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シアニー

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レトシア


「レトリー、お休みなさい。」
「お休み。シアン。」
扉の向こう側に藍色の髪の乙女が吸い込まれるように入り、それを、ただ、食い入るようにしか見送ることが出来ない金髪の少女がいる。
レトリーと呼ばれた少女は、その背中が吸い込まれ、扉が閉まるまで、食い入るように見つめていた。
扉が閉まる音をしてから、切ない顔を浮かべる。
その顔の奥にある感情は単純に言えば”愛”そのものである。それも思春期が抱く淫らという言葉を形にした愛を抱く。その優しい心、その思い、一緒にいたいと思ったから、その欲望を発揮させてバンドに誘った。
邪そのものである。
だが、邪といえども、美少女が美少女に抱けば想いがまっすぐであれば、何であろうとも美しい。
あぁ、愛しい人。誰よりも可愛らしく、誰よりも音楽に情熱を注ぎ、その己の性格は引っ込み思案だが真っ直ぐな部分が誰よりも愛している、その姿は誰よりも美しい。
欲情という蜜を体中に浴びて、一人になれば、そのシアンへの思いを発散させる日々が来る。
「シアン……」
金髪ツインテールのレトリーが頬を紅く染めながら、モニター越しにいる少女に目を付けた。
罪悪感、そんな物があると解りながらもセットしてしまった隠しカメラ。ただ、彼女を知りたいと思った。
ただただ、眺めてしまうだけで幸せなひと時。
ほどばしる欲望の電流は止めることなどできずに、犯罪に手を染めてしまった。
愛している。愛しているからこそ知りたくなる。いや、欲しくなる。その人の身体、その人の心、その人の全て、何もかも。欲望が溢れ出て抑えきれない。
未熟だったレトリーの欲望の蕾は華を咲かせるように、シアンへの淫欲という肥料と共に成長した。此処まで、愛しいと思った少女は、彼女が初めてだ。
食い入るように眺めながら隠しカメラが映すモニターに映る、その姿。
高鳴る想い……
モニターの向こうの彼女は、親友に監視されていると気づかずに、無邪気に衣服を脱ぎ、シャワー向かおうとしていた。
一枚一枚、丁寧に脱いでいくその姿に興奮が生まれる。
自然と肉体が疼き、股間に指を這わせていた。

