2009.09.24 Thu
リンディと桃子の世界
はぁ・・・書いてて未完のものが後一つ・・・
一応、18禁描写あるので、注意。
一応、外伝。
最後の名前はね・・・元より、言ってた。桃子お母さんの誕生日の話とか、その他色々で。絶対に、名前は、あの二人から取ると。
何かしらの形で、出そうかと。
んで、今回。その形で。
今回は、本編に沿っているので、旧来の外伝シリーズとは繋がったり、繋がらなかったり。
前の誕生日での、アレは、三人目にするか。
一応、18禁描写あるので、注意。
一応、外伝。
最後の名前はね・・・元より、言ってた。桃子お母さんの誕生日の話とか、その他色々で。絶対に、名前は、あの二人から取ると。
何かしらの形で、出そうかと。
んで、今回。その形で。
今回は、本編に沿っているので、旧来の外伝シリーズとは繋がったり、繋がらなかったり。
前の誕生日での、アレは、三人目にするか。
「お尻・・・は!!だ・・・めぇ・・・!!」
自由が取れない私。
リンディは容赦無く、私のアナルに、舌をいれて、抉るように、あたかも、私のお尻の中に、蛇が動き回っているかのような動きだった。
溢れ出す、私の液と言う名の液は、リンディも、私も、このベッドも濡らす。
「ひやぁぁぁぁ・・・・・・!!!」
「ろんろん・・・れてるのぉ・・・」
溢れんばかりの液が、ぼたぼたと、音で解るくらいに、シーツにたれ落ちている。
四つん這いに、犬のような格好をさせられて、そのまま、お尻の穴を弄られる私は、この上ない快楽に身を預けていた。
「駄目・・・きちゃうよぉ・・・!!」
「イって・・・私の舌で・・・イって・・・!!」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
止めをさすかのように、私の秘唇の中に、指を強く挿入し、同時に、私の秘唇から勢いよく、液が噴き出し、痙攣した後に、倒れこんだ。
そんな私をリンディは横になりながら、優しく抱きしめた。
神の匂いをかいで、それから、徐々に、体に移して、私の全ての臭いをその鼻で、確かめていた。
私とリンディが、こうして体を重ねあってから、何年すぎた事になるのだろう。
愛して、愛されすぎて、いつか、壊れてしまうかもしれないこの関係を、ある意味では、命を無くすことより、私は恐れていた。
「ん・・・あ・・・はぁ・・・」
両腕を頭の腕に拘束された状態で、私は、自由を奪われている。
「ん・・・」
リンディに、全てを見られてる、何もしてこないリンディが、私には恐くて、何れ、どこかに行ってしまうのではないのだろうか。
そう、考えてしまう。
でも、リンディは、まだ、何もしてこなかった。
見られているだけで、乳首が、淫らに立ち上がり、見られていると言う事を意識しているから、肉壺からは嫌でも、淫らな汁が溢れ出てくる。
漏らしたように、その部分のみ、シーツを濡れていた。
リンディが、触れて、私を愛してくれた、部分。
焦らされているような気分は、高揚感を産み、体が、徐々に熱くなって、体全体から、汗が吹き出て、全ての毛穴が解放され、求めてしまう。
リンディ・ハラオウンの、私を愛してくれる指を、今か、今かと、私は、求め、瞳から涙が溢れるのと同時に、媚肉からは淫らな汁が精製される。
お互いの汗すら、絡み合い、甘美な匂いが生まれ、離そうとしないように、お互いの汁がべとつき、より拘束する。
さらに、リンディが、私を両腕で、私を全身で抱きしめてくれている。
もう、引き離される事は、永遠に無いと、錯覚してしまうほどだ。
「リンディ・・・?」
「凄い・・・可愛い・・・」
ずっと、見ていたくなるほど、それだけで、自慰対象になるほど、彼女は興奮したようだ。
自分達でも、おかしいって思っていても、その、年齢に合わない肉体を享受してしまう。
事実、肉体的な年齢は、運動能力の良し悪しで無くとも、年々、若くなっているのだ。
なのはや、フェイトちゃんよりも。
私とリンディの肉体は、若返っているという、異常な現象が起きているようにも思えるが、これが、自然の不思議なのか、元より、二人の生まれつきの体質なのかなど、理解できなかった。
でも、本当は、そんなことより、リンディに抱かれると言う事が、私には凄い嬉しかった。
リンディに愛されさえすれば、リンディが、私を抱いてくれさえすれば、リンディが私を捨てなければ、其れで良いんだ。
「ひぃや・・・っ・・・!」
「桃子の脇・・・良いにおいがするよ・・・」
「駄目・・・だよぉ・・・そこは、汚いからぁ・・・!」
「桃子に、汚い部分なんて、無いよ?」
リンディは、私の全てを愛してくれる。
排泄物を出す姿も、私のお尻の穴も、陰毛も、この人は私を愛してくれる。
あの人とは、違っていた。
愛されすぎて、思うのは、その愛が、何れ、消えてしまうかもしれないこと。
消滅してしまう事を、私は怖がってしまう。
リンディが、そんなことする筈無いのに。
「桃子の・・・太股も、気持ちいよ?」
お互い、汗だくの体で、私に足を絡ませながら、ぐちょぐちょと、卑猥な音を奏でて、リンディは私の太股で、自分の肉壺と蕾を刺激しながら、私の脇に、顔を埋めて、臭いをかぎながら、舌で舐める。
毛も剃っていない状態の脇で、こんなことされて、興奮してしまう私は、変態なのだ。
リンディにこのようなことされても、喜んでしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
私達の液体という、液体で混ざり合った、淫靡な臭いに、リンディもより、興奮している。
私もそうだ。
リンディと一緒に作り出したラヴジュース。
かれることの無い、永遠の臭いを、お互いの体に擦り合わせる。
この臭いは、嫌いじゃない。
寧ろ、愛しい。
リンディも、恐いのだ。
二度目の恋、新しい愛する人を手に入れた、リンディは、私が、彼女の夫のように、失う事を恐れてしまう。
抱き合っていれば、解る。
この人も、寂しいんだと。
寂しいから、私を求めてしまう。
愛しているから、一緒にいるのが当たり前となる。
一緒にいたい。
二人が、いつも、思っていること。
「リンディの・・・欲しい・・・」
「妊娠しちゃうかもしれないよ?」
「今まで・・・無かったよ・・・」
