2012.03.26 Mon
プリキュアオールスターズ NEW STAGE-みらいのともだち-編 EP.7 human
それを探索することで、街の記憶には戦いの傷跡がある。
それによって、何を見出すのか。
それは、不明ではあるが。
「京都・・・記憶・・・探れない・・・皇・・・皇の人間が・・・」
皇家が何かを邪魔している。
メタトロンという存在が、街の記憶を探り出し、そして何をしようというのか、その奥底にあるもの、記憶。
人の怨念、それを合わせて、呼び出されるものは一つの恐怖。
笑いながら、子憎たらしい顔を浮かべる、皇家の娘たちに苛立ちを覚えながらも、愛やフュージョンを通して伝わってくる人と言うもの、その街の記憶の一つ一つが入りこみ、悲劇のプレリュードは始まろうとしていた。
「とりあえず・・・実家は置いておこう。」
「何で?クレア。」
「いや、うちのお母さんが、最近、アリア社長ラブでさ。」
「ぷいにゅぅ?」
「そうそう。」
プリキュアの妖精の中でも一際人気のある妖精と言う扱いをされている、アリア社長。
当然のごとく、そのわがままボディのおかげで、全員がアリア社長をローテーションで抱っこしている状況である。
現在は、調辺アコの胸の中で、気持ちよさそうに抱かれ、その頭の上には、ももねこが乗っている。
「むや・・・?」
さらに、祈里が、ももねこを拾い・・・
「むやぁ・・・」
ももねこさまを抱きしめる。
「かわいいねーその子。」
「アリアちゃんとは違うけど、このもちもち感もまた、素敵だよぉ・・・」
「わぁー・・・」
「ラブには、私の胸が・・・」
「せ、せつなちゃん?そういうところで、対抗する必要は・・・」
「あ・・・」
とりあえず、フュージョン探索と同時に、最初は鳴海市から動き出す。
「それで、時間取られたら、流石にやばいから・・・実家はスルーで。」
「うん?」
「クレア!」
「あ、お母さん・・・」
見つかってしまったか。
等と、言う顔をしながら、アコに目線で早く行けと合図しながら、アコと響たち、数人は先に走り出していた。
「アリア社長は?」「今日は、別の子たちと別行動だよ。」
「何で!?」
「何でじゃないよ・・・とりあえず・・・」
「ああ、クレアのお友達?」
「うん。舞と咲に、のぞみ、かれん、りんに、祈里と美樹と、いつきに、なお、れいか、やよい。」
「まぁ、皆、クレアのお友達・・・じゃぁ、どうしましょう。ゆっくりしていく?」
「うぅん・・・それは、遠慮しておくかな。」
「何で?」
「色々と探し物があるわけで・・・」
「探し物・・・?」
「まぁ、ちょっとね。」
「プリキュア関係のこと?」
「お母さん!?」
「うん?」
フェイトは娘がプリキュアであることを知っているし、目の前にいる少女たちがプリキュアであることもネオ・ヴェネツィアで一度、出会っているからこそ、それはわかるが、
「一般人も今日は・・・いるから・・・」
「あ、そっか。」
時折見せる天然な部分に流石に戸惑うこともあるというよりも、クレアはフェイトの口を押さえた。
「とりあえず、何か、見つかったの?」
「それは、まだ・・・」
「そっか・・・あ・・・・・・」
「どうしたの?」
「アリア社長のぽんぽん・・・」
「そんなに、好きなの?クレアのお母さんって・・・」
「うん・・・そこまで好きだね・・・何か・・・最近。」
「皆、クレアの友人なんだよね。」
ふと、フェイトがゆっくりしていけば?と、口にしたものの、ゆっくりしていられない。
と、告げて、
「じゃぁ、これが終わったら、皆でゆっくりしていきなよ。」
「うん。そうする。」
(今日は帰れないだろうけど・・・)
肩を鳴らして、全員が再び、動き出す。
「プリキュア・・・あゆみの憧れる物・・・」
プリキュアとしての記憶をすべて、己の中にすべてを記憶し、彼女たちの奥底にある、何もかもを、叩き込むと同時に、歩き出した。
「わ。。。綺麗な人だった。。。」
14の娘を産んだとは思えない親とも思えないほどの美貌を持つ、その姿に、色々と、あゆみは驚きながら、
(フェイト・テスタロッサ・ハラオウン・・・)
記録と、でも、言うべきなのであるのだろうか。
その能力から、何もかもを。
直接、目から頭の中身を見て、その能力を何もかも記録する。
そして、奥にいる、もう一人の魔導師の存在も、その身に宿し、愛はただ、それも鳴海市の一つの記憶として認識しながら、その奥から出てくる高町なのはの記憶でさえも、その身で検索しながらすべてを認識し始める。
「とりあえず、ここで、焦っても仕方ない。」
「出てこないときは、出てこないしね。」
何かをしていれば、このまま、何かあるだろう。
「と、いうことで・・・」
「何よ・・・?」
「マリンさん、夏音さんも、すっかりと夫婦ですねー」
「私と、夏音ちゃんはラブラブだよ?」
「なんか、変わったこと、ありませんでした?」
「特には。」
「この島が横浜に来たこと以外に変わったことなんて、おきてほしくないけどね。」
「ですよね。」
などと、このまま、すべての街を回ったものの、全ての街を回ったものの、何も無かった
。文字通り、何かが起こるわけでもなく。
竹原に回ったものの、そこには、何も無く。
「喫茶たまゆら。ここで、私の・・・知り合いがいるから。ここで、休もう。」
「んー。」
「あれ?クレアちゃん。」
「楓さぁん、おひさしぶりでーす。」
「え、何?この、中学生。」
「中学生じゃない・・・のに・・・」
外見は中学生に見えてしまうから仕方ないものの、れっきとした高校生である。
喫茶たまゆらにて、この腹ごしらえしながら、午後からの対策を練る中で、
「どうぞ。」
楓から差し出された、たまゆらランチを食し始める。
箸を使い、そして、それが何かわからないものの、そっと唇にまで運び、口の中に入れる。
「あ・・・おいしい・・・」
「あら、よかった。」
笑顔で楓の母親らしき人物が、あゆみを見てにっこりと微笑んだ。
「よかった。」
「へ・・・?」
「あゆみは、すっかり、機嫌が良くなったようだから。」
「え、あ・・・」
覚えていてくれたのか。
などと、少し、驚いたような表情を浮かべながら、私のことをちゃんと見てくれているのか。
などと、思いながら、つい、うれしくなって、笑顔になる。
そんな、あゆみを見ながら、愛は優しく微笑んだ。
貴女は、どこまで無邪気で愛しい存在なのか。
優しい、そして、誰よりも、私を分ってくれている。
やはり、この人は、私の・・・
「ねー、二人とも、すっごい、仲いいけど、本当に付き合ってるの?」
合流した響たちと話しながら、溶け込み始める、二人と31人の関係というものにまだ、少し、戸惑いというものを覚えてしまうのはこれほどの多くの友人となることも無いだろう。
「さっきも言ったと思うけど、私とあゆみは、大切な関係よ。」
「大切な関係かぁ・・・女の子同士って、何で、私のそばじゃ多いかなぁ・・・」
「クレアの両親だって、女同士・・・だっけ?」
「んー・・・やっぱ、結構、反対されたんだって。今では、私の世界じゃ、誰よりも愛されている夫婦になったけどね。」
(ガっくんの両親も女同士だし・・・って言うか、私のホームスティしてる先・・・全員、女性同士だし・・・)
かつて、母や父から聞いた言葉を、あゆみや、周りに聞かせながら、31人は特になんとも無いというような、顔をしながらも、あゆみは羨ましいとすら思える顔を見せた。
そして、自分の経験も話すことで、色々とあったが、ふと、そのクレアの言葉に驚きつつも、俯く。
世には、これほど、女性同士というのも多いと同時に、それ以上に、自分の周りにはそういうことに否定的な人間がいることもある。
生まれてくる場所が不運だったとしか言いようが無いのかもしれない。
「でも・・・お母さんは・・・認めてくれないの・・・」
「あゆみ、俯いてはだめよ。」
「でも・・・愛のこと・・・愛しているんだよ・・・なのに・・・」
「まぁ、認められないことってあるよ。」
「クレア?なんか、知ってるっぽい。」
「そりゃ、私の両親も相当、反対されたそうだしね。」
「そういうのはさ・・・何回も言って、何を言われようとも、自分の意地を通さなきゃだめだよ。本当に好きな人なんだからさ。」
「はぁ・・・でも・・・」
分ってはいない。
あの人は、母は何も分ってはいないという思いが、渦巻く。
ここの人にわかってもらえても、自分を最も理解させるべき人にわかってもらわなければ、意味というものが無いというのも、事実。
「まぁ・・・そればっかりは、まだ、この世界の理というのは完全じゃないようで、完全じゃないんだね。」
とは、言いながら
「響や奏たちは、すっかり、親公認とかだっけ?」
「まぁ・・・」
「むぅ・・・」
「ぷい?」
「アコちゃんは、むくれないむくれない。」
そして、
「ある程度の此処にいる子たちは、できてて、殆どが周り公認・・・ってのも、凄いよね。」
「凄いの・・・かな?」
「凄いよ。十分。だいたい、宮古島で出会ったマリンさんや夏音さんもそうだし。皇さん家の人も、全員、女性同士でできてるしねぇ・・・」
案外、自分の周りには、そういう関係の知り合いが、プリキュアを含めてなぜ、そういう関係が多いのか考えてきたら、愚痴に変わってきた。
「プイプイ・・・」
「クレアぁー・・・」
「あ、あの・・・」
「大丈夫、あいつ、恋愛ごとになると、ああなるだけだから。」
茶を啜り、愛を語るクレアの姿は、妙に大人という言葉が似合う。
それなりに、苦労してきたせいでもあるが、それ以上に、周りが恋愛ごとについて、やたら、絡んでくることにも巻き込まれていくことにも慣れきってしまっているが故の苦労というものもある。
そして、自分の場合は、まだ、結婚にすらこぎつけていない。
その、自分の彼氏の愚痴になると同時に、こうなると動くことも無いだろう。
「こういうことをしていて良いラピ?」
「現れたら反応するけど、そんな反応が無いチョピ・・・」
「ぷいにゃ・・・」
「むや。」
「クレア、愚痴ってるにゃぁ。」
妖精たちが、同時に、愚痴り始める。
同時に、
「って、猫が、喋ってる・・・」
愛は驚かずに受け入れた。
(もしかして、ふーちゃんのお友達?)
(いいえ・・・あれとは、性質がまったく違うわ。)
「ちょっと、愛ちゃんにばれちゃうってばぁ!!」
「あ・・・」
「皆さんは、プリキュア・・・なのでしょう?」
「ま、愛ちゃん、知ってたの!?」
「えぇ。ある程度、不自然な叫びなど、色々と見ていけば。皆さんが、そういうものであると。」
「・・・プリ・・・」
「キュア・・・?」
「楓さん、かおるさん!?何でも、無いよ!?」
等と、誤魔化しながら、
「ん?そう?」
「まぁ、良いんだけどさ。」
とりあえず、何とか逸らしながら、
「で・・・彼氏のことなんだけどね・・・?」
「また、その話に戻るのか。」
「あ、あの、クレアちゃん!そのことより、此処にいる皆で一緒に写真をとらないかな?」
「あ、はい。」
「なになに~?写真~?」
「あ、麻音ちゃんに、のりえちゃん!」
「わお!凄い人数!」
のりえが驚きながら、そして、麻音も口笛を吹きながら、いつも以上の来客数に驚いていた
。此処まで、大量に人が要るという状況も、また、珍しいことと知っているからだ。
普段は、疎らでも、それなりに人数を集めている、この喫茶店が一度に、これほど来るのは連休や休日、大型連休の日。こういう、全ての都市が怪しいほどに集まる時期などに、それはありえない。
怪しくなる状況でありながらも、それでも営業しているというのは日常を嗜むというよりも、変わらぬ日常を謳歌する彼女の存在を楽しむと言う生命力的な部分に、愛は驚かされた。
「いや、まって・・・ガっくんのもう、聞いてるだけでむかつくネタが・・・」
「いや、そういうのは良いからさ!」
「なんとか、此処は、抑えて抑えて。」
「終わったら、聞くからさ!」
「ぷいぃ~♪」
等と、声を上げながら、周りが一斉に止め始める。
仕方なくとはいえ、もっと、愚痴りたくなる衝動もありながら、周りの、30人と4人の説得に渋々答えながら、結局、
「そじゃぁ、皆で写真撮るのでー!」
「はーい!」
