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『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』第8話 「ひびき ~響~」

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アマテが「戦いは平和を生まない」って言うけど花畑な感じよね。実際、一つの戦いが終結すれば永久的ではないにしろ恒久的な平和が来るのも確か。そういう意味では平和を産んでいるとは思うしね。そして闘争心がある限り永遠の平和はない。だからサイキはクグツを使うんだろうけど。
手段を問わず、結果さえよければ……平和を本当に築くなら、こういう信念も必要だろうと思います。コードギアスのルルーシュがそうであったようにです。
大人になると、そういう人の負の情念も考えるからこそ、いろいろとあるんですよね。
だからコスモスの過剰な理想主義の部分とかティガの「うたかたの…」で描かれた「武器を捨てれば怪獣は出てこなくなる。争いは無くなる」って思考は未だに懐疑的な部分が強い。
戦い無く平和になるに越した事は無いけどね。
こういう思考だから、あたしはウルトラマンになれない。
ダークメフィストとかにされそうな感じはあるけどね。
前にも言ったけど、こういう光の戦士の抱く過剰な理想主義的な部分にジャグラーと言う登場人物をおいて一石を投じる。って言うのは正直、円谷プロは公式なのに下手すれば積み重ねを壊しそうなことをよくやったな。って思う。
ともあれ、こういう部分はガイアとアグルの対立等で色々とやっているけどね。ただ、コスモス以降、そういう部分が失われてきたときに、ジャグラーと言う毒素に近い存在をおいて視聴者全体に光の戦士の理想的な部分に疑問を問いかける姿勢は良くやってくれたな。って正直、思った。
アスカの「力があれば何をして良いってもんじゃない。」って台詞は原点を意識した「正義無き力の暴走」を意図した話が合ったしオマージュだと思うんだがジャグラーも己の正義と平和の理念があったからこそ強行に出た訳だし、その言葉は本人が事情を話してから言うべきだろうと思った。
特撮ヒーローと言う世界においてこういう形での「正義」や「平和」と言う部分を取り扱うって凄い難しい議題でもあるし最近の殆ど特撮作品は、こういう部分から逃げている部分もある。それに対して真正面から挑んでる #ウルトラマンオーブ って個人的にそれだけでも賞賛を送りたい。
思えばウルトラマンオーブ で描かれている「正義の概念」や「平和への理念」って最近の特撮ヒーローは逃げるように描写しない部分が多いと思う。単純なものではないしね。「正義」も「平和」と言う議題。下手にやれば過剰な理想主義だし、胡散臭さは出るしで。塩梅が難しい。そういう部分のバランスが非常に良くできている作品だなーって個人的には思うんですよ。
おそらく、その二つに対する誰しもが納得する答えは出ないと思う。ただ、今の時代における「平和」と「正義」と言う部分にどうアンサーを出すのか期待したい。
本編のオーブにおける正義は「何かを守ることは何かを傷つけること。正義には光と闇の面がある」って処をSSPのメンバーが語るのが凄い好き。ジェッタ役の髙橋直人さんとシン役の ねりお弘晃さんの今まで体験した事を通して出た言葉と言う演技が光る。#オリジンサーガ はどう答えを出すのか楽しみ。
真面目な話、次回予告のサイキの台詞が気になった。サイキの中にある平和の願いが感じ取れる叫びの中に信念が感じ取れる。そして、人としての感受性を確かに持っているサイキの中にある平和の念と言うものは本物であることも解る。生命に感動する心を持っているからこその平和への念。
恐らく生命の持つ美しさや、そういうものを知っていると同時に生命の抱く醜さと言うものも知っているからこその負の情念の浄化なんだろうね。
「私も光で宇宙を遍く照らそうとしているんだよ!」シンラのディストピアであろうとも平和を築こうとする切っ掛けそういう感じがします。
ジャグラーの喋り方が戦士ではなく荒者ようになっていたのも気になる。これが戦士としてではなく狂者ジャグラスジャグラー誕生の片鱗なんだろうなー。でも、まだ悪ではない。己の正義でガイを助ける。
此処から更にどうなるのか。ジャグラーの物語がますます気になるところだわね。
そしてガイアの参戦。本来のガイアの世界ではなく地球に呼ばれた。と言うことで、それでも我夢の天才的な部分のおかげで、憶測ではあるけど気持ちいいほど話が進んでいく。やっぱり、こういうキャラクターの要素を活かした役割を与えられているのが良く解りますね。
ガイアとアグルと言えば、かつて互いの正義の信念を掛けて争った者同士と言うことで、これから、そういう未来が訪れるジャグラーと絡むのだと思うと何を言葉に受けて、オーブ本編に繋がっていくのかと思うと気になる組み合わせだわね。
ジャグラーにどう影響を与えるんだろうね?
ウルトラマンガイアの作中で伝えたいことは、そういう藤宮の言うことも一理あるけど、それに絶望せずに挫けずに我夢の様に前を向いて明るい未来と地球を救う大人になって欲しい。って言うのが視聴者の子供達へのメッセージであるんだとそういうことを私は思います。
教育番組してんだよね。ジャグラーって、そう考えてみればウルトラマンの理想に対して懐疑的なことを抱く時期の我々ともいえるんですよね。これ。
正義と正義の対立を本格的に描いた作品である気がする。二人のウルトラマンに異なる、どちらにも一理あるともいえる正義を与えることでぶつかり合い考えることを子供たちに与える。
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そういう部分を思うとウルトラマンガイアと言う作品は、オリジンサーガの先駆けである正義を考える作品なんだろうね。
地球を汚してる身勝手な人間、地球の事じゃなくても身勝手なことをする人間がいれば地球が人類を滅ぼしたがる。って考えるのも解る気がしてならない。そう思いたがる藤宮の気持ちも解らんでもない。でも、そんな藤宮が我夢に力を貸す。
やっぱ、ウルトラマンガイアは、ここが個人的に最終回以上に好き。
っと、話が脱線した。
人は負の情念と言うがありながら、負の情念に負けずに常に理想に走ろに突っ走るのが光の戦士は理想的すぎて懐疑的になってしまう視聴者も多くいる。そういう主人公の存在に対して負の情念を持ち合わせるカウンターでもあるからウルトラマンに置けるヒールは人気あるんだと思う。
一方の光の戦士サイドは様々な試練に打ち勝って、その理想を叶えようとするスタイルだから、そういう部分にかっこよさを抱くんだよね。初志貫徹する、かっこよさね。
懐疑的だと視聴者が抱いても、理想と言う夢を貫こうとするかっこよさに惹かれていくんだよね。
「True Fighter」ってジャグラーとガイのことを運命を綴った曲だと思う。
なんか、これほど、この曲を聞いているときに二人のこれから、そして今までの未来を思い浮かべてみると、これほど相応しい歌も無いなって。
ここから数奇な運命を辿って二人は再度手を繋ぐし。
そして、かつては違う正義を持って戦い、そして和解して最高のパートナーとなった藤宮との戦いを通してのことを、ガイに我夢はどういう話をするのだろうか。
この後、最低でも百年にわたって二人の関係に溝が出来てしまうけど……そこに至るまでのアドバイスは見どころだと思う。
我夢の持つ正義に説得力があった理由。我夢は幼少時、頭が良いから虐められていたんよね。それで人の醜さを知っていようとも様々な人と触れ合うことで人の中にある心は負の情念だけではなく光の情念があることを知っているんだよね。
それがガイア前半の我夢と藤宮の差なんだよね。
そういう我夢と出会ったガイが、アスカ、ムサシとの出会いを通して己の中にある正義の理想をどう昇華させていくのかは非常に興味のある展開。光の戦士を通して様々な人と出会い、成長していくのがウルトラマン。ガイは過程を順調に歩んでいるし。サイキとの対峙に何を語るか楽しみ。
そしてウルトラマンであるものと、そうではない戦士の差。
絶大な力を得た時点で人と光の戦士は、それだけで差が出てしまうものなのかも。ウルトラマンでない力を持つ戦士の苦しみは光の戦士にはわからないものなんだろうね。
その苦しみは自分たちが一番良く知っているかも。
そしてウルトラマンの力が欲しくて選ばれた存在と、ウルトラマンの力が欲しかったのに選ばれなかったモノの差。
ジャグラーの抱く負の情念は実は自分たちが良く知っている自分たちが一番抱く感情のソレ。その感情は光の戦士になった存在の助言ですらも耳障りなキレイゴト……
そのジャグラーの負の情念に囚われていく姿が非常に人間的で私は好きなんだよね。それがガイの存在が現実を知りつつ理想へと躍進しようとする姿勢に対する苛立ちを含めて。そして今、負の情念に囚われつつも己の正義のために孤独な戦いを自らに課すジャグラーの魅力がここにある。そして、テレビ本編でジャグラーがカードホルダーのみを盗ったのは、まだウルトラマンになりたいという未練からなんだろうね。ウルトラマンのカードを取り出して、ひょっとすれば……
しかし、彼はウルトラマンに選ばれなかった存在。だからこそカードがあっても無意味だった。これを見るだけでも、様々なオーブ本編の様子が変わってくるのが本当に面白い……
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光の戦士の抱く理想って言うのは、人から見れば十字架的なものなのかもしれない。
考えてみれば大も小も救うのがウルトラマンの理想であり使命なのだから非情な選択をする正義を選べないという部分と言うのはジャグラーや他のヒーローから見れば己の使命よりも辛い理想とも言える。
そして、そういう理想を受け入れて十字架とも思わない光の戦士達の戦いは、ジャグラーのような戦士からすれば綺麗ごとで夢物語で苛立ちを隠せない異質に近いものなのかもね。
光の戦士になると変わっていくものなのかもしれないね。これも光の戦士と普通の戦士の差とも言えるね。
だから、光の戦士って言うのは、ジャグラーのような戦士の苦悩と言うのは解らない。
それが生んでしまった関係の溝と言うのは解ろうとしても難しいものなのかもしれないと、今回の話のガイがオーブカリバーを見つめながら憂いを込めた表情を見せるシーンを見て思った。
ジャグラーと溝を作ってしまったことで己の力に対して若干の迷いが入る演出が個人的に良かった。そして、これが余計に拗れてテレビ本編まで行くわけだから、この人一人の心を救えずに、ただ強大なだけの己の力に対して何の意味があるのだろうかと言う苦悩があるようにも感じ取れる。
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しかし、まぁー、アグルが活躍するのって何年ぶり?それだけ色々と時が経ち過ぎたからなのか、アグルの登場シーン、ガイア以上に気合が入りまくりで感動したわw
スタッフのアグルへの熱い愛が伝わってくるね。本当は、これまでの作品の中でも出したかったんだろうね。

| 特撮感想 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

怪獣がいなくなっても超獣が攻めてきます…とは冗談ですが……
武器……それが防衛戦力もだとしたら、寧ろ、これ幸いと異次元人や異星人は攻撃しかけて来そうです
メフィラスやペロリンガ辺りはトンチ利かせて何かしら仕掛けて来そうな……

| 毒穴子四太夫 | 2017/02/15 00:41 | URL |

毒穴子四太夫 さんへ

武器が無ければ、それはそれで嬉々として侵略する宇宙人は侵略してきそうな気はします。結局、あっても無くても平和を望む心があろうがどうだろうが攻めてくる存在はいるような、そういう感じです。
北斗の拳のラオウとか、平和主義だろうが非暴力主義であろうが関係ない感じで攻めたりしますし。
やっぱり、なんやかんやで必要なのだとは、そういうことを思います。

| 月 | 2017/02/15 00:53 | URL |















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