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遙かなる蒼は黄昏の姫君と輝いて。

アリス×灯里
久しぶりに、ここのスペースに埋めた気がする・・・
アリス×灯里も良いよね…?
そして、思う。
夏目友人帳はARIAに並ぶほどの21世紀に入ってからの神レベルに入る作品じゃね!!??
あ、エロは無いよ?


灯里先輩に、でっかい元気がありません。

アリスの感じ取っていた最近の灯里の印象。

灯里のプリマに昇格、そして、アリシア・フローレンスのでっかい引退式を終えた一ヶ月後の話。

アリスは、久しぶりのオフ。

久しぶりの自分ルールを考えていたときだ。

「ゴンドラ・・・通りまーす!」

「灯里先輩の声・・・」

久しぶりの声に、アリスは頭の中で考えていたことを捨てて、灯里の声を追いかけた。

いない。

ここにもいない。

今日の自分ルールは、灯里を探し出して、暇があったら、話そう。

というものにして、どうせなら、今まで言えなかったことも、ここで言おう。

アリスの中での一大決心。

思ったら吉日。

この言葉を思い出して、アリスは灯里を探し出した。

「でっかい・・・燃えます。」

ネオ・ヴェネツィアの太陽は温かく。

それ以上に、アリスの体の中は、燃えていた。

まさにでっかく。

灯里は、何処にいるのだろう。

知っている水路を通ってみるも、すでにそこに灯里の姿は無く。

後ろ姿を捉えたものの、追いかけるには1.5mの間を飛び越えなければならない状態だったリと、アンラッキーな状態が続く。

しかし、それでも諦めず。

「こういう試練があった方が燃えるんだから…」

不運なことを、試練と変えて、再びアリスはでっかい燃える。

ちなみに、この時、アリスだが、実は歩いていた場所は、影の部分のみと、前に果たしたことを、また行っていた。

「後輩ちゃーん。」

「ん・・・?」

自分ルール中に、声をかけてきたのは誰だろうか。

なんて、感じで、その声の持ち主を良く知っている。

カンナレージョ地区のサンタ・ルチア駅近くに設けた支店の店長で「薔薇の女王(ローゼン・クイーン)」を名乗る藍華だった。

これも、久しぶりの再会。

アリスは、藍華に呼ばれる感じで、近づいた。

「なんで、藍華先輩がこんなところにいるんですか?」

「え・・・?だって、ここ・・・私の店の近くだし。」

「でっかい、気づきませんでした・・・」

思えば、こんなところまで。

「それで、後輩ちゃんは、なんで、こんなところまで?」

「灯里先輩を見かけたので・・・」

「あぁ…灯里ね。さっき、そこ通ったわよ。それで・・・あれ?」

気づけば、アリスは、そこにはいない。

どこへ向かったのかと言えば、既に水路際の道を走っていた。

「ちょ、ちょっと!!人が話してる最中にどっか行くの禁止!!!」

相変わらずのガチャペン顔を見せたものの、アリスは、それに気づくことなく、灯里を追いかけた。

ウンディーネをやっているが故に、体力には自信がある。

「はぁ・・・」

とはいえ、ずっと走っているが故に、流石に疲れる。

それでも、灯里に会いたかった。

何故、ここまで突き動かされるのだろう。

会えば、その答えが見つかるかもしれない。

それでも、足が痺れ出し、ペースは歩く速度になってしまった。

「後輩ちゃん・・・全くもう。」

「藍華先輩・・・」

さっき、会ったはずなのに、なぜ、ここに。

などと、思ったがアリスは、痺れる足に喝を入れて、再び歩き出す。

「待ちなさいよ。乗って行きなさい。」

「え・・・でも・・・」

「私は、これから休み。遠慮しないの。」

「は、はい。」

藍華に言われるがままに、アリスは、藍華のゴンドラに乗せられた。

しかし、これで大分力が取れる。

楽をしていいのだろうか。

「やっぱり、これは・・・わたし・・・」

「遠慮するの禁止。それで、明日に差し支えたらどうするの?あんただって、プロのウンディーネなのよ?」

言われて、ハッとなった。

これで、怪我をすれば、元も子もない。

ペアの時代とは、違うのだと。

「それで・・・」

藍華はゴンドラを漕ぎだした。

相変わらずのペースだ。

しかし、徐々に…徐々に…早くなってきているような気がする。

スピードに定評のある藍華だが

「これは、速すぎなのでは・・・?」

「いいの。灯里に追いつくんでしょ?」

「はい・・・」

アリスの灯里に対する気持ちを藍華は、知らないわけではない。

しかし、

「いい加減に言わないと、ポニ男とくっつくわよ?」

アリスの中で、そのヴィジョンが映し出される。

それは、嫌だった。

自分の気持ちも伝えられずに、暁とそういう関係になるのは、アリス自身が許さなかった。

多分、暁に対するアリスの評価というものが低いことも相まって。

それは、アリスのプライドというものが許すことは無かった。

「だから・・・今日、言うんです。私の灯里先輩に対する気持ちを・・・」

「本気みたいね。んで・・・」

藍華の気になること。

「何で、あんたは、灯里のことが好きな訳?」

「それは・・・」

過去に、色々あった。

プリマに昇格して、夜遅く帰ってきたとき、会いに行く理由はアリスだけで十分であると言ったこと。

初めて、自分とまともに話してくれた人。

まぁ社長が社長になる前、行方不明になった時、一緒に、必死になって探してくれた。

そして、アリスの中のイメージは、明るくて、可愛くて、その場を和やかにする雰囲気。

それを含む過去の出来事が、アリスの心を鷲掴みにしてくれた。

肉体的な感触で言えば、過去に怪談話をした時に、灯里がアリスに思いっきり、抱きついたことも。

「あぁー…はいはい。ごちそうさま。」

聞いてるだけで、恥ずかしくなってきた。

しかし、藍華はアリスが生半可な気持ちで灯里を好きなった訳ではない事が良くわかった。

ここで、生半可な気持ちであれば、降ろしていた。

藍華は、アリスの気持ちの分を引き継いで、力いっぱい、ゴンドラを漕ぎ始めた。

しかし、

「あ、藍華先輩・・・やっぱり、速すぎです!!」

「うりゃりゃぁぁぁぁ!!!!」

その声は、藍華には届かず。

とはいえ、この早さが災いしてか、

「灯里先輩・・・」

を、追い越してしまった。

あぁ、やってしまったとアリスは思ったものの、藍華はそれに気づくことは無かった。

でっかい、やってくれましたね。

心の中で、アリスは呟く。

この時、額に怒りのマークが浮き上がっていたことを、藍華は気付くはずもなかった。

この事により、灯里捜索に余計時間がかかってしまうことになった。

「でっかい、変わってください!!」

「へ?」

「私が…やります。」

アリスは、無理やり奪い取った初めて姫屋のゴンドラのオールを手にとって、姫屋のゴンドラを漕いだ。

既に、時間は黄昏時。

空の色は蒼から、オレンジに変わっていた。

夕日に輝くエメラルドグリーンのアリスの髪が、神業的なゴンドラを操作技術を見せる。

人によっては、芸術的であり、目の前で見ている藍華は少し、嫉妬していた。

アリスの技に磨きがかかっていた。

これも、愛の力だと、藍華は勝手に解釈し、ただ、ただ、アリスを見守った。

近くの水路に、求めていた人の姿が、そこにいた。

何時間、漕いだだろう。

何時間も漕いで、会いたい人にやっと会うことができた。

サンマルコ広場に、そこにいる。

乗っていた、客は、

「アリシアさんと・・・その・・・旦那さん・・・」

つまり、デート中というわけだった。

灯里のいつもの仕事ぶりに感心したアリスは、アリシア達が降りた後に、少しさびしい顔をしていたのを、アリスは見逃さなかった。

「藍華先輩・・・でっかい、ありがとうございました。」

アリスは、ゴンドラから陸地へ飛び移った。

「んー。頑張りな。」

藍華は、いつもの笑顔でアリスを送り出した。

アリスの視線には、灯里が映っている。

そのまま、いつものように、お辞儀をして、顔を上げた後も、アリシアをずっと、寂しげな瞳で見つめていた。

そんな、顔を、アリスは見たくなかった。

灯里の瞳に、自然と涙が流れていた。

駄目。

そんな顔をしたら、駄目だと、痛い足に言うことを聞かせ、アリスは走った。

「まだ…私…」

灯里は、自分のゴンドラに戻ろうとしたときだ。

「灯里先輩!!!!」

アリスのもてるだけの声を出して、灯里を呼びとめた。

突然の声に、灯里は驚きながらも、その桃色の髪を靡かせて振り向いた。

目の前にいたエメラルドグリーンの女の子の存在に多少驚かされた。

何故、ここにいるのだろう。

こう言う感覚に疎い灯里は、解らなかった。

「どうしたんですか?プロのウンディーネが泣いてちゃ・・・」

駄目だと言おうとしたとき、気付いた。

大粒の涙を灯里が流していたのだ。

「灯里先輩……?どうしたんですか・……?」

アリスの諭すような声に、灯里は子供のように、泣く声で、アリスに自分の本音を伝え始めた。

「私…私…アリシアさんに特別な感情を抱いてて…結婚するって聞いた時…アリシアさんのこと諦めた…」

その時、アリシアの全ての気持ちの灯里は知った。

そして、気づいた。

アリシアは、自分以上に好きな人がいたということを。

本当に好きな人に巡り合えて、結婚することができるのなら、幸せなこと。

だから、その時、アリシアに抱きしめられた後、泣きながらも笑顔で送り出した。

これで、踏ん切りがついたと、自分の中ではそう、思い込んでいた。

しかし、今日、改めてアリシアとその夫の光景を見た時、今のアリシアの中に自分がいないことに気づいた。

今の、アリシアの中に自分がいない。

この事を、肌で感じてしまった時、何か、やるせなくなってしまったのだ。

そして、思い知った。

まだ、自分はアリシアに未練があったのだと。

「だから・・・だから・・・今日・・・会ったとき・・・嬉しかったけど・・・」

「逆に、つらかったんですね・・・」

アリスは、灯里のことが良く分かっていた。

灯里は倒れるように、地面に崩れた。

「私…」

「もう、良いです!!」

「ほへ…?」

崩れた灯里を、アリスは優しく抱きしめた。

体格は違うけど、どこかアリシアに抱きしめられているような感覚。

灯里の中で、落ち着きに変わる。

「アリシアさんがいなくても・・・私がいます!!」

だから

「私が灯里先輩の・・・灯里のでっかい旦那様になります!!!」

アリスの決死の告白。

しかし、自分の中で、それが、プロポーズになっていることがわかった。

ハッと、思っても、もう、遅い。

「アリスちゃん…本当に……?」

とはいえ、帰ってきた答えも意外だった様な。

「はい!私には、灯里しかいません!!」

自分の中で、灯里先輩から灯里に変わっている瞬間。

灯里の答えは

「私で良いの・・・?まだ、アリシアさんに未練があるかもしれないんだよ?」

「私が、灯里先輩からアリシアさんをでっかい、忘れさせます。」

アリスの真剣な眼差し。

灯里の傍には、ずっと私が、アリスがいる。

本気だと、捕えることができた。

だから灯里の答えは

「アリスちゃん・・・アリスちゃん・・・アリスちゃん!!私・・・私・・・」

アリスは、優しく灯里の背中を撫でた。

灯里の中の答えは

「アリスちゃん・・・忘れさせてね?」

「はい。」

「これから・・・よろしくね・・・大好きだよ・・・アリスちゃん・・・」

これが、灯里の返事だった。

アリスへの返答。

これで良い。

アリスは灯里の顔を持ちあげて、そのまま灯里の唇を自分の唇でふさいだ。

ファーストキスは、好きな人と・・・

アリスの、物心ついた時から密かに考えていた自分ルール。

今、それが叶った。

「灯里・・・」

「アリス・・・」

アリスと灯里は、一度唇を離しお互いの名前を呼び合う。

「「大好きだよ・・・?」」

灯里に、本当のパートナーができた。

お互いの存在を確かめあうように、アリスは灯里を抱きしめて、もう一度、躊躇うことなくキスをした。

藍華は、その様子をただ、優しく見守っていた。

「もう・・・広場で抱き合いながらのキス禁…ううん。今日くらい、いっか。」

結ばれた二人を祝福するように夕日は遙かなる蒼は黄昏の姫君と輝いていた。

| 適度なSS(ARIAサイド) | 16:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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