喫茶店内の一番テーブルの周りに皆が集まり、全員が、ここに集まった全員が写真を納めた。
「そういえば、二期、製作決定なので。」
「へ?」
「あ、ごめんなさい。なんでもない。」
とりあえず、こうして、写真を撮り終えて、滅多に現れない敵に苛立ちながらも、苛立ちながらも、この空間に一人、優しさに包まれていたような感覚。
愛は此処で、人間の優しさを知る。
「ふー・・・」
「ぷぷい?」
「ふー♪」
「ぷいにゅ♪」
「ふーちゃん。」
「ふー♪」
アリア社長と一緒にいる優しい黄色い優しい獣の存在。
純粋で、黄色い何かをアリア社長は触れて、写真を撮り終えていた後、あゆみは、その二匹が遊ぶところを、微笑ましく見ていた。
「ふーちゃん、アリア、好き。あゆみも、好き。」
「ふーちゃん。」
「ぷい~」
等と、絡み合う二匹を眺めながら、あゆみは愛しく感じ、優しく微笑む。
「あゆみ・・・」
「あ・・・愛・・・」
そして、後ろから、愛が優しく抱きしめる。
「もう、今日は帰るって・・・」
「探し物は・・・?」
「見つからなかったみたい。動けば何かしら異変を感じるから・・・今日は、もう、良いって。」
「そっか・・・」
「私たちは、どうする?」
「デート・・・しよ?」
「うん・・・」
すでに、午後3時を回り、そして、解散。
二人は、ついでに、どこかを周り、一日を過ごした。
晩御飯は、ファミレスで。
そして一緒に。
「・・・愛?」
「今日は、楽しかったわね。」
「ね、誰もいないから・・・泊まっていかない・・・・?」
「まぁ、良いけれど。また、何か言われるんじゃなくて?」
「さびしいから・・・」
「そう・・・じゃぁ・・・」
「一緒に・・・」
「うん・・・」
「愛、ありがとう。」
顔を赤くして、優しく抱きしめ、また、何かが起きる。
ただ、優しく抱きしめ、家の中に連れ込み、また、絡み合う。
少女たちの、甘い香りがする寝室の中で・・・
二人は・・・
優しく、溶け込む・・・
目覚め、そして、朝・・・
差し込む太陽の光。
すでに着替えていたがゆえに営みは見られなかったものの・・・
母に一緒に朝食をとっている場面を見られた。
「どうして、貴女がいるの・・・」
「泊まりましたから。」
母に対して素っ気なく答え、どこからともなく伝わってくる悪鬼のような何かに恐怖する。
「帰って・・・」
「お母さん!」
不快というより恐怖だろう。
やはり・・・
「帰りなさい!!」
静かな黒い瞳の奥に見える、何か、得体の知れないもの・・・
それに反応し、あゆみの母は包丁を持ち出す。
「離れなさい!!帰りなさい!!あゆみから・・・・・・」
「お母さん!!!やめてよ!!!どうして、わかってくれないの!?」
あゆみは、母を止めようとする。
しかし、あゆみは、母に突き飛ばされた。
「あゆみ!?」
愛は急ぎ、あゆみに駆け寄った。
唇を噛んだのか、血が出ていた。
「離れなさいと・・・貴女が離れなければ・・・!!」
「貴女は、あゆみの楽園には・・・相応しくない。」
「何を・・・・・・」
「あ・・・・・・」
消える、母。
あゆみの母が消える。
「愛、何を・・・」
「フーちゃん、愛と一緒に、あゆみのお母さん・・・消した。」
「何で!?」
「楽園を・・・作るためよ。私と、貴女の。」
「ん・・・ちゅ・・・あ、、ん・・・」
愛が口付けを交わしてトランス状態に入ると同時に、光だし、暗雲が立ち込める中、巨大な地震が・・・大地を揺るがした。
| 140cmの33歳児 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
あー、ついに動きましたね(汗
そして、やはりそういうことに(しみじみ
同性同士って難しい問題ですが、本人たちに覚悟があるのであれば、それでいいんじゃないかなぁと思っていたりする僕です。
まぁ、それはさておきです。
次回からは戦闘パートに入りそうな予感。どうなるのか。期待しつつ、お待ちしています。
それでは、今回はこれにて。では、また。
| 魔ぎゅなむ | 2012/03/26 06:30 | URL |