PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

人魚は現実に帰らない

CXEmmBRUMAApgf0.jpg
新年一発目のSSはレディ・レディ


特に目新しい収穫は無し。
いつものように島を巡り走り、島を出るための手段を探し終えて、二人の寝床という名の愛の巣に戻ってくる。
蓮実レインは性欲をそそられるようなラブホテルの一室のような淡いライトに照らされて、いつも身に纏うライダースーツを乱暴に脱ぎ捨てて豊かなバストを曝け出して、ベッドの上に転がった。まだ、熱というか興奮が身の中に渦巻いているのか肉体が熱くなっている。
乳頭が勃起し、少し肉体に擦れるだけでビクッと体が跳ねそうなほどの快感が襲う。
ぐっちょりとした股間に手を伸ばせば卑猥な音が、ぐちゅっと響き渡り頬が赤く染まる。ぬらっとした感触、おそらく、第三者が見れば自分の淫唇はレディ・Jの指を求めて夥しいという言葉が似合うほどには濡れていることだろう。触れなくても、その感覚で分かってしまう。
「J、まだ?」
頬が紅潮し、乳頭が固く勃起し始めている。淡色の乳輪がぷっくりと浮き上がり、より、己の存在が淫らになってしまっていることに気づく。これも、レディが家事をしていて自在に思う限りセックスが出来ないことに対するストレスの表れなのかもしれない。
レディ・Jを愛して求めあってきたが、その先にあるのは連続した時間ではない。
最高の絶頂を迎えてしまえば武器になってしまうことへのストレスはウイルスの制御と同時に克服したし、どちらが悪いと言うわけでもなく体質的な問題なのは言うまでもないが、愛しあうが故にぶつかってしまう障壁と言う物は、どうにかならないものか。ウイルス感染者同士のレズビアンカップルからすれば贅沢な悩みとも言える。
神は乗り越えることのできない試練は与えないと言うが、それは真っ赤な嘘だと言うことを実感し、己の体質を呪う。
しかし、この愛も、この体質でなければ出会うことが無かった。と、考えれば、それは皮肉なものである。
近くにいるのに遠い存在にいるのは辛いものがある。
「どうしたの?」
厨房の向こうからレディの声が響き、レインの中に入りこむ。安心させてくれる声はしみ込むようにレインの中を満たしていく。
その声でもっと満たして欲しい。
絶頂に導いて欲しい。
レディ・Jの声をもっと響かせて欲しいと思う。
それなりに此処、人工島マーメイドにいる人間とは絆と鍛え方が違うが故に、セックスをせずとも武器化するし、自分の意識的なものな物も含めて武器になるもならないも自由。
パートナーと育んだ絆は無駄ではない。
また自慰行為程度の軽い絶頂なら武器にはならないが、先も述べたように絆と言う物がより近くなってから精神である程度、制御をした。と、言うことで大きな性的衝動となればいやでも自分の肉体が武器に変わると言うこともない。故に常々、愛する人と気持ち良く最高の状態で絶頂を迎えることはできる。
だからこそ不自由はしないし、困ることは無いし、制御出来てしまえば自衛でこれほど役に立つ能力も無いし、レディ・Jと愛を謳歌できれば、それで良いとも考える。
ただ、そうなったとしても変わらないし、今と同じように求めるだろう。常にレディと一緒に、暇さえあればしたくなる。と、でも言うべきか。
「J……」
ウイルスのある程度の抑制、見方を変えれば人によって制御できる象徴であるともいえる。だが、それがわかれば、また厄介なことになるだろうと、そんなことを思いながら、己の露出させた肉体に軽い刺激を与えるが、レディ・Jの愛撫に比べれば物足りないし気づけばやめてしまう。
「はぁ……」
愛する人が目の前にいるのに自慰行為に耽る自分が間抜けに思えてきたからだ。
性欲が強い人間なのか、それともレディ・Jとの体の相性が良すぎるのか、暇さえあれば発情したかのように交わりたいと、求めてしまう。互いに触れ合えば理解は出来てしまう。
「J……」
愛しい女の名前を呼ぶも、その彼女は厨房の向こうで何かを作っている。ほっそりとしたウェスト、白い肌を見せつけるような露出した衣装を身に纏い、パープルの髪と大きな尻を揺らして誘っているように見えた。
それを見つめつつ、感嘆のため息を吐いた。美しく、そして、二人きりの時にしか見せない表情で巧みに蓮実レインの心を魅了したのだ。それは、レディ・Jにとっても同じことである。
互いに互いを理解し、魅了しあう。