生理の日に、中に出されても、妊娠することはなかった。
ただ、本来は生まれるのかもしれない、だから、願わくば、リンディの子供は今、一番欲しかったものだ。
リンディの子供を作れば、絆は一層、強くなると思ったからだ。
私と、リンディの子供。
でも、私達は、女同士だから、うまれることは無いと思ってた。
だから、私は、何度も、何度も、リンディに中に出してもらった。
それでも、女同士と言う事があるが故なのだろう。
妊娠する事は無かった。
でも、リンディにされることは望む。
「それじゃぁ・・・リリィ・・・?」
「OK.Master」
リンディの声に、反応し、私の心臓の鼓動が、やけに高まる。
また、リンディのが、私の中に入って来るんだ。
これだけで、心臓の鼓動が高まる私は、本当に変態なのだろう。
いや、嬉しいのは、私の体が、リンディでいっぱいになるという事だ。
リンディに付けられた、それは、彼女の体に似合わないくらい、たくましくて、グロテスクだけど、私には愛しい物だ。
リンディと繋がる事のできるもの、リンディに愛してもらえる物だから。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「疲れる?」
「其れは・・・ね・・・本来、女の体には無い物を、なるべくオリジナルで近い状態で再現するんだから・・・」
だから、精子とかは、殆ど、男性の其れと変わらない。
本来、女性の体に無い物をつけるから、相当体力を使うらしい。
「其れじゃ・・・とくね・・・?」
「うん・・・」
両腕を拘束していたバインドを解除して、私は、その、両腕で、リンディのそれを迎え入れる為に、秘唇をできる限り、広げて見せた。
液は、ジェルとなって、リンディのものを迎え入れる準備をしている。
さぁ、いつでもおいで。
そう、私の秘唇は訴えているような気がしてならない。
ひくひくして、何回か、ジェルが飛び出す。
濡れすぎている、私の媚肉はリンディを迎えるのであれば、いつでも、いつでも、迎え入れ、優しく包み込んであげる事ができる。
「桃子・・・凄い・・・」
赤面している。
自分でも解るほど、媚肉から、溢れんばかりの愛液が創られ始めている。
リンディに見られて、興奮しているのが、自分でも解る。
「焦らさないで・・・」
「ごめん。」
リンディの其れを、私の秘唇は受け入れ、熱い物は、徐々に、徐々に、私の中の侵入して、無意識の中で離さないように、媚肉はリンディの其れに絡み付いていた。
熱い物が、私の肉を押し広げながら、突き貫こうとする度に、私の体が熱くなる。
全身が、熱くなって、これが、快楽と気付くのは、遅くは無い事で。
天然のジェルが、リンディの其れを大きく、包み込む。
「んにゃぁ・・・あぁ・・・」
「リンディの・・・中で、大きくなるよぉ・・・」
「違うのぉ・・・!!締め付けてくるんじゃない!!」
私の子宮口に、リンディの亀頭が当たる。
微妙に出ている、リンディのぐっちょりしているミルクが、侵入してくるのが解る。
「今日は・・・何か、違う・・・」
「そう・・・かな・・・?」
リンディの其れを、圧迫し、それでも、私の中で、リンディは激しく、ピストン運動を繰り返す。
体に、落ちる、リンディの唾液が、私の体を濡らし、汗と何ら、変わり無い。
有無を言わさず、貫き通される。
「ひゃぁ!!あぁ・・・!!にゃぁぁぁ!!」
部屋に響き渡る、嬌声。
一番奥を刺激されるたびに、気が失いそうになるほどの衝撃に襲われて、必死に、リンディにしがみ付く。
だらしなく、舌を出す姿に、リンディは失望する事無く、リンディは私の体を持ち上げて、そのまま、唇を塞いだ。
「ん・・・んぁ・・・んん!!」
「ん・・・れろ・・・えぁむ・・・」
ピストン運動されながら、さらには、リンディの舌と私の舌が絡み、濃厚なディープキスが展開される。
舌が、ねっとりと絡みつくだけで、私は、絶頂を迎えて、意識を無理矢理保とうとするのが、精一杯で、リンディに全てを委ねる事しか出来なかった必死に、リンディを離さないように、抱きしめた。
私のなかで絡み付いている、リンディの其れは、徐々に熱くなっている。
「ふぁぁぁぁ・・・!!!」
「はぁ・・・ん・・・あぅ・・・あぁ!!」
思わず、唇を離してしまい、絶頂思想な、快楽の嬌声を、私はあげてしまう。
ピストン運動でぶつかり合うたびに、乳首と乳首がぶつかり合って、それだけでも絶頂を迎えそうになる。
それだけ、今の私の体は、敏感であるという事なのだろう。
「桃子・・・桃子・・・!!」
「リンディ・・・」
彼女が、私の名前を呼ぶということは、そろそろ、彼女が絶頂を迎えるということだろう。
私も、本当の絶頂を迎えるための準備に入りはじめていた。
「桃子・・・きちゃいそうだよぉ・・・!?いいよね・・・?桃子の中に出してもいいよね!?」
「いいよ!!リンディの好きにして!!私の中で、リンディの熱いのぶちまけて!!」
どんどん、リンディのそれが熱くなるのがわかる。
もう、リンディのピストン運動は限界に近づいていた。
速くなる、自然と速くなる、リンディのこし使い。
見ていれば、それだけで、充分に満足できそうだ。
派手に、乳房と乳首がぶつかり合うたびに、私達の高揚感は高ぶって、既に崩壊している理性は、再生できないほど、粉々な状態になっていた。
最後に、リンディが、私の子宮口をついたとき、一時的に、リンディが痙攣を起こし、その先から、熱い物が勢い良く、私を満たした。
「熱いのぉ・・・!!熱いのいっぱい・・・!!リンディの熱いのがぁ・・・!!あぁぁ!!アン・・・熱いのがみたしていくのぉ!!」
気持ち良すぎて、リンディの欲望をその未で受け止めた私は、思い切り、噴出し、リンディの体全体に駆けてしまった。
「リンディ・・・愛してるよぉ・・・」
熱い欲望に満たされ、そのまま、私たちは濡れたベッドの上に倒れこんだ。
「私も・・・桃子・・・?」
「ぬいちゃやだ・・・はなさないで・・・リンディを感じていたいの・・・」
「うん・・・」
その日、リンディに抱きしめられながら、私達は眠りについた。
「起きた・・・?」
「うん・・・桃子・・・」
差し込まれる、太陽の光、其れを受ける私達。
私を一番、思っていてくれた人が、此処にいる。
