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代替人形

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織音誕生日記念第二弾。
相変わらず、祝ってない。


汗を撒き散らしレッスン着を汗で汚し、うっすらとブラジャーが透けて見えることに気づかず踊る少女を大人の面影を失った藍田織音は食い入るように見つめていた。
大人になる段階と言うこともあってか、少女のような可愛らしいブラジャーが織音の見つめている少女の幼さを表わしている。大人になろうとしても、まだ、なりきれていないと言うのが少女の魅力なのだと思う。だいぶ前に告白せずに失恋し、後悔した織音にとって、そのかつての相手を思い出す無邪気さを持った少女と言うのは毒気そのものだった。
だからこそ、平常心を保つように心がけているものの、それが決壊するのは時間の問題に近い。再会した、その少女は、あまりにも凪沙に似ていたから。
「そこは、もっと小振りにして。」
「はい!」
手を叩き、床を滑らせる音が一室に響き渡る。無邪気。素直。微笑ましく見える先輩と後輩の関係。
しかし、その裏には誰しも人には言えない感情がある。今、この場でダンスレッスンをしている二人の少女とて人間である以上、それ以外は無い。
「周りのメンバーのことも考えて!」
「解りました!」
織音の指示にはなんにでも従う。やる気、そんな言葉は常に全開であると言っても良い。
カチューシャのレッスン室に二人きり、そこにいるのは織音と、もう一人、小柄な少女。織音は一人、茶髪の少女を見つめてダンスの指導をしている。茶髪の少女の名前はやよい。織音に憧れる10個下後輩の研究生。真剣に聞きながら、意見を取り入れて改善する。
牛山先生のレッスンが終わった後に行われる二人だけのレッスン。そうでなくても暇さえあれば、やよいは織音に二人きりになってレッスンしてくれるように頼んだ。解りやすい言葉と親身になってくれる優しさと、憧れと言う感情が渦を巻く少女の思い。早く、選抜メンバーになりたいという欲と、憧れの人とずっと一緒にいたい。と、言う願望が出てくる。二つが混ざり合って、それが、やよいの原動力になっていく。
レッスンを行いながら二人だけになれる時間。憧れ、そして、複雑な感情が混ざり合った二人だけの時間は過ぎて行く。
「二人ともそろそろ、握手会よ。個人レッスンを切り上げてシャワー浴びて着替えなさい。」
「はい。ツバサさん。」
レッスン室に入って忠告だけして出て行ったツバサの言葉に従い、織音はレッスン室を出てシャワー室に向かい、やよいも子犬のように織音についていく。
「そういえば、二人で初めて会ったのも、握手会の時だったね。」
「はい!」
思い出す、あの日。そして、あの日から、今日までのこと。


「お姉ちゃん!」
「やよいちゃん…!?」
忘れるはずもない。
その少女は自分のファン第一号の少女だった。何度も何度も、彼女の出身の惑星へ握手会へ行った。そのたびに出会えた心のよりどころが、こうして目の前にいる。AKB0048の研究生として入ってきたのだ。
希望と淡い欲望を纏って、少女達は、この場所に来る。やよいは、当然、織音がいたからこそ、AKB0048になったし、かつての、彼方のように、しかし、やよいは最初から大好きな人と一緒の舞台で唄い、そして、輝くために、この場所へ厳しいセレクションも潜り抜けてAKB0048に入った。
思い出される、二人だけの関係。
自分に毎週ファンレターを書き、そして、織音は彼女にだけはファンレターを返し続けた。その他のファンレター特有の下心と言う物がやよいのファンレターの中には無く、その純真さに惹かれて織音自身も、やよいに送り続けた。特別な存在と言う風には見てはいなかったが、研究生の時から応援してくれている存在ではあることも含めて子供の与える力と言う物が織音にとっては支えになっていった。故に、此処まで深く、やりとりをしているのは、やよいだけ。と、送ったこともあった。
凪沙を智恵理に奪われてからは失恋してからは、より感情的な部分も曝け出して。それが、自分だけだと教えられた、やよいは、成長するにつれ、それが自分と織音の特別な関係だと思い心を震わせた。織音は、ただ、それを無意識にやりながら、美森と関係を保ちつつ、恋愛とも言えないことを続けた。痛みを和らげて、その経験が影響してからか色っぽくなった等と、表される。丸みを帯びた毛先を辞めて、ボワッとした特徴的な髪型もやめ、大人のようにストレートロングにした。そうすることで、凪沙との思いも捨てて新たな自分に生まれ変われると思っていたからだ。
主に、あれから、美森が卒業するまで肉体関係を持ちながら凪沙に対する思いは忘れて来たと思っていた。
やよいや、美森との関係によって痛みは和らげられて、それで妖艶な自分が出来たのなら、それで諦められる。そう思っていた。
そして、美森が、それを見届けるかのように卒業して、新たに研究生が入ってきた。
やよい。
そう名乗った少女の外見を見て思わず息を飲んだ。
もう一つ、その姿は、誰かの物になる前の凪沙、研究生としてAKB0048に入った時の凪沙、智恵理と結ばれる前の織音にとっての純真なころの凪沙に似ていた。
当然、織音の脳内はいうまでも無く、凪沙に抱いていた、一種の聖痕に近い思い出と言う名の痛みが全身に走った。忘れていた物が疼きだす。完全に、良い思い出として止めておこうと思えるほどにまで風化された記憶が織音の中で再び、光に満たされたかのように、綺麗なままで蘇る。ただ、そう思っていただけなのだと痛感した。その姿を見るたびに爆発が起きそうになるほどの衝撃を受ける。時間が止まったのかと思えるほどには、その少女は、自分が未練を断ち切っていたと思っていた少女に似ていた。
止まっていた時計の針が再び動き出したように織音の中で何か邪な形を象るかのように動き始める。蠢く物は汚い何か。人の心の誰もが持っている、そんな心。指原莉乃ではない織音の予想し得なかった人物を襲名して以来、アイドルとしては輝き続けて吹っ切れて来たと言うのに、そんな直前に、心を乱す、凪沙の代わりと言っていいほどにまで、研究生として、この世界に入ってきた。
初めて出会った時の特徴的な両サイドの頭一つ分と錯覚したスタイルの髪をバッサリと切り落とし、すっきりした、ショートカットの髪型は、まさに凪沙そのものだった。
「うわー・・・髪の毛、染めれば凪沙にそっくりー・・・」
珠理奈を襲名した楚方が驚きのあまり、
「どちらかと言えば、宮脇咲良に似てると思いますが。それでも、確かに・・・」
と、玲奈を襲名した鈴子も頷く。その無邪気さ、まだ生きていると言うのに、凪沙の生き映しを見ているようだった。
「お姉ちゃん。」
当然のごとく、凪沙がもう一人いるように思える。大人の色気を身に付けた凪沙でも、無邪気さは消えることはなかった。やよいも無邪気であるがために、誰もが、そう口にした。無邪気に、レッスンを受け、叱咤を受けながらも同期の研究生と打ち解けて行く。
「此処、どうすればいいのか分からないんですけど。」
「あぁ、此処は。」
長く接している相手は織音の方が圧倒的に多い。べったりという言葉が似合うほどには、レッスンや、握手会が無い限りは、常に織音に付纏っていた。やよいは憧れの人である織音の仕草を見ながら、自分もそうしたいとでも言うかのように一緒にいる。
そんなことを悪い気はしないし、だが、その凪沙に似た無邪気さを見て不埒な感情を抱きそうな、それはいけないと解りつつも爆発しそうな感情を胸に秘めながら、やよいと接していた。だが、時折、挑発してくるような仕草は、これ以上に無いほど織音の精神を揺さぶった。押し倒して、その純潔を奪う権利が自分にはあると錯覚するほどにまで、その胸に走る痛みと言う物は織音の理性を破壊する。徐々に、徐々に、身体に沼に沈んでいくように、底なしの貪欲な場所へと誘われていく。
「どうしたら振り向いてくれるのかな?」
「やよい?また、織音さんのこと考えてるの?」