これ以上に最高のパートナーもいないだろう。
「もう少し、待ってなさい。」
「待ってる。」
Jが振り向き、人差し指を口に当てて、待つように促した。レインはギュッと抱きしめられたような感触にトリップして身体は火照り出す。
「ん……」
一通り、思いを馳せてから端末を持ち出し、それでも消えることの無い身体の中の火照りを誤魔化すために何となく、マーメイド、人魚のことについて調べ上げる。
マーメイド……調べていけば人魚の伝説と言う物にはろくなものが無い。大抵が不幸になる物ばかり。そして、人魚を司る物語、特に童話の人魚姫なんて言う作品には碌な終わり方ではなかったと思う。そんな自分たちは人工島に閉ざされた人魚にも等しい存在であるといえるだろう。レインの中で思考が走り、己の考えが湯水のように溢れてくる。
「人魚姫は声と引き換えに尻尾を人間の足に変える飲み薬を飲んだ。でも、その代償に声を失い、そして……」
「歩くたびにナイフでえぐられるような痛みに襲われた。どうしたの?今さらになって童話のような恋をしたいの?」
「J?」
いつの間に仕事を終えたのか、暖かいココアを淹れてレインに渡した。
それを口に運びつつ、飲みながら暖かさに浸っていた。
「変に考えているじゃない。」
自分ほどではないが露出の激しい恰好を脱ぎ、互いに生まれたままの格好に変わる。二人がいつも一緒に寝る時の姿。そのまま自分の作ったココアを飲みながら、何かを調べているレインの作業が終わるまでゆっくりと口にしていた。
「どうしたの?」
「この島を出る人は幸せになるのかしら……この島だからこそ、幸せだった。って事もあるんじゃない?」
外に出れば迫害なんて当然のようにあるだろう。
グヴェルネアが必死に推奨している清く正しい学園生活を送ることによって、何れ、島から出られると言うこと。果たして、そうして出れたとしても幸せになれることなどあるのか。
人魚は、この島にいたほうが幸せで、現実という世界に入ることによって悲運の最期を遂げた。
自分達は、この島に閉じ込められた人魚そのものでは無いのだろうかと勘繰ってしまう。
この島から脱出することを考えると。しかし、全ての人間が自給自足で、それなりに安定して暮らせている現状、この島の安定した生活を捨ててまで現実に戻る意味。すでに不治の病であるアームドウイルスに感染した自分達が普通の人間と変わらず生活が出来るからと言って、帰っても、そのまま人間として暮らせるとは限らない。此処よりも地獄である可能性だって低いわけではないのだ。そのテリトリーでなければ生活できない哀れな少女たちの姿が、そして、この島から出ようとする少女たちの姿は哀れに見えるが、ここから出て本当に幸せになれるのだろうか。
余程の奇跡が起きない限りは無理だろう。
そういうことを考えてしまった時、醜い何かが自分たちの精神を蝕んでいく。
本当に、ここで暮した方が現実に戻るよりも。自分達は人工島マーメイドに幽閉された人間では無い物。そういう部分を考えれば人外とも捉えられるし、人魚も感染者も等しい存在であると言えるだろう。現実、そういうウイルスを発症した人間が住めば地獄。管理を含め、彼女たちの幸せと言う部分、迫害されない優しい世界を生み出すために、このマーメイドに自分達が存続する理由には、そういう部分もあるのではないのか。
この土地がユートピアで、外に出ればディストピアである可能性も捨てきれず、だから、
「最近、探索に身が入っていないじゃない?」
そういうことを考えてしまう。
「最後、どうなるんだったっけ?人魚姫って。この島に住む人魚に等しい少女達は現実に戻っても幸せなのかしら。」
「どうかしら。それに、あれ、最期は泡になって消えちゃうのよ?」
現実に戻って、その世界がディストピアならば悲観して死を選ぶ人間もいるかもしれない。理想とはほど遠く、何処かの漫画の神様なんて呼ばれていた人間の作品にも、そういう物が多い。
そして、そう言った作品は、大抵、最後は後味の悪い結末を迎える。暖かく迎えてくれる。なんてのは幻想だ。人は自分と違う物を見ると本能的に差別したくなる部分が垣間見えて乗っ取られていく。この島にいる少女達の大半は、そんなことは無い。と、思うだろう。だが、そういう少女ほど残酷な現実を目の当たりにすれば悲観するものだ。
「レインは、ここから出たいの?出たくないの?」
レディが視線を合わせて顔を覗きこんできた。
「Jと一緒なら、それで良いわ。」
