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Ep-03「綺麗ごとばかりいう人間は、いつも愛される。」

第三話ー・・・
さぁて、タイトル通りです。
さて、実は彼は制限有。
そして、あいつY・Sはいきなり戦線離脱。


「燈也・・・君・・・?」

自室で一人、その気配を感じ取っていた。

いる。

この世界に、この街に。

曖昧だったものは、一気に確信へと変わっていく。

すずかは、自室のベランダに出る。

自分の見ている方向に、それはいる。高町燈也は存在している。

だが、同時に、感じ取ることもできる。

燈也の抱えている、黒い怨念を。

「寂しいの・・・?燈也・・・?」












「燈也・・・」

まともにかける言葉など、見つからず。

生きていると望んでいた。

ただ、考えていたことは、蘇るのと同時に、昔の燈也に戻っていてほしかったこと。

しかし、基の燈也ではない。

プレシアを失った悲しみから、復讐鬼となって、帰ってきた最悪の存在としてそこにいる。

しかし、この頃から、剣技は、その血筋故の物を含めてか、誰よりも強く。

「相変わらず、あんたたちは醜い。僕のママは、世界で一番綺麗だった。」

「お前、いい加減にしろよ!!ここから離脱できるチャンスを!!」

「黙れ。ママより醜く、僕に傷一つ与えることのできない愚か者。そして・・・消えろ!!」

燈也が右腕を伸ばした時、五本の爪が、光剣のように展開された。

「邪魔だ。」

射出。

五本の光剣は、ユーノの腹部に、右足、左足に二本ずつ。

深く、突き刺さる。

「がぁぁぁぁ・・・・・・」

「まだだ。お前は、嫌いだ。だが、生かしてやる。生き地獄を味あわせてあげるよ。」

再び、その腕は、光剣を生み出し、ユーノへと放出される。

避けようとしても、その脚だ。

今の攻撃を避けることなど、不可能なことだ。

「っっっっっっ!!!!!!!」

突き刺さるその爪を象った光剣。

ユーノの右腕に二本。

左腕に二本。

腹部に、一本刺さる。

「ママなら、今の攻撃は華麗に防いだ。」

その場から動かずにだ。

すべてにおいて、尊敬できる人物であり、女性として最も魅力的であるプレシア・テスタロッサ。

彼にとって、女性として最も愛すべき人間であり、全てを受け入れることのできる女性。

しかし、目の前にいる男は、この燈也にとってはプレシアよりも、いや、彼にとっては

「比べるのが失礼だな。」

それは・・・

「ママは、素晴らしい。戦力にもならないお前とは大違いだ。」

だから

「生き地獄で良いかな?前のようにさ。」

燈也から発せられる無限の光剣はユーノ・スクライアに立ち上がらせる隙を与えさせない。

わざと、急所を外し、その無様を姿を楽しんでいるように見える。

倒れるように踊る人形。

「ふふ…ははは!!痛すぎて、声も出ないよね!!でもさ…僕は、もっと痛かったんだよ?」

この痛み・・・

知っているのは、プレシアのみ。

燈也のために、涙を流した。

全て、燈也に尽くしてくれた。

ダメージの限界に耐えられなくなったスクライアの男は、ただ、その場に倒れるのみ。

人形は、もう、踊れない。

糸の切れたマリオネットのように、ユーノ・スクライアは、口から無様に涎を垂らし、その場に倒れこんだ。

殺してはいない。

ただ、生き地獄を味あわせているだけ。

唯一もてる人間としての情か。

「さて・・・随分、殺しやすい姿になったね。姉さん・・・?」

姉と呼ぶのは、単なるいやがらせか。

まだ、家族としての情が残っているのか。

「お前か!!魔導士のリンカーコアを・・・!!」

「同じことをしている君に言われることはない。無駄に、命を消すつもりはない。帰ってくれないか?」

「燈也・・・?」

無駄に命を消すつもりはなく。

その言葉に、偽りはない。

「お前…!!」

「君の頭の飾りなど、どうでもいい。僕の場合は、そこにいる女が邪魔したせいで・・・ママは、行きたい場所に行けなかったんだ・・・!!」

そして、目の前にいる女の

「リンカーコアの収集は終わった。君のくだらない飾り物以前に、僕の復讐を完遂させたい。その後の、僕のリンカーコアを吸収しろ。どの道、僕は復讐を終えた後に、死ぬ。」

この心に偽りはなし。

「わかった・・・絶対にだぞ?」

「ヴィータ!!」

