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EP-09「カグツチ以上の恐怖」

今回の話・・・うちの家族の歪んだ部分が見える。
12/22文章追加。


「確認って・・・怠ると、とんでもないことになるわね・・・」

暗闇の部屋の中

「ふふ・・・まぁ、大雑把な貴女らしいじゃない。」

二人の男と女。

「そうかしら?あの時、ちゃんと殺しておくべきだったわ。ま、あの時・・・燈也が来るとは思わなかったけど・・・」

「だから・・・」

「そう。逃がしてしまった・・・近くにいたガジェットⅣ型を囮にした訳だし。」

語られる一つの話

「どうして・・・彼女が嫌い?」

「生意気だから・・・それが、理由よ。」

人間

「軽蔑する?」

「いいえ。自分達より目立って活躍して、有名になる年下は・・・嫌いな人は嫌いよ。」

スポーツ選手で言えば、あのバレーの少女や、少し前に話題となった不良ボクサー3兄弟とその父親とでもいったところか。

「ギャラリーは馬鹿・・・」

「ま、乗せられやすいものよ。ファンって言う奴は・・・」

男は、そのまま女を布団の中で抱きしめた。

「嫌いだから・・・殺すの。」

「ふふ・・・そういうとこ・・・大好き・・・」

「本当・・・可愛い子。」

男は、女の中にその性器を挿入した。

「皆・・・祭りが、好きなだけ。ちょっと強い、ちょっと綺麗だって言うだけで・・・人間は、祭り上げて踊りだす。」

「ファンとかにいそうね。」

「ま、基本的にそれが当たり前でしょ。」

だから

「馬鹿なのよ・・・大衆って言うのは。」

それは、愚か。

人の愚かさを象徴する一つの現象。

「皆・・・大好きなアイドルを殺せば、悲しむ。」

でも

「それを見るのが、大好き!ふふ・・・」

「本当・・・可愛い。」

「ふふ・・・単に、快楽殺人者なだけよ。クロノには・・・見せられないわね。」

「今度は、誰を殺したいの?」

「高町なのはは、デザート・・・メインディッシュは評議委員の連中かしら。」

「脳みそだけ・・・いいの?」

「えぇ。その後は・・・レジアス・ゲイズ。」

「とっても、楽しみよ?」

「協力してくれる?ドゥーエ?」

「もちろんよ・・・憐。」

動くのは

「もう少し・・・面白くなってからかしら。あなたのご主人様が、動くまで。」

「似てる・・・その顔。だから、好きよ?」

「私も、好きよ。ドゥーエ・・・」

渦巻くのは愛憎。

快楽殺人者。

唯一の親友はクロノ・ハラオウン。

名は、憐・ヴィオラ。

しかし、本人の知らない真の名前が、この男にはある。

「高町なのは死亡・・・ファンが聞いたら、どれだけ、嘆くか・・・発狂するか。」

「ふふ・・・それで、発狂する馬鹿を見るのが楽しいから、面白いんじゃない。」

「馬鹿だから、のるの?」

「そう・・・馬鹿だから、皆、好きなの。馬鹿だからね・・・ふふ・・・」

この男の言う事は、こういうことだろう。

「馬鹿だから、アイドルを殺せば、発狂するのよ・・・其の姿を見るのが、凄い快感だわ。」

前例で言えば、ユーノ・スクライアを殺したような表現を書いたときの管理人の友人とでも言うべきか。

漆黒の破壊天使時のなのはとフェイトへの過剰攻撃。

これを熱狂的な高町なのはファンである友人に読まれ、其の日に胸倉を掴まれたのも良い思い出というべきか。