それは、はっきりと口にする。
島を出る手段を探しているものの、それに関する重大な情報というものは見つからないが、この世界にはグヴェルネアも知らない、多数の面白いプラントが存在する。島を探索しているときに見つけた物だ。ディストピアな現実ではなく、ユートピアの楽園を作るために存在しているプラントとでも言うべきか。
「レイン。」
名前だけ呼び、ぐったりと眠るように横になっているレインの隣にレディが倒れ込み、レディの大きな乳房に顔が埋まる。暖かくて肉体が発熱しそうなほどに濡れてしまう。そして、解ってしまう。二人のこと……触れ合うだけで。レディの胸に抱かれて童心に戻ったような気分になる。そんな気分になったレインの心を知り、レディは母性溢れるような表情を浮かべた。
(ママって言っちゃいそう……)
レインの物より、遥かに大きく柔らかな乳房に埋もれるだけで、そう考えてしまう。微かに漂う、今日の疲れを表わす汗とレインの髪の臭い。レディは、優しく、その臭いを嗅ぎながらレインを優しく抱きしめた。ぶるんと揺れるレディの胸に埋もれながら、何かをしようとしたが、その前に。と、でも言うかのようにレディが身体を離した。
「ちょっと、J……?」
「これ、試してみない?」
レディ・Jが取りだした物は二つの錠剤だった。怪訝な顔を浮かべるのは、その薬の効果が、この世界の住民にとっては夢のような、魔法そのものと言った方が正しいからだ。
「アームドウイルス抑制薬か……」
自分たちが独占したもの。
「でも、これを私たちが飲んでも意味が無いんじゃない?」
「それは、ね。」
「今度、取っておきましょう。魅零ちゃんと、まもりちゃんが来た時のために。」
グヴェルネアでさえ、この情報は知らないだろう。このマーメイドには、グヴェルネアが求めている物以外の物がある。その一つが、あの人工機動兵器と言ったところか。そして、開発されていた信憑性の怪しいアームドウイルス抑制薬。こんな物を見つけてしまえば、マーメイドに幽閉された人魚たちは、何を思うのだろうのか。自分達は要らないが、彼女たちにとっては是が非でも欲しくなるものだろう。ここの世界を我がものにできる支配者になるのだろうか。それとも、これを手土産にして現実世界に戻るつもりなのだろうか。
ただ、効力があるかどうかは謎の一言だが。とはいえ、試してみる必要はあるだろう。とはいえ、制御を出来てしまう自分達には、余程のことが無い限り無用の長物と言えるだろう。
「この薬に効果が出たら、彼女達が、ここを出たら大きなものを失うわ。」
「失うのなら、この島じゃない……わね。」
「そうしたら、帰る場所が地獄で、ここがユートピアだった。なんてこと、ありそうよ。……それは、彼女たちにとっても。処女まもり、彼女、いじめられていたようだし。」
性格を見れば解る。
此処で快活な態度を見せてはいたものの最初の引っ込み思案な性格、何処か人を恐れた態度と言う物は、そういう部分が見え隠れしている。彼女は、戻りたがっているが、また、あの現実が待っているとしても元に戻りたいと言うのは、どういう心境なのか。如何せん、現実世界で別次元の場所にいた二人は解らない。
あそこに比べれば、ましてや彼女のような虐めにあった人間に比べれば、この世界は、自分を一人の人として見れくれる世界は理想郷とも言えるだろう。
親の愛情、そんな物が、この世界には、そんな強いとでも言うのか。それは自分達が、そういう物を経験していないからだろうか。
「私たちは現実を知っているから……」
「こうしている方が幸せなのにね。」
レディもレインも戻る気は無い。
だからこそ、価値観の違う二人は、この島で独自の文化を形成し暮らす。それがベストなのではないか。そういうことすら考えてしまう。この施設を見つけてからずっとだ。
「私たちには、解らないわね。」
「それ以上に、もっと大きな物を失うと思うわ。この島にある自由を捨て去り、元の世界に戻っても……余程の奇跡が起きない限り。」
もし、人魚の伝説通りなら、外の世界がディストピアなんてことはあり得ないことではない。最後は泡になった人魚のように自分達は死を選ぶかもしれない。アームドウイルスの研究機関の施設に送られると言うこともあるだろう。そこでは、ここよりも人としての生活は許さないのかもしれない。
人為的にアームドウイルスを進化させ、人では無くなる物。そうして、また人では無くなっていく。また、自分達は、その地獄を見てきた。己の幸せを享受できる世界、自由を得れる世界、それが出来るのが、この人工島マーメイド……ある種、現実よりも自分達の愛が謳歌できる場所だからこそ、ここにいる。
