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ウルトラマンFを読む。

無題
なんぞや。そりゃ……
って感じの人も多いと思う。あたしもそうだったし。
そして、ネットの画像を見つけてみると、余計になんじゃい、こりゃ。
って気分になる。
そして、いざ、読んでみると面白いのです。
ウルトラマンF……
ウルトラマンが去った後の物語を描いた作品とでもいうか、まぁ、そういう感じなんですけどね。読んでいて、おぞましいというか、なんというか、この人の作風なのだろうなーって思った。
ウルトラマンが去った後に宇宙人たちの遺産、つまり、メテオールを独占する日本と、そういう戦力がないからこそ、焦り、そして非人道的なことに平気で足を突っ込む人たち。もとよりあった、ウルトラマンのSF的なバイタリティを、これでもかーって思えるほどに引き上げた小説は数多くあるわけで。SF作家も夢中になるよなーって初代ウルトラマンとかを読んでいると思うけど、これは、そのうちの一つで、最近、出たやつ。
なんか、ウルトラマンの小説を書きたい人は多いらしいです。
そんなこんな、この作品なわけですが、とりあえず、序盤から、こういうやばいことをしている人たちが多い……
ウルトラマンという兵器がほしいために人間にモルフォ蝶の毒を血清にして、それを打ち込んで、人を巨大化させる実験をしたりとかね。頭に、いろいろと打ち込むんですよ?生きている人間の頭に・・・・・それで、巨大化させて、暴走する、そのさまは、どこかエヴァ零号機が暴走した、あのシーンを思い出したりする。いや、エヴァのオマージュを、このウルトラマンの小説でしたんだろうけど。
怪獣のクローンを作ったり、宇宙人のクローンを作って、それを兵器にしようとする中国の天才少年少女の二人と、それに投資をする軍の人間とかね。それで、実際にゴモラのクローンを作って日本にけしかけたり、ケムール人のクローンを作って、暗黒物質だけを抽出するためだけの解剖実験体にしたり。
井出隊員が早田に放射線人体実験をしたりとか、おいおい…ってなった。まぁ、これに関してはあれなんですが。早田自身が望んだことでもあるんですが。
ちょっと、頭おかしい。
そんなこんなで、この作品だとウルトラマンという存在の扱いは兵器に等しい。独自の物理学があるからこそ、そこに優位性があって、あの戦闘力を……そんな戦闘力がほしくて仕方ないから、彼らは、彼らなりにウルトラマンに値する兵器、クローン怪獣、なんてものを作り出す。
そして科学者と軍人のずれた会話が面白い。すでに両者の倫理観なんて相反するもので、009等で出てくる狂った科学者が、そのまま、ウルトラマンの世界に現れたかのようにも思えた。
一種のウルトラマンという神に近い存在に対する憧れと嫉妬、そこにある力の欲する欲求が混ざり合って、グロテスクなものを作り出す、人の恐怖と醜さが描かれている作品でもあると思いましたね。
研究のためなら、人、一人の命など。そんな奥底にある人間のここまでやってしまう狂気に恐れを抱いてしまうのも無理はない。軍人は、ある種、人を守るのが仕事だし、そういう人たちから見れば、こういうことは異様なものにしか見えないのかもしれない。
軽妙な掛け合いの中のウルトラマンの科学特捜隊の方々が、早田に放射線を浴びせたりするしね。
井出隊員が本当に知っている井出隊員なのか、別世界の存在ではないのか?と、思えるほどに早田に放射線を浴びせる実験をする。「いや、本人も良い。って言ったから、やってるわけだし。」それで済ませてしまう部分……やはり、科学者として、何かしら、いや、科学者だからこそ、科学者なりに地球を守る術を考える。と、いうことなのだろうと。
しかし、それもすべて、地球のため、ウルトラマンがいない世界でどう怪獣達から身を守ればいいのか。と、そういう部分のためなら、人ひとりの命など……各国の黒い陰謀は動き出す。まぁ、井出隊員は早田は……って、気遣っている部分があるけどね。
ともあれ、ラストでフジ隊員が巨大化して、めふぃらすの名前が出たときは、まさかー……って思ったりした。
まだ、物語は動き出したばかり。
各国の陰謀は、どう絡み合うのか。
そして、どういう異なことが……
もう、文章から腐臭が漂ってきそうな陰鬱な描写の多さ。
こんな世界をウルトラマンが見たら、どうなるのか……のちのセブンとか、どうなるんやろ……
とか、思いながら、次回に続く……寝よう。

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