ゆっくりと、髪を掻き分けながら、緑の目と、淡い桃色の唇が私に迫る。
私の唇に、優しい快感を与え、一気に、目覚めた。
リンディといる朝は、安心する。
この人が、傍にいるだけで、私は良いんだ。
甘えるだけで、私は、安心する。
この人のことが、この世で一番大好きで、大好きな人がいるから、私は安心する事ができる。
「リンディ・・・」
「なぁに?」
「おはよう・・・」
「うん。」
今日は、リンディは一日中、この家にいる訳じゃなくて、途中で、仕事で行ってしまう。
だから、この、朝の時間を、私は大切にしたい。
「リンディ・・・いなくならないでね・・・」
何だろう。
どこか、寂しくなるような感じがした。
リンディが、途中で、どこかに行ってしまいそうな気がした。
「どこにもいなくならないわ。桃子がいるから。」
そういった、彼女の言葉は、私に安堵をくれる。
高町桃子に、安らぎを与えてくれる。
振り返る思い出の中、全てが走馬灯のように蘇る。
士朗さんと決別した後に、リンディと結ばれて、リンディを愛して、知った、消えた息子の真相。
逃げるようにだったかもしれない。
うぅん・・・私は、逃げていたんだ。
結局、リンディに慰められっぱなしで、結局、ずっと、リンディに甘えっぱなしで、そんな私が幸せをえても良いのかなって、思ったほどだ。
「気にする事は無い・・・母さんは、母さんの幸せを創れば良い。」
高町を決別した息子は、まだ、私を母と慕ってくれた。
そして、あの日から、一週間が経って、私の体の中に異変が起きた。
「うっ・・・」
突如、体験した事のある、何か、不安な物に襲われた。
気持ち悪いという感覚に近く、どこか、動くのもだるくなる。
何もする気になれなくて、望むのは、ただ、リンディが、此処にいて欲しいと言う事。
「リンディ・・・」
ここにいない。
此処にいない人の名前を呼ぶ。
呼べば、きてくれるような気がした。
来る訳が無いのに、きてくれる気がした。
なんだろう。
とても、だるいんだ。
さらに、吐き気まで襲ってくる。
此処まで、やる気がなくなるのは、本当に久しぶりの事だ。
会いたい人の名前を呼んでも、来ないのはわかっている。
それでも、呼んでしまう。
自分の愛する人を、ただ、自分を慰めるだけの気力だけはあって、何もせずに、洗ってもいないリンディと私のジュースの臭いがついたシーツで、自慰にふける。
「リンディ・・・」
「桃子?」
「あれ・・・?リンディ、お仕事は・・・?」
目の前に、愛しい人がいた。
「瑠璃ちゃんから、連絡が入って・・・傍にいてあげて・・・だって。」
瑠璃ちゃんか・・・
気が利くなぁ・・・
「とりあえず、どうなの?最近、してるときも調子悪いよ・・・?」
「うん・・・なんかね・・・リンディと繋がっている時は、辛い物とか、全部忘れられるんだよ?」
でも、其れが消えると、一気に世界が変わってしまう。
リンディが抱きしめてくれていないと、駄目なんだ。
「吐き気はするし・・・でも、熱はないし・・・」
「とりあえず、病院、行ってみようか?」
「んー・・・いくー・・・」
病院にイって、検査が終わった時に言われた、言葉。
其れは・・・
「まぁ・・・その・・・おめでとうございます。」
石田幸恵先生が言うには、妊娠だった。
私は、妊娠していたと言う事だ。
目の前にいる患者は、素直に私に祝福の言葉をくれた。
しかし、私は驚いていた。
本来、生まれる筈の無い私とリンディとの間に、子供がいたのだから。
新たな命が、私のお腹の中に、いた事は、どこか、非現実的な部分があり、恐怖を感じたが、それ以上に彼女の子供を身篭った事が、凄い嬉しかったのだ。
さらに、二人も、私は身篭った。
双子。
彼女の子供を、二人。
生きてきた中で、一番嬉しい瞬間であるといえたかもしれない。
ある意味では、なのはを産んだとき以上に、私は嬉しかった。
世界で、私が実感できるくらい、愛している人と結ばれたと言う事なのだから。
心の中で、少し・・・なのはに謝ったけどね。
リンディに、其れを伝えたとき、彼女は喜んでくれた。
思い切り、抱きしめてくれたリンディの温もりは暖かかった。
其れと同時に、一時的に帰還した、なのは達に、其れを伝え、燈也の養子である、瑠璃ちゃんは、新たな命を得た私を祝福してくれた。
考えてみれば、高町から遠ざかっていた燈也を引き寄せたのは、彼女の存在が大きかった。
「愛は偉大ですね・・・」
この後、伝えられた言葉は、ある種、神の器と同等であるとか、そう言えば、瑠璃ちゃんは、そんなわけの解らない事言ってたっけ。
理論上は、女同士でも、可能らしいけど。
あの子は、時折、何が言いたいのか解らなくなる時があったわ。
でも、念願だった、リンディとの間に、欲しかった子供が、やっと手に入ることが出来た。
リンディと私の愛の結晶・・・子供達が戦っている中で、授かった、私とリンディの大切な宝。
それから、暫くしてのことだった。
担当していた事件が終わりを告げたというのだ。
しかし、それと同時に、なのはとフェイトちゃんが行方不明になった。
突然の事で、伝えられたことが、なんであるのか理解する事が、私には出来なかった。
全てが、冗談に聞こえてしまったからだ。
リンディとの間に授かった宝の中で、失った、二つの宝。
これが、障害と呼ぶものであるのなら、其れを背負い、おなかの中にいる子供達を育てる覚悟は出来ていた。
機動六課と言う組織が、完全に解散される日、また、失う事になった、私とリンディの孫。
瑠璃ちゃん・・・
燈也とすずかちゃんの娘。
「お婆ちゃん・・・」
光となって、消えていく、私の孫。
「桃子・・・お婆ちゃん・・・」
辛そうに呟く、私の孫の姿。
ティアナちゃんが、彼女のクッションになって、その隣で、ヴィヴィオちゃんがいかないでと、泣きながら縋り付いていた。
報われない、二人の思い。
どこか、痛々しかった。
「リンディ・・・お婆ちゃん・・・」
光に還元され始めている体を目の当たりにし、それを、なんとも言えない表情で私とリンディは瑠璃ちゃんを見ていた。
高町家に来る時は、いつも、二人の間に入って、私達に抱きしめられて、私達の間に入って、眠るのが、この子は好きだった。
「大丈夫だよ・・・?痛くないから。」
そう言いながら、体は痛くないにしろ、精神的には、かなり辛いのだろう。