探索の理由は、もしもの時、緊急事態時による出口の速やかな確認もあるが、それ以上に、自分達の生活を楽にするための物の探索の方が大きい。グヴェルネアである柊晶としては、何れ脱出できる手段を模索、それの利用として自分達を放っておいているようだが。
しかし、そこまでして帰りたい理由、それが帰る場所のある者達の思い。帰る場所の無い二人には解らない感情だ。あの世界に比べれば、この世界は楽園だと言うのに。
柊晶の場合、とりのとの関係を捨ててまで……
「レインはどうしたいの?」
「知っているくせに……」
「だって、聞きたいんだもの。だから、私は貴女の妄想を否定せず交わらず此処にいる。」
レインのお伽噺のような仮説を否定せず、かといって肯定するわけでもなく聞く。そうだとしても、まだ、答えを出すのは早計すぎるとレディは思考は訴えていた。
「貴女となら、ずっとここで暮らしても良いかな。って思えるの。ここを私たちの楽園にして……J……貴女の子供をいっぱい産んで、ここで……」
「レイン……」
それも悪くない。と、でも言うかのようにレディはレインの身体を抱きて、その胸を押しつけた。そして、二人が見つけた最もたる最良の施設がある。アームドウイルス感染者同士が子供を宿せる研究施設。と、言えば、実際は聞こえが良いが、クローン技術のちょっとした応用と言う感じだ。
互いの遺伝子を混ぜ合わせて、さらにハイブリットで兵器に最適なウイルス感染者を作り出す。と、言う計画があったようにも見える。人の欲望と言うのは、しかし、とん挫した理由は、何処にあったのだろうか。必要とする理由も無くなった。かなり危険なリブレイターとエクスターが生まれた。
それらの全てを総合して生み出されたのが、あの敷島魅零が知っている素振りを見せた、あの人工リブレイターと言うことなのだろうか。遺伝子配合による人工クローンリブレイターの制作は、確かに成功例もあるようで、そのうちの何体かは行方不明とのこと。これはこれで利用できるものもあるだろう。そうして見つけた物をタブレットの画面を覗きながら移し替えて見ていく。
「私の子供が欲しいの?」
「えぇ。Jのなら……私は。」
それが出来る場所があるのなら。
「でも、今、起きてる面倒事が終わってからよ。」
「解ってるわ……」
「J……」
愛くるしく蕩けそうな声をレインは出して、その存在を誘い始めた。
「レイン、私も……」
して欲しいの。と、口にする前に、人並み以上に大きな胸を淫らに揉みし抱き始めた。
挑発するように、相手が欲情するようにいやらしい手つきで揉む胸は中途半端に自慰行為で蕩けた思考にとって毒そのもので、その挑発に簡単に乗っていた。レインがレディを押し倒して、はぁはぁと息を荒く吐きながら、淡く熟れた唇を重ねた。
早鐘のように胸が早く高鳴り、互いの吐息を素肌で浴びている。妖艶なレインを食す獣の眼が見つめている。愛しきものに触れるようにレディの両頬を、その手で優しく包み込み、口を近づけた。愛する人とするキスは常にこうなる。下半身の疼きが始まり、乳房の大きさに比例した胸の先にある大粒の突起はぷっくりと意思があるかのように膨れ上がる。一瞬、ビクッとしたが、それが潤滑油のように下半身を濡らしている淫蜜がチロチロと二人の身体から流れ出ていることに気付いた。
唇を近付けるだけで、こんなに変わるのだから、やはり愛する人との絡みは特別な物なのだ。待望の、とでもいうかのように一瞬の緊張から身体が硬直し始めていた。Jの唇が好きなのだ。重なり、愛しあう、これが許される自由が、ここにあると感慨深いことを考えていた。この唇が近づく瞬間も、肉体の鼓動は激しく、一度、額と額をくっつけ合って擦り合わせた。
「難しいことを考えてはダメ。楽しみましょ?」
Jが悪戯に笑顔を浮かべて、ウィンクした。レインも、流石に、崩れるようにフフッと笑い合う。崩れた安らかな笑顔を見せて互いにリラックスしたような顔を浮かべてから唇を重ね合わせた。
「ん……」
「ちゅ、ん……」
「れろ……」
一回だけでは満足できないキス、結ばれるように、何度も何度も唇を重ね、糸を引くほどにまで混ぜ合わせた。ここからは二人だけの世界に入り込む。唇に唇を押しつけて、レディはレインの唇を舐め回すように舌を這わせた。レインの舌は本能的に口から外の世界へと露出させて求めてくる。
