PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

Ep-11「観測者」

後一話・・・


「ここまでは・・・史実どおりだ。」

ここにいるのは、精神のみ存在。

過去へとダイブした、二人が、そこにいる。

大して、気にしてもいないものの、ここまでは史実どおり。

「でも・・・燈也さん・・・」

「まぁ、俺たちは・・・よほどのことが無い限り、鑑賞しちゃいけないし。」

故に、数十年後にイエス・キリストと戦い終わり、この時代を見守っている人間が、ここにいる。

過去への干渉は許されず。

故に、そこにいる。

精神だけの存在として、とどまっている。

「悠介・・・」

「もう少し・・・見守ろうじゃないか。」

名は、浦島悠介。

高町ヴィヴィオ。

その人である。

「過去のスサノオとアマテラスのボディーガードな訳なんだけどね。」

燈也の本来の役割というのは、この二人の守護とは言え、スサノオとアマテラスの力は強力すぎるゆえ、遊撃武者として、扱われていたのだが。

過去の、悠介やヴィヴィオの基となった人物がそこにいたが故に、燈也は、テスタメントチルドレンである。

それは、クロノや、ティアナにも言えたことである。

あ、ティアナは、まだか。

「この世界での、テスタメントチルドレン・・・」

「ね、なのはママは?」

高町なのはは、過去に、其れとよく似た存在は確認されていない。

故に、テスタメントチルドレンではない。

「だから、ゴウさん達の力を得て、俺たちと同等になった。」

フェイトにいたっては、語るまでもなく、対象外だ。

しかし、それでも手を貸したのは、葉子が気に入ってしまったからである。

子供を生まずに死に、さらには百合気質であるが故に、それで良い訳だ。

「クロノさんは、前世だと、オーディンだしね。」

「ティアは、ワルキューレで・・・」

「知世がツクヨミ。」

はやては、単なる仮契約に過ぎない。

本来の人間ではない。

知世という名の肉体というのは、既にそこになく、はやての精神の中を、京都に作り変えて、11年後の世界で、生きているわけだ。

「悠矢さんは、オルクスだっけ?」

「あぁ。珍しくね。」

死の魔神が基だった人間は数少ない。

故に、最初は暴走しがちだったということを、悠介は、思い出していた。

「あ、そういえば・・・葉子さんは?」

「まぁ、俺たちの母親であるイザナミなんだけどね。」

故に、父であるイザナギは誰になるのか。

などという話もあるが、イザナギは存在せず。

故に、この世界でのイザナミは、性行為は必要をなさいのだ。

単相生命体である。

単相生命体については、ファイブスター物語五巻・・・

91項を参照されたし。

ただ、普通の場合では、死にいたるものであるが、其れを可能とするのは、神ゆえの所業である。

「あ、お婆ちゃん。」

「羅刹婆ちゃんの場合は、本当は俺の親父についててね。だから、あれから全く登場しなくなったのは、親父についていったせい。」

「あ、そういうわけなんだ。」

「それで、燈也さんの元になった神は・・・?」

と、まぁ、ここでヴィヴィオの一つの疑問が思い浮かぶわけであるが。

この燈也の基となった神が、誰であるのかというのは、後に解るということだ。

「そういえば、最初にあった、神を殺すって言うのは?」

「ま、時折俺の八岐大蛇とかが現れる時・・・別の神の力が宿る時。」

元の神以外の力を使うのが、神を殺すの意。

「羅刹婆ちゃんとか・・・ガルーダ、デス・・・イシュタル。」

それらが、かつて、悠介の殺してきた神。

「其れを・・・姉妹たちに分け与えたんだっけ。」

「そう。俺の分身たちにね。」

最終決戦前に、全て取り込み、最終形態になったわけだ。

とは言え、外見は、あまり変わっていないのだが。

「あ、そうだ。でも・・・アイン・エンゲージで、なのはママを殺すって事・・・」

「いや・・・無いんじゃないかな。」

アイン・エンゲージが相手だとしても、

「管理局側に、ジ・パトラクシェが付くよ。」

基より、陰と陽の関係。