「信頼はできる気がする・・・」

どことなく、ヴィータは感じ取ることができた。

完全に悪にとらわれた人間ではないということをだ。

ゆえに、今だけは、信頼できる。

いや、それは、共通の敵ができたから故のことか。

高町なのはという。

敵が、そこにいる。

ヴィータは、それを認め、一歩下がった。

いつもと、違う。

それ故に、ほかの騎士たちも、下がりだした。

予定外の行動だったのだろう。

すでに、目的は達成している。

ならば、ここで終わらせることだって、許していいはずだ。

「おやめなさい!!仮にも、あなたのお姉さんでしょう!!」

「月村じゃ・・・無いか。似すぎている。・・・下がってくれないか?」

「すずか・・・ちゃん・・・?」

驚愕

なぜ、目の前に、その人が存在しているのか。

しかし、今はそのようなことはどうでもいいのだ。

そして、

「君は思い違いをしている。」

その意味は

「僕の姉は、アリシア・テスタロッサ。フェイト・テスタロッサでも、高町なのはでもない。」

この意味、そのままである。

ここにいるのは

「愛玩人形と、仇の子供だ・・・」

しかし、その子供を殺す気など、最初は起きなかった。

だが、

「何度・・・ママの邪魔をしたことか・・・」

あの時、見たなのはは、目の前にいるプレシアを殺した。

先に見えるのは、姉だった人間への苛立ち。

憎くて、憎くて、別の世界に来るたびに、高町家の人間だけは、殺してきた。

全てのプレシア・テスタロッサは、この家の人間に殺されてきた。

別世界のトウヤ・テスタロッサも、既に死んでいた。

いや、殺されていたのだ。

高町士朗によって。

なつかしき、場所に帰って来た時、すでに、あるのは母とその子供の死体のみ。

それが、プレシアの死体であり、自分の死体であると、わかることができた。

愛する人は、すでに訪れた時には死んでいた。

目の前にいるすずかと同じ顔を持つ者は散らせたくはない。

ただ、目の前にいる人間と、母を殺したあの男の家族を殺せれば、それでいい。

高町士朗・・・

殺した。

プレシア・テスタロッサを。

渚琴乃・・・

真の名前こそ、プレシア・テスタロッサ。

故に、渚燈也・・・

真なる名前こそ、トウヤ・テスタロッサ。

偽りでは無い。

全て、別の世界で、燈也の向かった世界で、共通していること。


ただ、違っていたのは、クロノ・ハラオウンが、クロノ・ハーヴェイと名乗っていたことか。

「どいてくれ!!僕は!!」

「復讐心は、新たな復讐心を産みます!!」

「構いは、しない!!その後に、僕は死ぬ!!綺麗ごとばかり言っていても、意味はないんだよ!!!」

そして、逝けるであろう。

プレシア・テスタロッサに出会えるであろう。

黄泉の国で、待っていてくれる。

ただ、仮に、プレシアが、アルハザードにいるのであれば、蘇らせてもらえばいい。

故に、死ぬことなど、怖くはない。

「イエス・キリストの眠る土地か・・・ママのいるかもしれない場所・・・」

死んで、悲しむものなど、

「既にこの世界にはいない。」

ゆっくりと、一歩ずつ、燈也は動き出す。

「ここで・・・あなたの復讐心を、解き放ちます。なのはさんを、殺させるわけにはいきません。」

「高町なのはは殺す。でも、僕は、君を殺すことはできない・・・」

「壊園剣を持つ者が・・・!!」

「全ての兵器は人を殺すためにある。レイジングハートも、バルディッシュもそうだ。この、鎧もだ。」

ゆっくりと、なのはを殺すためだけに・・・

いや、なのはの家族を殺すためだけに、

「今、僕はここにいる。それが、僕の存在理由なんだ。」

優しく、諭すように、燈也は言い聞かす。

「燈也・・・母さんは、燈也にそんなことするの、望んでないと思う・・・」

「余計なことを言うな。お前は、高町士朗の次に、高町なのはと同じくらい、大嫌いだ。」

だからこそ

「お前をここで殺すのもいいな。気が変わった。先に、お前を殺す。」

フェイト・テスタロッサ。

燈也にとっては、母の人形。

邪魔な存在である以前に、目障りな存在としてそこにいる。

「時として・・・人は、フェイトのような人形をこよなく愛する。」

それは「人形と知っても、お前の生き方に感動を覚えるからだ。」

しかし、

「僕はお前の生き方に感動などできない。」

また、

「人はママのような人間を軽蔑する。」

誰のせいで?

