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真実は嘘よりも奇なり

Kannazuki.jpg
神無月の巫女4月SS…の、つもりが、色々とあって、此処に載せるのは五月に。
姫千歌ですよ。
でも、支部にはぎりぎりの30日に上げたから良し…


この日常が当たり前になり始めたのはいつの頃からだろうか。
ただ、少し、自分のことだけに構って欲しくて嘘をつく。恋人同士だから、もっと自分に構ってくれたっていい。他人よりも自分を優先して欲しいというエゴは令嬢の姫宮千歌音とて人間だから当然ある。
それも本当に自分の純粋に愛する人だから。そうして自分の努力で得ることのできた大切な人。だから、構って欲しい。
前世の世界から、その前の世界から延々と恋焦がれて来た存在だから。
だから、嘘をつく。
そうして構って欲しいための嘘をつく必要も無くなった千歌音は、それでも4月1日には必ず嘘をつく。
嘘は4月1日につく嘘が恒例化したのは、思えば、独占欲から派生した物なのかもしれないと思いながら、今では、そういう部分も含めて、からかった後の姫子の反応が楽しくて、ついついそうしてしまう。
そもそも、今は自分と常に一緒にいるし、資金的にも困ることは無いというのに、仕事をしないと人間はダメになる気がする。と、姫子は口にして仕事と千歌音の関係を両立しているものの、それがどうも千歌音にとっては自分に構わず仕事に耽るのが何処か気に入らない。
見ているテレビ画面に映る二人の親が子供に同時に愛情を注ぎながら子育てをするテレビ番組を見つめながら、ただただ、悪くは無いと思いつつ、こういう形でなら、姫子と子を得たいと思いながら、今年はどういう嘘をついてやろうかとボーっとしながら考えていた。
だが、今年のエイプリルフールは、いつも以上に怒号が激しかった。
「もう、千歌音ちゃんなんて知らない!」
シェアハウス、いや、大型マンションに近い姫宮邸宅から来栖川姫子の怒号が響き渡る。
姫子からすれば急ぎ伝えなければならないことだったし、そういう時に千歌音からエイプリルフールと言う名のイベントを利用した事実であれば二人の関係に罅が入りそうなほどの嘘をつかれれば、誰だってそれは怒りを覚えるものなのかもしれない。
部屋の扉は全開で、いやでも、外の住民に、この喧嘩の声は聞こえてしまう。しかし、そんなことを気にせずに姫子は叫ぶ。
「姫子、だから、ごめんなさい。って言ってるでしょう?ふふ……」
反省はしているのだろうが、思い出すたびに己の嘘に引っかかる姫子を思い出しては、笑いを隠せない彼女の姿を見て、ますます姫子の怒りのボルテージは上がるものの、とっておきの仲直りの方法を知っている千歌音としては、こういう事態になっても問題は無い。
ただ、まだ、この時、姫子がなぜ、此処まで起こったのか真相を知った時は流石に罪悪感に巻見られるのではあるが、それは、また後に。
「千歌音ちゃん!」
打ち合わせの仕事最中に妙な違和感を覚えた姫子は、早めに終わらせて、とある場所に寄って午前中に帰る予定が、正午を越えた。
予め、携帯電話で少し遅れると連絡はしてあったし、それを解っていたし、大切な話もあるということも理解はしていたが、一日に何回でも嘘をつくことが許される日。
令嬢にとっては、そんなイベントは面白い以上の感覚でしかないわけではあるが、今年も、そんな令嬢の虚言に惑わされて騙されてしまったわけである。
真剣に演技して嘘を述べる姿は様になっている。だから、つい、本気にしてしまうのではあるが。これに引っかかるたびに、女優になれば売れるだろう。と、そんなことすら考えてしまう迫真の演技だ。
