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EP-10「天照」

悠介のモデル=比古清十郎+その他諸々・・・
憐のモデル=マドラ・モイライ+その他諸々・・・
燈也のモデル=四乃森蒼紫+U・F・ログナー+その他諸々・・・

ただ・・・三人の性格は殆ど俺。

あー・・・やっと、十話や・・・


機動六課・・・

休暇

ティアナ・ランスターを含む他のメンバーは全て休暇。

月村燈也とて、例外ではない。

とは言え、燈也の場合は、すずかがそこにいるからである。

明日には、帰るようで、この意味を含めて、はやてから、燈也は休日を貰った。

高町なのはとは、一応の和解。

そして、久々に、すずかを抱いた。

出会ってきたどの女より、燈也の中ではすずかほどの女はいない。

改めて、それを実感する事が出来た。

「すずか・・・」

隣で眠る、愛しき人。

「思い出すは・・・あの時の人・・・か。」

11の歳となるときの話。












「付きあって、くれるか?」

「クロノ・・・さん?」

「ちょっと、別の世界で訳の解らないのが、出て来たから・・・」

それが、出会いの始まりの一つ。

一つの完全なる死を目の前で見た。

「ティーダ・ランスターだ。宜しく。」

ティーダ・ランスター執務官候補との出会い

「何か・・・?」

「何でもないさ。何か、似てると思ってね。いや、違うか。」

確かに、境遇だけは似ていた。

お互いに、本当の両親がいない。

そして、気付けば、燈也の場合は一時的とは言え、一人で暮らしていた。

そこから、許せる存在になったわけではない。

「あんたは・・・」

「んー・・・何て言うかさ。俺以上に大変だなって。」

「同情のつもりですか・・・?」

「いや・・・友達になろう。俺も・・・風当たり悪くてさ。」

「え・・・?」

「まぁ・・・」

純粋のような言葉だった。

どこか、受け入れることができるような。

初めて、強さとか、そういうのを求めている訳じゃない。

其の本心から、聞こえてくるような気がしたティーダ・ランスターという名の人間的な部分。

初めて、同性の中で友人と呼べる。

元より、テスタメントような何かは、感じ取っていたのだろう。

ただ、この時、邪神のテスタメントと接触した事によって燈也自身がそれのもう一つの記憶を呼び起こした。

雷の神であると同時に、冥府の神であるという存在。

第二転生という名の、神の生まれ変わり。

一度目は、雷の神として戦い、しに、そして二度目は冥府の神となりて、復活を遂げ、今にいたる。

また、すずかも二度の転生を行い、風の神から冥府の女神となった。

故に、二人の縁は過去から繋がっていると言っても良いだろう。

すずかと、燈也と言う名の固体が生まれる前の、神々の第壱次神滅大戦で一度死に、第弐次神滅大戦にて、冥府の男神、女神と生まれ変わり、終結と同時に其の命を消した。

話を戻すとしよう。

ヴェルフェゴール・・・

第二次神滅大戦にて、全ての戦いに奮戦するも、全並行世界破壊システム”オリジン”による攻撃によって、ヴェルフェゴールは命を落とす。

邪神の烙印を押されるのは、創造主ヤハウェに逆らった神たちである。

だから、ヴェルフェゴールとて、元は邪神ではなく、神なのだ。

オーディンと並ぶほどの。

故に、スサノオも、アマテラスも邪神と言われた時期が有った。

しかし、後に本人の意に反して敵として、カグツチ、スサノオ、アマテラスと戦うことになる。

「利用・・・させられる?」

「ん・・・?利用なんてするつもりは無いさ。ただ、な?」

信頼できるのだろうか。などと、不安が、燈也を襲う。

「大丈夫だよ。少なくても、俺はね。この船の中にいる連中は、お前の事どう思ってるかは知らないけどさ。」

「皆、嫌っているよ。なれてる・・・」

既に

「ふっ・・・良く我慢しているね。」

しかし

「一人でも優しくしている奴がいれば、良いだろ?」

「後悔するよ・・・僕は、あんたの仲間殺したから。」

「仲間・・・?仲間・・・か。うわべだけの存在だよ。全員ね。」

