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Ep-01「見つけたよ・・・まずは、あんたからだ・・・」

タイトルから、台詞が・・・
この台詞がどこにあるか、探してみよう?
冗談です・・・
A's編で言う第一話。


全てにおいては、これを作った持ち主は、不明とされている。

しかし、それを作った男は、神であった。

別世界を束ねていた大神。

その名は、ゼウス。

この男が造ったもの。

それは、別世界に流出し、いや、ゼウスが意図的に流出させたものであるが。

「本当に・・・行く?」

「はい。葉子様・・・」

「本当は、六聖獣の皆に行かせたいんだけど・・・」

「いいえ。私は・・・大丈夫です。」

「・・・解った。あ、そうだ。これ・・・渡しておくね。」

「これは・・・?」

「懐園剣・・・」

とある男の持っているものと、別のもの。

いや、対になるもの。

二つ同時に合わさって、一本の時以上の爆発的な力を発生させるほどの剣が生まれるのだ。

別の者の持っているのは、懐園剣雄・・・

葉子の渡したものは、懐園剣雌・・・

悠介とヴィヴィオの持つ、剣の、一本ずつしか創られなかった、簡易量産剣。

天界と呼ばれる世界で、聖母と呼ばれる女性は、送り出した。

鳴海市へと。

この時間帯、目覚める時は、そろそろであろう。

バアル・デュカトゥシスの消滅を知った。

だが、これと同時に動き出すものが会った。

この時代、全ては動き出す。

ゼウスの造ったそれをも詠み、計画を進行していたら・・・

「イエス・キリスト・・・大したものね・・・」

何千年、待たされた。

その月日は、無駄ではなかった。

全ては、ここに。

彼女は、二年後に、来るであろう。

ゼウスが統治していた頃の天界へと。

「行ってきます・・・」

「気を付けてね・・・」

12月1日。













第二章は、この時から、幕を上げていた。













「お兄ちゃん痛い・・・!!」

「あ、ごめん・・・」

恭也は、自らの中にある不安の全てを美由希にぶつけていた。

全てに至って、動きが荒い。

何に、あせっている。

嫌、焦っているのは・・・

一人の人間がいないせいか。

「燈也・・・」

何故、ここにいない。

お前という存在は何処にいる。

知っているはずも無い。

今、燈也が何処で、何をしているのかなど。

いや、既にこの世界に存在していないという事もだ。

なのは達の最強の敵として現われ、その強さは、今でもなのはを恐怖で震え上がらせるほどだ。

なのはは、恭也に何も応えてくれない。

何も、応えられない。














「トウヤ・・・テスタロッサ・・・。」

自室で、目覚めた、クロノは敵だった少年を思い出す。

そして、自分の中にいた、二つの魂の事をだ。

「トウヤ・テスタロッサの推定魔力ランク・・・やめておこう・・・。」

プレシア・テスタロッサと交わったことによって、プレシアの力を受け継いだ。

さらには、戦闘上での、進化。

全てを圧倒し、絶対的な存在として、そこに君臨していた。

プレシア・テスタロッサの遺産と言える部分だろう。

とは言え、最終的にはプレシアとの死を選んだが。

「あいつは・・・本当に、プレシア・テスタロッサの事・・・いや、そうでなければ・・・。」

あのような事はしない。プレシアのために、良かれと思ってのことだった。

「プレシアは・・・?」

なら、彼女の場合は、本当に燈也を愛していたのだろうか。

「・・・やっぱり、愛していない限り、あんなことはしないか。」

プレシア・・・

燈也・・・

そして、あの時自分の中にいた人間。

「侍・・・か・・・」

クロノの中にいた、悠介が、燈也に送った言葉。

天位ノ侍・・・

クロノでも解るほどの強大な力を持っていたのだ。

最強と言えるだろう。

いずれ覚醒するという。

自分の中にあるその力。

目覚めるは、まだ、先のこと。














「もう!!少しは、手加減してよぉ!!!」

「ご、ごめん・・・」

美由希が叫ぶの恭也が、美由希相手に本気を出したからだ。

しかし、ここまで、無意識のうちに本気になるのは、苛立ちがあるからだ。

燈也の捜査を突然打ち切られた。

本当に、突然のことだった。

理由は、依然として不明。

信じられず。

「お兄ちゃん・・・?」

「燈也のことがね・・・」

帰ってきたなのはは、大して何も言う訳でもなく。

時折来るフェイトからの手紙で、自分を支えることが出来た。