「んっ……」
蕩けたように二人の眉間にし泡がより、頬が硬直し、再び肉体が熱を帯び始めた。ぐっちゅぐっちゅと、音を発しながら、全身が溶けるような感覚に襲われていくのを感じ取っていた。
自然としたと舌が絡みあうのが当たり前のように混ざり合い、そして、頬を窄めながらレディはレインの舌を吸い始めていた。
「んぅ……っ……んっんっ……」
そのまま、レディの舌がレインの肉体を凌辱するように口内を掻き回す。互いの口の中の粘液が重なり合い、ぐちょぐちょと淫音を響かせて、淫靡な交感が二人の肉体の中で重なり合う。
音色が弾き、外に人がいれば間違いなく聞こえてしまいそうだ。と、思うほど濃厚なキスだった。舌を蠢かし合い、どろっとした口で精製されたが混ざり、そして、甘美なジュースが出来上がる。口の端足から唾液が零れ落ち、口付けを続けながら、感じる下半身の疼きは蜜を生み出す。
チョロチョロと、お漏らしをしたかのように流れる淫蜜、二人の粘液が混ざり合い砲に用のような開放感が二人を襲っていた。息を荒くし、悶えながら、口を貪り続けて、そのままレディはしなやかなレインの身体のラインを手でなぞり、下半身にもっていく。
そのまま、己の肉体をおとし、完全にレインに豊満な身体を委ねた。指の一つ一つがしなやかにレインの肉体をなぞり、淫唇を撫でる。
「あぁん……」
「レイン……そんな、可愛い声を出したら、私……」
レインの甘美な淫欲の声がレディの脳内に入り込み、刺激を与えていく。その反動で、淫らになるスイッチが入り、それが身体で反応される。
「濡れてるわ……」
「だって……」
レディはレインの弱いところを知り尽くしているからこそ、直接、指を入れなくても何処を撫でるかで気持ち良くなるかを解っている。それはレインも同じことだが、今日はどういうわけかレディにしたい放題されてしまっている自分がいた。
考えても、これから先のマーメイドにいる少女達のことを思ってしまう。いつから、こうして他人のことを気にするようになったのか。ただただ、何処か、自分達と重ねてしまう部分があるのかもしれない。
「もう、レイン……乗ってくれないの?さっきは挑発的に誘っていたのに。」
ぷくっと頬を膨らませて愛撫をやめて拗ねてしまうレディが、そっぽを向いてレインの横に倒れた。胎児のように足を鎮めて、その姿は我儘な子供とでも言うべきか。子供のような彼女の仕草に、思わず考えることを忘れて苦笑してしまう。そういう部分は、年相応な部分がある。身体は熟していながらも、まだ、そういう部分は子供っぽさを持っているからこそ、レディ・Jと言う女にレインは魅力を感じてしまう。
「ごめんなさい。J……」
「それだけじゃないけどね……怒ってるの。」
「え?」
レディが、何を言っているのか解らなくなった。
「じゃぁ、それも含めて謝るから。」
何が許せないのか。この時は解らなかった。
「本当に?」
「本当に……」
レディ・J、大人びた外見をしながら、無邪気な子供のような顔を浮かべる自分の彼女。何が許せないのか。それが解らないまま、閉じ合わさることの無い、互いに捧げあい薔薇の花弁のように広がった美唇にレインは触れた。
くちゅっと音がして「んっ……」と、頬を紅く染めながらレディが呻いた。
花弁の奥にある蜜壺から流れ出る淫蜜に指を濡らして、機嫌を直して。と、デモ言うようにレインはレディの背中に何回も何回もキスをした。軽く、時には優しく。そして、濃厚に。
「さぁ、レイン……」
こっちを向いて。
そう言うと嬉しそうに微笑み花弁をレインに優しく蹂躙されている。もう肉体的なボルテージは上がり、膣肉から溢れる蜜汁をグチョグチョと濡らしながら、レディの豊乳を摘まみあげてアイスクリームを愛でるように口に含み転がし始めた。
この時だけは牝になる。互いに肉体を貪りあい、最高潮まで高め合う。
「レイン、一人じゃダメ……」
妖艶に悪戯っぽく、快楽に支配された顔を浮かべながら、レディもレインの股間に肉花弁に手を伸ばした。蕩けたような少女の顔を浮かべて、膣壁の中でぐちゅぐちゅと蠢かせた。
「あ……んっ……ぅ……」
牝花弁に入り込むレインの指をほどよい締まりで受け入れている。姦淫を司る快楽で惑わす音が部屋に響く。牝のように微笑み、レディは猫のように向き直ってレディは汗の溜まった大きな乳房を向けた。汗の臭いがムワッと漂ってくる。
シャワーは浴びていないが、その臭いが好きだ。蒸れた肉の臭いがレインの鼻孔を擽り、アンダーに顔を突っ込んだ。