「お前たちのせいだ・・・綺麗ごとばかりいう人間は、いつも愛される・・・でも、ママのような人は、愛されない・・・」

ここで語ることは、怒り。

「そして、人は、誰よりも高町なのはを愛して!!フェイトを愛するだろう!!!」

だから、嫌う。

だから、醜く感じる。

「まったく・・・どこぞの大手会社の作ったアニメの綺麗ごとばかりしか語らないテロリストと同じだ。」

「そこまで・・・」

「言いたいことがあるなら、言って見ろよ。」

燈也は、なのはの顔を見ても、何も感じず。

時として、人は、もっとも人間らしい人間を批判することがある。

だから、人は

「理想しか語らないんだよ。」

「私は・・・!!」

言い返す、言葉が、そこにはない。

ここで、何かを言い返せば、燈也は変わっていたかもしれなかった。

この問いに答えることができたのなら。

いない。

返せる物など。

「っ・・・」

燈也が、姿勢を崩した。

これと同時に、燈也は心臓部分を抑え始め。

「ちっ・・・急ぎ、戻れということか・・・喋りすぎた・・・」

このときに、思い知った。

「まだ、怒りの感情に身を任せているということか・・・」

ならば、ここで、敵を・・・

殺す。

殺すことができるのであれば、それでいい。

燈也が、立ち上がるのと同時に、その鎧の肩部から左に4、右に4の集束レンズらしき物が展開された。

よく考えれば、超古代兵器ソウルセイヴァーに良く似ている物だ。

その様な、機能があったとしてもおかしくはない。

ソウルディストラクション・・・

後に、ミッドチルダの廃墟の8割を破壊するほどの威力を持っている。

「はぁ・・・はぁ・・・」

思わず、燈也は跪いた。

しかし、その視線は、まっすぐと憎しみをこめて、なのはと、その隣にいたフェイトを睨むように、見つめていた。

その眼光からは、

「燈也・・・一緒に、帰ろう?」

「うるさい・・・お前なんか・・・」

助けられる筋合いなど、そこにはない。

同情など、されること自体が、屈辱なのだ。

すべての力を振り絞り、燈也は、執念のみで、立ち上がる。

その鎧で覆われた手のひらに、口をあて、逆流してくる血液をその身で抑える。

憤然として、一人の復讐鬼は、立ち上がる。

いや、その姿は君臨していると言ったほうが、正しいか。

「殺してやる・・・」

お前だけは、

「絶対に・・・この手で・・・」

黒く輝く復讐の瞳に魅入られて、誰もが、恐怖し、そこから動けなくなる。

しかし、動ける者もいる。だが、殺人対象を守るために、其の者は盾となる。

「復讐に駆られた男が・・・これか・・・既に、集束は終わってる・・・なんて、私は無能なんだ・・・」

せめて、ここで、

「なのはちゃんを守ることくらい・・・」

できるはずだ。

「あな・・・たは・・・?」

「今は、名乗れば、私は恥をかきます。でも、あなたは守って見せる・・・」

「フェイトさん・・・彼が放出すると同時に、私の後ろに下がってください。」

「で、でも・・・」

この二人を守るためであるのなら、絶対に必要であること。

とはいえ・・・

アマテラス・・・

その存在・・・

この意味は・・・

葉子から言われた二人だ。

絶対に、守らなければ、ならない。

「どうしても・・・姉さんたちを庇うんだね・・・」

そこに、あくまでも、戦闘神として、そこにいる。

しかし、体の限界を示すかのように、額に、汗が混じっている。

戦闘は、すでに、限界に近い状態なのだろう。

「僕は・・・お前を殺した後に、絶対に高町士朗を殺してやる・・・」

それが

「ほかの世界で殺された、僕とママの願い・・・」

限界に近い。

故に、その力を全て振り絞りその全てを撃ち放つ。

「バニッシングゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・ディストラクションッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