「ま・・・熱狂的過ぎるのに、問題があるのよ。たかが、管理局員の女の一人が死んだくらいで騒ぐんならね。」

「そこまで、馬鹿はいないでしょ?」

「いるわよ。絶対的にね。」

後に、この憐と言う男。

自らが望まぬ形で高町なのはの息子に協力することとなる。

それは、スサノオの人徳と言える物だったとイエス・キリストとの戦いが終わった後に、公言した。

ただ、グリフィス・ロウランから幼馴染を寝取るという事まで成し遂げるが。

この時点では、まだ、二人は出会っていない。

憐は抱いている女の正体を知っているからこそ、今、こうしている。














「ティアナ・・・?」

絶句。

それは、衝撃。

それは、美。

それは、炎。

それは、神。

「美しいね・・・炎の神というのは。」

「はい・・・お父様。」

素直に、誰もが、そのティアナ・ランスターの姿に見とれていた。

具現化はしていない物の、炎に覆われ形作られたオーラのような物で形成されている鎧。

紅蓮、炎が燃え上がるような朱色の髪、正に、神であり、紅蓮ノ戦乙女。

炎髪とでも言おうか。

神は、舞う。

炎と勝利の舞。

両腕と両足に纏わりついている、勾玉を模したリングが神秘の物となって表れる。

不完全ではあるものの、それは、神。

炎の神であるカグツチ。

カグツチノティアナ

望まれて、その世界に存在しているテスタメント。

誰もが、この現状、持ちすぎた力というだろう。

後に、この力は、必要不可欠なものとなる。

その存在に気付くのは、ここにいるテスタメントを除く人種の中には、誰もいるはずも無い。

炎に包まれる、ティアナ・ランスターは絶対的な力を手に入れた。

それは、神。

究極なる者。

「クロス・ミラージュ・・・」

「OK・・・」

クロス・ミラージュ変化。

いや、進化と言うべきか。

レオン・ミラージュ

既に、それが、刃となりて、変化し正にカグツチの持つべき、炎の神の刃へと変化した。

その、ティアナ・ランスターの姿は、一種の修羅とでも言うべきか。

自分という存在を持っている、修羅という名の存在。

それを、

「姉さんは倒せるのかな・・・?」

高町なのは

「アレが・・・燈也の編み出した、理想・・・?」

感じる。

その、ティアナ・ランスターから、溢れ出るといっても良い、その炎の鎧と呼べる物、その気迫、先ほどまでのティアナ・ランスターとは、桁外れといってもいいだろう。

神炎・・・

「神に勝てるかな・・・?」

ふと、呟く。

「ただ・・・アレほどの力・・・まだ、慣れていない。後に飲まれるね。」

「取り合えず・・・今回の模擬戦が終わった後に、一部封印・・・ですね。」

「あぁ。」

その一部。

神の力の意と見る。

「アクション・・・」

燈也が、呟いた時に、ティアナ・ランスターは動き出す。

「燃えろ・・・・・・」

動き出す、炎の神。

「バーニング・・・オプティックハイド・・・」

炎が生み出す、ティアナ・ランスターという名の幻影。

生み出した、業火の幻影は十となる。

たかが、幻影。

と、思われる

「コントロール・・・そうか・・・」

中にある、もう一つの神が、目覚めつつあった。

作られた、ティアナ・ランスターの幻影は、自分の意志をもっているかのように、高町なのはを取り囲むように、動き出している。

「何が・・・」

言い表す事の出来ぬ、恐怖という物が、なのはを取り囲んだ。

(見破れるかい・・・?)