「だって、彼方さんと栞さん、凪沙さんと智恵理さんのようになりたいじゃん。」
口に出す言葉は織音。
最初は、ただ、可愛いとか、そんな感情だった。同時に、子供ながらの幼い時に見た本物は優しく、柔らかく、可愛く、やよいにとっては女神と形容しても大袈裟な物ではない。まさに、芸能禁止と言う世界においては光そのものだった。
そして、大人になって行く織音、成長していく、その魅力に心を捕えられて離さない。モデルとしても活躍し始める、織音と言う存在が、少女の中で更に神格化していく。
しかし、メールのやり取り、それが自分だけであると、なんとなく知った時、やよいは、織音は自分が必要だとも思いこむ。あの、織音が自分に。雲の上の存在だと思った織音が急に友人のように思えて来た少女の心は純粋に震えた。だからこそ、自分も同じ場所に立とうと思った。
それが切っ掛けだ。しかし、不安は生まれる。不安が大きくなるにつれ、余りにも幼く、子供じみた理由が不安になって行く。
「織音さんは、どうして、そんな態度ばっかなんですか!?」
「それは…」
「私、織音さんに認めてもらって嬉しいけど、でも、それだけじゃ・・・!」
「でも・・・」
曖昧な返事しか返さない、その憧れていた人。
徐々に崩壊しつつある理想から遠ざかろうとしていく脚音が聞こえた。そんなことを思い、つい、きつい言葉を発してしまう。一緒にいる。でも、自分から話題は出さずに話を聞いて頷くだけ。こんなありがちな先輩と後輩の関係になるために、この人と一緒にいる訳じゃない。
何のために辛いセレクションを乗り越えて、今、自分がAKB0048の研究生として、此処にいるのか疑問に思う。
レッスンが終わった時、いつもと同じ、暖かく優しい顔、それを一時期とはいえ、独占することはこの上ない贅沢であるとも言えるが、だが、それに物足りなくなってしまうのは、年相応の少女の性と言う物なのかもしれない。やよい自身、織音に憧れているとはいえ、織音は優しく接するだけで自分のことを後輩としてしか見てくれないと思うと、一線を越える気でない態度ばかりでいると不満はたまっていく。不満がたまると同時に、寂しさは、何故、この人にハマっていったのだろうか。と、意地の悪い疑問を、もう一人のやよいは与えた。
ただ、それだけだったのだろうか。
何かを忘れている。
ファーストコンタクトから生まれた思いではあるが、それだけで、此処までハマると言うのも、何処か違和感を感じてしまう。子供ながらの思いが、神格化されたことによって、それが延々と引きずられて今いるのではないのかと。よくある先輩後輩の関係にしかならない今にヤキモキしてしまう。
そうなったからこそ、今一度、真剣に考えた。しかし、解らない。少女の中で、曖昧になった織音が自分にとって光に等しい存在だった理由。それが解らない。
相手をしてくれるが素っ気ない態度のたびに、その疑問が脳内をよぎる。貴女の一番になりたいのに。せっかく、同じ舞台、と言えば、調子は良いが、立場的にはウンと今までのメールフレンドよりも近づいたと言うのに。
子供のころのイメージを大切にしすぎた結果なのかもしれない。まだ、やよいは、織音の内面をよく知らないということの表れでもあった。
「それだけの言葉じゃ、いやなのに…」
そんな思わせぶりどころでは無い態度をする織音に、やよいは、少し、行動に出すようになった。時折、挑発するように織音の前で唇を刺しだすような仕草をして誘う。それは私の思いに触れて答えてほしいという意図ではあったが、織音に対する挑発的なアプローチは意味を成さず消えていく。
しかし、やよいの、そのアプローチが織音を壊していくことに気づかない。再会し、良い先輩と後輩の間柄を築こうと思いながらも、凪沙に似た容姿でアプローチを仕掛ける。ランカスターを出る前に、凪沙にキスされそうになったことを思い出す。あの時は、混乱して、自分の感情も解らず逃げかえったが、あれを受けていればと後悔する。そうすれば、未来は変わっていたのではないのかと。しかし、今は、あのころの凪沙に似た自分のよく知っている少女がアプローチをかけてくる。言葉にしなくとも、密着してくる、その時伝わる体温、鼓動、やよいの肉体から生み出される水滴、全てにおいて理性が砕かれそうになる。「やよいは、無邪気だね。」常に二人一緒。レッスンを受けている今でも、一緒にいる。できるだけ、やよいと、凪沙の区別は付いているつもりではある。「織音さん?」「そんなに、私が良いの?」織音の声色が艶やかに変わる。「え?」欲望という蛇に絡みつかれて、口の中に侵入し支配されているような気分だった。織音自身、そこまでされれば身も心も我慢できなくなる。いや、我慢なんて、もう、出会った時から限界を超えていた。


やよいはベッドで横になりながら、今日の出来事を思い返し、織音は、ただ、やよいの手を繋いで見つめていた。
「あ…」
やよいの初めての握手会デビューだった。初めての織音の時のようなアンチはいなかったものの、DESの襲撃が会場を破壊する光景を再び体感する。洗脳と狂気に満ちたDESの脅威は瞬く間に芸能は危険という名目のもと、理不尽な暴力が地を這いながら、0048とファンの憩いの場を破壊しようとした。
そうして、織音を含む襲名メンバーが中心となって鎮圧する。やよい自身、それを思い出した時、思わず立ちすくんだ。幼少時に見た時の、あのDESが攻め込んでくる光景を思い出したのだ。
あの時と同じだ。あの時、母親に抱きしめられて泣きじゃくっていた自分を思い出した瞬間、やよいは動けなくなった。そして、織音が助けてくれた。
「やよい…」
優しい織音の声が、やよいの心の中に染み込んだ。自分の名前を呼ぶだけで、好きになった人の名前を呼ぶだけで自然と心地良さと言う物が肉体と精神に安らぎが生まれ出る。でも、あの時は、まだ、織音は名前を知ってくれなかったからこそ、今、自分の名前を呼ばれた嬉しさというものもあるのだろう。友達以上の、特別な関係と認識した。憧れの人が優しく自分の名前を呼んでいる。子供のころは泣きじゃくりながら、あの人の元へ駆けて助けてくれた礼を言いに行った。
「お姉ちゃん、スッゴイかっこよかったよ。」
守ってくれた人、自分を危機から救ってくれた人、織音だった。誰よりも、やよいの中では勇ましかったのだから。その中で、思い出す。単純だけど、大切な理由があって、織音を好きになって、AKB0048に入ろうとしたということ。幼い自分を守ってくれたから。だから、今の自分が、あそこにあったんだと思う。
実弾が飛び交う中で全てのファンを守るために戦う彼女等のこと。当然のことであると言うことも分かっていたが、直接的に、そういうことをされれば少女の中で、それがかっこよさとなって、そして、神格化され、憧れて行く。聖母のような優しさ、そして、直接触れ合うことによって、その暖かさを知り、五感で、織音というもの全てを感じ取る。
キララはないからこそ、その内面は読み取れないものの、考察することはできる。自分を見つめなおし、そして、あるべき感情を人へと向ける。あぁ、だからだ。あぁ、そうだ。あの時、織音がやよいの光になったのは、そういうことだったんだ。あの人に守ってもらったから、そして、今も。この暖かさ、織音から抱きしめられる優しさに包まれて、やよいは織音の感触を確かめて、その暖かさを感じた。
用意されたホテルのベッドの心地は、程よく安らぎを与えて、二度寝したくなったが、眠る前に、視界に織音の艶やかな顔が入りこんできた。慌てて、どういう状況なのかと、辺りを見回した時、ベッドの上の織音が、やよいの頭を撫でながら、膝枕している。申し訳ないと思いながらも力が入らない。肉体が縛られているような違和感を覚えた。しかし、縄などで縛られている様子も無い。
肉体が、このまま甘えたいと望んでいるのだろうと、やよいは思った。暖かい。単純な言葉で、こういう時間は好きだと言いたい。
夕陽の光が、部屋のガラスに入り込み、薄暗くも朱色が主体の幻想的な世界を生み出す。
このまま、恋人同士だったら、良い関係になるのかもしれない。ある程度解禁されたテレビドラマや、恋愛漫画の影響で、やよいは、そういう関係を望んでしまう。甘酸っぱい、それでいて、激しい女同士の関係なんて素敵だと、こんな状況で心臓の鼓動が激しくなるのを感じながら、もしかしたら。と、そんなことを望む。
「織音…さん…」
弱々しい瞳で、織音を見て、思わず息を飲んだ。
(凪沙がいる。私の胸に凪沙が甘えている。)
少女の純真な感情と違い、織音は邪な感情で包まれる。凪沙と同じ髪型、よく似ている顔つき、違うのは、その髪の色だけ。身体付まで、あのころと同じだ。それが、こうして弱々しい視線を自分に送っていると言うだけで感情を煽られてしまう。汗が噴き出てくる。心臓の鼓動、何もかもが早くなってきた。
「やよい…!」
織音はやよいに覆いかぶさり、獣のような瞳で、やよいを見つめた。
艶やかで、その表情を見た瞬間、やよいは、押し倒されたと言う真実も相まって、うっとりした表情で、ただ、見つめることしかできなかった。
愉悦に満たされた表情を浮かべ、優しく見えながらもどす黒い何かに満たされていることになど気付かない。まだ、人という物、織音と言う人間をよく分かっていないやよいは、ただ、眺めているしかできない。ただ、自分は、ボーっとしているだけ。何が起こったのか、そんなことを受け入れる余裕など既にない。
「お姉ちゃん…んっ・・・」
唇を織音は奪う。
金切り声をあげることすらも忘れて、現実を身体は受け入れて行く。もう、そこに我慢など無いかのように。やよいの状態など無視して舌を差し入れて、やよいの舌をからめとる。
やよい自身、そういう関係を望まなかった訳ではない。寧ろ、望んでいた。妄想をしながら、織音に褒められ、そして、肉体的にもつながる関係を。しかし、そうなるための順序と言う物があるはずだった。だが、そんな過程も打ち砕かれて、今、織音に抱かれているだけの人形に等しい存在になっている。織音にとっての凪沙の代替人形。それに今は気づくはずもなく、ただ、やよいは、愛されているのだと錯覚しながら、織音のキスを受け入れていた。
暴れないことを考慮してか無理やり無理やり押さえつけられてで痛みさえも感じるが、それ以上に愛される思いが処女でありながらも、痛みを快楽に変えていた。
これとて、望んでいたのだから。最終的には凪沙と智恵理のような関係になれれば。そう望んでいたのだから。離れた歳、ありえないかもしれないと思いながら、今、こうして織音を受け入れている。
「あぁ…」
唇を離し、意図を引くほど絡め合わせていたのだと気づいたとき、自分の証を付けた。と、確信した。目の前にいるやよいの、蕩けきった顔は、従順になった証。抵抗すらしなかったのは………徐々に、確信に変わっていく。
恥辱的・・・レイプに近い形であろうとも、息を弾ませながら紅潮した頬を見せ、織音を受け入れようとした。成すがまま、スカートと同時に下着を脱がされ、何もすることなく受け入れて行く。織音も、自分の衣服を脱ぎ、その裸体を、やよいに拝ませた。
プロポーションの良いその裸身は、しっとりとした脂が乗ったような艶めかしい肌と言い、ウエストのくびれから悩ましく広がった腰の線、AKB0048のメンバーの中で、一番、欲情させられる美しい肉体と言われ、色気がむんむんしていて、見ているだけで唾を飲むことすらも忘れてしまう肉体を、水着も着用していない姿を、やよいは初めて拝んだ。あの、綺麗な肉体を自分が・・・露骨に、肉体の鼓動が速くなるのを感じた。
織音を見上げながら、裸体となった自分を受け入れる。逃げようとも怖いとも追わないほどの魅力があった。あぁ、この人になら、この人にならと、この後することすらも楽しみになっていく。
やよいは、全身を眺めながら、下半身に視線を映す。織音のそこは、貪欲そうな唇に似た暗褐色の肉びら、パイパンながらも、アナルの方に、まだ、剃り残しがあったが、それがひどくいやらしく見える。そうなったのは、10年ほど前から続けていた、美森との肉体関係の結果。最初から淫らな肉つきであったが、それが余計にレズセックスによって成長した。
優しい性格に反した淫らな肉つきがあったのかと思うだけで、そのギャップに驚き、早くむしゃぶりつきたいと、アイドルという立場すら忘れて思春期の少女の、それになっていた。
「織音さんの、綺麗だよ…」
早く、その身体を舐め回したい。やよいは起き上がり、欲望に従し、這うように織音によっていく。
抱きよせるように、もう一度、キスをする。求めてくれるのなら、それで良い。罪悪感など、そんな物は吹っ飛んでいた。この髪の色が違うだけの凪沙を好き勝手にしたい。やよいでありながら、凪沙を被せて、まだ、幼い外見の少女を抱きしめる。可能性のある子を、こうして食すと言う行為に近い行為。
いや、自分色に染めているとでも言うべきか。
そのまま、キスをした唇同士を離して、織音は幼い身体に舌を這わせた。自身の髪を掻き分けながら、やよいの乳首にキスをして、そして、流れるようにへそを愛撫し、まだ、生えきっていないヘアに舌を這わせて掻き分けながら、処女の秘裂に舌を当てた。
「あ…」
手で無理やり、内部を覗くように開き、アンモニア臭と汗の匂いが入り混じったような臭いが織音の鼻を刺激した。クリトリスを責め立てるように舐め回したり、指は狭い処女の膣内を蹂躙する。やよいは、鼻にかかった嬌声を漏らして繰り返し狂おしそうにのけぞった。
織音が責め立てているクリトリスは膨れ上がり、クレバスに蜜が溢れて織音の口周りまで濡らしている。弥生の息遣いとうめき声が切迫した感じになってきた。処女だからか、初めて他人に責められることを覚えた身体の絶頂は速い。それを予感して織音は激しくクリトリスを舌ではじいた。顎が密着しているクレバスがびくびくと痙攣するのが解る。
「ばぁぁぁっ………」
やよいが、反り返った。静かに感じいったような呻き声を放って腰を揺すりたてる。ぐったりとしながら、肉体が痙攣していく全ての初体験が、やよいを包みこんだ。
終わった後、一気に、肉体に水分が回るような心地良さがすぐさま、やよいをおちつかせた。純粋すぎる果実は織音の愛撫を受け入れて、生まれ変わる感覚を得た。憧れていた関係になれたことの喜びと言う物が少女から女へと変わるための痛みすらも快楽へと変えてしまう。
「お姉ちゃん…私も、したいの…」
淫らな願い。
「仕方ない子…だね…」
シックスナインの態勢に入りながら、織音の肉体を自分のように出来ると考えたとき、身体にほてりを覚えた。目の前にある織音の全てを見るだけで性欲を抑えきれなくなる。
掻きたてられて、支配したくなるほどの欲望が描きたてられた。織音の胸、織音の秘裂、織音の唇…肉体が完全に合わさりあい、全てを肉体で感じながら、未熟な果実は赤みを帯びて文字通り、美味しそうに織音の肉体を舐め回し始めた。
「ひあっ!?」
だいぶ、美森に弄ばれた、その淫靡な肉体の感度は人よりも高い。消え入りそうになりながら身を震わせて、凪沙に似た少女に今まで他の女に弄ばれた場所を嬲られている。自慰行為くらいはしたことはあるものの、そんな物とは比べ物にならないほどの心地良さを味わい、そして与えている。
綺麗に剃られているクレバスを覗きながら、奥にある桃色の海原に優しくキスをし、舌を挿入し、膣内を抉る。
「んっ……あぁ……」
織音が自分の未熟な舌使いで感じている。露出した淫核を生暖かい粘膜で包みじゅるじゅると音を立てながら愛した。顔中が、織音の蜜で息ができなくなるほどに浴びる。
一瞬、目があった。憧れの織音が下品な顔をして、やよい自身に奉仕している姿を見てサディスティックな心が動きだす。
「織音さん、私で感じてる…あ……そこ、そこは……」
やよいも、ひだを舐め上げるやよいの行為に呻いた。
初めてであるが故に嬲りながら必死にかみしめても、もう声を抑えることは出来ず、しなやかな肉体はとろけそうになり、力が入らない。ただ、織音の秘裂にキスをしたり、淫核を口の中で舌を使い転がすくらいだ。二人の肉体は唾液と蜜でぬるぬるになったクレバスの奥は疼いて、さらにぬめりのある蜜を溢れさせた。感じやすい身体と言っても、まだ、織音の方が一枚上手だった。
「凪沙…いっぱい出たね…」
(え…?)
