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そですか。

ちょっと、先の未来。


目の前に広がる闇は、黒い世界。

堕ちてしまったとでもいうのだろうか。

あぁ、堕ちたんだ。

僕は。

あの人と戦って。

あの人は、あの戦いを、どう、対処するのだろう。

そう、思った。

あの、出鱈目な戦い方をする男。

あの人には、騎士道精神とか、正々堂々とか、通じないような気がする。

ただ、あの人の戦い方をみていると、そう思った。

ただ、それは、戦いの中で、仲間を守るためなら、汚い勝利でも喜んでもぎ取るという事なのだろう。

その人がいる世界に・・・

僕は・・・

『僕だって、なのはの側にいたかったよ!』

声が、聞こえてきた。

知っている人の声だ。

おかしい・・・

この世界は、僕の知っている世界とは・・・

いや、同じか。

『ずっと、ずっと、いたかったんだよ!!』

なぜなら、そこに、その人はいたからだ。

そして、目の前にいたのは、

『何で、なのはと離れないといけないんだよ!!』

ユーノ・スクライア・・・

無限書庫の司書長。

そして、この男にとっては、許すことの出来ない、大悪人・・・

己の為に人を殺したという人間。

僕の世界にも、ユーノ・スクライアはいる。

しかし、この世界とは、根本的に違う。

『僕の方が……ずっと、ずっと、なのはの事が好きなんだよ!!』

この人は・・・

まだ、振り向いてもらえない、女に心を傾けているのか。

まるで、クレアちゃんのお母さんに、まだ、手を出そうとしている、僕の世界の、ユーノ・スクライアと似ている。

「うるせぇ・・・っつってんだろお!!!!!」

好きな人に、告白する事すら、出来なかった。

自分の好きな女を応援していた女に奪われた男。

悠介さんの力が、高ぶった。

「俺の中に入ってくるな!!!お前は!!!おまえはぁぁぁぁぁ!!!!」

いつもの、無気力な状態から、異常なまでの殺意を含めて。

刀を振り上げ、目の前で叫ぶ、ユーノ・スクライアは、その先端で、思い切り、突き刺された。

防御術は、それなりに優れたものだ。

でも、それを、悠介さんは、簡単に突き破った。

「それが、どうした!!人殺し!!人殺し!!人殺し!!人殺し!!!」

何度も・・・

何度も・・・

何度も・・・

突き刺す、その姿に、僕は、恐怖を覚えた。

初めて、人が、人を殺す姿を見たからだ。

この男にとって、恐らく、突き刺している男の声は、ノイズに過ぎないのだろう。

壊れたラジオを破壊するかのように、この男は、人を突き刺す。

しかし、それは、この男にとっては、正義なのかもしれない。

かつて、戦場に、正義など無いと、この人はいったけど。

突き刺すたびに、溢れ出る返り血をそのままにし、声が出ないと気付いた瞬間、悠介は、荒くさせた息を殺しながら、殺意を消し、死体が消滅したのを確認したのちに、また、腰掛けた。

この人の殺意は、怖い。

あのとき、感じた、クレアちゃんのお父さん以上に。

殺意を抱いた、人間は、本当に殺すのだろうか。

「そうじゃなきゃ・・・戦場じゃ生き残れない・・・だから、どんな、汚い手を使って仲間と自分を守るためなら、やってきた・・・命がけの、殺さなきゃいけないほどの戦場が多かったんだろうな・・・」

「命乞いとかは・・・」

「した奴がいたけど、そういう奴に限って、了承した途端、殺しにかかる奴がいた。」

自分が消されるくらいなら・・・

殺した方がいい・・・

おそらく、騎士道精神とか通じない戦場。

「複数対一なんて、当たり前だ。」

確実に消さないと、生き残れない。

そんな世界にいれば、たぶん、精神的が不安定になるような気がする。

「また、会えましたね。」

あれ・・・?

どうして、此処に・・・

いるんだろ・・・

僕は、クレアちゃんのお父さんと戦って・・・

気を失って・・・

そうか。

それで、僕は、呼んだんだ。

確か、報告をするために。

「余程の物好きだな・・・」

「そんなこと、ありませんよ。」

この人に会えて、強くなれたのは、事実だと思いたい。

「負けたか?」

「え・・・?」

「いえ・・・よく、覚えていないんです。」

「そうか・・・」

「それに、言いたい事がありました。」

「ん・・・?」

「あなたの戦略は・・・あなたしか出来ない。」

大体、直線的な攻撃は、避けて、チャージ中に、懐に入り込むことなんて、できるわけが無い。

それに、50のアクセルシューターなど、この人みたいな、力を持っていなければ、出来ない。

「それは、そうだな・・・」

「今、気付いたんですか・・・」

「まぁ・・・な・・・」

「大体、貴女が言うほど、弱い人じゃなかった。」

「そうか・・・」

ただ、この人を基準にすれば・・・

と、言う事なのだろう。

僕は、神人とか言う、人間じゃない。

故に、そのような、ごり押し的な戦法は出来ない。

「大体、貴方の戦闘形態で気を失いそうになって、殺気に足が竦みました。まともに、戦えると思うほうが、おかしいんです。」

「言うようになった・・・」

「何回もあっていれば・・・それに、貴方が、人間だって、安心してます。」

「そう・・・」

「強くても、貴方は、精神面じゃ、凄い、脆いんだ・・・なんかいか、貴方に会っていれば、そう、思いますよ。」

「知世からも、良く言われた。」

「知世・・・?」

「死んだ、彼女・・・俺が、唯一、心の底から愛していた人・・・」

聞いちゃいけないことだと、解り、後悔した時は、既に遅かった。

その名前を出して、どういう人か、教えてもらっているとき、涙を流していたからだ。

「ずっと・・・好きだった・・・死ぬなら、一緒が・・・良かったよ・・・」

脆い人なんだ。

「あの・・・刀・・・でなかったんですけど・・・」

「それは、絶対に死にそうなときに、生きると望むか・・・怒りって言う感情が、頂点に立ったとき・・・」

「そう言う事さ・・・」

「そう・・・ですか・・・」

「まぁ、簡単に言えば、君の彼女が、悪漢に強姦でもされて、君が怒れば出てくる・・・」

「怒りますよ・・・それは・・・」

「簡単な例えだよ。」

「はぁ・・・」

「やってみる?」

「え・・・!?」

その言葉を聞いた途端、背筋が、凍りついた。

首筋に、真剣の刃が当たっていたからだ。

「戯れている訳じゃ、無いんだけどな・・・」

・・・!?

「あるんだろ?新しい・・・技が・・・」

「そんな!?」

「俺は、避けない。受け止めるだけだ。」

「解りました・・・」

「言っておくよ・・・殺すつもりで、おいで。」

・・・!?

殺すつもり・・・

そうでなければ、勝てないということか。

いや、勝者とか、そういうのを関係無しに。

ただ、目の前にいる、自分の、もう一人の戦術の師と言えるかもしれない人間に、恐れを抱く。

っていうか、何で、了承しちゃったんだろ・・・

「騎士的なもんだろ・・・?勝負挑まれると・・・みたいな感じで。」

「それは、偏見です・・・」

「そう?」

「はい。」

それは、無い・・・

と、思う。

勝てない敵がいるなら・・・

ね?

じゃぁ、何で受けたんだ・・・

僕は・・・!

悠介が、立ち居地に付いた。

ただ、この人が、どれくらいなのか、試してみたかった。

「さて・・・もう一度聞くけど、やるかい?」

「はい。」

ライン・リッター・・・

夢の中でも、動いてるんだ・・・

これ、夢の中でも、疲れるのかな?