出会えなくなってしまうから。
彼女の傍にいる、二人の愛する人に、もう、会えなくなってしまう辛さが、彼女の精神を殺していこうとしていた。
体に刻まれない、心に刻まれる傷を追う事は、人間として、一番辛い傷みである事を、誰もが知っている。
この子の死は、そう言う形で当てられるのだろう。
「ありがとう・・・貴方が、燈也に・・・私ではあげられないものを与えてくれた・・・」
「そんなこと・・・」
「誇りに持って。貴方が、燈也君の息子である事を・・・」
「嬉しかった・・・貴方が私に手をふりながら、会いに来る姿を見ると、いつも、嬉しかった・・・」
「お婆ちゃん・・・」
「もう・・・見ることが出来ないのは・・・悲しいわ。」
でも
「仕方の・・・ないことだよ。お婆ちゃんに、そう思われて、私、スゴイ、嬉しいな。」
「私は、いつでも瑠璃のお婆ちゃんだよ?」
「うん。」
笑顔で、瑠璃は私とリンディに頷いた。
この時点で、流す涙は、流したと、燈也とすずかちゃんは言っていた。
やはり、誰であろうと、辛い物なのかもしれない。
もう、会うことの無い孫の姿を、光の粒子になって、完全に消えるまで、見届けた。
この解散から、半年間、残されたティアナちゃんは何もする事が出来なかった。
心にぽっかりと、穴が空き、全てが無気力状態となって、すずかちゃんに抱かれる事も、あったらしい。
「そんな・・・元気じゃないティアナお姉ちゃんなんて・・・見たくないよぉ!!」
「ヴィヴィオ・・・やめて!!」
「私・・・ティアナお姉ちゃんのこと・・・好きだよ?私じゃ、瑠璃お姉ちゃんの変わりになれないの?」
必死の告白に、彼女も流石に言葉を詰まらせた。
言葉に詰まった、彼女は、何も出来ずに、そのまま、ヴィヴィオちゃんに強姦に近い形で、犯されてしまったらしい。
私のほうも、瑠璃ちゃんがいなくなってからだった。
子供が生まれる、一週間前から、どこか、変な夢を見るようになる。
リンディに抱きしめられていても、その夢を見てしまう。
眠れない日々が続いてしまうのだ。
必死に手を伸ばす、娘達。
私とリンディが出会うことを許さないように、幸せを壊すように。
日が増すごとに、なのはと、フェイトちゃんが、私に訴えてくる。
助けて・・・助けてって。
そして、瑠璃ちゃんが、本当は消えたくないと、叫び、私に手を伸ばし、消えていく。
そして、流産して、死んでしまった、お腹の中にいる私の子供達を見て。
最後は、私の目の前に、リンディの死体が転がって、必死にその死体を抱きしめた、私の視界と、掌が紅く染まる。
私が、こんな事を望んでいるの?
私達にとって、幸せを得るための通過点が、娘や、孫を失う事なのだろうか。
そして、あの夢を見る事も、私の通過点なのだろうか。
私の様子に気付いてくれた、リンディは、仕事を休んでまで、ずっとそばにいてくれた。
私の不安をかき消すように、キスを繰り返したり、抱きしめたりしてくれた。
一時の安心を得ても、尾を引くように、後から、黒い物が私を支配してしまう。
瑠璃ちゃんがいなくなってからの生涯が、このような感じで、生まれてきてしまったのだろう。
これは、恐怖なのかもしれない。
私とリンディも、何れ、こういう関係になってしまうのではないのだろうかと。
何れ、崩れてしまう恐怖。
どうして?私が、リンディを信じていないから?
単なる、夢であるはずなのに、私は、恐怖してしまう。
元より、壊れやすい関係と、承知していたはずなのに、イザ、崩壊する夢を見ると、それも、残酷な形となると、恐怖を覚えてしまう。
単なる、鬱に近いものなのだろう。
子供が生まれる予兆が起きる時に、このような夢を見てしまうのは、私が臆病だからだ。
「リンディ・・・私たち・・・」
「駄目よ・・・気にしちゃ・・・」
「夢でね?なのはと、フェイトちゃんが、どこかで、縛り付けられて、助けてって、言うの!!」
「桃子!!」
「私、本当は、助けなきゃいけないのに!!あの子達を助けないで・・・リンディとの幸せだけを夢見て・・・!!」
「良いの・・・今は、良いのよ・・・」
「リンディ・・・恐いよ・・・いつか、目の前から、リンディもいなくなって、皆、いなくなって・・・」
「大丈夫よ。私は、絶対にいなくならないわ。桃子の前から、絶対にいなくならない。」
「リンディ・・・!!」
「桃子・・・愛しているわ・・・お願いだから、そんなこと言わないで・・・私の、大切な桃子・・・」
簡単だった。
不安を取り除く言葉は、リンディの心を込めた”愛している”と、言う言葉と、その後のキスは、単純と言われるかもしれないけど、不安をかき消すには、充分な物だった。
大丈夫。
「ずっと、此処にいるよ?」
「いて・・・ずっと、傍に・・・傍にいて・・・」
離れてしまえば、また、いやな夢を見てしまう。
それから、嫌な夢からから解放された後だ。
急ぎ、私とリンディは近くの産婦人科に脚を運んだ。
その日、私とリンディの子供が生まれたのだった。
喜んでいいのか、解らないけど、生まれたとき、私と、リンディ、皆は、喜んでくれた。
あの夢は、嘘だったんだ。
生まれた、子供達。生まれた、二人の子供は、女の子だった。
二人とも、同じ時に出てきて、どちらが、姉か妹か、わからなくなってしまったが、この二人に、そう言うものは関係無いのだろう。
あの時見た夢の中で、流産した、この子達と、殺されてしまったリンディのヴィジョンは見なくなった。
でも、まだ、なのはとフェイトのヴィジョンは、消える事が無かった。
必死に、何かを訴えているけど、其れが聞き取れなくて、それでも、今は、この幸せを、享受していたかった。
青い目をした子供と、瑠璃色の目をした女の子。
「名前・・・なんだけど・・・決めた?」
「うん。青い目をした子を・・・セレス。」
「うん。」
「瑠璃色の目をした子を、エリス・・・」
「いい・・・名前だね・・・」
「良かった・・・」
手に入れたのは、一時の幸せ。
愛する人と手に入れた、最上級の幸せの瞬間。
この一時の瞬間の幸せ、願わくば、私は、この二人の子供達に望む事がある。
リンディが言うには、この二人の魔力は、生まれながらにして、なのはや、フェイトちゃん以上らしい。
もう、瑠璃ちゃんや、なのは、フェイトちゃんのような思いはしたくない。