「ん・・・?」

「出世頭って存在に奴らは全員、さけずむように見るようになったんだよ。」

ティーダ・ランスターは燈也の隣に、視線を合わせるように座り込んだ。

どこか、通い合うのはテスタメントとしてではない。

同じ人間の黒さを知ってしまったからだ。

形は、どうであれ、人間の黒い部分をお互いに見てきた。

「君は・・・巡礼って奴は、終わったのか?」

「後・・・一つ・・・です。」

「そうか・・・」

巡礼と言う事の元に行う行為は、自分達の殺した管理局の人間達の家族に一軒ずつ周り今までのことを謝罪すると言う行為。

下手をすれば、殺される。

しかし、誰も燈也を殺す事は出来なかった。

その行為は、相手に自らの刀を渡し、それで自分を憎ければ、殺せと言う事。

この行為は、卑怯であると言われた事もあった。

この意味は、神で其の罪から逃げると、取られる事が多かったからだ。

そして、家族達は人を殺す事は出来なかった。

それは、自分の夫であり、恋人であり、父であり、兄であり、姉であり、弟であり、妹であるからだ。

しかし、この巡礼と呼ばれる行為の中でも、人間の黒さが見えた。

他に男に作って喜んでいる女もいれば、家族が死んで平然とし、逆に喜ぶ人間がいたからだ。

「それは・・・確かに、驚きだな・・・」

「ある程度・・・予想は出来ていました。やっぱり、人間は人間だって。」

「そんな、純粋な人間なんて、いるわけも無いさ。」

金を撒き散らしながら、生活し外で女や、男を作り、別世界で暮らしているような人間は、何処でも同じである。

全ての世界の人間に、其の手の人間は共通している事。

「俺も・・・似たような人間に出会ったさ。ある時は、其の手の女と寝たりね・・・」

「寝る・・・?」

「妹を養うためだよ・・・」

「妹?」

自然と、ティーダ・ランスターを許している自分が、そこにいることに気付く。

「あぁ、この子だよ。」

渡された写真。

そこには、まだ、幼きティアナ・ランスターの姿が映し出されていた。

カグツチの生まれ変わりとなる其の可憐な少女。

「それで・・・この子・・・」

「俺と同じ・・・リンカーコアを持ってる人間だよ。」

「気付いていない・・・?」

「ん?」

「いや・・・」

まだ、テスタメントと言う自覚は無いようだった。

いや、気付いていない。

強くなれば、かなりの物になる。

神としての力を覚醒させれば、それは、確実に強者への道を登る事になる。

しかし、覚醒すればの話だ。

邪神ヴェルフェゴールのテスタメントは、実際、其の正体に気付く事など無かった。

自身がテスタメントである事に気付く事など無かったのだ。

そして、当時は燈也も知ることは無かった。

知ったのは、瑠璃の来訪時。

あの、華奢な体と、冷酷そうな雰囲気から、それは伝えられた。

「ここ・・・ですか。」

其の世界の名、管理第3世界ヴァイセン。

後の、マリアージュ事件にて、其の世界は少々関わる事となる。

そこにある、とある古びた一つの遺跡。

「これは・・・?」

石版

「かつての安住の地・・・人の醜き争いにて、エデンとなる事できず・・・」

「まるで・・・俺たちみたいだ。」

「人なんて・・・ずっと、戦っているような物です。」

「それを、止めるのが、僕達の仕事の筈なんだけどな。

」「勝手に管理されて堪るか・・・って事でしょ。此処を知られている世界にとっては、良いお節介なんです。」

それで、守ってもらう側につくか、自らが守る側につくか。

二つの考えが、対立し、滅びる世界が無い訳でもない。

見てきたのだ。

そういう、世界と言う物を。

「俺たちがでしゃばる必要はないよな。」

「そうだね。」

ただ、この世界は管理局が携わっていなくても戦いを起こしている人間もいるが。

「・・・」

「子供・・・?」

突如、子供と共に一人の女性が遺跡の中に入ってきた。

其の、子供は、生後1年といったところか。

「何か・・・」

食べ物を求めているようだった。

「これで・・・」

燈也は、適当に食べ残しの菓子を渡した。