交わることは無い。

必ず、対立しなければならない関係となる。

全てにおいて、其れは

「レギオン・ゴッドと・・・ジ・ゴッド・パーツの一つは、相容れないさ。」

ただ、この場合、面白いのが、レギオンが味方につくということである。

「さて・・・そろそろ、フェイトさんが、拷問に合う時間な訳だ。」

「ね、この話・・・明らかに、視点説明とかしてないよね。」

「まぁ、其れくらいわかるんじゃないのか?」

故に、

「歴史を辿るのと同時に、俺たちと一緒に見ていくのが、一番好ましいんだよ。」

そうでなければ、物語は進まない。

アルフは、アリサ・バニングスに回収され、物語は進む。













「・・・」

トウヤは、ただ、その光景を眺めていた。

フェイトが、プレシアの手によって、泣き、叫び、喚く。

浮かび上がるその傷を見ても、何も思わない。

居合わせているのは、少しでもプレシアとともにいたいから。

プレシアを愛してしまっているから。

「・・・」

何も、思わない。

不快にも、何も。偽者だとわかっているからなのかもしれない。

「あんた!!あれをみても、何も思わない訳!?」

獣の女。

気付けば終わっていた拷問場の中心に、移動し、アルフがフェイトを回収していた。

フェイトと、ただ呟き、先程のようにトウヤを怒鳴りつけたのだ。

「別に・・・」

「あんた・・・もう、あの女の人形だ!!」

「ママに愛されるなら・・・それで良い。」

トウヤ自身は、プレシアのことだけを考えれば良い。

だから、プレシアの気配を辿り、プレシアの場に行く。

愛されたい。

プレシアに愛されたいから。

其れの、何が悪い。

フェイトへの罰を止めないくらいで

「何で・・・そこまで言われなきゃいけない?」

「フェイトだって・・・あの女の!!」

「違うよ?」

何を、何をお前は言っている。

首を傾げながら、こいつは何を馬鹿なことを言っているのか。

解らない。

トウヤは、理解が出来なかった。

何故、フェイトが、プレシアの娘であるというのかが。

単なる、戯言である。

聞く必要も無い。

意味も無い。

フェイトが生きている意味など、直ぐに終わる。

今回でだめであるのなら、もう、用済みなのだから。

「僕は・・・お姉ちゃんと、ママと一緒に暮らすんだよ。」

「お姉ちゃん!?」

「君は知らなくていいよ。じゃあね。ママが、待ってるから・・・」

「お姉ちゃんって・・・えっ!?」

アルフは、フェイトを抱きかかえながら、消え行くトウヤを眺めて、考えていた。

トウヤの語る、姉とは誰なのかと。







「ママ・・・血が!!」

燈也が、プレシアを見た時、その口に、血が付着していることに気づいた。

焦り、燈也はプレシアの血のついている部分を、一回、舐めて、拭き取った。

何故、こうなっている。

「大丈夫・・・?」

「心配してくれるのね・・・トウヤ。」

プレシアは、そのままトウヤを抱きしめて、トウヤの愛を噛み締める。

だから

「絶対に、一緒にアルハザードに行きましょうね。可愛いトウヤ・・・」

「うん。ママ・・・大好きだよ・・・」

「私もよ・・・」

強く、プレシアを抱きしめる。

周りから見れば、悲運の恋人同士とでもいえるだろう。

ただ、義理の形といえども、この二人は家族だ。

近親相姦ともいえる。

これは、罪である。

しかし、大罪を犯してでも、プレシアであるならば、トウヤはそれで良かった。

だから、平気でプレシアに体を奉げることだってできる。

ただ、異常な家族関係とも言える。

だが、其れは、家族と言えるのも、事実なのだ。

遺伝子は、プレシアと酷似しているのだから。

「ママ・・・」

全てを、奉げる。

トウヤがそれからえることができるのは、プレシアの力。

今日、5度目の接触を始めようとした時に、会談を下る足音が、耳に入ってきた。

だが、気にすることなく、二人は交わる。

徐々に、足音が早くなり、其れは、一つの閃光となって、プレシアに衝撃を与え、倒し、殺そうとする。

この場合なら、フェイトに何を言われようが構いやしない。