燈也は、表情を変える事無く、実態を見分ける事ができるのか、出来ないのか、その楽しみが生まれてくる。

ここで、見破ったとしても他の分身たちが、牙を向く。

牙を向かれれば、それは地獄の業火。

どちらにしろ、焼かれる。

「バーニング・・・ワイバーン。」

取り囲んだ、全てのティアナ・ランスターが、高町なのはに向かって二丁のレオン・ミラージュを構える。

二つのレオン・ミラージュは高町なのはに向けられている。

なのはの心臓が、高鳴る。

誰が、本物なのか、此処で、ミスをすれば、どうなる。

無闇に攻撃すれば、敵の餌食。

そして、このまま時間をかければ十字砲火の餌食。

何が本物なのか、見破る事は出来ず。

ただ、刻一刻と時は進む。

「どれが・・・本物・・・」

バインドをかけようとしても、それがダミーであるのなら、全くの無意味となる。

爆発し、業火の餌食となるか、本物の餌食となる。

このまま、シールドをはったとしても、テスタメントの威力は燈也で味わっている。

下手に張ったとしても、それは無意味と化すだろう。

無駄の一言。

どうしたら。

既に、考えている時間など無い。

本来なら、もう、打ち出せてもいいはずだ。

しかし、そうしないのは、せめてもの情けといったところか。

もう、

「残念・・・」

燈也が、呟いた。

一斉に、炎を身に纏った翼龍が20の翼龍が、一斉になのはに襲い掛かる。

「くっ・・・!!」

耐えうる限り、此処で全てを凌ぎ、業火に耐えながらも

「キャァァァァ!!!」

本物のティアナ・ランスターを見抜こうとする。

しかし、そこに、

「本・・・」

それは

「物は・・・」

何処にも

「いない!?」

では、

「本体は何処に!!」

辺りを見回すも、見破れる筈が無い。

「熱い・・・・・・」

バリアジャケットが、焼けている。

「ティアは・・・抑えてますね。」

「あぁ。本来の出力でやれば、当たった時点で焼け死ぬからな。」

それは

「殺さないように・・・少しの情けだよ。」

全員が、全てのオプティックハイドをなのはは、撃破。

その業火に、まだ、耐えられる程の熱さ。

「まだ・・・甘いよ。」

あの、巨大な龍を召還する事は、今回は無いだろう。

しかし、既に勝利は

「ティアに決まったような物だ。」

さて

「本体が何処にいるか・・・姉さんは、わかるかな?」

「燈也・・・」

「フェイト・・・終わって姉さんが、気を失ったら・・・任せる。」

「え・・・?」

「そのままの意味だ。」

「う、うん・・・」

勝つのは、ティアナ・ランスター

「さぁ・・・!!」

舞い降りろ。

突如、なのはや、此処にいる人間達の耳の中に脳裏に焼きつくようなカグツチの咆哮。

それと同時に、隕石が、いや、カグツチがティアナがなのはに向かって舞い降りる。

錨は巻き上げられ、炎の時代が始まる

「そんな!?」

レオン・ミラージュは剣となりて。

なのはは、レイジングハートで受け止め、レオン・ミラージュは徐々に、レイジングハートを燃やす。

その刃には、炎が纏っている。

落下の重力の力で、なのはは、地面におされ、徐々に足場は、地上へと落ちる。

「きゃぁ!!」

落下した反動で、一瞬、体にとてつもない衝撃が走ったが

「燃えた・・・!!」

レイジングハートは保護のため、なのはを守ろうとするが、使い物にならなくなる。

立ち上がるのと同時に、一度右手のレオン・ミラージュで斬り飛ばした後に右腕のレオン・ミラージュをなのはの首の付け根まで持っていき、

「チェックメイト・・・!!」

この言葉を聞いて、安心したのか高町なのはは、気を失い台地に眠りにつくのと同時にティアナは、改めて自分の姿を見た。

そして、前触れも無く。

「お父様!!」

「破ってきたか・・・!!」

後に来る次元の破壊者の存在。

それは、鎧を身に纏い、無機質な人形達が動く殺人マシン。

「ティアを嗅ぎ付けたというのか・・・!!」

「おい!!燈也・・・アレは、一体・・・」

「ファントム・・・破壊者だ。」

しかし、それの尖兵にしか過ぎないが。

「これより、対応を伝える。フェイト・ハラオウンは、高町なのはを回収、直ちに退却。ヴィータはエリオとキャロを連れて退却。スバルとティア、そして、瑠璃は・・・確固撃破!!」

