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降臨

ようこそ。
私の世界に。
最初、アレって、思うかも・・・


「ぷい!ぷいにゅ!」

アリア社長が、クレアお姉ちゃんを諭すように。

「はいはい。解りました。アリア社長。じゃぁ、二名様・・・ネオ・ヴェネツィアにご案内いたします。」

クレアお姉ちゃんの手を取って、扉の中に。

「裏切りの夕焼け~♪」

陽気な歌声が、聞こえてくる。

初めて会う人には、大人っぽく、そして、本来は、凄い子供っぽい人。

「やっかいに絡みつく汗を~♪」

その人は、私を迎えにきた。

ガっくんのお父さんのセクハラ攻撃を簡単に避けながら、その人は、ここにいる。

「切り裂くようにして~♪」

アリアカンパニーのプリマウンディーネの服を着た、その人。

「マシンは叫ぶ 歌うように~♪」

荷物の支度を終えて、迎えに来てくれた人は、別世界の私。

ほかの人のアイデンティティが生み出した、もう一人の私。

「blow out loud♪」

私の知らない歌を歌いながら、

「無口な 妖精はそこに居る♪」

iPodに入った、その音楽に合わせて歌っているのだろう。

ガっくんは、そんな、クレアを見て、驚いているようです。

「blow out loud♪」

でも、これが、もう一人の私。

やっぱり、大人っぽい、自分は似合わない。

彼女が、昔、そんなことを言っていました。

お母さんに、話した時のおとなっぽい口調も、結構、辛かったようです。

「償いは 砕けた愛の欠片♪」

さて・・・

「では、お手をどうぞ。」

扉の中にくぐりながら、クレアお姉ちゃんは歌っていました。

言われたとおり、クレアお姉ちゃんの手を取って・・・

しかし、私は、何を思ったのか、一瞬、間違えて手を離してしまったのに、問題があったのかもしれません。

扉を開ければ、新世界と言うのは、良くある話です。

世界は、人間のアイデンティティ・・・

そこに起こる世界が、人間のアイデンティティ・・・












その世界こそ、自分のすべてである。

ここに、別世界のアイデンティティを持った、人間が訪れる。

扉を開ければ・・・

そこは・・・

「なに・・・!?あれ・・・!!」

ガっくんが驚いたのと、同時に、私は、言葉を失いました。

翼を生やした、異形の機械人間が飛んでいた。

一瞬、建築物に目をやれば、お母さんによく似た人がそこにいた。

一瞬、私に笑いかけたとき、彼女は、消えた。

異形の機械人間が、私に近づいたとき、それは、真っ二つに切れてしまいました。

何が、起こったのか、良くわかりませんでした。

しかし、ここは、同じミッドチルダでありながら、私達の住む、ミッドチルダとは違うことは、解りました。

「ここ・・・違くない?」

「うん・・・」

扉を開ければ、荒廃した、ミッドチルダがそこにあった。

あまりにも、非現実的すぎる、世界に、二人は驚く。

人のパーツが内臓や、腕が、飛び散り、本局らしきものが落ちていました。

崩壊しながら、かつての威厳など、既にそこには無いかのように。

時空管理局の敗北。

この状況を見れば、それが、良くわかりました。

先ほどまでいた世界は、確かに、ミッドチルダだった。

しかし、この違う、ミッドチルダはなんだ。

恐れおののき、別の気持ち悪い違和感を覚えるほどだった。

なのはは、フェイトは、はやては、カリムは、ヴィヴィオは、シンシアは・・・そこには、誰もいない。

人を絶望に陥れるような、漆黒の空に、巻きあがる、砂塵。

この荒廃した、ミッドチルダに、二人は何があったのかすら、解りはしない。

解ったところで、所詮は絶望に陥るだけだ。

後は、世界の崩壊を待つだけの、黒い世界。

人の生気すら感じさせない、ミッドチルダ・・・

クラナガンに、二人は恐怖を覚えた。

言葉で表すなら、まさに、地獄絵図そのものでした。

400mほどの、巨神が、私達を護るかのように、立ちふさがっていた事に気付いたのは、この世界の状況を把握した時でした。

私が・・・

手を離したりしなければ。

時空管理局は、既に、そこにありません。

そこには、もう、何もありません。

巨大な人の形をした、残骸が散らばっていた。

だから、頭の中に綴られた一つの言葉は、敗北。

負けたのです。

時空管理局は・・・

「まだ・・・生きているのがいたのか・・・てっきり、クラナガン付近の人間は、殆ど、死んだと思ったんだがな・・・」

現れたのは、一度、夢の中で会ったことがあるような気のする人でした。

あ、無論、このカテゴリーで・・・

スカートを履いた、黒髪で狐目の日本刀を持った人。

思えば、私をプレッシャーで殺せるほどの力を持っているように思えました。

「迷い込んだんか?別世界の人間だろ。」

「え、はい・・・」

「そこの、坊主は・・・俺を警戒しているな。当然のことだけど。」

一体、何があったのか。

その人は、話してくれませんでした。

ただ、私達を警戒している。

そう、思ったのは確かです。

おそらく、この世界には、私達はいない。

でも、別世界の私だと解っている。

でも、その奥には、私の両親である高町なのはと、高町フェイトの二人を警戒しているようにも思えました。お

そらく、ガっくんが警戒しているのは、それを読み取ったからだと思います。

体が、震えている。

それは、私も同様でした。