全ては、

「フェイトのため!!!!」

光となって、プレシアへと。

だが、閃光は、プレシアに当たることなど無い。

「殺せないよ・・・?貴女に・・・ママはね。」

プレシアは、一時的に、トウヤから体を優しく離しアルフを迎え撃つ。

「死んだような人間が・・・!!」

アルフは、フィールドを粉砕し、プレシアの胸倉をつかんだ。

「怒り・・・憎しみ・・・」

トウヤが、その状況をみて語れる言葉は、その二つ。

言っていることが、正しいことなど、解らなかった。

ただ、その女が、わめいているだけ。

敵となったのであれば

「僕が・・・」

「良いのよ。貴方は、下がっていて。」

「本当に、燈也が、あんたの息子なら・・・!!そんなことは、しなでしょう!!!」

「何、やいてるの・・・?発情してるのかしら?」

小ばかにした態度に、アルフは、切れ始める。

そこまで、言われた。

怒りは収まらず、その胸倉をつかんでいる腕の握力を、さらに強くする。

今、この状態で、アルフにとっては、一番癇に障る態度だったのかもしれない。

このように、フェイトを思っているのに・・・

プレシアは、真面目に応えようとしない。

「誰が!!」

「貴方・・・さっき、言ったわよね?」

「何を!!!今、私が言っているの!!口を出さないで!!」

「死んだような人間が・・・って。許さないわよ?」

義理との区別など、既についていない。

だから、プレシアにとっては、自分の息子を馬鹿にされたのと同じ。

許せないのだ。

遺伝子上は、本当の子供といえる燈也を、死んだといわれたことが。

プレシアの右手から、放てられた、光弾。

トウヤは、アルフの叫びに聞く耳を持たず、衣服を身にまとった。

「邪魔が・・・入ったね。」

「えぇ。後で、続きをしてあげるから・・・そこで、待っていなさい。」

「ここで・・・待ってる。」

プレシアは、何処かへ向かって、トウヤの視界から消えていく。

幻影であったのかのように、このくらい空間の中で、トウヤは、プレシアを待つ。

「怒り・・・憎しみ・・・偽り・・・」

「主、どうした?」

「ケルベロス・・・ママと再会する前のことを考えてたんだ。」

「お前を裏切った、家族のことか?」

「あぁ・・・偽りだった。僕のことを本当は嫌いだったんだ・・・」

そうであるのなら、憎いのであれば、そこにいる人間が、憎いほど、殺したいのであれば、

「お前が、全てを殺せば良い。」

冷酷であるが故に、トウヤに、ベストなことだと思うが故に、冷酷な指示を出すことができる。

「お前の姉だったもの、兄だったもの、母だったもの、父だったもの・・・全てを、殺せ。そうすれば・・・」

トウヤ・テスタロッサは、高町というまとわりついた怨念から、

「解き放たれる。貴様の憎い、高町の邪念をな!!!」

「そうだね・・・全てのジュエルシードを、あのできそこないが、回収したら・・・僕は、そうするよ。」

全てを破壊する。










ただ、

「あの手の洗脳は・・・巧妙だよね。」

「プレシア・テスタロッサの?」

「そう。」

一連のことには、干渉せず。

「ただ、この時代に・・・俺たちは、まだ・・・干渉してはいけないみたいだね。」

干渉するほどの支障は無い。

故に、ただ、其れを、見守るのみ。

「ねえ・・・燈也さん・・・本当に殺しちゃうの?」

「殺してたら・・・俺たちは、ここにいない。」

と、言う訳だ。

本当にそうなれば

「私達の介入が必要な訳だね・・・?」

「そう・・・だね。さて・・・高町家をみてみようか?」

次元をそちらに移せば、リンディが、今までの現状を桃子に語っている場面だった。

考えてみれば、このときからリンディが桃子に、好意を持っていたというが、

「アプローチしてるわ・・・」

リンディが、桃子の二の腕に胸を当てたりと。

「そう言えば、この日に、アルフが、アリサさんに拾われるんだよね?」

「あぁ。そうだよ。其れまでは動きは無いから・・・その時間にまで、移動しようか。」

このようなときこそ、精神体のみと言うのは楽なものだと、悠介は笑った。