だから、
「この子達を・・・魔法に関わらせたくないの・・・」
「うん。私も、それを言おうと思ってた。」
関わる事になれば、また・・・
なのはや、フェイトのようになってしまうかもしれないから・・・
なのは、フェイト、早く戻ってらっしゃい。
貴方達の妹が、待っているわ・・・
夕闇に照らされて、娘達は望まぬ形で、ミッドチルダに降臨したと、すずかちゃんから告げられた。
自由が取れない私。
リンディは容赦無く、私のアナルに、舌をいれて、抉るように、あたかも、私のお尻の中に、蛇が動き回っているかのような動きだった。
溢れ出す、私の液と言う名の液は、リンディも、私も、このベッドも濡らす。
「ひやぁぁぁぁ・・・・・・!!!」
「ろんろん・・・れてるのぉ・・・」
溢れんばかりの液が、ぼたぼたと、音で解るくらいに、シーツにたれ落ちている。
四つん這いに、犬のような格好をさせられて、そのまま、お尻の穴を弄られる私は、この上ない快楽に身を預けていた。
「駄目・・・きちゃうよぉ・・・!!」
「イって・・・私の舌で・・・イって・・・!!」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
止めをさすかのように、私の秘唇の中に、指を強く挿入し、同時に、私の秘唇から勢いよく、液が噴き出し、痙攣した後に、倒れこんだ。
そんな私をリンディは横になりながら、優しく抱きしめた。
神の匂いをかいで、それから、徐々に、体に移して、私の全ての臭いをその鼻で、確かめていた。
私とリンディが、こうして体を重ねあってから、何年すぎた事になるのだろう。
愛して、愛されすぎて、いつか、壊れてしまうかもしれないこの関係を、ある意味では、命を無くすことより、私は恐れていた。
「ん・・・あ・・・はぁ・・・」
両腕を頭の腕に拘束された状態で、私は、自由を奪われている。
「ん・・・」
リンディに、全てを見られてる、何もしてこないリンディが、私には恐くて、何れ、どこかに行ってしまうのではないのだろうか。
そう、考えてしまう。
でも、リンディは、まだ、何もしてこなかった。
見られているだけで、乳首が、淫らに立ち上がり、見られていると言う事を意識しているから、肉壺からは嫌でも、淫らな汁が溢れ出てくる。
漏らしたように、その部分のみ、シーツを濡れていた。
リンディが、触れて、私を愛してくれた、部分。
焦らされているような気分は、高揚感を産み、体が、徐々に熱くなって、体全体から、汗が吹き出て、全ての毛穴が解放され、求めてしまう。
リンディ・ハラオウンの、私を愛してくれる指を、今か、今かと、私は、求め、瞳から涙が溢れるのと同時に、媚肉からは淫らな汁が精製される。
お互いの汗すら、絡み合い、甘美な匂いが生まれ、離そうとしないように、お互いの汁がべとつき、より拘束する。
さらに、リンディが、私を両腕で、私を全身で抱きしめてくれている。
もう、引き離される事は、永遠に無いと、錯覚してしまうほどだ。
「リンディ・・・?」
「凄い・・・可愛い・・・」
ずっと、見ていたくなるほど、それだけで、自慰対象になるほど、彼女は興奮したようだ。
自分達でも、おかしいって思っていても、その、年齢に合わない肉体を享受してしまう。
事実、肉体的な年齢は、運動能力の良し悪しで無くとも、年々、若くなっているのだ。
なのはや、フェイトちゃんよりも。
私とリンディの肉体は、若返っているという、異常な現象が起きているようにも思えるが、これが、自然の不思議なのか、元より、二人の生まれつきの体質なのかなど、理解できなかった。
でも、本当は、そんなことより、リンディに抱かれると言う事が、私には凄い嬉しかった。
リンディに愛されさえすれば、リンディが、私を抱いてくれさえすれば、リンディが私を捨てなければ、其れで良いんだ。
「ひぃや・・・っ・・・!」
「桃子の脇・・・良いにおいがするよ・・・」
「駄目・・・だよぉ・・・そこは、汚いからぁ・・・!」
「桃子に、汚い部分なんて、無いよ?」
リンディは、私の全てを愛してくれる。
排泄物を出す姿も、私のお尻の穴も、陰毛も、この人は私を愛してくれる。
あの人とは、違っていた。
愛されすぎて、思うのは、その愛が、何れ、消えてしまうかもしれないこと。
消滅してしまう事を、私は怖がってしまう。
リンディが、そんなことする筈無いのに。
「桃子の・・・太股も、気持ちいよ?」
お互い、汗だくの体で、私に足を絡ませながら、ぐちょぐちょと、卑猥な音を奏でて、リンディは私の太股で、自分の肉壺と蕾を刺激しながら、私の脇に、顔を埋めて、臭いをかぎながら、舌で舐める。
毛も剃っていない状態の脇で、こんなことされて、興奮してしまう私は、変態なのだ。
リンディにこのようなことされても、喜んでしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
私達の液体という、液体で混ざり合った、淫靡な臭いに、リンディもより、興奮している。
私もそうだ。
リンディと一緒に作り出したラヴジュース。
かれることの無い、永遠の臭いを、お互いの体に擦り合わせる。
この臭いは、嫌いじゃない。
寧ろ、愛しい。
リンディも、恐いのだ。
二度目の恋、新しい愛する人を手に入れた、リンディは、私が、彼女の夫のように、失う事を恐れてしまう。
抱き合っていれば、解る。
この人も、寂しいんだと。
寂しいから、私を求めてしまう。
愛しているから、一緒にいるのが当たり前となる。
一緒にいたい。
二人が、いつも、思っていること。
「リンディの・・・欲しい・・・」
「妊娠しちゃうかもしれないよ?」
「今まで・・・無かったよ・・・」
生理の日に、中に出されても、妊娠することはなかった。
ただ、本来は生まれるのかもしれない、だから、願わくば、リンディの子供は今、一番欲しかったものだ。
リンディの子供を作れば、絆は一層、強くなると思ったからだ。
私と、リンディの子供。
でも、私達は、女同士だから、うまれることは無いと思ってた。
だから、私は、何度も、何度も、リンディに中に出してもらった。
それでも、女同士と言う事があるが故なのだろう。
妊娠する事は無かった。
でも、リンディにされることは望む。
「それじゃぁ・・・リリィ・・・?」
「OK.Master」
リンディの声に、反応し、私の心臓の鼓動が、やけに高まる。
また、リンディのが、私の中に入って来るんだ。
これだけで、心臓の鼓動が高まる私は、本当に変態なのだろう。
いや、嬉しいのは、私の体が、リンディでいっぱいになるという事だ。
リンディに付けられた、それは、彼女の体に似合わないくらい、たくましくて、グロテスクだけど、私には愛しい物だ。
リンディと繋がる事のできるもの、リンディに愛してもらえる物だから。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「疲れる?」
「其れは・・・ね・・・本来、女の体には無い物を、なるべくオリジナルで近い状態で再現するんだから・・・」
だから、精子とかは、殆ど、男性の其れと変わらない。
本来、女性の体に無い物をつけるから、相当体力を使うらしい。
「其れじゃ・・・とくね・・・?」
「うん・・・」
両腕を拘束していたバインドを解除して、私は、その、両腕で、リンディのそれを迎え入れる為に、秘唇をできる限り、広げて見せた。
液は、ジェルとなって、リンディのものを迎え入れる準備をしている。
さぁ、いつでもおいで。
そう、私の秘唇は訴えているような気がしてならない。
ひくひくして、何回か、ジェルが飛び出す。
濡れすぎている、私の媚肉はリンディを迎えるのであれば、いつでも、いつでも、迎え入れ、優しく包み込んであげる事ができる。
「桃子・・・凄い・・・」
赤面している。
自分でも解るほど、媚肉から、溢れんばかりの愛液が創られ始めている。
リンディに見られて、興奮しているのが、自分でも解る。
「焦らさないで・・・」
「ごめん。」
リンディの其れを、私の秘唇は受け入れ、熱い物は、徐々に、徐々に、私の中の侵入して、無意識の中で離さないように、媚肉はリンディの其れに絡み付いていた。
熱い物が、私の肉を押し広げながら、突き貫こうとする度に、私の体が熱くなる。
全身が、熱くなって、これが、快楽と気付くのは、遅くは無い事で。
天然のジェルが、リンディの其れを大きく、包み込む。
「んにゃぁ・・・あぁ・・・」
「リンディの・・・中で、大きくなるよぉ・・・」
「違うのぉ・・・!!締め付けてくるんじゃない!!」
私の子宮口に、リンディの亀頭が当たる。
微妙に出ている、リンディのぐっちょりしているミルクが、侵入してくるのが解る。
「今日は・・・何か、違う・・・」
「そう・・・かな・・・?」
リンディの其れを、圧迫し、それでも、私の中で、リンディは激しく、ピストン運動を繰り返す。
体に、落ちる、リンディの唾液が、私の体を濡らし、汗と何ら、変わり無い。
有無を言わさず、貫き通される。
「ひゃぁ!!あぁ・・・!!にゃぁぁぁ!!」
部屋に響き渡る、嬌声。
一番奥を刺激されるたびに、気が失いそうになるほどの衝撃に襲われて、必死に、リンディにしがみ付く。
だらしなく、舌を出す姿に、リンディは失望する事無く、リンディは私の体を持ち上げて、そのまま、唇を塞いだ。
「ん・・・んぁ・・・んん!!」
「ん・・・れろ・・・えぁむ・・・」
ピストン運動されながら、さらには、リンディの舌と私の舌が絡み、濃厚なディープキスが展開される。
舌が、ねっとりと絡みつくだけで、私は、絶頂を迎えて、意識を無理矢理保とうとするのが、精一杯で、リンディに全てを委ねる事しか出来なかった必死に、リンディを離さないように、抱きしめた。
私のなかで絡み付いている、リンディの其れは、徐々に熱くなっている。
「ふぁぁぁぁ・・・!!!」
「はぁ・・・ん・・・あぅ・・・あぁ!!」
思わず、唇を離してしまい、絶頂思想な、快楽の嬌声を、私はあげてしまう。
ピストン運動でぶつかり合うたびに、乳首と乳首がぶつかり合って、それだけでも絶頂を迎えそうになる。
それだけ、今の私の体は、敏感であるという事なのだろう。
「桃子・・・桃子・・・!!」
「リンディ・・・」
彼女が、私の名前を呼ぶということは、そろそろ、彼女が絶頂を迎えるということだろう。
私も、本当の絶頂を迎えるための準備に入りはじめていた。
「桃子・・・きちゃいそうだよぉ・・・!?いいよね・・・?桃子の中に出してもいいよね!?」
「いいよ!!リンディの好きにして!!私の中で、リンディの熱いのぶちまけて!!」
どんどん、リンディのそれが熱くなるのがわかる。
もう、リンディのピストン運動は限界に近づいていた。
速くなる、自然と速くなる、リンディのこし使い。
見ていれば、それだけで、充分に満足できそうだ。
派手に、乳房と乳首がぶつかり合うたびに、私達の高揚感は高ぶって、既に崩壊している理性は、再生できないほど、粉々な状態になっていた。
最後に、リンディが、私の子宮口をついたとき、一時的に、リンディが痙攣を起こし、その先から、熱い物が勢い良く、私を満たした。
「熱いのぉ・・・!!熱いのいっぱい・・・!!リンディの熱いのがぁ・・・!!あぁぁ!!アン・・・熱いのがみたしていくのぉ!!」
気持ち良すぎて、リンディの欲望をその未で受け止めた私は、思い切り、噴出し、リンディの体全体に駆けてしまった。
「リンディ・・・愛してるよぉ・・・」
熱い欲望に満たされ、そのまま、私たちは濡れたベッドの上に倒れこんだ。
「私も・・・桃子・・・?」
「ぬいちゃやだ・・・はなさないで・・・リンディを感じていたいの・・・」
「うん・・・」
その日、リンディに抱きしめられながら、私達は眠りについた。
「起きた・・・?」
「うん・・・桃子・・・」
差し込まれる、太陽の光、其れを受ける私達。
私を一番、思っていてくれた人が、此処にいる。
ゆっくりと、髪を掻き分けながら、緑の目と、淡い桃色の唇が私に迫る。
私の唇に、優しい快感を与え、一気に、目覚めた。
リンディといる朝は、安心する。
この人が、傍にいるだけで、私は良いんだ。
甘えるだけで、私は、安心する。
この人のことが、この世で一番大好きで、大好きな人がいるから、私は安心する事ができる。
「リンディ・・・」
「なぁに?」
「おはよう・・・」
「うん。」
今日は、リンディは一日中、この家にいる訳じゃなくて、途中で、仕事で行ってしまう。
だから、この、朝の時間を、私は大切にしたい。