まぁ、いいけどさ。

「ライン?」

「Here?」

「夢の中・・・僕のね。僕の自意識が保てる・・・不思議な夢の中。」

「does the business ?」

「エクスカリバーを・・・理由は聞かないで。」

「It consented ・・・」

あの人と対峙した。時間は、動き出す。

刹那の瞬間。

あぁ、僕は、やっと、臆せず、動く事ができる。

いや、あの人、神人の力を使っていないんだ・・・

それでいて、まだ、力には余裕があるように見えた。

恐らく、刀を使いこなしている。

刀を自分の体の一部のようにして、扱っている。

昔、小説で呼んだことがあるな。

ああいう人こそ、剣聖って、言うんだっけ。

殺意も、何も無い、綺麗な何か。

空気が、自然と、刀に纏っているかのように見えた。

しかし、静かの中に、ある、圧倒した、何か。

それは、気迫と言う者だと、思い出した。

違う。

この人は、何か違う。

そう、どこか、思った。

此処にある、空気が、全てを、彼に味方している。

その気迫に、押されそうになる。

左の腰に鞘に刀を収めて、カチャっていう、音がした。

刀が、少し、下がっている。

微妙に、刃が出ていた。

ふと、見た、瞳が、血の紅を見た。

鞘から、刃が、少し、顔を出していたのだ。

右腕は、いつでも、柄を取れるように、そこにある。

恐らく、その動きは、僕の世界で、行う人間はいないかもしれない。

シグナムお姉ちゃんでさえ、それはしていないだろう。

少し、押さえ、足を広げ、独特の構えを取り始めた。

首は、いや、その目は、僕を見ている。

刃には、溢れんばかりのオーラを感じる事が出来た。

もとより、それが、あの人の力なのだろう。

全てじゃない。

あくまでも、スサノオの力を抑え、人間としての戦闘力で立ち向かおうとしている。

僕の、エクスカリバーに・・・

この場合、全力で、放つのが、答えなのかも。

僕は、ライン・リッターを太刀の形に変え、いつでも、打てる状態にした。

とは言え、夢の中では・・・

三回目か。

一回目は、その存在も知らずに、アリア社長にかたてで、防がれたんだっけ?

剣の僕は、エクスカリバーを放った。

あの人は、全てを断つかのように、構え、そして、ただ、待つ。

僕は、エクスカリバーを放つための、呪文を解きながら、それを放った。

ぶつかり合う、刃の衝撃と、刃そのもの・・・光に包まれて、ぼくは・・・消えた。

勝者が、わからないまま、僕は、目がさめた。















「……あ、れ? ここは?」

ぽつりと呟いた。

うっすらと、瞼をあけて、周りを見た。そこには、何も無い。

いや、そう見えた。

「おはよう。おめざめかな?」

にこやかに笑顔を、浮かべながらクレアちゃんのお父さんが、僕に話し掛けた。

ただ、あの、夢は・・・

どこか、僕を強くしたように思えた。















と、そんなことを後に体験する事を知らずに、僕は・・・

「ぷいにゅー♪」

アリア社長と戯れる。

はぁ・・・もちもちぽんぽんは、きもちいなぁ♪

| 140cmの33歳児 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 ラストで吹きました(笑
 それまではず~っとシリアスだったのが、ラストでアリア社長のもちもちぽんぽんを(笑
 こいつはおみそれしました(敬礼
 まぁ、それはさておき。
 今回はガっくん視点なお話でしたね~。
 しかし、ガっくんがどんどんと男の子から男になってきていますね~。
 うん、やっぱり、このくらいの子の成長は見ていて微笑ましいものです(しみじみ
 そして、ガっくんの第二、第三の奥の手もそろそろ考えないとな~(遠い目
 まぁ、とにかく。
 ごちそうさまでした。
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。

| 魔ぎゅなむ | 2010/03/25 00:11 | URL |

Re: タイトルなし

まぁ、一応、まだ、駆け落ち編ですので。
ラストで、一応、駆け落ち編の、アレを見せるには、これしかないと!男の子であるという事を、改めて、わかる展開です。
今回は、そちらと繋がるように、勝手に、話を描きました。すいません・・・
一応、家も、お手伝いしたいなぁと。
とりあえず・・・エクスカリバー、三連撃くらいまで・・・成長させたいです・・・
嘘です。
調子乗りました。
とりあえず、頑張ります。

| 月 | 2010/03/25 00:25 | URL |















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