「もう、バカ……」
そのまま、なめとるように舌を蠢かしてレインの汗を口に含み、レディの首筋にヒルのように吸いついた。肉感の良いレディの暖かで淫靡、そして美しい肉体を、こうして舌を這わせて優しく自分の後を刻み込むかのようだ。何度しても、弾きは慣れないようにとでもいうかのように、本能が、そうさせているのかもしれない。
「レイン……」
一緒にレディの乳房を摘まみあげて二人で勃起した乳頭を二人で舐めはじめた。乳輪が大きく、そのサイズに合わせた大きさの胸の先端にある突起は、今にもレインと主の行動を求めるように微かに震えていた。
「Jのここ、良い匂い……」
「ン……」
レインの鼻息がレディの乳頭に当たり、生暖かい感触が肉体に広がり始めた。思わず金髪が揺れて身体についた胸もブルンと揺れて、それだけで、どれだけ自分の肉体が欲求不満だったのかが解る。大きな胸に隠れがちだが、レインの胸のサイズも相当なものだ。その胸がぶるんと揺れるだけで、レディは愉悦に満ちた顔を浮かべている。二人して、二人の感じる顔が可愛くて愛しくて仕方ないのだ。
「んっ……あぁぁぁぁ……んっんっんっんっ……」
レディもレインの乳首をコリコリとしごき始めた。
互いに歓喜の愉悦に満ちた声をあげて、同時に肉体はビクンビクンと跳ねるように反応した。
アイスクリームを舐めるようにレディの乳首を愛撫していることで生まれる身体の熱気が暖かさとなって広がっていく。肉体に吹きかけられる熱い吐息が肉体の感度を上げて豊満と言う言葉では満たすことのできない二人の肢体のボルテージが上がる。
もっと、感度をあげたい、感じたいと思いながら、互いに触れ合い、その想いを理解する。
触れていれば何を考えているのか解る。その鼓動から伝わってくる想いと言うのは二人が感覚を共有しているような物とも言える。意識が溶け合うような快楽が続き、柔らかな曲線を描く肢体を愛撫しつつ、その肉体の美しさに触れていた。
ピンク色の乳頭、つるっとした肌は、まだ年相応の物と言っても良い。淫靡に胸を揺らしながら互いの美しさに酔う。
「はぁ……J……」
「レイン……」
脳髄を掻き混ぜられるような甘い吐息、二人を縛る理性など存在しない野生に満たされた貪るような愛し方。プライベートのコミュニケーション、飽きることの無い二人の思いが今の絆まで昇華された。
愛の昇華とでも言うべきか。
今度は手を恋人繋ぎし、乳房と乳房がぐにゅっと密着する。先の互いの愛撫で、ぷっくりと乳輪と一緒に勃起した乳首が擦れ合うどころか貪るように重なるのだ。
「あぁぁぁ……J……」
密着しただけで電流が走ったような甘い刺激が走り、思わずくらっとしてしまうほどに官能的な心地良さが二人を襲った。
「レイン、こっちもお願い……」
レディは平然と淫唇を広げてレインの太股に擦りつけた。レインも、レディと同じことをした。胸と一緒に股間を互いの太ももで擦りつけ身体を踊るようにしながら互いに刺激を与えて始めた。妖艶なダンスは互いを挑発しながら、その痴態を眺めつつ互いに気持ち良くなるような物にも思えた。
くねらせて、ヒクッヒクッと、跳ねるように肢体を震わせている。脳髄を掻き回すような快楽。
「……レイン……」
「んぅ……J……」
「好き……こうして貴女の胸に触れるのも……全部……」
まだ、続く。
時間はいくらでもある。
しかし、やはり、これが幸せなのだと言うことを理解する。この島に住んでいる人魚たちは、今の状態で島に戻れば幸せなのだろうか。ここは、こんな事ができる快楽の楽園と言っても良い場所だと言うのに。ほんの少し、愛する人と身体を動かすだけで溶けてしまうのではないのか。
それほどの愉悦に感じてしまう自分がいた。乳房を推しつけて、思考が爆発して、セックスのこと以外考えられなくなる、この幸せを。燃え上がりそうなほどに、身体が熱を持っている。
そうして行くうちにしたと舌を絡め合わせて濃厚なキスを繰り返し、強く強く抱きしめる。下と肉体の淫靡なダンスは二人が再興までに気持ち良くなるまで続く。時には互いの口の中を頬を窄めて吸いあったり、口の中を蹂躙する。
そうするだけで、普段はクールを気取るレディの口から「あぁぁぁぁぁぁ」と、本当に心地良さそうな快楽の産声をあげる。そんな、レディがレインには愛しい。それはレディにとっても同じことだ。レインの痴態を見るのはそそられる物がある。
「はぁん……レインが踊るだけで、私のここ……ぐちゅぐちゅって、いやらしい音がいっぱい……」