「リンディ・・・いなくならないでね・・・」
何だろう。
どこか、寂しくなるような感じがした。
リンディが、途中で、どこかに行ってしまいそうな気がした。
「どこにもいなくならないわ。桃子がいるから。」
そういった、彼女の言葉は、私に安堵をくれる。
高町桃子に、安らぎを与えてくれる。
振り返る思い出の中、全てが走馬灯のように蘇る。
士朗さんと決別した後に、リンディと結ばれて、リンディを愛して、知った、消えた息子の真相。
逃げるようにだったかもしれない。
うぅん・・・私は、逃げていたんだ。
結局、リンディに慰められっぱなしで、結局、ずっと、リンディに甘えっぱなしで、そんな私が幸せをえても良いのかなって、思ったほどだ。
「気にする事は無い・・・母さんは、母さんの幸せを創れば良い。」
高町を決別した息子は、まだ、私を母と慕ってくれた。
そして、あの日から、一週間が経って、私の体の中に異変が起きた。
「うっ・・・」
突如、体験した事のある、何か、不安な物に襲われた。
気持ち悪いという感覚に近く、どこか、動くのもだるくなる。
何もする気になれなくて、望むのは、ただ、リンディが、此処にいて欲しいと言う事。
「リンディ・・・」
ここにいない。
此処にいない人の名前を呼ぶ。
呼べば、きてくれるような気がした。
来る訳が無いのに、きてくれる気がした。
なんだろう。
とても、だるいんだ。
さらに、吐き気まで襲ってくる。
此処まで、やる気がなくなるのは、本当に久しぶりの事だ。
会いたい人の名前を呼んでも、来ないのはわかっている。
それでも、呼んでしまう。
自分の愛する人を、ただ、自分を慰めるだけの気力だけはあって、何もせずに、洗ってもいないリンディと私のジュースの臭いがついたシーツで、自慰にふける。
「リンディ・・・」
「桃子?」
「あれ・・・?リンディ、お仕事は・・・?」
目の前に、愛しい人がいた。
「瑠璃ちゃんから、連絡が入って・・・傍にいてあげて・・・だって。」
瑠璃ちゃんか・・・
気が利くなぁ・・・
「とりあえず、どうなの?最近、してるときも調子悪いよ・・・?」
「うん・・・なんかね・・・リンディと繋がっている時は、辛い物とか、全部忘れられるんだよ?」
でも、其れが消えると、一気に世界が変わってしまう。
リンディが抱きしめてくれていないと、駄目なんだ。
「吐き気はするし・・・でも、熱はないし・・・」
「とりあえず、病院、行ってみようか?」
「んー・・・いくー・・・」
病院にイって、検査が終わった時に言われた、言葉。
其れは・・・
「まぁ・・・その・・・おめでとうございます。」
石田幸恵先生が言うには、妊娠だった。
私は、妊娠していたと言う事だ。
目の前にいる患者は、素直に私に祝福の言葉をくれた。
しかし、私は驚いていた。
本来、生まれる筈の無い私とリンディとの間に、子供がいたのだから。
新たな命が、私のお腹の中に、いた事は、どこか、非現実的な部分があり、恐怖を感じたが、それ以上に彼女の子供を身篭った事が、凄い嬉しかったのだ。
さらに、二人も、私は身篭った。
双子。
彼女の子供を、二人。
生きてきた中で、一番嬉しい瞬間であるといえたかもしれない。
ある意味では、なのはを産んだとき以上に、私は嬉しかった。
世界で、私が実感できるくらい、愛している人と結ばれたと言う事なのだから。
心の中で、少し・・・なのはに謝ったけどね。
リンディに、其れを伝えたとき、彼女は喜んでくれた。
思い切り、抱きしめてくれたリンディの温もりは暖かかった。
其れと同時に、一時的に帰還した、なのは達に、其れを伝え、燈也の養子である、瑠璃ちゃんは、新たな命を得た私を祝福してくれた。
考えてみれば、高町から遠ざかっていた燈也を引き寄せたのは、彼女の存在が大きかった。
「愛は偉大ですね・・・」
この後、伝えられた言葉は、ある種、神の器と同等であるとか、そう言えば、瑠璃ちゃんは、そんなわけの解らない事言ってたっけ。
理論上は、女同士でも、可能らしいけど。
あの子は、時折、何が言いたいのか解らなくなる時があったわ。
でも、念願だった、リンディとの間に、欲しかった子供が、やっと手に入ることが出来た。
リンディと私の愛の結晶・・・子供達が戦っている中で、授かった、私とリンディの大切な宝。
それから、暫くしてのことだった。
担当していた事件が終わりを告げたというのだ。
しかし、それと同時に、なのはとフェイトちゃんが行方不明になった。
突然の事で、伝えられたことが、なんであるのか理解する事が、私には出来なかった。
全てが、冗談に聞こえてしまったからだ。
リンディとの間に授かった宝の中で、失った、二つの宝。
これが、障害と呼ぶものであるのなら、其れを背負い、おなかの中にいる子供達を育てる覚悟は出来ていた。
機動六課と言う組織が、完全に解散される日、また、失う事になった、私とリンディの孫。
瑠璃ちゃん・・・
燈也とすずかちゃんの娘。
「お婆ちゃん・・・」
光となって、消えていく、私の孫。
「桃子・・・お婆ちゃん・・・」
辛そうに呟く、私の孫の姿。
ティアナちゃんが、彼女のクッションになって、その隣で、ヴィヴィオちゃんがいかないでと、泣きながら縋り付いていた。
報われない、二人の思い。
どこか、痛々しかった。
「リンディ・・・お婆ちゃん・・・」
光に還元され始めている体を目の当たりにし、それを、なんとも言えない表情で私とリンディは瑠璃ちゃんを見ていた。
高町家に来る時は、いつも、二人の間に入って、私達に抱きしめられて、私達の間に入って、眠るのが、この子は好きだった。
「大丈夫だよ・・・?痛くないから。」
そう言いながら、体は痛くないにしろ、精神的には、かなり辛いのだろう。
出会えなくなってしまうから。
彼女の傍にいる、二人の愛する人に、もう、会えなくなってしまう辛さが、彼女の精神を殺していこうとしていた。
体に刻まれない、心に刻まれる傷を追う事は、人間として、一番辛い傷みである事を、誰もが知っている。
この子の死は、そう言う形で当てられるのだろう。
「ありがとう・・・貴方が、燈也に・・・私ではあげられないものを与えてくれた・・・」
「そんなこと・・・」
「誇りに持って。貴方が、燈也君の息子である事を・・・」