今の言葉を思い出しながら、一瞬、幻聴だと思った。
「凪沙…」
しかし、その二言目の“なぎさ”という言葉に偽りはなかった。自分の中に凪沙を見ている。似ていると言う、その外見から、自分が織音に0048に入ってから織音が自分に構ってきた理由を理解する。
しかし、織音は、それに気づかず容赦もせず凪沙の代替人形である、やよいを責め始めていた。悔しさを感じる前に、さらに舌をヒダの間へと突きあげた。まだ、少女の肉体は酷く狭かった。蒸し暑いような熱の中、ぬるぬるとした蜜と粘膜がひしめき合い、織音の舌先に吸いついてくる。
「あぁ…!織音さん!中ぁ……」
忘れてしまう。
しかし、言葉は記憶に刻み込まれる。
やよいの中に、くちゃくちゃと音を響かせながらも、織音の発した凪沙という言葉を。
(ダメ…織音さんは…織音さんは…)
やよいは、息を荒げながら好物を舐め尽くすかのようにクレバス全体をせめる。やよいとて、凪沙の代替人形ではいられない。快楽に満たされる中で、必ず、物にすると誓う。先に覚醒したサディスティックな心が、そうさせたのだ。初めてのことではあるが、嫌な気分ではなかった。織音が欲しい。自分がいなければ絶頂を迎えることが出来ないほどにまで。
「凪沙、美味しい…?私の一杯で、美味しい?私も、凪沙の美味しいよ…?」
互いに好物を啜りあうように舐め合っている。恐ろしく色っぽい目付。みられた瞬間、甘い疼きが走った。
「ッ…あぁ…凪沙ぁ…」
それは織音も同じことだった。容赦なく、やよいが日本の指で肉びらの間をまさぐった。
「もっと、もっと欲しいの…」
ぬるぬるしたクレバスを舌先で擦る。濡れた音が響いた。
「いっ、いやっ……あっ…」
「凪沙、可愛い声…」
次第にペースを奪われて、織音の好きなように嬲られ始めた。初めてのことなのだから、そんなに早く順応できるわけが無い。一方的になぶられる形になった。
「そこ……あぁっ……」
クレバスを擦り続ける指に、表情も腰付も、一瞬だけ強張った。じれったくてたまらないという表情ではない。織音の突き刺していた中指の奥が、今のやよいにとって、最も敏感な部分に当たってしまったからだ。
淫裂へのディープキス。やよいが、嬌声をあげるたびに、織音の中で、やよいは凪沙になっていく。違うと訴えようとしたものの、それ以上に、襲い来る快楽に抗うことが出来なくなっていった。果実を食すように。
「凪沙…」
快楽に肉体を拘束されて何も出来なくなっていく。生々しい感触。紐が切られた人形のように、暴食されていくやよい。興奮しきった表情で息を弾ませながらいって、むっちりとしたヒップが揺れる。一瞬、やよいを誘っているかのように見えたが、既に、何も出来る余裕などない。そして、段階的に軽い絶頂が襲いかかるのが解る。徐々にたまった、何かが、爆発することも。これが来たら、どうなるのか。
「あぁぁぁぁっ」
織音がおもちゃに夢中になる子供のように。
「あっ…くっ…うぁぁぁぁ…」
やよいの中に、痛みに等しい何かが襲いかかる。身体の産毛が、ざわめくような衝撃としびれが恐怖と共に生まれてくる。弥生は唇をかみしめて、目に涙を浮かべる。じわじわと未開の地を開発されていく膣内は、さらに粘液がましたようだった。しかし、無意識に身体が犯行を始めるよりも早く、織音の分身である指が蜜壺の奥にある少女の証である膜を破った。
激痛をも快楽にしてしまった、やよいの膣内は一瞬、脳が真っ白にかき消された。傷を負ったような形に等しい膣内は、織音の指が動くたび、ひりつく痛みと根本的な性的快楽が混ざり合い、やよいに考える時間を忘れて行く。ぐちゅぐちゅと湿った音を響かせて肉ヒダがめくれ、破瓜を表わす赤の色が混ざり合いながらベッドのシーツへと落ちて行く。痛み、快楽、入り混じる感情が思考を消していく。
「織音さん、そんなに広げたらっ…!!」
「大丈夫だよ。凪沙…私がいるから。」
シックスナインの体系を解いて、織音はやよいを抱き、その胸に顔を押しあてた。柔らかな母の胸の感触と不釣り合いな墓の痛み。今以上の快楽を求めて、貪欲に支給と膣内が疼き、ドロドロと絶え間なく蜜が生まれては零れ落ちる。
「ん、ぅ…ぁぅ…」
耐えることのできない興奮の波。
首を胸の中でふりながら、織音の胸を愛撫する訳も無く、下半身のクレバスと織音の指を圧迫しながらキスをする。唇をかみしめて漏れる声を必死に抑えようとしながら、指と言う名の肉棒が引き抜かれるたびに、口元が緊張が解けるように引きしめられて、だらしなく開き、唾液に濡れた唇が織音の胸の谷間を濡らす。
「織音さんが、織音さんの指で、私、いっぱいだよぉ…んァァァァっ…!」
「凪沙、私も…私も…」
何度も乱暴な出し入れを繰り返され、そして、執拗に吸いつかれ、限界という言葉を表わすように、真っ白な頭の中で限界という言葉が一瞬、頭の中を走ったが、同時に考えきれずに頭が白くなってくる。
警鐘を鳴らすかのように肉体が疼くが、織音が一度、指を秘裂から離し、そして、ふたたび強く突き刺した。
「あひっ!?ひゃぁんっ!?」
強い振動を受けたやよいは嬌声をあげ、強く身体をのけ反らした。
既に、凪沙と接していると思っている織音にとって、蛇のようにしつこく吸いつかれ、頭の中で考えると言うことすら限界に達しようとしていた。やよいの血液が沸騰したように、肉体が熱くなるのを感じた。
一気に押し寄せる何か。
それに抗う術もなく呑み込まれ、弥生は、ぶるぶると肉体を震わせた。頭の中が白に染まっていく。とは、まさに、このことだった。自らの膣内の奥で煮えたぎっていた熱い衝動が募り、限界を迎えて爆発した。きっちりと、織音の指をくわえ込んだやよいの秘裂が震え、洪水になったかのように鮮血と蜜の混ざった液体が吐き出された。
身体を汗だくにしながら、成長過程の胸に腕を当てて、やよいはうっとりと目をとろつかせる。セックスと言うよりは、後半は無理やり、処女を奪ったりと、ほぼレイプに近い状態だった。
「あ…あぁ…」
「っ…」
「あっ……あぁぁぁぁぁん!」
やよいの肉体が大きく波打ち、指を包みこんでいた膣内が緊張感をほぐらせたように一気に緩む。
「あっ…ダメ…あぁぁんッ!!」
膣内の脈動を感じ、全てを放出していた。破瓜の血も混じった蜜を全て吸いつくすかのように自らの肉体の中にあった自らの肉体を覆っていた小さな何かを全て解き放った。
「凪沙、可愛い子……」
「織音……さん、私は……貴女の……特別な……」
やよいは頬を染めながら、己の膣内から引き抜かれた赤い蜜で染まった織音の指を、うっとりと眺めていた。
軽く絶頂を迎えた織音は反るように肉体をあげながら、今まで以上に愉悦に満ちた表情を浮かべて生み出された蜜が、やよいの蜜がシーツの上で交った。ただ、何も出来ず、織音の淫靡な技に全てを支配されたやよいは、シックスナインの態勢に入った時に、織音の垂らす蜜を顔いっぱいに浴びて、それを口周りについた蜜だけしか体内に摂取することしかできなかった。
ぐっしょりと汗と蜜で濡れて、二人の一室は牝の匂いで包まれていた。大人になるための過程を全てすっ飛ばして、乱暴なクンニによって処女膜が破れ、流れ出る鮮血を見て、罪悪感に変わるどころか、凪沙が自分の物になった。という錯覚まで覚えた。
やよいは自分の処女膜を破って流れ出る鮮血を口にする織音の姿を見て、美しいと思うと同時に、やよいは、経過がどうであれ、自分の物になったと不敵に笑った。
今は、これで良いと。
しかし、これまでにない絶頂を迎えて、一瞬、意識が遠のき、ドッと快楽の後の疲れがさざなみのように、やよいの身体を包みこんだ。もう、指や舌で織音を責めることすらできなくなっている。呼吸するように大きく身体が上下して痙攣している。絶頂を迎えた後の女性期があからさまになっていて、僅かに口を開けた肉びらの間に女性の蜜と織音の唾液にまみれたピンク色のクレバスが覗いている。
織音の指使いや舌によって、先に処女だった物は大きく変化していた。食事に呼ばれるまで、気が揺らいでいる凪沙と言う名のやよいを弄ぶように織音は、何度も何度も貪った。
憧れ、そんな感情を利用して自分は、やよいを都合のいい女にしようとしている。罪悪感は既にない。自分だけの凪沙を、こうすることが出来たのだから。それ以上の欲望が織音の中にある。一番、人間らしく醜い、織音の中にある願い。大人になってから忘れてしまったモノ。あぁ、やはり、凪沙は自分にとって忘れられない。
そして、やよいは、凪沙の代わりでもいい。今は。でも、何れ、凪沙も忘れさせるほど、自分が織音を夢中にさせる。自分無しじゃいられないようにする。そんな野心を抱いた。
だから、こうして、抱く。
『私は………これで良い………』
と、二人は………

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