ゴクリ……

唾を飲み込む音がレトリーの暗い、モニターの明かりのみが照らす部屋に響き渡る。
モニターの向こうにいるシアンを凝視しながら、次第に自らが淫らな顔になっていくことに気づかない。
(あの身体、白い肌……愛したいよぉ……)
欲望の中にいる自分が本音を口にした。しかし、手は今さらとでもいうかのように、目の前にいる女神を性欲の対象とすることに罪悪感を覚えるかのように指を止めた。
今さら、こんな盗撮までして、さらに彼女を思って、オナニーするなど。
許されないと、理性と言う物が告げる。
そんな最低なことなど。
だが、目の前の愛しさに己の欲望を止めることなどできまい。
我慢しなければ。そう思えば思うほど性欲と負の可能に支配されるかのように、肉体が敏感になっていく。乳首が勃起し、次第と涎が口から熱い何かが零れ出て、ふわっとした物が暖かい感触がレトリーを包みこんだ。
それが、意思を持って、自分の肉体を支配する。何をする物なのか、考えることを忘れさせるほどの熱気が包み込む。しかし、その意思が自分の欲望、その物だと気づいたとき、既に止めようの無い状態にある。
脚を開脚して自慰行為に吹けやすい体制を取り、自然と、その動きを取ろうとしている。
「シアン……」
彼女の名前を呼ぶ度に胸が切なくなる。初めてシアンに出会った時のように締めつけられ、中々会話できなかった時のように苦しくなる。己の意思の弱さに縛られ続けた時のように、虚しさでいっぱいになる。レトリーの中で大きくなるシアンを思う度に、何れ別れるかもしれない時を感じつつも、それでも、一度可愛さに満たされて、ある程度の関係を築いてしまえば、愛してしまえば征服したいという欲望が生まれる。
だが、無理やりしてしまえば、シアンはレトリーのことを。そう考えると強く出来ないが故に臆病な犬は一人で慰めることしか出来ないと解っている。
しかし、シアンで自慰に耽ることに対して抱く、自らの欲で穢すと言う行為に強い罪悪感があり、出来なかった。だが、今は、支配されてしまえば、穢したい。
自分の色に染めたいと強く心が訴える。
「ごめんね……でも、そんな無防備な姿……我慢できないよぉ……」
甘く切ない吐息を洩らしながら、画面の向こうで全裸になってシャワーを浴びるかシアンの姿を見ながら、反省の無い謝罪をして、気づけば、その指は自らの淫部に触れて弄り始めていた。
「あぁっ……シアンっ……あぅ!」
口からシアンの名前を紡ぐ度に指で擦られた淫核から強烈な快感が走り、頭の中で自らがシアンを穢す妄想をレトリーは繰り広げた。下卑た妄想と快感はレトリーから思考を奪い、ただ、穢したい相手の名前を叫ぶ。
「シアン……シアン……」
シアンの唇、シアンの胸、シアンの膣、柔らかくて可愛らしい無知なる少女を自分の頭の中で自分が怪我していく。それを見て快楽を覚えて淫唇を刺激する指の動きは激しくなった。頭の中のシアンは淫らに乱れて甘い吐息を漏らし、レトリーの脳細胞を破壊するほどの心地良さを生み出す。
「シアン……気持ちい……」
ぬらっと、恥液で満たされていくレトリーの股間弄れば弄るほど溢れ出る淫液と、身体に走る電流に頬を紅く染めた。
「あぁっ……」
シアンとすれば、こんなものではないのだろうと考えるだけで、ビクッと肉体が何度も跳ね上がった。
「ふぁっ……、あぁッ……んぅっ!」
隣の部屋にいる彼女にばれないようにしながらも、過激な妄想から生まれる。
快楽は止めようにもない。
甲高い声を止めようともせずに、ただ、レトリーはシアンと交わる妄想に陶酔し乱れる。
頭の中にいるシアンは優しく手を伸ばし、レトリーの行うこと全てを優しく受け入れて心地良く感じてくれる。妄想の中であるが故に当然ではあるが、現実と妄想の見境がつかなくなった。
レトリーは、それに感激をし、淫らに脚を開きながら、モニターの向こうにいるシアンを食い入るように眺めながら、快感を貪る。
「ふぁっ……あ、あ……」
下着の布地と性器が擦れ合い、うねる波のような快感に腰が跳ねまわり、踊るように跳ねた。一擦りごとに感度があがり頭の中を沸騰させた。「シアン……シアン……シアン……」
モニター越しに映る少女と、頭の中にいる妄想の少女の名前を呼びながら、レトリーの愛撫のストロークが激しくなる。淫裂の先端から尻の割れ目まで指が激しく往復する。何も考えられない。ただ性を貪る発情期の犬のようだ。
「気持ち良すぎて……シアン……もう」
絶頂が近いのだろう。踊り狂うように快楽が肉体を支配している。こんなことは初めてだ。
今まで、シアンで、そういうことをするのは禁忌に触れるような思いだった。だが、いざ、解禁してしまえば、踊り狂ってしまいそうなほどの快感が襲う。こんなのは初めてだ。
経験したことのない場所へと昇り詰めることに恐怖せず、ただただ頭の中のシアンに導かれるまま、レトリーは抵抗をしなかった。
「っっ……あぁぁぁっ……!」
指先が淫核を激しく揺さぶった。レトリーの身体が大きく仰け反り、何とも言えない今までにないほどの堪らない快感電流が全身に強く走る。何度も何度も駆け廻り、肉体を大きく揺らした。
「んっ……ぅぅぅ……ンンん……」
痙攣と共に淫らな熱が絶頂と共に抜ける感覚を知った。孕んでいた灼熱の快感が秘部から抜け出すのを感じ、抑えることもせず、どろどろと溢れ出る液と同時に肉体の痙攣も微弱になっていく。呼吸も取り戻し始めていた。
「あぁ……」
ぐったりと倒れて気だるい絶頂の余韻に浸る。自慰で、こんなに心地良くなったのは初めて。
正気に戻ってきた思考で、肩想いながらも愛する人をネタに自慰することに罪悪感を覚えながらも、それでもモニターの向こうにいる彼女があられもない姿を見せているのが悪いのだと、少しだけシアンに言い聞かせた。
「シアン……」
自分は何をしている。
募る度に深くなる罪悪感。
シアンはレトリーのことをどう思っているのか。シアンを思って、こんな淫らな行為に耽ったことを隣の部屋で、ゆっくりとシャワーを浴びて裸体を晒しているシアンは知ることは無いだろう。
「シアンと……したい……」
妄想の中でしたことを、ボソッと口にした。
「でも、こういうことをしたい”好き”なんだ。って言ったら、シアン、なんて思うかな……?」
戦慄した。シアンから軽蔑される妄想が一瞬、頭によぎったからだ。絶頂の火照りが引いていく。寧ろ、顔は青ざめて来た。
急ぎ、モニターに映るシアンを消して自分の中にある妄想を戒めて眠りに就こうとした。
しかし、出来なかった。
罪悪感の中で生まれる甘美な蜜はレトリーを縛り続けたのだ。身体が熱くなる。またしたい。そんな欲求が生まれながらレトリーの肉体は徐々に快楽に順応な肉体に変貌していく。
だが、それに抗いながらレトリーは眠りについた。

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