「嬉しかった・・・貴方が私に手をふりながら、会いに来る姿を見ると、いつも、嬉しかった・・・」
「お婆ちゃん・・・」
「もう・・・見ることが出来ないのは・・・悲しいわ。」
でも
「仕方の・・・ないことだよ。お婆ちゃんに、そう思われて、私、スゴイ、嬉しいな。」
「私は、いつでも瑠璃のお婆ちゃんだよ?」
「うん。」
笑顔で、瑠璃は私とリンディに頷いた。
この時点で、流す涙は、流したと、燈也とすずかちゃんは言っていた。
やはり、誰であろうと、辛い物なのかもしれない。
もう、会うことの無い孫の姿を、光の粒子になって、完全に消えるまで、見届けた。
この解散から、半年間、残されたティアナちゃんは何もする事が出来なかった。
心にぽっかりと、穴が空き、全てが無気力状態となって、すずかちゃんに抱かれる事も、あったらしい。
「そんな・・・元気じゃないティアナお姉ちゃんなんて・・・見たくないよぉ!!」
「ヴィヴィオ・・・やめて!!」
「私・・・ティアナお姉ちゃんのこと・・・好きだよ?私じゃ、瑠璃お姉ちゃんの変わりになれないの?」
必死の告白に、彼女も流石に言葉を詰まらせた。
言葉に詰まった、彼女は、何も出来ずに、そのまま、ヴィヴィオちゃんに強姦に近い形で、犯されてしまったらしい。
私のほうも、瑠璃ちゃんがいなくなってからだった。
子供が生まれる、一週間前から、どこか、変な夢を見るようになる。
リンディに抱きしめられていても、その夢を見てしまう。
眠れない日々が続いてしまうのだ。
必死に手を伸ばす、娘達。
私とリンディが出会うことを許さないように、幸せを壊すように。
日が増すごとに、なのはと、フェイトちゃんが、私に訴えてくる。
助けて・・・助けてって。
そして、瑠璃ちゃんが、本当は消えたくないと、叫び、私に手を伸ばし、消えていく。
そして、流産して、死んでしまった、お腹の中にいる私の子供達を見て。
最後は、私の目の前に、リンディの死体が転がって、必死にその死体を抱きしめた、私の視界と、掌が紅く染まる。
私が、こんな事を望んでいるの?
私達にとって、幸せを得るための通過点が、娘や、孫を失う事なのだろうか。
そして、あの夢を見る事も、私の通過点なのだろうか。
私の様子に気付いてくれた、リンディは、仕事を休んでまで、ずっとそばにいてくれた。
私の不安をかき消すように、キスを繰り返したり、抱きしめたりしてくれた。
一時の安心を得ても、尾を引くように、後から、黒い物が私を支配してしまう。
瑠璃ちゃんがいなくなってからの生涯が、このような感じで、生まれてきてしまったのだろう。
これは、恐怖なのかもしれない。
私とリンディも、何れ、こういう関係になってしまうのではないのだろうかと。
何れ、崩れてしまう恐怖。
どうして?私が、リンディを信じていないから?
単なる、夢であるはずなのに、私は、恐怖してしまう。
元より、壊れやすい関係と、承知していたはずなのに、イザ、崩壊する夢を見ると、それも、残酷な形となると、恐怖を覚えてしまう。
単なる、鬱に近いものなのだろう。
子供が生まれる予兆が起きる時に、このような夢を見てしまうのは、私が臆病だからだ。
「リンディ・・・私たち・・・」
「駄目よ・・・気にしちゃ・・・」
「夢でね?なのはと、フェイトちゃんが、どこかで、縛り付けられて、助けてって、言うの!!」
「桃子!!」
「私、本当は、助けなきゃいけないのに!!あの子達を助けないで・・・リンディとの幸せだけを夢見て・・・!!」
「良いの・・・今は、良いのよ・・・」
「リンディ・・・恐いよ・・・いつか、目の前から、リンディもいなくなって、皆、いなくなって・・・」
「大丈夫よ。私は、絶対にいなくならないわ。桃子の前から、絶対にいなくならない。」
「リンディ・・・!!」
「桃子・・・愛しているわ・・・お願いだから、そんなこと言わないで・・・私の、大切な桃子・・・」
簡単だった。
不安を取り除く言葉は、リンディの心を込めた”愛している”と、言う言葉と、その後のキスは、単純と言われるかもしれないけど、不安をかき消すには、充分な物だった。
大丈夫。
「ずっと、此処にいるよ?」
「いて・・・ずっと、傍に・・・傍にいて・・・」
離れてしまえば、また、いやな夢を見てしまう。
それから、嫌な夢からから解放された後だ。
急ぎ、私とリンディは近くの産婦人科に脚を運んだ。
その日、私とリンディの子供が生まれたのだった。
喜んでいいのか、解らないけど、生まれたとき、私と、リンディ、皆は、喜んでくれた。
あの夢は、嘘だったんだ。
生まれた、子供達。生まれた、二人の子供は、女の子だった。
二人とも、同じ時に出てきて、どちらが、姉か妹か、わからなくなってしまったが、この二人に、そう言うものは関係無いのだろう。
あの時見た夢の中で、流産した、この子達と、殺されてしまったリンディのヴィジョンは見なくなった。
でも、まだ、なのはとフェイトのヴィジョンは、消える事が無かった。
必死に、何かを訴えているけど、其れが聞き取れなくて、それでも、今は、この幸せを、享受していたかった。
青い目をした子供と、瑠璃色の目をした女の子。
「名前・・・なんだけど・・・決めた?」
「うん。青い目をした子を・・・セレス。」
「うん。」
「瑠璃色の目をした子を、エリス・・・」
「いい・・・名前だね・・・」
「良かった・・・」
手に入れたのは、一時の幸せ。
愛する人と手に入れた、最上級の幸せの瞬間。
この一時の瞬間の幸せ、願わくば、私は、この二人の子供達に望む事がある。
リンディが言うには、この二人の魔力は、生まれながらにして、なのはや、フェイトちゃん以上らしい。
もう、瑠璃ちゃんや、なのは、フェイトちゃんのような思いはしたくない。
だから、
「この子達を・・・魔法に関わらせたくないの・・・」
「うん。私も、それを言おうと思ってた。」
関わる事になれば、また・・・
なのはや、フェイトのようになってしまうかもしれないから・・・
なのは、フェイト、早く戻ってらっしゃい。
貴方達の妹が、待っているわ・・・
夕闇に照らされて、娘達は望まぬ形で、ミッドチルダに降臨したと、すずかちゃんから告げられた。
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