「燈也、あの敵は・・・?」

自分を元の姿、通常のバリアジャケットを装着した状態に戻った。

「かつて・・・僕が、ティーダ・ランスターと行動を共にしたとき・・・ティーダ・ランスターを殺した者の部下。」

「燈也さん!?」

「黙っていて・・・悪かったね。しかし、それは事実だよ。」

「アレが・・・兄さんを・・・」

「いや・・・それ以上のものが、出てくるよ。」

三体のファントムを引き連れて、表れる。

一つの獣。

巨体

それは、このバトルフィールドに映る中廃ビル一つ分の大きさと言っても良い。

それは、かつて、戦ったレギオン・ゴッドよりは格下の物。

しかし、覚醒していないテスタメントは殺す事は容易なことだ。

しかし、今回は、テスタメント殲滅に現れたとは、どうも思えなかった。

「レギオン・ウォーリア・・・」

「アレが・・・ティアのお兄さんを殺した生物兵器・・・」

レギオン・ウォーリア

「お兄様の世界・・・お父様の世界・・・そして、今度は、ティアの世界まで土足で入り込むおつもりですか。イエス・キリスト!!」

いや、其の時だった。

これは、テスタメント殲滅用ではない。

レギオンを出現させた魔法陣から黒い腕のような物が、現れた。

それが、ファントムを破壊する。

しかし、レギオンは残り魔法陣は消える。

「アレを外に出すな・・・」

ウォーリアクラスとは言え、その破壊力は、高い。

「あの腕・・・」

「来ましたのね・・・兄さま・・・」

「瑠璃・・・?」

瑠璃は、ふと呟いた。

それを意味する物は・・・後に語られる事になるだろう。

「ウォーリアクラス・・・殲滅開始・・・」

「了解・・・」

「はい・・・!!燈也さん!!」

ウォーリアクラス一体であるならば、テスタメントは三人も必要はないだろう。

しかし、確実に、殲滅はする。

「ティアは、4時の方向の小ビル!!瑠璃は、8時の方向の小ビルに配置!!」

そして、燈也は、此処に止まる。

未だ、この世界に下りてきたのが、理解できないのか、ただ、そこで辺りを見回し辺り次第、周りの映し出されるヴィジョンの廃ビルを破壊している。

それは、何なのかを確認するかのように。

これは、ちゃんとした形として存在しているのを確かめるかのように。

「デッド・・・トライアングル・・・」

瑠璃、燈也、ティアを通して、ウォーリアを囲むように光が放出され、それが一つの線を結び、形となっていく。

トライアングル

光が、繋がった線のトライアングルの中から、膨大な量の光が、放出された。

「これが・・・ウォーリアクラス。」

テスタメントとして覚醒すれば、それは弱く感じる。

しかし、違うのは覚醒していないテスタメントや、ただリンカーコアを有している人間には、勝てない。

消滅したレギオン。

光の粒子となって、この世界に生きる。

また、今回を通して生まれた一つの疑問。















「そう言えば・・・燈也さんと、高町教導員は・・・何で、仲悪いですか?」

「11歳の時だよ。しっているだろ?馬鹿みたいに、大きな怪我を負った。」

舞台は、移り変わる。

気を失った高町なのはは、シャマルの元へ。

レギオンウォーリアの破片は、管理局側に回収されることになった。

おそらく、解析などしても何もでないだろう。

そして、六課の新人達の目の前にかつての、高町なのはの姿が映し出された。

この間、上空に旋回していたガジェットⅡ型は残された二人の部下であるダンとマルスが対処。

よって、六課は動かずに済んだ。

シグナムは、問う。

先の戦闘で、ティアナをあそこまで力をつける必要はあったのかと。

「強くなる事は・・・必要な事だ。」

凡人は無茶や死ぬ気でやら無いと強くなれない。

反発される。

なのはの思いは通じなかった。

この時、制裁の為に放たれたシグナムの拳を燈也は、受け止めた。

「止めろ。」

ティアナの気持ちは、痛いほど解っているからだ。

この状態で、力だけで言えば、既に瑠璃と燈也を除けば一番強力であるのはティアナ・ランスター。