「私もぉ……J……」
「レイン……レイン……」
「J……あぁ、J……」
何度も名前を呼び合いながら妖艶なダンスを踊り狂う。
上半身と下半身をくねらせながら、乳房と淫唇を擦らせる。これまで以上に甘い声が口から洩れる。キスをしている二人の口端から涎は漏れて、下半身の唇からもどろどろと淫らな汁が二人の肉体を濡らしていた。
愉悦に蕩ける二人の表情、たまらなく愛しく、そして可愛らしい顔。可愛いから自慢したくなる。だから人前で平然とこのような行為に及んで見せて、これが私の彼女だと自慢したくなるのは、外見に反して年齢は、まだ幼いからだろう。
感情的に動いて、そして、身体の中の熱のうねりが激しくなるのを感じた。二人だけの王室に響き渡る甘い声が天を突きさすようだった。
「あぁぁぁ……はふ……っ」
「あっあっあっ……あぁぁぁ……」
全身が発火したかのように熱くなる。
ジンジンと疼き、身体の色が淡いピンクに変わっていくのを感じる。擦れば擦るだけ、熱を帯びて激しく、ちょろちょろと液体を漏らす。悪い感じではない。
心地良さがフラッシュバックトリップし、精神が肉体と乖離する感覚を味わった。湧き上がる感情に任せたレズセックスの中にも美しさが、そこにある。そっと、二人が互いの愛する人の淫唇に触れた。
「んぅ……」
「はぁ……ん……」
心地良さに筋肉組織が溶けそうだった。ジュワァァァァァッと、膣壁から多量の愛液が分泌されて濃厚な粘液が指に絡んで漏れ出していた。排せつした後かのように心地良い顔をレインとレディは浮かべていた。
心地良い。
猫のようにくるまって一緒に甘えたいが、それだけでは物足りないと言うように互いに頷いた。毎度、絡むだけで互いに感動するように互いに求めるように指をくねらせた。
自慰では解らない、愛する人にしてもらうと言う感覚、太股と一緒に指をぐっちゅぐっちゅと鳴らす。求められるがままに、淫唇の中にある二人の大粒の乳頭に二人が触れた。
「J……!そこ、すご……あぁぁッ……」
本能のままに指は小技を用いて愛撫をする。
「はぁ……・レイン……」
いつものクールな口調とはかけ離れたレディの甘く性欲に満たされた声は媚薬に等しい。そこに触れるだけで、いつも以上に妖艶な蕩けた顔を浮かべて声をあげる。
湧き上がる感情を抑えようともせず、快楽づけになった声が響く。
クリトリスをいじめるだけで狂ったように快感に身を委ねて気を失いそうになった。乳首同士の刺激、グチュゥと、音が出るほどに淫核を指先で押し込み、腰が抜けてしまいそうになるほどの凶悪な快楽が身を襲った。
大いなる愉悦が意識を奪いそうなほど全身を強烈な電気が襲った。直接プラグで繋がれて電気でも流されたのではないかと思えるような感覚だった。戸惑うこと無く、舌を出してメスの顔を浮かべている。
だから、今度は膣壁を抉るような愛撫を繰り返す。互いに表情を見ただけで嬉しそうになり、激しく淫肉を刺激してきた。肉の花弁をぐっちゅぐっちゅと音を鳴らすように愛撫を繰り返し擦る。特定の場所に触れれば快楽が走る。肉体から、全ての記憶を奪ってしまいそうなくらいに。
赤い薔薇の華を部屋中にいっぱい敷き詰めてシルクのベッドで愛し合うかのような、それほどの、優しさに包まれ、激しさと柔らかさ、一見矛盾するような二つの感覚が混ざり合ったような感覚。腰を使えば使うほどにパンッ、パンッと破裂音にも似た音が二人の耳をくすぐる。肉悦を満たすために指を動かし、豪快に大胆に動かして”やめる”という指令を脳内から消去した。
「J……」
「レイン……」
来る。
この世で最も最高の快楽が。
下手をすれば死に至ってしまうのではないか。と、錯覚を覚えてしまいそうな……深く唇を重ね、強く二つの乳房をぶつけ、互いの膣内を強く突き刺した。豊かに発達した身体全体が、二人の反応のすべてが快感の絶頂までに連れていった。
「……うぅん、ふ、深──いっ、はぁぁん!」
「ひゃうっ、うんっ、んっ、んあああ──っ」
その時、二人の肉体が全て爆発したかのようにトリップ状態に入った。
思考が白に染まり、糸が切れた人形のように崩れ堕ちた。手と手を繋ぐほどの力も無く、ただ、全身を委ねるだけだった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ん、ぅ……はぁん……」
