2014.02.20 Thu
独唱
友春SS
「出来た。」
目の前にある出来たてのチョコレートを見て、時刻が24時を回るギリギリのところで、完成した物を見つめている。
好きな人に手渡すための大事な物。真心、その中には邪な感情や、愛と言う名の感情だってはいっているけど、その人のことを思って作った大切なもの。真心という名のエゴだけが詰まった、目の前のチョコレートを見て、これを大切な人に渡すのだと、私は心に決めるのだ。
時間が変わる。
この日を境に私の人生は変わるのだろうか。変わる。二つの道に分けられる。一方は幸せで、もう一方は不幸と言う名の道。私は勇気が無い。人に愛を伝える一つの言葉を口に出すことが出来ない。
臆病な七海春歌と言う人間が自分の中に入る。
好きな人がいる。
しかし、その言葉を紡ぐことはできない。
渋谷友千香
何処までも気高く美しく人を魅了するアイドルである。女優、モデル、歌手、全てをそつなくこなし、人に愛される友人。そして、私も、貴女が好き。貴女でなければダメ。いつ、そう思ったのかは覚えてはいません。
でも、貴女から勇気を貰い、貴女から切っ掛けを貰い、そして、貴女のおかげで今の自分がいる。
作曲家、作詞家としての私。貴女が導いてくれた私の道。
貴女が手を差し伸べてくれた、私の道が。だから、私は七海春歌は渋谷友千香を愛しています。
貴女が好きなの。
貴女が大好きなの。
貴女の心配してくれる声が、私を思ってくれる声が大好きなの。
気高くて優しくて甘く、私を囁いてくれる、その声が。その声から発する唇も好き。影の無い太陽のように嘘の無い気高い言葉を聞かせてくれる唇が大好き。
友ちゃんの赤い髪が好き。
大人の匂いを感じさせて包み込んでくれるような太陽のような赤い髪が好き。友ちゃんの瞳が好きなの。全ての物事に真剣に打ち込む瞳、私を心配してくれる眼差し、私を見つめてくれる眼差しが好き。
友ちゃんの腕が好きなの。
私を力強く抱きしめてくれるけど、優しく包み込んでくれる腕が好き。
友ちゃんの胸が好き。
抱きしめてくれた時にする本の理とした甘い香りがして、泣いてる私を二つのふくらみが優しく迎えてくれる胸が好き。
語りきれない言葉で、貴女に無限の愛を伝えたい。
でも、こんなことを知ったら、貴女は、私をどう思うの?
女の子同士という壁。貴女が、私をそうさせた。貴女は、私を受け入れてくれるの?辛いの。あなたしか愛せない心にしてしまった私。怨んでいると言えば嘘になる。怨みと同時に、それ以上に、貴女を愛しているの。貴女が、私のことを貴女でいっぱいにするから。
女の子同士で、こんなことになるなんて、私は人生の中でないと思っていた。でも、貴女の存在は眩しくて、それでいて優しくて、私は貴女に全てを委ねたくなる。
罪作りな人。
貴女は、それで、何人の女の子を夢中にさせているの?
私は、貴女に夢中だ。
男の子にも目がいかない。優しすぎるから。私をずっと心配してくれるから。私を立ち直らせる言葉を必ず貴女は、私にかけてくれる。私は、もう、貴女に依存して、貴女がいなければ、私はもう生きていけないかもしれないと言うのに、貴女は、私がいなくても大丈夫であるかのように明るく振る舞っている。
それが耐えられない。
耐えられないよ。
皆じゃ、だめなの。
他の女の子でもダメなの。
渋谷友千香という私を揺り籠じゃなければ。手を差し伸べて、私は、その掴んだ手によって、また、元気になる、魔法の手と、魔法の口を友ちゃんは持っているんだよ。
貴女に愛して欲しい。
愛して欲しくてたまらない。
貴女の好きは、私の好きと同じですか?