「これが、お前の行っていた結果なのか・・・月村。」

「そうだ。だから、見事に皆のお陰で覚醒させる事が出来た。」

今のティアナ・ランスター

「それで・・・なのはを、傷つけてお前は!!」

「もう、関係を修復する気はない。」

「良いのか・・・?」

「あいつはもう、フェイトに任せて良いだろ…」

「いや…それは、それで・・・」

「それ以前に・・・部屋が隣だから・・・夜、うるさいんだよ・・・」

「た、確かに・・・寝不足っぽいけどって、そうじゃない!!」

なのはとて、それを望んでいないと、燈也は勝手に思う。

全てを知った。

しかし、悪い気はしなかった。

11の時に起きた出来事を。

映像に表れる、当時に映像。

「何故・・・あの時、僕とすずかの言う事をきかなかったか・・・」

当時、繋がったばかりの時。

やることが、全て終わった時、すずかは、11の時に燈也と体を一つにした。

これ以降、二人はよりリアルに予知夢に似た物をより見るようになった。

それは、未来のイエス・キリストとの戦い。

全てを暗示するかのような、今後の出来事。

今回起こる事件とて、所詮は、イエス・キリストとの戦いの前に起きた些細な出来事にしかすぎないのだ。

プレシア・テスタロッサの行動、闇の書事件。

全ては、今後起こる戦いに比べれば、演劇が始まる前の幕間に等しい。

ただの、シナリオ。

高町なのはの負傷…いや、燈也にとっては、その真意を直接話された。

殺人未遂を犯した、その犯人から。

しかし、報告する気にもならなかった。

これも、用意されたアトラクションの一つだったというべきだろう。

回避できたアトラクションとでも言うべきか。

ただ、このアトラクションもギリギリの力で次の戦争に繋げるためのフラグとも言えるが。

この時に、何があったか。

新人たちに伝わるなのは達の映像。

大怪我を負う、その高町なのはという存在。

「なのはさん・・・皆に、無理させたくないんだよ・・・」

「これ・・・実は、事故じゃないんだ。」

シャリオとて、誰も知らない真実。

それは・・・

「殺人・・・殺されかけた。

それを・・・

「解っていた・・・」

しかし

「きかなかった・・・あいつは・・・」

だから

「この時・・・怪我を負ったあいつを守れなかったせいで、どれだけ、あいつのファンに罵られたことか・・・」

十一歳の時に、謂れのない非難が燈也を襲い、そこから

「管理局って言う名の、ロリコン集団が嫌いになって・・・力のないあいつを恨んだ。」

溝が生まれる理由というのは、単純なものだ。

それでも、嫌いな組織にいた理由は、クロノ・ハラオウンの人徳によるものだろう。

「でも・・・」

予知夢

「口が酸っぱくなるほど、すずかは警告したよ。あいつにね。」

それでも、すずかの言うことを聞くことはなく、

「殺されかけたんだよ。」

あの時、その場所で。

当たる予知夢。

警告しても、当事者が言うことを聞かなければ、惨劇など回避できない。

「燈也・・・それ、知らない・・・」

「知らないだろうね。僕だって、クロノ艦隊に所属した時に、初めて知ったんだから。」

あの時、聞いていれば、今のような関係にならなかっただろう。

「誰だよ!!なのはを殺そうとした奴は!!」

「言わない。」

言いたくない。













「あなたは、私を怨むかしら?」

「いえ・・・馬鹿な姉には、良い薬でしょう。」

「良いわ♪気にいった。あなたのこと。好きよ?あなたのような子・・・」

憐・ヴィオラ三等空佐。













しかし、燈也は、その名前を言うことはなかった。

この場で、言う必要はない。

「お前!!その時、何も!!」

「思わなかったさ。逆にうれしかったよ。僕にはね。」

溝が生まれる理由というのは、すごい単純なものだ。

「ここからか…そういえば、お前となのはが、滅多に顔を合わせなくなって…」

意見が対立し、なのはのところから抜け出した教え子であるソルを優秀に育てたことから、溝は再び広がった。

「そこから、どうして、お前がティアナを育てることになったんだよ。」

また、遡ることになる時間

「管理局の連中に、良い感じにまで罵られた後に引きこもりになって…」

ティアナ・ランスターの存在を忘れて、

「瑠璃が来て…思い出した。ティアナを。」

ここから、

「ティーダ・ランスターに頼まれた。育てることをね。」

また、管理局で正式に働くことになったことによって、

「僕は、月村に人間になった。」

全てを、すずかに捧げているようなものだ。

「その割には、私を悲しませるようなことをしたわね…燈也。」

「・・・ん?」

「はやてちゃんから、連絡もらった時…どう思ったことか。」

「す、すずか!?」

「あ、すずかさんだ…」

突然の来訪者に、驚くのは、無理はないといったところか。

鳴海市にいるはずの人間が、何故、

「ここに・・・いるんだ・・・?」

「だから、今回のなのはちゃんの件。燈也ぁ?」

途端に、強気な燈也が弱気になり始めた。

そして、周り全体の雰囲気も凍りつき始める。

「す、すずか・・・?」

「ヴィータちゃんは、黙っててね。」

ヴィータとて黙る。

「いい加減・・・なのはちゃんと仲直りしないと・・・」

「良い・・・別に、あいつなんて・・・」

「良くないの・・・」



「すずかさん・・・怖い。」

ティアナ・ランスターの中に生まれた一つの恐怖。

温厚なすずかが、先程のなのは以上に強大なプレッシャーを放っているのだ。

「それに・・・渚砂ちゃん・・・じゃなかった。ティアちゃんを育てるのは、燈也となのはちゃんの二人で協力してっていう話だったのに…どういうこと?」

「あいつに・・・任せられるか・・・」

燈也が、むくれながら、すずかに応えた。

その姿は、さながら、子供のような姿だ。

「・・・ティア、燈也さん・・・子供みたい。」

「うぅん・・・」

「あれが、怒った時のお母様の・・・デフォのようなものですから・・・」

「・・・えぇ!?」

告げられる真実

「だめでしょ!なのはちゃんと仲直りさせるために、クロノさんとか巻き込んであなたをここに入れたのに!」

「え、と・・・」

兄弟喧嘩の仲直り。

単純な理由ではあるが、それがすずかが、燈也を機動六課と言う組織に入れた理由。

「無理にでも・・・しないと、ダメみたいね。」

「い、良いよ・・・」

「良くない!仲直りしないと…ダメだって!!」

「そうやで。」

「はやて!!!お前は、だま・・・」

「燈也?」

「っ・・・」

「あの、気まずいままやったらあかんやろ。」

「別に・・・ぼくは・・・」

「燈也・・・?お話ししようか・・・?」

「い、良い・・・遠慮しておく!!」

「遠慮しないの!!」

すずかに連行される形で、何処かへ。

「それと、ティアナ。」

「はい?」

「後で、燈也となのはちゃんの三人で・・・お話しして…な?」

「はい・・・」

この後、ティアナ・ランスターを含め、月村燈也、高町なのはとの間に、一応の和解の形を見ることになった。

後に語るわ、ティーダ・ランスターとの過去。













延々と、説教を聞かされた後、とうとう、燈也に話せるチャンスが来た。

すずかには、本心を話せる。

「全く・・・無茶させすぎだよ・・・なのはちゃん、死んじゃうかもしれないのに・・・」

「やりすぎとか・・・そう言うのは・・・」

「ソル達が死んだこと・・・そこまで、きてた・・・?」

「まぁ、息子のような奴らだったから・・・」

「でも、それを、押しつけるようなことをしてはダメ・・・それに、彼らだって、兵士であることを、あなたは、自覚していたんじゃないの?死ぬことだって・・・」

「解ってるんだ・・・解っている・・・でも、やっぱり、堪えるのだね・・・」

だから、

「今度は、強くなるから・・・今は、甘えさせてくれ・・・」

「うん。」

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