互いの淫唇から洩れる淫らな愛液が洪水のように漏れ、泊まることは無い。武器になることも無く、二人は快楽の波に飲まれていた。熱い吐息が響き、二人はもう一度……一度、交わり、そうして思考を奪い消えていく。
「そう言えば、さっきのこと……」
「ん?」
「何でも無いわ。」

「良かったの?あの施設、放っておいて。一時期は、この島を出た少女達の心配をしてたのに。」
全てが終わり、体内のウイルスが解放された後、魅零とまもりの旅に、美鳳と合わせて付き合うことになった。
「それは気になるけど……でも、気にしたってしょうがないじゃない。それに、このことが終わったら戻ってくるつもりよ。Jといっぱい……ね?」
パートナー同士の愛情が奇跡を生み、ウイルスをすべて除去した。とはいえ、自分達の中に、まだ、ウイルスはあるのだが。レインの抱いた心配は杞憂に終わった……の、かもしれないが、まだ、これから差別等が行われることに変わりは無いだろう。
これが、そのまま杞憂になれば良いのだが。
かつての、魅零のようなことにならなければ。それと、再び地獄にならなければ。
ただ、心配するだけ心配してしまうのは、何処か、自由を求めてマーメイドに来た自分達になることへの心配なのか、仲間意識的な物なのか。
ウイルスの除去によって、幽閉されていた人魚からただの人になった少女達は、確かに幸せを手に入れたように思えたが、そうであったとしても世間から偏見と病気に対する畏怖は消えることは無い。
苦労するだろう。
また、超常的な力を持ってしまったが故に狙われる危険性がある。それの手助けのために自分達のサポートの必要と踏んだ。まだ、この二人の肉体の中には……
面倒くさくなったから放っておく。と、言う意見はレディレディらしくもあるのだが、それでも解放された魅零達についていったのは、まだ二人の関係を見ていると危なっかしくて心配になってしまうが故のお節介から来るものだ。まだ、一つになったとはいえ、自分達のようなところにまでは達していないと見た。
何処か、そういうお節介をお姉さんぶって焼きたくなるところにある。
「なんですか?あの施設って。」
「うぅん、女の子同士で子供が産める場所?」
うっとりしたような表情でレディが二人に告げた。
「わ、私とまもりさんの……子供も……」
流石のことに驚きつつ、何とも言えない感情が渦巻いていたように思えるのも無理はないだろう。薬物に関しては、ある程度、サンプルとしては接種はしていたし、施設に至っては魅零達のやることが終わった後に、また戻って行えばよいと踏んだ。
「魅零ちゃん、欲望が出ているわよ?」
「んー、しょうが無いんじゃない?」
マーメイドは解放された。
これから、どうなっていくのだろう。かつて、人魚のように隔離された少女達の未来は幸せはあるのだろうか。蓮実レインは考えるのはやめたとは言いながら、改めて、この話題を通して、ふと、この航海の中で考えていたが、一つのことが終わったのだ。ただ、それでも気になるのが彼女たちの今後のこと。幸福は訪れるのだろうか。
あの島にいた時の方が……
やはり、考えたところで、自分が何か出来るわけではないと踏んで思考するのをやめる。
「あら、こういう時こそ考えるんじゃなくって?」
最初に考えていたこと。意地悪な顔を浮かべているレディの気に入らないことは……自分達の幸せよりも他人の幸せを考えていた自分の彼女の存在。ソレを告げられて、レインは唖然とした。
「あの時のエッチで、嫌な顔をしてたのって、そういうこと?」
「だって、レインと交わっているのに、そういう難しいこと考えるのは嫌よ。気持ち良くなれないもの。」
メリハリをつけろ。と、言うかのように頬を膨らませて明らかな不快感のある態度を取る。それが、ポーズだと解った時には、既に本能のままレインは腕を伸ばし、レディを抱きしめていた。
「コミュニケーションをとるときは……ね?」
「解った……」
「……また発情や……」
美鳳の言葉が耳に入りながらも二人は常を行う。
また、数年後、ここに戻ってくる子達は、どれだけいるだろう。
そう、考えながら、「戻って皆で、マーメイドを楽園にしましょう。」そう口にしながら、旅路に出た。

| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://civer.blog122.fc2.com/tb.php/2777-581c4f36

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT