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Die Rückkehr

前後篇になったわね


「怖いよ・・・・・・」

ただ、眠りの中で、一時の安らぎを得ようとする。

ガっくんに捕まって、そっと・・・

そっと・・・

眠る。














「汚したな・・・?俺の娘を・・・お前のその薄汚い血で汚しやがったな!!」

暴君・・・

その存在はまさに、破壊神とでも言うべき力を持つ。

戦う理由は、腐った世界でも自分の大切な人が生きる世界。

それだけでも守る価値があるというのなら、だから戦う。

人のためではなく、自分を愛する人のために。

「ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!」

雄叫びは対象者に向けられて全てを微粒子にまで分解させ破壊してしまう力を持つ。

今の彼は怒り。

「俺の・・・俺の生活を破壊するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

二本の刃がまた、一人の心臓を捕らえて突き刺し、背後から迫る影をもう一本の刀で首を切り落とす。

「来るなよ。殺すぞ?」

来るのは尖兵。

一歩踏み出せば、高速で近づく敵を両断し、躊躇い無く死体を楯として扱い、使い物にならなくなれば、焼き殺す。

「鬼神・・・スサノオ・・・」

また、何で・・・

なんで・・・

「っ!?」

そこにいるのは、スサノオ。

また、またなの!?

「嫌・・・嫌ぁ・・・!」

「やはり、別次元の存在の人は不安定か・・・」

「あ・・・」

突然、母とは違う別の声が、優しい声が響くのと同時に景色がセピア調になるのと同時に全ての時間が止まった。

「まだ、完全に修復されてはいないのね・・・いや、あの子が壊してしまう。」

「ケット・シー・・・さん?」

「大丈夫?」

「はい・・・」












また、彼女は恐怖によって倒れこむ。

それを優しく私は彼女を抱きしめた。

知ってはいけないものであると同時に、この現実はいかなあるものかを説明しなければならないもの。

「あ・・・れ・・・?ネオ・ヴェネツィア・・・?帰って・・・」

「えぇ。そうね。辛かった?」

「あ、あの・・・」

「正直に言って良いよ?今回の落ち度は私にあるわ。何か飲む?」

「いえ・・・お構いなく・・・」

「そう。」

そっけなく言い返し、私はクレアちゃんの座っている椅子に向かい側の椅子に座る。

(優雅だなぁ・・・)

(ありがと。)

何故、高町クレアは別世界に転移してしまったのか、何故、浦島・・・

皇悠介と出会ってしまったのか。

最初に言おう。

「今回は、偶然なのよ。」

「偶然?ケット・シーさんでも・・・」

「貴方の出会った4人の淑女、そして、スサノオと呼ばれた男、知世と呼ばれた女。強すぎるのよ。正直に言えば。」

力、その強さ。

そして、怨念。

「人にしてスサノオやツクヨミの力を持つ人ならざるものであり、そして、神でもない存在。曖昧なもの。」

「今回は、運命を呪う同一人物の反乱とでも言うべきか。」

逆らえない運命から、同一人物を救い、そして、その世界を気に入らないからつぶす。

「ざっと、スサノオが殺しただけで、1万は超えてしまった。」

集まった怨念、そして、同一人物たちの行ってきたことにより、全てのその人間がいた世界が繋がると同時にスサノオの破壊するための力がぶつかり、ランダムで世界は繋がり、いくらかの人が巻き込まれてしまった。

「呪われた運命を背負う同一人物達の行動を胸に集う同一人物・・・そして、助けるために数多の世界へと駆け巡るはずであったが・・・」

「が・・・?」

「クレアちゃんがみたとおり、事実上、壊滅した。」

あの人間達の行い。

「そして、ぶつかり合うスサノオの力は「私でさえ今日のような現状を招いてしまう。」

「ケット・シーさんは、止められない・・・?」

「多世界の歪が大きくなり、スサノオやツクヨミ、ましてや、アマテラスやカグツチまで戦うと・・・流石に私一人では辛いのよ。」

「ケット・シーさんは・・・じゃぁ・・・」

「そう・・・もう、何万年も生きている中で、本当の神様になってしまった存在。いえ・・・これは、今は、良いわ。さぁ、何故、今回のようなことがあったか語りましょう。」

思い返せば、それは、多世界の同一人物の運命を呪って、その同一人物を助けるために行ったことが多世界破壊とそして無関係な命の華を散らすことになってしまったということ。

「黒い影は多世界との神と戦い無関係な世界を破壊した。ただ、その同一人物の運命を変えるために。」

やったことは、世界の破壊。そして、望まぬ形で命の華は幕を閉じる。

「許されることではないわ。」

「そんなに、そんなに、悪いことですか・・・?私の両親が結婚したことって・・・」

「悪いことではないわ。ただ、誰の結婚であろうとも、嫉む人間は誰だっているように。」

ある程度、あの集団が悠介たちのいる世界に来たのは、この事態を早く終息させるためにも一つのあるべき解決の道とでも言うべきか。

「そして、また、あの子の心は穢れてしまう・・・切欠はあったのに・・・今回のことで、また。」

「あの人は・・・なんなんですか?」

「皇悠介・・・かつて、唯一神から、ただ、愛する人のためだけに戦って、望まぬ結末を得て心の病にかかってしまった・・・哀れな子よ。」

「望まぬ結果?」

「あの子は荒廃した世界の管理局の傲慢さを目の当たりにし、散り際の神たるヤハウェに人の黒さを全て植え付けられて、本当に自分を愛してくれる人しか愛せなくなった。でも、それは、まだ、幸せだったのよ。全ての人が滅んで、残った仲間達だけで世界を零から作り上げようとしたから。」

「でも、そう・・・ならなかった・・・・・・?」

「ヤハウェも最後に神らしからぬ意地の悪いことをしたわ。人間の醜さを植え付け、自分が倒されたときの最大の保険としてのイエスの慈悲を持たせての復活・・・」

神の子の復活によって

「全ての生命はまた再生された・・・」

「でも、それが・・・ハッピーエンドには・・・なら無かった?」

「そう・・・悠介は、その後、酷く人間を嫌うようになったわ。自分の仲間以外の人間をね。」

「何で・・・」

「結局、人は悠介の望まない形、傲慢なままの生き物だから。」

「・・・」

「人なんて、そう簡単に改革しないわ。そんな、子供のような存在だから・・・そうね。私は好きなのかもしれないけど・・・人間嫌いにさせられてしまった悠介のこれからは大変なものよ・・・折角、子供だって生まれたのに、また、今回のようなことが起きた・・・」

「人間嫌い・・?」

「えぇ。極度の人間嫌いで、極度に精神が脆いの。それでいて、バカみたいに強い力の持ち主。」

他人のことなど、どうでもよくて、ただ、大切な人のために戦うだけ。そのためなら、殺しだってする。

故に

「今回の出来事は同一人物の起こしたものがとばっちりになって・・・って、感じかしら?」

「どっちも・・・」

「悪くはないけど、信仰者はやりすぎ。気に入らないなら、己の世界だけを破壊すれば良いのに、他世界まで巻き込んでしまったことよ。人とは世界・・・世界は人・・・気に入らない世界だからって破壊し続ければ、それを許してはならない・・・」

「はい・・・」

「人を殺してでも阻止しなければならない時もあるわ。なぜなら、同一人物が為す事は完全に正しいとはいえないもの。やってはダメ。そのようなことをしてはいけないの。私からすれば、あのようなことをするなら単なるストレス解消。あのようなことをする人間ならば、それこそ、彼奴等の運命は甘んじて受け入れることが人としてあるべき姿よ。まぁ、それよりも・・・」

ただ、

「私としてはね。」

「はい?」

「貴女の心を傷つけてしまったことが気がかりだわ。」

「あ、あの・・・」

そっと、彼女の頬に触れてみた。

なんと、暖かいことか・・・

「大丈夫・・・です・・・」

ただ、触れられるだけで、頬に触れられるだけで何かつっかえていたものが取れてしまったような感覚でした。

「あなたは守らなければダメね。」

「あ・・・」

同一人物の侵略は、あの世界への侵略は、まだ終わらないという。

倒したはずでありながら、より、数多の世界の同一人物が無限に現れているらしい。

「もう、何か不測の事態が無いように・・・私が貴女を見守りましょう。」

「はい・・・」

「もう、お眠りなさい。アリアが待っているわ。」

「・・・・・・・」

そっと、ケット・シーさんに抱きしめられた。

感覚は、お母さんに抱かれているような暖かい感触。

やわらかくて、そして・・・

何処か、懐かしい。













「ぷぷい?」

「アリア・・・社長?」

「ぷいにゅぅ。」

目覚めればいつものもちもちぽんぽんの感触がある。

そして、また・・・

胸に一つの違和感があった。

何か、首にネックレスのようなものが巻いてあるような感覚。

ふと、見るとケット・シーさんの瞳の色を象徴する金色の真珠があった。

「あ・・・」

「ぷいぷい♪」

「う、うん。」

| 140cmの33歳児 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 正式に加護を受けることになっちゃったクレアちゃん。
 でも、これで当分は大丈夫ですよね、たぶん(汗
 しかし、これで、二つアクセサリーを貰うことになったわけですね、クレアちゃんは(しみじみ
 一個は幼少の時のペンダント。もう一個は今回のネックレスか。
 クレアちゃんの幸せを願いたいものです。
 それでは、今回はこれにて。では、また。

| 魔ぎゅなむ | 2011/08/28 10:14 | URL |

Re: タイトルなし

まぁ、そんな感じで、スサノオの戦いに巻き込まれることはおそらくないでしょう。巨神を呼びださない限り。たぶんですが・・・えぇ・・・スサノオを最大覚醒すると色々とあれですが。
まぁ、こっから、素晴らしい覚醒が待つことでしょう。
最強レベルの存在になるような、ならないような・・・
こっから、幸せに・・・す、するんでしょ!わ、解ってるんですからねっ!
って、感じで、明日も頑張ります。

| 月 | 2011/08/28 15:19 | URL |















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