そのことを考えるだけで、胸が辛くなってしまいます。
締めつけられるように、鎖で拘束されているように。
私一人の胸にだけしまって置こうとも思いました。
でも、抗うことが出来ないのです。
こんなこと、貴女の将来を思えばしてはいけない、言ってはいけないって思ってしまいます。でも、我慢は出来ません。
貴女を思う度に早くなる心臓の鼓動は、もう、私の手に負えないくらい、貴女への思いは自分で解るくらい、暴走しています。
友ちゃん…友ちゃん…友ちゃんに可愛いって言われる度に、お洒落のデザインや、私の髪をとかしてくれるたびに、貴女に触れられるだけで、私は幸せで。
でも、これを他の人や、未来の貴女の大切な人にされると思うと悔しくて、居ても立ってもいられなくて、考えるだけで嫌になってしまう。
私しか愛さないで。
私も友ちゃんしか愛しません。
お願いです。
友ちゃん、私以外を愛さないでください。
身勝手なのは、私でも分かっています。
身勝手だと解っていても、理性では抗えないのです。
貴女を、貴女を思ってしまう。貴女を愛してしまうのです。
狂おしいほどに。貴女に殺されれば、この気持も晴れるでしょう。一層、貴女に殺してほしいと思ってしまうくらいに、貴女が欲しいの。
「ただいま。」
「友ちゃん、お帰りなさい。」
時刻が変わって、貴女が帰ってきた。
貴女の姿が好き。
貴女の胸に飛び込みたいって、思うほど。
貴女はなんで、輝くの?
その輝きは私のモノにならないの?
悲観的になりそうなほどにまで興奮しているのか。
貴女に対する言葉が、どんどん、心の中で呟いてしまう。
女の子同士は嫌ですか?女の子同士は醜いですか?女の子同士は汚いですか?女の子同士に、抵抗はありませんか?友ちゃん、教えて。友ちゃん…友ちゃん…友ちゃん…好き…大好き…ずっと好き。これからも、ずっと…
「春歌?どうしたの。」
そっと、後ろから心配して抱きしめてくれる貴女。
スキンシップのつもりなのでしょう?
でも、私は、貴女にこうして抱きしめられるたびに、心配される度に、愛してしまうのです…強く強く意識して、貴女を…でも、今日は、私は勇気を振り絞って、貴女に伝えるつもりなんです。友
ちゃん・・・友ちゃんのおかげで、私、輝けたんだよ。
今、此処にいられるんだよ。
だから、私も、友ちゃんにとっての太陽になりたいの。
うぅん、太陽は友ちゃんだよね。
私は、お月さまで良い。
貴女の疲れを癒す月になりたいな。って、いつも、遅く学園の寮に帰ってくる貴女を見て、そう思うの。
そっと抱きしめて、お帰りって言って、夜は友ちゃんが、子供のようにわたしを抱きしめて、私は友ちゃんを包みこむの。
私の知らないあなたをもっと見たい。
私は貴女の知らない私をもっと貴女に見せるから。
友ちゃん…
「あれ?このチョコレート、私の?」
「うん。友ちゃんの。」
「お-、ありがと。貰っとくねー」
あぁ、受け取ってくれた。
私の全ての思いがこもったチョコレート。
友ちゃんの為に、友ちゃんの為だけに一生懸命作った、私の気持ちがいっぱいこもったチョコレート。友ちゃん、私、私ね。私、友ちゃんのことが。張り裂けそうになる思いを胸に秘めて私は言おうとする。
「ね、友ちゃん。」
「んー?」
貴女は、私の感情を、私の貴女に対する思いをどこまで知ってるの?