クラナガンをこんな状態にした人は、たぶん、この人ではないけど、おそらく、この人は、それと戦っているかもしれません。

言いようのない恐怖を私は覚えました。

「帰れよ。子供がいて良い場所じゃない。」

人には二面性があると言います。

おそらく、私が今、目にしている世界は、この人の闇の部分。

そして、私が立ち寄る世界は、光の部分。

そう、自覚した時でした。

突然、背景がモノクロになり、目の前にいる人も、白と黒の背景に染まりました。

光が欲しくなりました。

何故でしょう・・・

恐かったんです。

この、荒廃した世界が。この世界のお母さん達は、どうなったのか、私は、存在しているのか。

何が起こったのか、理解できないまま、そんな時、肩を叩かれたのです。

何が起こったのか、後ろを見ると、そこには、お母さんがいました。

でも、どこか違います。

「貴方達は、此処に踏み込んでも生きていける力は無いわ。お帰りなさい。」

「お母さん・・・?」

「貴女・・・フェイトの子ね。」

そういいながら、目の前にいる、女性は、お母さんと同じくらい、優しい笑みを浮かべました。

そして、指をさしたのです。

そこには、扉がありました。

殺気まで、無かった筈の扉が。

「アリシア・テスタロッサです・・・さぁ、おいきなさい。」

アリシア・テスタロッサ・・・後のこの世界に何かを齎す人物の一人であることを、私は永遠に知る由も無かったのです。

この後、アリシア・テスタロッサに導かれた、私たちは、その扉に入っていきました。

自動的に閉まる扉。

決して、後ろを振り向いてはいけない気のした、閉じられた扉。











何故、あのような世界があるのか、私には解りません。

だから、気にしないようにします。

振り向かずに、ガっくんと手を繋いで、この道を歩いている時、ふと、明るい町並みが見えてきました・・・

光が、差し込んできたんです。

ずっと・・・捜し求めていた光が・・・

「此処が、本当の世界だよ・・・」

「うん。」

一瞬、振り向けば、そこは、もう、ネオ・ヴェネツィアの路地でした。

あの、アリシア・テスタロッサが、どういう人なのか。

そんなことより、私は、ただ、目の前にある街に興味を向けました。

全てを振り払うように。

ただ、クレアお姉ちゃんが、恐いです。

やっぱり、何処行ってたのと、いわれてしまいそうな感じで。

そして、今、気付いたのですが、両手に、暖かい感触・・・

一つは、ガっくん・・・

もう一つは・・・

「ぷいにゅ!」

「アリア社長・・・?」

「ぷいにゅい。」

そして、その向こうには、クレアお姉ちゃんがちゃんといました。

あの、暗い世界から、この、明るい世界に。

「良し!ついた!」

と、いうことで、アリアカンパニーに無事、到着です。

「大丈夫?」

「え・・・?」

「二人とも、トランス状態に入ってたよ?」

どこか、この世界に来る事が、快楽だったのかもしれません。

私の精神が別世界に飛ばされてしまったかのように。

確かに、それは、トランス状態に近いものに陥っていたのかもしれません。

「つーことで・・・なんだ。」

あ、お姉ちゃん、やること忘れてる。

「無事、ネオ・ヴェネツィアに到着です。」

「はい。」

「取り合えず、観光でもするかい?」

「ウン!」

「お願いします!」

「ま・・・賃金、向こうから、貰ってるし・・・」

と、いうことで、お姉ちゃんに案内されることに。

ネオ・ヴェネツィアの街を観光したのでした。

そう言えば・・・

「私たちの住処は?」

「んー・・・今日は、実家。」

そんな感じで、駆け落ち生活が始ったのでした。

ただ、観光が終わった後に、ガっくんがニア姉さんを見て、ショックを受けたのは、いうまでも無い。

| 140cmの33歳児 | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 さて、いよいよ始まっちゃいましたね。駆け落ち編。ちなみに、うちでUPするのは、ちょっと遅くなる予定です。
 まぁ、それはさておき。
 一瞬迷いこんじゃいましたが、無事に戻れてよかったです(安心
 さて、二人は無事にネオ・ヴェネツィアでの生活を送れるのか。
 すずか様が乱入してきそうで怖いですので(苦笑
 まぁ、とにかく。
 次回も楽しみにしていますね。
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。

| 魔ぎゅなむ | 2010/03/13 00:15 | URL |

Re: タイトルなし

何というか、始っちゃいました・・・駆け落ち編。焼きそば、食いながら、今日、考えました・・・焼きそば食べながら!
まぁ、どうでもいいんですけどね。
あの、荒廃した、ミッドチルダは、どうでもいいか・・・導いた、アリシア姉さんは、敵でございます。っていうか、敵です。
帰りは、また、寄るような・・・そんな気がする。
二人は、多分、ネオ・ヴェネツィアで、充実した生活は・・・送れます。
まぁ、色々と、出てきますが。
取り合えず、次回は・・・
色々と期待しないほうがいいです。
考えてないんでwww
では!!

| 月 | 2010/03/13 00:41 | URL |















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