ユーノは、やっと歩くことができるようになったという。

「なのはは、何かを知っているようだけど、何も言わない・・・」

言えないのだろう。

それくらいは、解る。

ショックなことがあったことも。

しかも、燈也がらみの何かを。

ただ、深く追求することは出来ず。

問い詰めれば、一番傷つくのは、なのはだと、恭也は思っているからだ。

「燈也・・・」

その名を呟く。

しかし、その燈也が、既に死んでいるなど、知っている人間を覗けば、誰も知らないのだ。

なのはを、圧倒し、後一歩の所で、殺そうとしたこともだ。

「お兄ちゃんは、どう思ってるの?」

「心配に決まっている・・・」

だが、何も出来ない。

個人でできる限りのことは、全てやった。

また、父親である高町士朗も、何も言わず。

しかし、その顔には、少し影が、見え隠れしていた。

なのは同様、何かを隠しているような。

「フェイトちゃん・・・」

「また、その写真見てるんだ。」

「うん・・・」

フェイトの写真・・・

常に、肌身はなさず。

あの時の苦しみを分かち合った人間として。

フェイト・テスタロッサ。

アリシア・テスタロッサ・・

・トウヤ・テスタロッサの実の姉であるという。

しかし、燈也は、フェイトを身内としては受け入れなかった。

プレシア・テスタロッサ同様に。

フェイトをただの、願いをかなえるだけの人形として扱い、プレシアの為だけに生きて、プレシアの為にだけになのはの敵になった。

完全なる修羅となって。

最大の敵となって。

「両思いだ。」

「そ、そういうのも良いのかな・・・」

「いいんじゃない?なのはが、本当に、フェイトちゃんが好きならさ・・・」

フェイトに対する感情が、少し代わってきているは、自分の中でわかっている。

なのは以上に辛いことがありながらも、なのはを献身的に、支えてくれた。

「燈也・・・」

「なのは・・・」

あの一連の事件を思い出すたびに、燈也の変貌振りが目に浮かぶ。

プレシア・テスタロッサを、一途に愛し、強い想いは、歪みだした。

クロノの言っていた、戦闘中での進化。

未だに、遺伝子上の親という関係が理解できないなのはは、桃子の運んできた、朝食を口にした。

「リンディさん・・・元気かしら?」

「お母さん・・・?」

「うぅん、なんでもない。」

こっちも、こっちで変わろうとしているわけだ。

燈也がいなくなってから、士朗の様子がおかしいことに、気付いていない訳がない。

何を言っても、何も言わない。

だから、少し愛想をつき始めた。

燈也一人によって、高町家の関係は変わり始めている。

「クロノくん・・・全力で、燈也を探すといっていたけど・・・」













「さて、話をはじめようか?」

一方のアースラでも、高町家同様の後味の悪さを表すような空気が漂っていた。

時の庭園に入ったときは、絶対に燈也を助けられると思っていた。

しかし、クロノが思っていた以上に、燈也のプレシアに対する想いは強く。

自分から、燈也を見捨てるなどということを言いながらも、結局は、また、探そうとしている。

あのままだと、本当に後味が悪いまま、終わってしまいそうだからだ。

ただ、今は、目の前にある問題を片付けようとすることによって、その時の自分を忘れようとすることが出来た。

「それで・・・やっと動けるようになったは良いけど・・・」

「な、なんだよ!?」

「近くで見ると、本当に間抜けな顔だ・・・」

この二人の対立は、この頃から深く。

ユーノはやっと、杖を必要としなくなるほどにまで、歩けるようになった。

燈也とともに、死のうとしたが、

「かっこつけて、逆にやられる・・・自分の力量を確かめてから、敵と戦え。」

「んな!!??」

事実。

図星。

実質、守って、さらには破られ、殺されかけました的な感じで。

その、傷跡は、未だに残っている。

燈也は、ユーノには謝っていない。

プレシアと共に消えたからだ。

元はといえば、ユーノのミスであるから。

自分のやったミスで、そこまで切れるなど、

「愚か者め・・・」

「っ・・・」

自覚しているが故に、何も言うことは出来なかった。

燈也から、食らった一撃は、大きかったのだ。

一日は始る。













第二章を始める鐘は、その夜、既に鳴り響いていた。














「お、お前は!?」

「悪いけど・・・貰っていくよ・・・あんたの、リンカーコア・・・」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

夜の町に響く悲鳴。

隣にいた、もう一人の魔導師が逃げようとしたとき、急激に、力の抜けていくような感覚を得た。

「うっあ・・・」

「これで・・・二日は、持つな。戦闘にならなければ・・・」

何者かによって、複数の魔導師の魔力が、急激に消耗・・・

いや、奪い取られた。

「何・・・?知ってる?」

なのはは、どこか、それを感じ取ることが出来た。

何かが、自分の知ってる何かが、動いていると。

「ちっ・・・またやられたのかよ!!」

そして、また、ここにも、リンカーコアを求めるものが一人。














バニングス家の車に送られながら、すずかは図書館へ足を進めた。

読みたい本が有る。

そして、会いたい人もいる。

二人ほど。

一人は、まだ、声をかけてはいないが、もう一人は、姉である忍と似ている大人の女性。

夏休みに、ふとしたきっかけで、仲良くなった。

親身になって、相談してくれたこともあった。

「今日も来ているのかな・・・?」

すずかの中で、期待が高まっていく。

会えたら、それで嬉しいものなのだろう。

少し、自暴自棄になった時期があった。

その人は、そんな自分に、親身になって相談してくれたのだ。

図書館で、働いている日も有れば、ただ、本を読むために来ているような人。

「すずかちゃん?」

「あ、ユファさん!」

本名・・・観月・ユファ・フィナ。

月村家の人間と間違えそうなほど、自分たちに酷似した髪の色。

誰もが、見とれてしまうほどの美貌を持っていた。

「今日も、来ていたんですね。会えて嬉しいです。」

「私もよ。」

既に月村の人間との接触もしている。

すずかの家族から、大分気に入られた。

「今日で調度・・・半年・・・」

「え?」

「私とすずかちゃんが、友達になってからよ。」

日本という国で、ユファの最初に友達になった人物が、すずかだと言う。

誰もいなかった、何かが来るまで待っている間に出来た、すずかという友達。

ただ、すずかは、何を待っているのか。

その答えは、教えてくれなかった。

「寒いね・・・早く、入りましょう?」

「そうですね。」

図書館の中に入れば、そこは寒さなどとは無関係な暖かさに包まれる。

暖房の効いた空間へと、身を委ねることができる。

絶対慈悲などという言葉が似合いそうな、その空間。

「さて、本を探してくるかな。」

「あ、私も。」

まずは、お互いに借りたい本を借りてからその後ゆっくりと会話に花を咲かせるのが、日課だった。

「フィナさん・・・」

もともとは孤児だったらしい。

その後に拾われ、観月という日本名を付けられた。

ここまで、聞けることが出来た。

今、拾ってくれた人は、別世界にいるという。

「燈也君のこと・・・一緒に、考えてくれた・・・」

燈也といえば、すずかの中で疑問に思っていることがある。

ユファが、調度現れたのと同時に、警察の調査が打ち切りになったということだ。

「どうして・・・」

高町家の人間が、抗議したものの、誰も取り合ってくれなかった。

すずかも、それ以上の情報を得ることは出来ず。

「どうして・・・」

そして、妙な体験をすることになる。

燈也の部屋にある物を触れた途端、妙な現象が起きるようになった。

「何を、伝えようとしたの・・・?」

白と黒の二人の少女が、黒い騎士を倒そうとしていたり・・・

「誰かと交わっている・・・」

大人の女。

そう、表現できる女性。

一人の少年が、交わっている。

一連の出来事を思い出しているうちに、すずかは探していた本に辿り付いた。

「・・・あった。」

見つけた本を手にとって、すずかは、拍子を眺めてからぱらぱらとめくって、それに満足したのか、自らの懐に落ち着かせた。

「ん?」

次なる本を探そうとした時だ。

車椅子に乗った少女が、必死に本を取ろうとしていた。

届いてはいない。お節介かもしれないが、その少女に近づき、取ろうとしている本を変わりに取ろうとした時だ。

もう一つ別の手が本を掴んでいた。

「ユファさん。」

とりあえず、その本を、何故か、二人でその少女に差し出し、解決。

「これ、ですか?」

少女が、その本に触れた瞬間、すずかの中で、何かが走った。

体全体を、黒い、何かが。

この少女に取り付いている、黒い何か。

車椅子は、そのせいか。

何が、取り付いている。

燈也の事と、関係があるのだろうか。

この少女の奥に何がいるのか。

それだけが、すずかには気になった。

「すずかちゃん?」

「え・・・?」

(私も、何か感じた・・・しかし、今は、伏せておきましょう。)