両肩から、放出される夥しい光。

まさに、あれを打ち砕くほどの威力を持っている。

天地、万物・・・

全ての因果法則を打ち砕くほどの力強さを、感じることができた。

フェイトは、言われたとおり、ユファの後ろに下がる。

ユファは、その巨大な翼に、全力を注ぎ、フェイトたちを守る盾を形成した。

「っあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「防いで見せる・・・!!!!!!!!!!!!!」

ユファの全力を持ってしても、復讐の光は破れない。

徐々に、崩壊を見せている。

「うぅぅぅぅぅぅぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

「まさか・・・こんなに早く崩壊するだなんて・・・!!」

できる場所へと・・・

「やるしか・・・」

時空転移・・・

バックのなのはたちを、急ぎ、別の場所へと悟られぬように、

「転移させたかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

「もう・・・気づいた!!??」

突如、光が、燈也を保護するように、纏わりつきだす。

全ての光が、それに纏わりついた時、燈也の戦闘スタイルが変わりだす。

「バニッシング・・・キック!!!!!!!!!!!!」

「防ぎきれない!?」

その巨大な翼で、ガードしようとするが、間に合わない。

自分を保護しようとした時には、巨大な流星は、ユファの体に直撃していた。

気づけば、吹っ飛んでいた。

何が起こったのか、全く理解できない。

何が・・・

起こったのか。

「か・・・っっは!!!!!!!!!!」

直撃を受けた途端、ユファは、その結界に撃ちつけられ、罅が入り、崩壊した。

「ううううううううううううううううううぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」

この咆哮は、勝利への喜びか、いや、逃げられたことによる嘆きの咆哮か。

「が・・・あ・・・あぁ・・・」

黒騎士の鎧が強制パージされ、その姿が露になり、無理矢理19に成長させていた体は、強制的に基の年齢、9歳の姿に戻った。

意識は、既に、そこにない。

「回収・・・」















「うぇ・・・・・・」

傷つけられた。

あれをくらって生きていたのは、既に限界に近い状態の体で、途中で、速度が落ちたからなのだろう。

「あ、あの・・・誰ですか・・・?」

「っ・・・その声・・・すずかちゃん?」

辺りを見回した時、そこはよく知っている場所であることに気付く。

月村の家。

「ユ、ユファさん・・・!?」

「見られたか・・・」

「どうしたんですか・・・」

その姿を見ても、恐れず。

「体が・・・消えてる・・・」

「大丈夫・・・」

「どうすれば、助かるんですか・・・?」

ユファは、心配するすずかをその身に引き寄せて、抱きしめる。

心配する必要はない。

と、言いたかった。

力を全て注いで、さらに、限界を超えてなのは達をフィールド外の場所へと転移させたのだ。

既に、体は消え始めている。

ユファの場合、一度、消えかければ、天使の体は力の保持者から力を供給しなければ死ぬ。

この従来の天使と同じもう一つの死の条件が付いた理由。

これは・・・

ユファが、麒麟のユダ等とは違い、特別な形で生まれた天使だからだ。

ただ、もう一つの手段はある。

融合すれば良い。

そうすれば、消えずに済む。

ただ、一度融合すれば、

「あなたは、戦いに巻き込まれる・・・」

だから

「戦いに巻き込みたくない・・・」

この意味は深い。

すずかは、選択を迫られる。

ここで、消すか、戦いに巻き込まれてでも生き残すか。

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