「千歌音ちゃん、どうして笑ってるの!」
そんな姫子を出迎えたのは千歌音のちょっとした、しかし、姫子にとって実現すれば失神してしまいそうなほどの嘘だった。姫子の中にある大切なことの前に言われてしまえば、まさに、そうなる。
血の気が引き、己の身の中に蛇が渦巻きそうな身の毛のよだつほどの嫌な感覚が身に纏わりつく。後からシャワーの湯で流しても落ちなさそうな、そんな嫌な感触さえ残るような感触を肉体は覚えた。流石に、今の姫子の前では心臓に悪いどころではない。心臓が破裂しそうなほどに一瞬、視界が真っ白になるし、背中に走った悪寒が消えそうにもない。それに伴い、一瞬、青ざめて意識を失いかけそうになったが、それを見た千歌音が急ぎ、今日はエイプリルフールだから「嘘」と、笑いながら申したら姫子が爆発をしてしまった。と、言うわけだ。
「ごめんなさい。姫子。ふふふ……」
謝るも、千歌音からすれば毎年、軽い嘘に引っ掛かる姫子が面白くて仕方ないようだ。正直、怒る姫子も可愛い。と、言うのが本音であるし、そういう部分を見るのにぴったりだと、そういうことに対する説得力の出来る日であると言っても良い。
だが、相手の事情も知らず、千歌音にしては珍しく、察しようとすることを招いた結果。楽しみだけに身を委ねた時に、こうなってしまったと言うのは、ある種、不幸なのか。
この日に、姫子の心を抉るような嘘は、流石に辛い。
「千歌音ちゃんに大切な話があったに!」
美女として成長した姫子が頬を膨らませて、子供のような怒りのシグナルを出す。まだ、怒っている。相当、大切なことを伝えようと考えていたのだろうと考えるも、それ以上に姫子が可愛い。
4月バカ……そんなイベントを楽しむのは世の常とでもいうべきか。しかし、4月1日がエイプリルフールであることなどを覚えず、嘘を堪能することも忘れて一日を終えることのある人間もいれば、毎年騙されてしまう人間がいることも確かだ。
そういう人間に限って、次は騙されない。と、誓うものの、そういう人間に限って忘れて、そして引っかかる。と、言うのは良くあることだ。
原因は図らずとも、この喧嘩が起きたのは、また姫子が千歌音の嘘によって騙された。と、言うことに尽きるだろう。
そうなって、エイプリルフールであることを思い出し、己の無知さ、そして、毎回、何か酷いことを言って騙される、この日に、また騙される。
「ところで、大事なことって何かしら。」
「教えない……!」
この世界では二人が10を迎える前に出会い、そして、16で結婚。
そうして、去年で結婚10周年を迎えて、今年は結婚11周年を迎えようとしている時にだ。
それによる、大切なことを伝えようと思っていたというのに、水を差されるようなことをされれば、それは…と、思ってしまうのは人の常でもある。
姫子が起こるのも無理はない。それも、姫子に対して辛い嘘であれば、なおさらだ。目くじらに涙をたてながら姫子に対して、そっと千歌音は抱きしめて、その力を強くした。
「千歌音ちゃんのバカバカバカ」と叩きながら、それでも強く優しく抱きしめる。胸元で泣く姫子の千歌音が感じる可愛さに、このまま主導権を奪って首筋をそっと甘噛みした。
「ほ、本気でショックだったんだよ!?」
少し、声が上ずった。こうして、一瞬、自分が主導権を握った。と、そう確信できる瞬間だった。
「だから、こうして謝ってるじゃない。」
そっと、姫子を抱きしめて、頭を撫でながら身を委ねて穏やかな顔つきに戻っていく。