(は、はい・・・ユファさん・・・)

今は。

今は、知る必要は無い。

知る必要は無い。

違和感を覚える少女。

理解はできない。

何が取り付いているのかなど。

こんなときに、あの時消えた人に聞きたいと思った。

「場所、変えましょうか?このまま、立ちっぱなしって言うのも、辛いでしょう。」

「そうですね。」

その後は、三人で、雑談である。

「それで、そっちのお姉さんも毎日、ここにいるんや。」

「何時に来てるんですか?」

「え、あぁ・・・会館時間にはほぼ、毎日。」

先程借りてきた「赫奕たる異端」という本をフィナは読みながらすずか達との雑談に加わる。

図書館で配っている暖かい茶を飲みながら、微笑ましいかもしれない談笑な訳だ。

「え、と。私・・・月村すずか。」

「私、八神はやて言います。」

ひらがなで書いて、はやてだそうだ。

「それで、お姉さんは?」

「観月・ユファ・フィナ。ユファでも、フィナでも観月でも良いわ。」

「ハーフ・・・?」

「まぁ、似たようなものね。」

とはいえ・・・

その正体は・・・

この世界の人間ではないのは確かだが。

それ以前に、人間ではない。

「はやてちゃんも、ほぼ毎日来ているけど?」

「なんや、知ってたんや・・・」

「えぇ。毎日来てたから、良く見かけていたわ。」

そして

(その保護者が私の世界で作られた者たちであることも・・・)

良く知っている。

その世界の住人というものをだ。

えてして、それは単純なものだったりする。

全て、保護者に近かった人間から、全てを聞いている。

「それじゃぁ・・・」

フィナが、新たに何かを離そうとしたとき、図書館にチャイムが響く。

「なんや・・・ここまでか。」

「仕方が無いことよ。」

「せやけど・・・二人と友達になれたし・・・」

「まだ、明日があるもの。」

「そうやな・・・」

仕方が無いと自分に言い聞かせ、ゆっくりとうなづいた。

三人は、一緒に図書館のフロアを出る。

夕方の空は美しく、しかし、それにそぐわない異質なる気配。

すずかが、それを感じ取っていた。

はやてからではない。

それが、人間ではないように。

「あの・・・人・・・」

それが、はやてを迎えに来た人間だという。

しかし、ここでよく見かけている。

何故、今になって、そう思うようになってきた。

単に、自分が今日おかしくなっただけ。

すずかは、自分にそう、言い聞かせて、すずかはフィナと共にはやてを送った。

「それじゃぁ。」

「うん!またね。」

「お疲れ様・・・」

また、二人っきりになってしまった訳だが。

「帰る?」

「はい。」

「送っていくわ。」

「ありがとうございます。」

ユファが、すずかを送り出した時、その日は、夕飯を月村家ですませ、ようと考えたが、その考えを捨て結局自炊することにした。

また、すずかは先ほど感じたどの気配でもない、何かを感じ取っていた。













夜・・・

図書館から帰宅したすずかは、鳴海市の都市部に、何かを感じ取っていた。

都市部とはっきり、解る。

何故だかは、すずかには解らなかった。

その中で、巨大な存在を感じ取った。

巨大な存在が一つ動いた。

解る。

あの時、観た、白い魔法使い。

しかし・・・

「貴方は、誰・・・?」

より巨大な力を感じた。

異様なまでの、その力を。

何人かが、介入し始めている。

「ユファさん・・・」

いる。

その中に、フィナの存在を感じ取ることが出来た。

「何・・・気持ち悪い・・・」

全ては、混沌渦巻く戦場へと。

何か、別のものを感じ取っていた。

今まで感じてきた力の中で、どれよりもどす黒い。

しかし、それが一番強い。

その存在が、気づかぬ間に、そこを支配していた。













力の密集する場で、男はただ一人呟く。

「見つけたよ・・・まずは、あんたからだ・・・」

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