聞きたい。
でも、聞くのが怖い。
そして、今、思ってることを口にするのも怖い。
でも、言うね。
私は、貴女のことが好きだから。
「聞いてほしいことがあるの。聞いてくれるかな…?」
「うん?」
言おう。
七海春歌は渋谷友千香のことを愛しているって。
「私、友ちゃんのことが・・・」
目の前にある出来たてのチョコレートを見て、時刻が24時を回るギリギリのところで、完成した物を見つめている。
好きな人に手渡すための大事な物。真心、その中には邪な感情や、愛と言う名の感情だってはいっているけど、その人のことを思って作った大切なもの。真心という名のエゴだけが詰まった、目の前のチョコレートを見て、これを大切な人に渡すのだと、私は心に決めるのだ。
時間が変わる。
この日を境に私の人生は変わるのだろうか。変わる。二つの道に分けられる。一方は幸せで、もう一方は不幸と言う名の道。私は勇気が無い。人に愛を伝える一つの言葉を口に出すことが出来ない。
臆病な七海春歌と言う人間が自分の中に入る。
好きな人がいる。
しかし、その言葉を紡ぐことはできない。
渋谷友千香
何処までも気高く美しく人を魅了するアイドルである。女優、モデル、歌手、全てをそつなくこなし、人に愛される友人。そして、私も、貴女が好き。貴女でなければダメ。いつ、そう思ったのかは覚えてはいません。
でも、貴女から勇気を貰い、貴女から切っ掛けを貰い、そして、貴女のおかげで今の自分がいる。
作曲家、作詞家としての私。貴女が導いてくれた私の道。
貴女が手を差し伸べてくれた、私の道が。だから、私は七海春歌は渋谷友千香を愛しています。
貴女が好きなの。
貴女が大好きなの。
貴女の心配してくれる声が、私を思ってくれる声が大好きなの。
気高くて優しくて甘く、私を囁いてくれる、その声が。その声から発する唇も好き。影の無い太陽のように嘘の無い気高い言葉を聞かせてくれる唇が大好き。
友ちゃんの赤い髪が好き。
大人の匂いを感じさせて包み込んでくれるような太陽のような赤い髪が好き。友ちゃんの瞳が好きなの。全ての物事に真剣に打ち込む瞳、私を心配してくれる眼差し、私を見つめてくれる眼差しが好き。
友ちゃんの腕が好きなの。
私を力強く抱きしめてくれるけど、優しく包み込んでくれる腕が好き。
友ちゃんの胸が好き。
抱きしめてくれた時にする本の理とした甘い香りがして、泣いてる私を二つのふくらみが優しく迎えてくれる胸が好き。
語りきれない言葉で、貴女に無限の愛を伝えたい。
でも、こんなことを知ったら、貴女は、私をどう思うの?
女の子同士という壁。貴女が、私をそうさせた。貴女は、私を受け入れてくれるの?辛いの。あなたしか愛せない心にしてしまった私。怨んでいると言えば嘘になる。怨みと同時に、それ以上に、貴女を愛しているの。貴女が、私のことを貴女でいっぱいにするから。
女の子同士で、こんなことになるなんて、私は人生の中でないと思っていた。でも、貴女の存在は眩しくて、それでいて優しくて、私は貴女に全てを委ねたくなる。
罪作りな人。
貴女は、それで、何人の女の子を夢中にさせているの?
私は、貴女に夢中だ。
男の子にも目がいかない。優しすぎるから。私をずっと心配してくれるから。私を立ち直らせる言葉を必ず貴女は、私にかけてくれる。私は、もう、貴女に依存して、貴女がいなければ、私はもう生きていけないかもしれないと言うのに、貴女は、私がいなくても大丈夫であるかのように明るく振る舞っている。
それが耐えられない。
耐えられないよ。
皆じゃ、だめなの。
他の女の子でもダメなの。
渋谷友千香という私を揺り籠じゃなければ。手を差し伸べて、私は、その掴んだ手によって、また、元気になる、魔法の手と、魔法の口を友ちゃんは持っているんだよ。
貴女に愛して欲しい。
愛して欲しくてたまらない。
貴女の好きは、私の好きと同じですか?
そのことを考えるだけで、胸が辛くなってしまいます。
締めつけられるように、鎖で拘束されているように。
私一人の胸にだけしまって置こうとも思いました。
でも、抗うことが出来ないのです。
こんなこと、貴女の将来を思えばしてはいけない、言ってはいけないって思ってしまいます。でも、我慢は出来ません。
貴女を思う度に早くなる心臓の鼓動は、もう、私の手に負えないくらい、貴女への思いは自分で解るくらい、暴走しています。
友ちゃん…友ちゃん…友ちゃんに可愛いって言われる度に、お洒落のデザインや、私の髪をとかしてくれるたびに、貴女に触れられるだけで、私は幸せで。
でも、これを他の人や、未来の貴女の大切な人にされると思うと悔しくて、居ても立ってもいられなくて、考えるだけで嫌になってしまう。
私しか愛さないで。
私も友ちゃんしか愛しません。
お願いです。
友ちゃん、私以外を愛さないでください。
身勝手なのは、私でも分かっています。
身勝手だと解っていても、理性では抗えないのです。
貴女を、貴女を思ってしまう。貴女を愛してしまうのです。
狂おしいほどに。貴女に殺されれば、この気持も晴れるでしょう。一層、貴女に殺してほしいと思ってしまうくらいに、貴女が欲しいの。
「ただいま。」
「友ちゃん、お帰りなさい。」
時刻が変わって、貴女が帰ってきた。
貴女の姿が好き。
貴女の胸に飛び込みたいって、思うほど。
貴女はなんで、輝くの?
その輝きは私のモノにならないの?
悲観的になりそうなほどにまで興奮しているのか。
貴女に対する言葉が、どんどん、心の中で呟いてしまう。
女の子同士は嫌ですか?女の子同士は醜いですか?女の子同士は汚いですか?女の子同士に、抵抗はありませんか?友ちゃん、教えて。友ちゃん…友ちゃん…友ちゃん…好き…大好き…ずっと好き。これからも、ずっと…
「春歌?どうしたの。」
そっと、後ろから心配して抱きしめてくれる貴女。
スキンシップのつもりなのでしょう?
でも、私は、貴女にこうして抱きしめられるたびに、心配される度に、愛してしまうのです…強く強く意識して、貴女を…でも、今日は、私は勇気を振り絞って、貴女に伝えるつもりなんです。友
ちゃん・・・友ちゃんのおかげで、私、輝けたんだよ。
今、此処にいられるんだよ。
だから、私も、友ちゃんにとっての太陽になりたいの。
うぅん、太陽は友ちゃんだよね。
私は、お月さまで良い。
貴女の疲れを癒す月になりたいな。って、いつも、遅く学園の寮に帰ってくる貴女を見て、そう思うの。
そっと抱きしめて、お帰りって言って、夜は友ちゃんが、子供のようにわたしを抱きしめて、私は友ちゃんを包みこむの。
私の知らないあなたをもっと見たい。
私は貴女の知らない私をもっと貴女に見せるから。
友ちゃん…
「あれ?このチョコレート、私の?」
「うん。友ちゃんの。」
「お-、ありがと。貰っとくねー」
あぁ、受け取ってくれた。
私の全ての思いがこもったチョコレート。
友ちゃんの為に、友ちゃんの為だけに一生懸命作った、私の気持ちがいっぱいこもったチョコレート。友ちゃん、私、私ね。私、友ちゃんのことが。張り裂けそうになる思いを胸に秘めて私は言おうとする。
「ね、友ちゃん。」
「んー?」
貴女は、私の感情を、私の貴女に対する思いをどこまで知ってるの?
聞きたい。
でも、聞くのが怖い。
そして、今、思ってることを口にするのも怖い。
でも、言うね。
私は、貴女のことが好きだから。
「聞いてほしいことがあるの。聞いてくれるかな…?」
「うん?」
言おう。
七海春歌は渋谷友千香のことを愛しているって。
「私、友ちゃんのことが・・・」
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