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『ウルトラマンオーブ』第15話 「ネバー・セイ・ネバー」

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えてして、度が過ぎた正義という名の力は放っておけないような、何というか、そういう事情。それはギャラクトロンだけに向けられた言葉だったのだろうか?いや、サンダーブレスターも……
まぁ、そういう感じで見事に敗北をしてしまったわけでござーますが。
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えてして、今回は完結編とでもいうべきか、そういう内容の話。
さて、まぁ、今回はサンダーブレスターの二度目の使用があるという、そういう展開が来ますわね。しかし、助けるためには、その強大な力も必要という、何とも、決断と恐れを意味する、そういうなんとやらでござーますわね。ギャラクトロン、食物連鎖を地球全体の醜さと評するのは、それは、そうだろうなーって気分にもなる。でも、生態系ごと否定するという……なんていうかなー。そうして、地球の生態系をリセットして新たにやり直す。って、それはそれで恐ろしいですわ。
地球人にも、そういう人間はいるし、この世界だって、宇宙のどっかで醜いと思っている人はいるという。どうでもいい話、ガイさんがベリアルのことをベリアルさんっていうのは、ベリアルの力を抑え込むためか、それとも、一応、敬意を表しているのか。
あ、ビートル隊の人、死んだ。いや、脱出したよね?さすがに、脱出したよね?
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なんか、これが、後々の伏線になるような気がしないでもない。ってか、そこまで理性とか、そういう戦う本能だけで動く存在だというのか。サンダーブレスターよ。
あれが、危険すぎる力の身の破滅とか、そういうものを現しているかのような気もしますね。
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しかし、なんていうか、あのギャラクトロンすらもサンダーブレスターの前じゃすごい圧倒的じゃないですか……
ついでに、暴走したエヴァ初号機のような危うさとか、そういう部分も感じますね。
サンダーブレスターの闘争本能を抑えたのがギャラクトロンの、あの音波的なやつだと思うとすごい皮肉のきいたなんとやらだよ。地球の生態系を破壊をしようとした存在を倒すために戦ったやつに自分が助けられる。って、すごい、あれだなー。
しかし、これも、また共存であるという、この言葉は考えさせられます。
そう、これが、今のライダーの失ってしまったものなんだろうなーっていうのは思いますね。そして、科学というものは暴走してしまうもの……重いなー。このセリフ。この世界の科学技術を象徴するかのようなセリフだよ。たった一言で、現代科学というものを現してしまうんだなーって。
改めて言葉に説得力を持たせる難しさを感じさせますね。その熱さに説得力を持たせるというのは非常に難しいものであると、こうしてみていて思います。
それはかつての隊長を演じた、あの人のセリフだからっていうのもあるんだけどさ。長く生きて、その苦労というものを断片的に語られたからこそ、そういう部分っていうのは見えてくるのかもね。
機械と同じ頭で考えちゃいけない。
思いの熱さまでは機械は測れないか。
頭じゃなくて、ハートで物事を考えろ。って、今の時代からすれば、最も人間から離れている言葉かもしれない。
だから大自然は争っているのではなく、支えあっているのだと、そういうのが……あぁ、そこに人間の技術が介入したからこそ……っそういうバランスも崩れてしまうと。
こういう時代だからこそ、こういう世界だからこそ生きる言葉だなー。
木之元亮さんと、ねりお弘晃さんの熱演が光るなー。
こういうセリフってほかの特撮ではないドラマだと綺麗ごとで終わってしまうことは多いけど、こういう設定と背景がありきだからこそ、この一種の綺麗ごとというものが心に響くんだなー。
そして、科学に絶望していたシンにも救いがあったのがよかった。ビートル隊の人を救ったのも人の作った科学の技術なのだと知った時、彼は救われた気がします。
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シンの悲観的な感情と工場長の熱い台詞の中に二人の登場人物の間に疑似親子的な関係性を感じたような気がする。
あの言葉一つ一つの説得力っていうのは、そういう疑似親子的な関係からくるものなのかもしれない。親が視聴者という子供達に言い聞かせるのと同じなんだね。
やっぱり、こういうドラマのつくりっていうのは円谷プロならではだなーっていうのは思うね。
未熟な若者を、長く生きてきた人間が嫌味なく熱く説得して諭すような感じね。
現代的には最も、これが理想で必要とする年の差の人間とのやり取りなんだろうな。って思っちゃうもん。
ライダーで言えばクウガを思い出すね。もとより、クウガを手掛けた高寺さんや荒川さんはウルトラマンの大ファンだから、そういう物語的な要素が強いんだよね。今回で言えば、ジャラジの話とか、そういうのね。そういう部分。アルティメットの幻影が見えちゃう、あの話。
そして、ウルトラマンの当たり前をライダーでやったから、新鮮に見えたような感じ。
そして、その本家であるウルトラマンも、やっぱ、こういうドラマで行くからこそ常に心に響くドラマを作り上げていくのだろうと。
自分の闇というのは無理やり消すのではなく、抱きしめて受け入れる。あ、牙狼……GS翔……まぁ、それは、一筋縄にはいかないこと。自分を否定してしまうに等しい言葉を吐いてしまったクレナイ・ガイの明日はどこにあるのだろう。
倒すためとはいえ、キャップがいたのにゼットシウム光線を放ってギャラクトロンに完全にとどめを刺して重傷を負わせてしまった罪悪感からくる「オーブを許せない」という、自分の否定。正義なき力は暴力であり、力なき正義は無力である。
これを地で行くような感じだった。
やむを得ずとはいえ、正義なき力を受け止めきることのできなかった己への自責の念からくる「オーブを許せない」という、自己否定の言葉は見ていて心に突き刺さるかのように辛い言葉だった。
大きな力には大きな代償や、そういうものが伴う、そういうものを改めて感じるものであったと、そういうことを思います。
暴走する正義……ギャラクトロンであると同時に大いなる力である、あれもそうだったんだなーって、やっぱ、そういうことを感じますね。
「科学の暴走」とか現実的すぎるセリフをああいう状況で吐くことによって現実の我々に訴えつつ、それでも!って、所謂、綺麗ごとに説得力を持たせるという、これって難しいことなのに、さらりと出来てしまうのはウルトラマンという作品の持つ力なんだろうなーって思いますね。
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だからこそ、それを受け止める大きなハートというのは難しいものですね。
特に現代科学に汚染されきってしまった地球の文明人には難しいことですよ。
さて、その己の正統なる力の非力さゆえに闇の力を使わざるを得ないクレナイ・ガイの未来は、どこへ行くのだろう。とうとう、封印した己の本来の力と向き合う時ということでもあるんだろうね。
来週はゼッパンドンか。
重いな。
「機械と同じ頭で考えちゃいけない。頭じゃなくてハートで物事を考えなきゃいけない。」
現代科学に汚染されきった現代人には凄い難しいことだわね。マックスでメトロンが便利なツールを手に入れてどんどん退化していっている、その現状を指摘した通り辿っている今のご時世じゃ、特にね。そういうことを考えてしまいました。力と科学っていうのはよく似ているんですよね。
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それを受け止めるだけの温かいハート、クレナイ・ガイは再び持つことができるのか。
歴代ウルトラマンの力とはいえ、所詮、借り物であって自分の力ではない。その現実に直面してしまった今、己のトラウマとぶつかり、自分の真に力に向き合った時、彼はどう覚醒するのだろう。今後とも、クレナイ・ガイの行動に目が離せない。
次回に期待。

| 特撮感想 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

食物連鎖を否定されても困りますよね
ウルトラ戦士でも地球ではハヤシライス食べたり、久し振りに地球に来たらバーベキューパーティーするんですから
ギャラクトロンの言う食物連鎖ではないエネルギー源の取り方に興味が湧きます。
これが判明すれば、エネルギー求めて攻撃してくる怪獣を何とか出来ますよね
少なくともビタミンCを欲していたモットクレロンをモット平和的に追い払える…
ギャラクトロンとモットクレロンのロン対決
ギャラクトロンとキングジョーの対決もみたいとか子供染みた感想を
攻撃力はギャラクトロン、装甲の硬さはキングジョーですかね。

| 毒穴子四太夫 | 2016/10/17 23:33 | URL |

毒穴子四太夫 さんへ

一応、ウルトラマンは太陽エネルギーで活動しているとはいえ、確かに地球に来たらカレーとか、そういうのは食べちゃいますからねー。
えてして、バルタンとか、そこらの宇宙人はどういう風にエネルギーを得ているのか気になる感じにはなります。歴代の宇宙人たちの中には、そういうのがいる感じなのかもしれませんね。
とはいえ、基本の生物は食物連鎖ががデフォですからね。
さて、まぁ、ギャラクトロンですが、一応、バーンマイトとは戦っていないとはいえ、サンダーブレスターを使わざるを得ない状況までもっていったわけですし、装甲は実は同じくらいな気もします。
攻撃力の高さは、確かに圧倒的なまでにギャラクトロンですが……
あの緑の地球を一瞬にして焼け野原にしたあいつは強い……

| 月 | 2016/10/17 23:55 | URL |















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