その嘘の内容は、むろん、二人にしか知らない訳ではあるが。だが、姫子にとって改めて大切に、慎重に話さなければならない日に、その嘘の内容は身体に毒にもほどがある。しかし、そうなっても、此処まで大きな声で喧嘩されると他の住民にも嫌でも聞こえてしまう。
「おねぃ、姫子と千歌音、喧嘩してる……」
「あぁ、あれは毎年のことだから。」
凪沙と智恵理の所属するグループのメンバーである姉妹が、そんな喧嘩している姫子と千歌音の声を聞いて、心配になって覗いている。
「心配になって、楚方ちゃんが来ちゃったじゃない。仲が良いって見せつけないと。」
千歌音は、それに気づいて意地悪く、姫子に囁いて、そっと唇と唇を重ねた。
官能的な声が耳に入り込み、姫子の肉体を滾らせて熱を帯び始める。
唇を重ねてしたをからませあう。唇の端から涎が零れそうになるほどの濃密なキス。淫らで、徐々に姫子の口から快楽に敗北した声が口から発せられ続けた。淫らな声。
キスされていることに気づくのに時間がかかった。
唇か重なり、舌を滑らかに絡め会う、いつも行為。蕩けるような顔を浮かべて頬が赤く染まるのを見た。行為を始めるための甘美な甘い臭いのするキス。
身悶えする姿が発情するかのように、スイッチの入りそうな姫子から唇を離して、そっと扉の方に目を向けて千歌音に語る。
それは求める雌の淫らな姿と言っても良い。
それに応えるように千歌音が姫子の淫裂を撫で始めた。うっすらと覗かせる恥毛と、楚方に見せつけるように赤く染まった姫子の淫らな顔を見せるように立ち回って千歌音は淫裂をそっとなぞり始めた。
しかし、僅かに弱い愛撫でも見られているということは強く、すぐに濡れ始める。
「楚方ちゃんに見られてるわよ?」
誰かに覗かれている。
新年明けて、凪沙や智恵理を交えて4人でレズセックスした時とは違う。視姦されているということを念頭に置くと振り払ってでも離れたくなるが、しかし、千歌音の絶妙に焦らす愛撫が姫子の中の愛欲を呼び覚まして、絶頂すらも快楽がコントロールされたような錯覚に陥った。
「あぁぁ……」
この後することを住民である一人には解っている。
「楚方、行こう。」
東雲彼方、東雲楚方、この姫宮の邸宅を改造したシェアハウスの住民、当然ながら、楚方は、まだ未成年で13にもなっていない。外見で言えば、まだ、10代にも満たない少女にも見える。
「ほぉら、そんなに大声を出したら、楚方ちゃんに聞こえるでしょう?」
「だって……」
それを解って、わざわざ、見せつけるかのごとく、大胆に千歌音は姫子を撫でまわすように恥毛を撫でまわしながら唇は吸血鬼のように姫子の首に口づける。
離すと浮かび上がる、赤いキスマーク。
蕩けた顔を浮かべた姫子が浮かび上がる。
簡単に落とすには姫子の弱い部分を重点的に絶頂を迎えさせないように焦らしながら撫でるのが良いということを知っている。
「ね?姫子……」
「千歌音ちゃん!?」
突如、姫子の視界を千歌音の白い手が黒の世界に染め上げる。
そこにあるのは闇と千歌音の温もり、そして快楽だけ。
このまま、楚方はずっと見ているわけでもなく、何れは彼方に、これはよくないと思われ回収される。
暗い世界のなか、何かがおかしい。
未成年に見られていると言う背徳感から生まれる高揚感の中で千歌音に視界遮られながら、愛撫をされるというのは不安で感情が研ぎ澄まされて肉体が敏感になる。
淫裂をなぞられるだけだというのに、いつも以上に媚肉から作られる淫液が姫子の下着を一気に透明へと濡らし、じわっとベッドの上のシーツを濡らし始めた。
肉体の感触と言うものがコントロールされ、そして、人形のように動けない。
感覚が奪われたのか?
姫子は、そう思った。脈動する中で姫子の中で、空いている部屋のドアの向こうにいる、金髪の少女の視線が突き刺さる。そのことをあられもない淫らな姿を見られていると考えたとき、肉体が発熱したかのように熱くなり、ほんのりと頬が紅く染まる。
胸に千歌音の指が食い込み、そのまま埋もれていく。
「やめ……」
ダメと言って、一瞬、千歌音を見て止めるように見つめるも聞きそうにない。
怒りの顔と同時に徐々に快楽に満たされる感覚と言うのは、徐々に崩されていく。
その様子を姫子の中にいる幼い少女はジィッと見つめている。見られていくうちに、いつも以上に興奮のボルテージが上がる姫子の肉体。
ある意味、世間的には不道徳の波に収まっている性行為と言うもの自体、こうして目の前の幼女の熱い視線で覗かれれば誰とて肉体は熱くなるものだ。
しかし、千歌音は、それを理解しているし、そうして姫子の怒りをやり過ごそうとして楚方に見せつけるように姫子の淫裂を愛撫し始めていた。
「ほら、姫子さんと千歌音さん、静かになってきたでしょ?」
「そうだけど……」
まだ、不安であるかのように楚方は二人の部屋を覗いていた。
「ほぉら、姫子の恥ずかしい場所、たくさん、見られてる。」
千歌音ほどではないものの、その半球は人並み以上には大きい。白い肌の胸は熱によって目立つように赤く染り、桃色の乳首をコリコリと優しく愛撫する。
「これ以上はダメだって。」
「やーだー!仲直り、見る―!」
「もう、仲直りするよ!」
何をするか彼方は、この後、良く分かっているからこそ彼方は楚方を抱っこして、自分達の部屋に連れ買えるようにする。
「姫子と千歌音、ちゃんと仲直りする?」
「するよ。放っておきな。ってかさ。覗いちゃだめだよ。」
「うぅ……」
姉の彼方に、そう促されても、心配になった楚方はジーッと見つめる視線の先にある姫子と千歌音の喧嘩だと思っていることを、ただただ、見つめていた。
彼方自身、その部屋の向こうに何が起こっているのか知っている。
ただ、そんな楚方を抱っこしながら自分も恋人の要る部屋に向かった。
「ほぉら、姫子……楚方ちゃんに喧嘩している姿、見せられないはずよ?仲良しだって、見せつけないと。」
楚方の熱心に見つめる、その姿勢に、千歌音は下着越しに淫裂を愛でていた手を這うように動かし、白い下着の中に手を入れて、そのまま、ずりおろし、両足を広げて、姫子の女性器が良く扉の向こうにいる少女に見えるように突き出させた。
「っ!?いや!やめ……楚方ちゃん……まだ……見ないでぇ……!」
「ふふ、見られて、こんなに濡れてる……」
妖艶に千歌音がほほ笑み、姫子は頬を紅くした。
いつもとは違う状況。先ほどまでの怒りを忘れて、視線の先の相手と、自分にされている愛撫を酔いしれて肉体と精神は千歌音を求めてしまう。
姫子に痴態を見せるのが、どことなく楽しく映る。
好きな人との愛を見せつけるという行為。
最初は姫子を宥めるためとはいえ、こういうのはどうもそそられるものがあると千歌音の何かが高鳴った。
視界を封じ、全てを支配する。姫子のムッチリとした豊満な身体を包みこむ衣服など意味を成さず、ありのままに千歌音の愛撫を受け入れる。
胸をこぼれさせて、片手で愛撫し、弾力のある乳房に指を食いこませて、その感触を楽しむ。乳輪の先にある、その先端、大きな蕾が硬くなっているのが解った。
「楚方ちゃん、姫子のエッチな姿に興奮してるわよ。」
「だって、千歌音ちゃんがいけないんだよ……あっ……」
首筋を舌先で這うように愛撫をしながら、手は這うようにして姫子の身体をなぞる。
解っているはずなのに、視界を閉じられて見られているということがわかるだけで、ビクっといつも以上に姫子の身体は反応する。姫子を愛する千歌音にとって、その反応は何よりも愛しく、その内なる女としての淫らさが千歌音の性欲を満たす要素でもある。
深く閉じられた場所。未成年に見られたらいけないと思って固く閉じた聖域。片手で優しく撫でるように太ももを愛でて、快楽づけになってきた姫子の身体は簡単に股を広げた。
二人だけの大切な場所、そして、この時間。
欲求を満たすように触れると、少し、異質な感じがした。気のせいだろうか?一瞬、そのようなことを考えたが、すぐに性欲が千歌音の指を淫裂に走らせて、そっとなぞりだす。
「そこ、ダメ……!?」
ビクッとした。
姫子の中で、これ以上の刺激は望むものではないとわかっていながらも、奥底では千歌音の愛撫を受け入れて愛したいとさえも考える。
その一方的な全てを受け入れたい。
だが、それ以上はと、今日と言う今日はダメなのだ。外で幼女が見られているから?そういうわけではない。
もう一つ、何か、姫子にとって千歌音に伝えなければ大事なこと。
「あ、あの……ね、千歌……っ!?」
何かを伝えようとした瞬間、肉体が何かに抉られたような感触を受けた。
尖らせた指の先で淫核を責め上げる。
華奢な指を強くを押し当て、かぶりつくように、雌蜜を吸い出すような指の愛撫。
恥垢をも吸い取るようにほじくりながら、愛し合う。
意識が遠のきそうになった。
ドロっとした膣内の中でごりっと抉るように媚肉に刺激を与えると何か糸が切れるように、グラっと姫子の身体が動く。
「姫子、淫らね。楚方ちゃんに、エッチなお姉さん。って思われてるわ。」
嘘を耳元で伝えて、ソレが毒のように肉体にゆっくりと浸食し姫子の中に羞恥心が生まれる。宮様としての、かつてのサディスティックな部分が姫子を蹂躙する。
その姫子の精神的動揺、それに反するかのような肉体の昂ぶりに恍惚の笑みを浮かべてしまう。
姫子が愛しい。
誰も知らない姫子。
機械仕掛けの破壊神が存在していた時期、あの学園で過ごしていたころ、過去のトラウマが引っかかって全ての人に心を開けなかった。あのころ、恋人同士でもなかった自分にも。だが、一度、心を開いた友人になれば、その頬笑み、触れ合ってから解る純粋は、まさに千歌音から言えば誰からも天使と呼べる存在になっていただろう。
宮様のペルソナを被っていた自分よりも。
故に、この再構築された世界は、まさに、その通りだった。だが、心を広げれば誰からでも愛される少女。それが来栖川姫子。
しかし、当然、そうなれば千歌音とは恋人同士ではあるものの、その愛情は自分以外の他人に向けられる。
嫌だった。
姫子が自分以外に向ける愛情と言う物が。
「姫子……可愛いわ。」
学生時代は監禁してでも自分の元に置いておきたかった。懐かしい感情が蘇る。
もっと激しくなる。
愛撫がグチュグチュ、部屋に響く淫らな音。
何をしたいのか、何を伝えたかったのかを忘れて、快楽に囚われる。
これではだめだと解っているのに、それでも股間に生まれる大きなさざ波に抗うことが出来ない。
千歌音の緩急をつけた愛撫が狂おしく、そしてこそばゆさもあって姫子を快楽の牢獄に監禁されてしまっていた。
卑猥な水音、粘着質な液体がドロドロと濡らしていく。千歌音が抱きしめているという安心感もありながらも、落ちつくことのできない快楽に身を委ねる自分。いつものことでありながら、早く終わって伝えなければならないことがあるのに。そう、言いたくもなるが、何も出来ない。
「姫子、聞かせて。姫子の此処は何、誰のもの…?」
「千歌音ちゃん……の……だよ……」
「もっと、官能的に……」
淫らな言葉を吐かせることが支配欲的なものまで見たして行く。そう、強制させることも。
「言って……お願い。」
サディスティックに、そして、甘えるように姫子に要求を突き付けて、姫子は吐息が生まれる口。抗う力もなく、ただただ吐き出される。甘い何か。
「千歌音ちゃん……専用の……淫乱……オマンコだよ……誰のものでもないっ……!?」
突然、愛撫が強くなった。それに反応して、姫子の言葉も大きくなった。
「千歌音ちゃんだけのっ……!だからぁッ……!」
「良く言えました。」
満足そうに頷き、股間のウネリが大きくなりながら、肉体が強張るのを感じた。疼きも大きくなっている。あぁ、いつもの放出感が身体を襲う。
身体の生み出す大きなうねり、千歌音の行う大きな波のような愛撫。姫子は綺麗な栗色の髪を振り乱し、身体をばたつかせた。
ただ、単純に、もう片手で姫子の視界を封じるように抱きしめて、舌は首筋を撫でて、少し離せば耳元で卑猥な単語が紡がれる。
「千歌音ちゃん……!あぁぁぁぁ!むぁぁぁぁぁ……!」
姫子の腰がガクンと揺れた。その拍子に千歌音の指を飲み込むように膣が収縮し、媚肉を抉り、頭の中が真っ白に飛ぶような現象を姫子は感じた。
「イく……!」
言葉で表せば単純なもの。しかし、身体にかかる現象は大きい。
「あぁぁぁぁぁ……!」
怖くは無い筈だった。
ただ、身体に負担がかかるものは大きい。
身体が産んで、意識は飛んだ。
折れそうな背中をのけぞらせ、華奢な肉体がバレリーナのように舞って糸の切れた人形のように崩れて、千歌音の身体におさまった。
そんな姫子の身体を愛おしく抱きしめる千歌音の存在。身体に負担をかけてはいけないと解っていながらも、許してしまうのは、その愛の為か。
「指が姫子の蜜でいっぱい……」
淫裂から指を引き抜き、べっとりと指に付いた液体を口に含めて好物であるかのように口に含めた。そして、ぐったりとした姫子と一緒に千歌音がベッドに横たわる。
「あれ…?楚方ちゃん……いない……?」
「全部、見せるわけが無いでしょう?まぁ、例外が一回あったとはいえ、こんな顔を見て良いのは私だけ。」
この後、楚方がいないことに気付いたが、それすらも忘れて姫子は千歌音を求め、千歌音も姫子を求めて愛し合った。
そうして落ち着きを取り戻し、事後になってベッドの上で、互いにセックスの余韻に浸っている時、本来、伝えるべきことを姫子がぐったりとしながら、千歌音に語った。

「その、2月のバレンタインに、子供のお話したよね……?」
「えぇ。」
今年のバレンタインは、珍しく姫子に完全に攻められ、愛を受け入れるだけの存在になった千歌音の記憶。
あの時の、情熱的にねっとりと攻めながら、妖艶な顔をのぞかせた姫子の顔を忘れることはできない。
あの瞳と顔で見つめられてしまえば、千歌音は少女に戻ってしまいそうになる。
そうして、姫子の口から発せられた言葉に頷いた。そうして伝わってきた言葉は、確かに、姫子の肉体に負担を書ければ毒に近いもので、罪悪感を抱いてしまう。
「私のお腹に出来ちゃったみたい……私と、その、千歌音ちゃんの……子供……」
「え……?」
戸惑いのうちに、さらに言葉を姫子は発した。
「だから、さっきの嘘だって身体に悪いことは……」
今日は、乗らないというのは、そういうことだったのか。知ってしまえば、今までの自分に罪悪感が生まれてしまう。だが、ソレを許すかのように姫子は優しく抱きしめた。
「本当に……?」
えてして、この場で某宇宙刑事のスーツ着用の解説のように解説しても納得されないだろうと思うが故に、敢えては話さないが、この二人の前世が新たに創造し、望んだ世界と言うのは、そういうことが可能な世界でもある。
故に望めば、それは同性同士でも可能と言うわけではある。
しかし、そうなれば、本当に妊娠してしまえば、あまり母体に強い刺激を与えるのはよくない。
故に、先ほどの行為は千歌音もよくよく考えればやりすぎた。そう考える。だが、自分を正当化したいがゆえに、とっさに口から言葉が飛び出した。
「エイプリルフール……と、言うわけではないのよね?」
「エイプリルフールでも、こういうことは真剣に話さないよ……」
少し、恥ずかしそうに頬を染めて上目づかいで千歌音を見つめる姫子を見て、思わず、自分の行ってきたことに罪悪感を抱く。
あの嘘で姫子の身体に負担をかけたこと、そして、先ほどまでの肉体に性的刺激を与え続け、そして、発情させてしまったことなど、思い当たる節は数々ある。
なにせ、毎日、毎晩、暇なら一日中していると言えば誇張かもしれないが、それくらい行っているのだ。今まで無かった方が不思議であるくらいだし、ただ、意識して願ったことは、此処最近、多くなった。
とはいえ、今回の強い刺激を与えたことに対しては後悔の念を抱かずにはいられない。
まさか、今まで付いてきた嘘への天罰とでも言うのか。そう、思いたくなる。一人、難しい顔をして後悔をしていたときだ。
「難しいこと考えてる?」
察した姫子が、そっと千歌音を抱きしめた。
白い肌、全てを感じる太陽のような暖かさ。
考えても見れば、16になって学生結婚し、そろそろ、新たな段階への道を進んでもいいのではないだろうか。
そう考えた矢先、姫子を独占したいと思ってしまうのは、何れ、子は持ちたい。その心の何処か、片隅に追いやってしまうくらいにはなっていった。
片隅に片付けてしまうのは、子供を作るにあたって、それに対して、姫子の愛情は自分以外に向けられることへの恐れだ。昔は、それが嫌だった。好きな人の愛情は常に独占していたい。そう考えたからだ。
何れ、向けられなくなって自分を捨てられてしまうのでは。
他人を姫子以外の誰かに、姫子のように愛情を向ける気はない。
ただ、愛想よく笑って去るのを待つ。それが千歌音だ。
誰よりも姫子が大切だからこそ、愛しているからこそ、そう考えてしまう。愛の結晶と呼ばれる赤子については欲しいとは思っていた。
しかし、前に出せないではいた。
ただ、時間が経つにつれて、その考えは薄く溶けていく。
凪沙や智恵理、他にも住むレズビアンカップルとの交流がそうさせたのかもしれない。子連れで事実婚関係にある異世界をメインに活動するレズビアンカップルとて住んでいるくらいだ。
自分と姫子の血を分け与えて出来あがった結晶ならば、そういう感情もあって消えていくかもしれない。
何があったかは分からないが、そういう考えを持つにいたったのは単純なもので、ただ、自分も姫子と同じように子供に愛情を注げば姫子と一緒に、また新たな感情を共有できる。
なんだか、真剣に考えてしまえば姫子からの愛情が断たれてしまうと考えた自分を愚かしく感じてしまう。
産まれてくるからには大切にしたい。だから、子を持つことを良しとして、今、普通に子の宿る姫子に大きな刺激を与えたことに罪悪感を得たのは、自然と、そういうことがあるわけがないと悟ったからなのか。
それは、何れは自分達も夫婦である以上、そうなるかもしれない。と、何処かで身構えていたからなのか。それとも、言葉によって母性的な何かが目覚め、母になる自覚の一歩目を持ったとでもいうべきか。
真相は解らないが、今の千歌音にとって、そう思えたことは自分から見ても大きな進歩だと思った。
それとも、そう深刻的にならないほどに姫子から充分以上の愛情で満たされているからだろうか。
そう考えたが、すぐに撤回した。
何故ならば姫子の無償の愛は受け取っても受け取っても、満足は出来ないからだ。ただ、解らないまま、悪くは無い。そう思う。
「ゆっくり、二人で……ね?」
「えぇ。」
ただ、最初はそれでいいとも思った。そうしてお腹の成長と共に自分たちで言い聞かせるように親としての自覚を得れば良いと考えた。
「後、千歌音ちゃん。双子だって。」
「え……?」
子を得たことには驚きつつも、受け入れることはできる。だが、双子と言うことに子を得たとき以上の驚きが千歌音を襲い、意識を奪われそうになる。
「よろしくね。千歌音ママ?」
「え、えぇ…」
不意打ちの姫子からのママと言うことに驚きながら、笑顔の姫子は戸惑いの中に意識を委ねている千歌音に口づけをした。

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