その、子供の名こそ、トーマ・アヴェニールと言う人間だった。

大して、興味すら湧かなかった。

テスタメントでもない存在。

母親らしき女性は、一礼をしてから、遺跡から出て行った。

「ガード・・・甘くないですか?」

「ガードは、付けてない。」

通りで、勝手に人が入ってこれる筈だ。

このことに、突っ込む気は既に失せた。

「取りあえず・・・何で、この遺跡を・・・?」

気になるものといえば、それだろう。

「イエス・キリストの遺産とでも言っておくか・・・バアル・デュカトゥシス・・・覚えていないか?」

「覚えていますよ。それくらい・・・」

イエス・キリストの分身は全て各世界に散らばっている。

この世界とて例外ではない。

この世界にいるイエス・キリストは、早々に見捨てたのだろう。

この世界は、第二の理想郷であるアルハザードのする事は不可能だった。

いや、人に絶望したのだろう。

既に、何百年も前の時代から、絶望しているのだろう。

この世界にいた、イエス・キリストの分身と言う物は。

人と人が、争う事を最も無様光景とし、忌み嫌う。

そこに、正義は無いと知っているが故の事だ。

人が人を殺す事をやめない限り、絶対に戦いが終わる事は無い。

人が、それを過ちだと思ったときは、既に何もかも手遅れに近い状態であると、燈也は思う。

そして、この遺跡を調べる理由と言うのは、単なる遊びに近い物だ。

それ以外に、必要な事がある。

内紛の鎮圧。

それが、クロノたちが、ここに来た理由でもある。

しかし、このありさまだ。

一度、内紛が収まったとしても。

「また。やらかしますよ。こういう戦いばかりの人間って・・・」

「そうだよな・・・俺らに、どうしろっていうんだよ。」

既に、人間に絶望に近い感情を抱いている二人の前では、無謀とでも言ったところか。

覇気と言う物が、そこには感じる事が出来やしなかった。

「燈也・・・ティーダ・・・」

クロノ・ハラオウンは、この二人の気持ちがわからないわけではない。

このような時、自分はどうすれば良い。

「ね・・・クロノさん・・・」

「ん?」

其のとき、燈也が一つの事に気付く。

「この石版の数字みたいなところ・・・動いてません?」

「あ、ホントだ・・・」

その意味に気付くのは、あと、一、二分の事である。

既に、別の場所で内紛が起きている。

人が死ぬのをカウントするように、其の文字は、早く、変わる。

「これが・・・」

一体、どういうことなんだ。答えは、直ぐにわかった。

突然、地面が揺れ始めた。

さらに、大地に一本の皹が、入り、それを軸として徐々に割れ始める。

大地を裂いて現れるものが、そこにあった。

人と人の戦いに、ある程度の死者が出た場合、登場するようになっているのだろう。

「あれは・・・?」

「パトラくシェと同じような物でしょう・・・」

それは、レギオンゴッド。

内紛を止め巣に、死者が増えつづけた場合の、神による粛清とでもいうべきか。

「倒そうか・・・」

「いや、予め・・・此処で、アレに倒されるのが、幸せなのかもしれない・・・」

「燈也!!そう、いっている場合じゃ!!」

「ジャぁ、貴方が、止めてくればいいじゃないですか!!クロノさん!!」

死ねば、それは幸せ。

天国に登る事ができるかもしれない。

ただ、

「さっき見たあの少年も・・・死ぬのかな・・・」

レギオンゴッドは、動く。

街を全て、破壊しながら、突き進む。

突き進み、全てを破壊する。

容赦など、する必要など、何処にも無い。

既に、内紛を犯している時点で、戦争を起こしている時点で、イエス・キリストにとっては、この世界は悪なのだろう。

最も、汚らわしい事であるのだろう。

レギオンゴッドから、放出される光は、破滅の光。

しかし、其の先には

「さっきの子が・・・いる・・・」

「ティーダ!!行く必要なんて!!」

アレに、殺されるのが、この世界では一番幸せなのだろう。

燈也は、思う。

それでも、ティーダ・ランスターは、助ける為に動き出す。

だから、助けに向かう。

「行ってくる・・・助ける必要なんて・・・」

「俺も行く・・・」

出会って、まだ、一週間だった。

それでも、友人、いや、親友と呼べるような関係になれたのは、自分の中で驚いている事だ。

さらに、助けに行こうとしているのだ。

目の前にある街から、破壊する。

単純な心理。

そこにいる、人間は殺す。

容赦する事無く。

「ティーダ!!アレに、迎え撃ったら!!」

ゴッドから、生まれ来る、ウォーリア。

「早く!!!速く逃げろ!!!」

ティーダは、親子を庇い、何とか、対抗する。

親子が、逃げたのを確認した後に、自分も逃げようとしたときだ。

「ぐあぁ!?」

焼けるような、全身が焼けるような感覚が、ティーダ・ランスターを襲う。

一瞬振り返ったときに観た、閃光が放たれた瞬間。

敵の瞳孔から打ち出される、白銀の光線。

それは、見事に、ティーダ・ランスターの下半身を全身、焼き焦がした。

「がぁぁぁぁ!?」

まさかの、痛み。

しかし、これは、ある種仕組まれていた事である事を知るのは、後の未来での出来事と言えるだろう。

燈也が、たどり着いたときには既に遅かった。

一度きりの共闘と、何日かの接触は、此処で、終わりを迎えたのだ。

「確か・・・言ってたよな・・・」

焼かれた、ティーダ・ランスターの体。

「はい?」

ただ、哀れむような目でしか、燈也はティーダ・ランスターを観る事は出来なかった。

「ティアの・・・潜在・・・能力を・・・!!」

触れ合った中で、見た、あの時のティーダ・ランスターの妹の顔。

その名こそ、ティアナ・ランスター其の人であった。

「えぇ・・・」

解っている。

「頼めるか!?俺の代わりに・・・ティアを育てて!!」

最後の言葉。

言われた、一つの言葉。受け入れたが、後に起こる事件によって、一時的に、忘れざるを無くなる。

久しぶりに見る人の死に、燈也は吐き気を覚える。

「燈也・・・・・・大丈夫だ・・・・・・お前、ならさ・・・・・・」

聞き入れた。

故に、

「解ったよ・・・」

だから、止める。

「レイディーン!!!!!!!!!!!」

呼び出した、白銀の体の巨神。

一時的であるが、この、燈也がアイン・ソフ・レイディーンを呼び出したことによって、この世界での内紛は終わりを告げた。

ただ、ティーダ・ランスターという犠牲を払ってまで。

不可解な事に、死体はそこに無かったと言うのは有名な話だ。

死ぬ直前の姿は、クロノとて見ていた。

しかし、クロノが一瞬目を離した瞬間にティーダ・ランスターの死体は消えていた。

自分が悪かったのか。

そう、悔やんでしまうことが続く戦いの中で、燈也を元の世界へと送るアースラの中、その後、覗かせた管理局の顔の中で、その死を喜ぶ者がいた。

自分が、速めに駆けつけていれば死ぬことなど、無かった。

悔やんだ。

そして、一人の女の子。

ティアナ・ランスターを泣かせてしまったこと。

しかし、それと同時に厄災は降りかかる。

歴史の表舞台に取り上げられることは無かった高町なのは惨殺未遂事件。

すずかは、この事を予期していた。

予知夢と呼ばれるものである。

数々の、出来事は辺り今回も、ひとつ。

当てたのだ。

公式では事故と捉えられている事件。

その当日、燈也とすずかの制止を振り切ってまでも、出撃。

結局、殺されかけることとなった。

その間に、高町なのはの意識は、天界へと旅立つことになった。

これが、聖母葉子、セイント・ビーストと呼ばれる天使たちの出会い。

後に覚醒するきっかけとなる話しである。

天使の力を身につけて帰ったのだ。

リハビリはたったの三日で治った。

この間、燈也は熱烈な時空管理局の高町なのはファンと呼ばれるものたちに、罵倒されることとなった。

幼女が大好きなロリコン集団。

そのようにしか見えない。

異様な形の集団。

気持ち悪かった。

何もかもが、其の集団の全てが。

燈也にとっては気持ち悪かった。

何故、ここに。

こんな気持ち悪い奴等がいるんだ。

燈也は、クロノに問う。

しかし、クロノは、なにも答えなかった。

何も、応える事が出来なかったのだ。

クロノ自身も、それが異様だと感じてしまったからだ。

なぜ、なのはを助けなかった。

なぜ、なのはを・・・

なのはを・・・

なのはを・・・

この時から、燈也の中で不信感が生まれ始めていた。

反逆を企てることもあった。

しかし、すずかの悲しむ顔は見たくない。

しかし、必死に抑えても罵倒は続く。

だから、殺そうとした。

それでも、殺すことはできなかった。

だが、そこまで続く罵倒を11歳の心では受け止めることはできなかった。

だから、爆発し、すずかに隠れ陰で自分を罵倒した連中を砕いたのだ。

そして、なのはが悪い。

なのはに向けられる不信感が、燈也を襲う。

なのはは、弱い。

自分より、自分以上に、弱い。

なぜ、そんな弱い奴を慕わなければならない。

そうやって、自分が気づかぬうちに、そのように考え、逃げ、溝を作っていった。

すずかに、身を委ね、すずかを抱き、すずかと一つになる。

そうやって、なのはから、逃げていた。

なのはを忘れる事が出来た。

何も考えずに、すずかに抱かれる事が気持ちよかった。

こうやって、まだ、11歳の少年が大人の癒しの方法で生きてきたのだ。

すずかが、処女を失ったのは、なのはが、殺されかけたのと同じ歳。

11歳のときだった。

罵倒される度に、すずかに抱かれた。

弱いくせに。

自分に意見するロリコン集団。

自分に意見する高町なのは。

解り始めた。

プレシア・テスタロッサの絶望。

なのはと、砕いてきた管理局のロリコン集団に対する怨みと憎しみがあれば、その組織で働くことができた。

なのはの、教導訓練についていけなくなった一人の少年、ソルを引き取り、なのはの考える以上に強い戦士に育て上げ、強くした姿をなのはに見せ付けた。

俺は、お前より優秀だ。

それを、誇示するかのようにだった。

誰が、どのようなタイプなのか。

燈也は、それを見抜く能力はぬきんでていたと言えるだろう。

15の時にクロノ艦隊へと所属。

このとき、出会ったクロノ・ハラオウンの親友であり、副官でもある憐・ヴィオラと出会うこととなった。

かなりの美形の女性である外見。

しかし、本当は男である。

自らを快楽殺人者であると言う時点で幾分注意はしていた物の、こちらに殺気を向けるような様子は無かった、美しき快楽殺人者の口から告げられた言葉。

それは、

「高町なのはを殺そうとしたのは、私・・・邪魔をしたのは貴方。」

告げられる一つの言葉も、この時は何も思わなかった。

別に、殺していれば、良かったものをと、思わずにはいられなかった。

憐・ヴィオラ。

この人間の間違った事を、燈也は肯定していた。

それは、今も、肯定している。











「おはよ・・・」

「おはよう・・・すずか。」

薄い生地を身に纏うように、生まれたままの姿で寝ていた愛しき人が目覚める。

透けて見えているすずかの豊満な胸は、形を崩す事無く美しい。

朝陽が、すずかの体を照らしていた。

「昨夜は・・・何回・・・」

「お前が、満足するまで・・・」











「何か・・・動いてる。」

人神の巫女である瑠璃は、何かを感じ取った。

知っている感覚。

自分の中で、最も愛称の合う感覚とでも言うべきか。

何を、自分は感じているのだろう。

この感覚。

はるか昔。

古代ベルか時代よりも、はるか昔。

並行世界など、生まれる前の世界が一つだったときの感覚。

何故、自分はこれを知っている。

いや、解るのだ。

其の気配が、強すぎるのだ。

隠れ見えている一つの力が、強すぎるのだ。

神滅大戦時の感覚が、そこにある。

瑠璃の全神経を通して伝わってくる。

「瑠璃・・・」

「ん?」

「どうしたの?」

スバルは、気付かない。

しかし、テスタメントとして完全に覚醒したティアナ・ランスターであるのなら、

「感じるは・・・何か。」

これは、かつて全てを一つにしたもの。

しかし、生かす為に、全ての世界は、バラバラとなり、並行世界と言う物が生まれることとなった。

アマテラスの世界、スサノオの世界、数々の世界が生み出されることとなった。

裏切りのイエス・キリスト。

イエス・キリストは、最深部の地獄の中に眠る邪神、オリジンの中へと。

其の生態コアとなりて、全てを破壊することは出来ず、封印する事のみが、当時はやっとだったと言う。

テスタメントになってから、ティアナの中に流れてくる過去の、自分が神だったときの記憶。

それは、未来に起きる一つの戦いの出来事。

其の時代の人間の力を、強く感じる。

「何だか・・・暖かい。」

「えぇ・・・そうでしょうね。」

知っているものであれば、なおさらだ。

この感覚、この力の持ち主は月の女神、戦の男神、太陽の女神。

このうちの一つ。

それは、何か。

解っている。

解っている筈だ。

それは、

「アマテラス・・・」

太陽の女神。

そこにいる。

「ティア・・・お願いして良いですか?

」「えぇ・・・はやめに確保しないとね。これは・・・」

いや、この場合は、

「保護ね・・・」

「スバル・・・行くわよ。」

場所は、何処だ。

わかる。

何故、今まで気付かなかった。

瑠璃の中で、このような不信感が生まれた。

今日になって、何故、解った。

それも、未だ。今、この時間に生まれてきたような物だ。

「ギン姉から、連絡あった。生体ポッドのような物が発見されたんだって・・・」

「まさか・・・いえ、そんなはずは・・・」

「どういうこと?」

「いえ・・・もう、少し待ってください・・・」

スサノオは、我が兄であるのなら、最強であるあの人がスサノオ。

なら、アマテラスは、一体、誰であるのか。

アマテラスのテスタメント。

一度は敗れるであろう、其の力。

ただ、それを身に秘めて。

アマテラス、アマテラス、アマテラス、アマテラス、アマテラス!!

「兄様の戦いでは、其の存在は、確認されなかった筈。」

中にある予備記憶を全て呼び覚まして、それを思い出すも、今、此処でアマテラスが目覚めた理由など、検討が付くはずも無い。

感覚のままに、従い、瑠璃達は、地下水路へと下る。

そこに、お前は、いるのか?

いると言うのか。

アマテラスよ。

「いや・・・既に、出た?」

わからない。

目的。

捜している物は、何処に存在していると言うのだ。

「いえ・・・貴方は・・・」

いる。

確信に変わる。

はるか、二億年・・・いや、それより過去に存在していた、神々。

それは、アダムとイヴが別の世界で生まれたことから、人の想像が始まり、当時は天使と呼ばれていた、今は神々の世界。

最終的な敵の名前は、ヤハウェと言う創造主。

一部の天子は、ヤハウェに従い、一部の天使は、神と名乗り自らの創造主であるヤハウェと戦った。

「何故・・・今・・・此処で!!」

見える。

見えた。

靡く、其の美しく金色に光る髪。

貴方は、貴方は、一体、本当にあの時出会ったアマテラスなのですか。

自分で尋ねておきながらも、解るのだ。

偽り無く、それは解ってしまう。

出会う中で、気付けば何かに、昇っていることに気付く。

しかし、そこで気を失い、少女は舞い降りるかのように、落ちる。

それを、瑠璃は優しく受け止めた。

「この子・・・」

「まだ、小さい・・・」

「貴方は・・・スサノオ・・・?」

少女の小さき口が、其の名を呟き、優しく其の小さな腕で瑠璃に触れた。

「いえ・・・私は、スサノオ様から力を頂いた、言わばスサノオ様の分身です。」

「そう・・・なのね。貴方の名前は?」

「浦島・・・瑠璃と申します。貴方は、アマテラス様でよろしいでしょうか?」

この子が。

ティアナは、驚かずに入られなかった。

確かに、目の前にいる少女から、アマテラスと言う神の力を感じてしまうのだ。

「何故・・・貴方が、アマテラスなのですか・・・」

其の疑問

「貴方は、カグツチ?」

「は、はい・・・」

ティアナに気付く。

「まぁ、中にブリュンヒルデや、他の姉妹もいるのね・・・私は・・・」

少女は名乗ろうとする。

これは、

「私は、アマ・・・テ・・・ラ・・・ス」

アマテラス、ここに、降臨

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