一通りの出来事は、観測者のあなた方なら、其れはご存知だろう。

そこから、アルフが、なのはと手を組み、決意を決める訳だ。

『ただ・・・物語は、ここからだとして・・・俺の存在しない世界が会ったりする訳だ。」
いや、既にこの物語自体が、最初から歴史は変わっている。

ただ、数ある舞台の中で、展開されるものは、人の数だけあるという事もある。

「そういえば、私と悠介って・・・もとの人が同じ人から生まれたんだよね。」

「まぁね。」

「一応・・・血縁者?」

「そう言うことになるね。とは言え、んなことは問題じゃないんだけどね。」

「ここまでは・・・なのはママたちが語ったことと同じ。」

そういう事となる。

つまり、時間を早送りしてもかまわない訳だ。

さして、問題は他にあるわけだ。

数ある世界として、イレギュラー・・・

つまり、燈也や悠介のようなキャラクター。

簡単に言えば、二次創作に見られる、オリジナルキャラクター参入によって歴史が変わる。

余計なこと、例えば、なのは達を殺すなどという行為を起こしてしまえば、歴史は簡単に崩壊してしまう。

ヴィヴィオ、悠介などの崩壊。

よって、11年後には、確実に、その世界は崩壊する。

など、ということもありえることなのだ。

「さて・・・問題の、なのは母さんとフェイト母さんの、最後の戦いを・・・見に行こう。燈也さんが動くなら・・・そこだからね。」

「うん・・・」













「動くよ・・・ママ・・・」

「行くの?」

フェイトとなのはが、動く。

わかっている。

二人が、

「下らないことで闘おうとしている・・・」

ただ、それは、チャンスともいえる。

この、黒騎士と名乗る男によれば、

「漁夫の利・・・」

どの道、あの二人が

「同等の力であるのだから・・・」

「全力でぶつかれば・・・相当な力を消費する。」

だから、如何なる手段を使っても、構わない。

「アイン・エンゲージで・・・弱った二人を殺す。」

「そう・・・良い子。」

プレシアは、燈也の顎を舌で、舐めてその、指で撫でる。

「でも・・・決着なんて付く前に・・・ママと、こうしていて・・・良いよね・・・」

この二人を、殺すことが出きれば、母の望む、ジュエルシードの目的地を全て得ることとなる。

どの道、アルフやユーノが来るのであれば、その二人を殺すこともできる。

自分の中に、勝手に入ってきたもの、自分と母の関係を、異常と言う者。

「えぇ。構わないわ。そして・・・殺しなさい。私たちを、否定する人間は。」

「うん。ママが、そういうんだったら・・・殺るよ。」

既に、始まった。

時間は、これから、動き出す。

「ママの病気は・・・僕が、ジュエルシードを全て集めて、アルハザードへと連れて・・・治す。」

遺伝子上は、血縁者といえる存在とは言え、義理の母に、そこまでできるのは、愛された結果。

また、思い出の中にある本当の母親に、似ているから。

二つの要素が混ざり合って、トウヤはプレシアの物になった。

身も、心もプレシアに汚染された。










「さて・・・そろそろ、後に愛し合う二人が、最初で最後の全力的な戦いをする訳なんだけどね。」

「あぁ。ママたちの言ってた戦いね。」

時を、その時間にまで速めて、悠介とヴィヴィオたちは、次元の狭間で二人の様子を眺めていた。

ここが、悠介達の介入ポイントでもあるのだ。

いつ来るか。

其れは、漁夫の利をえるのであれば、無論、決着がついた直後など、誰の目からみても、其れはわかる。

シンプルであるがこそ、其れが恐い。

ただ、別の要素が絡んでくるかもしれない。

バアル・デュカトゥシスが・・・

| 漆黒の破壊天使(完) | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://civer.blog122.fc2.com/tb.php/1514-d691b453

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT