファイブや、他のメンバーのようにベリアルに心髄したからこそ自分が作った模造品であるリクが自分以上にベリアルに褒められることが許せない。
リクの設定も、そうだけどケイの嫉妬も気になる話だった。
そりゃ創造主であるはずの自分の作った模造品がベリアルに自分以上に褒められて、更に、ある意味本気であるペダニウムゼットンを持って、ほぼ互角の勝負を演じる程の部分も嫉妬があったことだろうと思う。
飼い犬に手を噛まれた主状態だし。
リクへの嫉妬がケイを狂わせる。って言うのは、この手のライバルキャラではよくありがちな設定でもある気がする。
ただ、そこにある登場人物の思考というものを考えると極めて人間的だからこそ、ある種、同じ生命体としての魅力を感じてしまう。
所詮、彼も生命体という枠から外れることのない存在と。
こういうのを世間では小物って言うけど、でも、小物故の魅力っていうのを持っている登場人物だと思う。
2017y09m16d_092104252.jpg2017y09m16d_092131176.jpg2017y09m16d_092101810.jpg2017y09m16d_092212875.jpg
小物でありつつも、ちゃんと悪として徹する部分、そこに確かな悪のカッコよさを持っている登場人物は良い。
最近の作品は、これをラスボスでやっちゃうから問題があったりすると思うのよね。
だから己が作った模造品であること、今までしたことはヒーローではなくヒーローごっこであることを暴露することで精神を乱そうとして、その目論見は成功したような、そういう感じですね。まさに「決められた自分のストーリー」
そして、これから模造品に「抗うたびに築くヒストリー」が始まるのね。
模造品だからこそ本来のウルトラマンとしての身体なんて存在しない。って言うのは、なるほどな。って思った。
リクが気付かなかったのはケイの言うとおり、それこそヒーローだと思い込んでいた自分に酔っていた部分がありそうですね。
やっと憧れのヒーローになれたというのに。
それからの衝撃。
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ウルトラマンジードとしてのリトルスターを授けてくれた者達への冒涜、ジードに対する罵詈雑言が流れる中で、自分の正体を知らなかったとはいえ、それをヒーローとして応援してくれた人を通じて授かったリトルスターを通じて初めて変身したソリッドバーニングで戦うのは皮肉だなー。って思いました。
下手をすれば、それはリトルスターを己を信じて授けてくれた絆で繋がった者達への裏切りにも繋がってしまうと言う部分を良く描いていると個人的には思います。
思えばベリアルの遺伝子が99.9%だっけ。
あの時から、どうもベリアルのクローンなのでは?とか1話から、そういう部分はあったよね。
思えばケイの職業が小説家って言うのも、この展開にまで至る伏線だよね。まさに「決められた自分のストーリー」だわね。
全てはケイの描く小説のように、この展開は予定されていたことなんだろうと。仕組んだのはケイだけど、救世主として己の意思で選んだ道が無自覚に抗おうとした結果が荒廃する街…
本筋に戻りゼロが宇宙に行ったことで一気にリクとしての物語が強く印象に残る話だった。
ヒーローとしての道を選んで怪獣を倒すことで必死に己の証明をしようとした自分の意思すらも人形のように扱われた己の正体に対する現実と言う壁。
真実が全てが己に帰ってくるというのは考えるだけで辛いね。
ますます、このシーンにおけるレイトのリクにかけた言葉が今日ほど、皮肉に感じた日はない。
そして「マユは自分を選んでくれた」という言葉が、今日ほどリクに対して残酷な皮肉の言葉になってしまったことは言うまでもあるまい。
戦う中で護るべき物を探す存在……でもそれは敷かれたレールだね。
人類の味方であるウルトラマンの模造品が人類の敵になる。って展開は良くあるけど、人類の敵のウルトラマンの模造品が人類の味方になる。って展開は当たり前だけど、これが初めてだよね。
思い返せば、こういう設定ってガイア・ギアを思い出す。あれも己のアイデンティティを確立していくような話だった。
何かの模造品という、ありがちな設定ではあるけど、これまでのリクの物語が王道主人公として響いてきたからこその皮肉と言う部分は十分に効きすぎていると思います。
そして、それを一緒に追ってきたからこそ見ていて辛いし胸に響く何か、そういう辛さのようなものが画面から自分の心に伝わってくる。
これ、ウルトラマンジードが一年物だったら、もっと辛いことになっていたとは思う。
リクの物語ってとても、今まで謎をまき散らししつつ王道に主人公が成長してヒーローになる物語だったからこそ、このどんでん返しは見ていて辛いものになってしまっているような、そういう部分が上手く効いてるなー。
リクがベリアルの道具として動いたままであれば、今回の被害はなかっただろうとは思うけど、それは目先の未来でしかないしベリアルが蘇った時点でクライシスインパクトのような悲劇は再度起きる。
だからこそリクの選択は正しいけど、それ以上に目先のことに一番囚われていたのはリクってのもまた……
そして目先の事しか見ることの出来ない人間は……
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またジードを非難するんだろうと思うと、それはそれで辛いものがあるよなって、そんなことを思ったりしてます。
遠い先のあり得る可能性の未来なんて人間は信じられないからこそ目先の未来で起きる出来事を当てにして原因を叩く。よくあることです。

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