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Ep-10「黒騎士堕つ・・・」

・・・どれ位だっけ?


「フェイト・テスタロッサ・・・君は、そこまで、する必要が、あるというのか?」

「・・・でも、答えなきゃ・・・」

「私も、何かしたい・・・何か、手伝えることは!!」

痛々しい、その姿をみて、そこにいる男は、何も出来なかった。

名前は、バアル。

序章の尖兵、レギオンの長と呼べる男。

バアル・・・

旧約聖書に現れる異教の神として悪魔学でも重視される。

ソロモンの小さな鍵ではバエルの名で現れる。

ソロモン72柱の魔神の1柱で、東方を支配する魔王アマイモン第一の配下にして、66の軍団を率いる序列1番の大いなる王で剣術の達人とされる。

自分を呼び出した者に様々な事に関する知恵と、全てを見通す力、必要であれば体を透明に出来る力を与えると言う。

ただ、ここにいるバアルは、プレシアに力を与えなかった。

それで、人が増長する事を恐れたが故のことだ。

「イエス・キリストのコピーである私が、プレシアに近づいたのは・・・」

命令であったからこそ。

しかし、謀判というのを、考えていなかったのだろうかと、バアルは思う。

プレシアのやっていることは、自分にとっては、不快であるということだ。

「イエス・キリストのコピーは、一つの世界に何人もいると聞く・・・」

ここにいる、この男も、そのコピーの一人。

「私が・・・どのような行動を取ろうが・・・貴様には、関係無いのか?」

何処にいるかもわからない、イエス・キリストの本体に語りかける。

その本体が、何処にいるのか。また、何をするのかは、十一年後の世界で明らかになる。

アマテラスと、スサノオの関係が、望んだものとなるのも。

全てにおいて、この問題に決着が付くのも。

あの時の戦いの為に。

「貴方は、本当の黒騎士との勝負を拘っているのか・・・?」

いや、そうであるはずが無い。

暴君の破壊でもない。

奥に見えてくる、その男の真意。

言うのであれば、

「世界の破壊・・・?」

まさか。

しかし、

「そんなもの・・・私は望んでいない・・・」

今の世界がどうあれ、その世界で生きている人がいる。

希望を捨てない人がいる。強くあろうとする人がいる。

「貴方は・・・其れを、私にしろとでも言うのですか・・・?」

人間を、人間というものを、ケルベロス、シュトゥルム、ゼイ・フォムを通して観察してきたバアルは、愛してしまったのだ。

人類というものを。

「其れを・・・貴方は、私を愚かと言いますか?」

確かに、救いがたい人間はいる。

しかし、その人間をも、愛してしまったのだ。

バアルは・・・

聖書に出てくるイエス・キリストに、言うなれば、一番近い存在とでも言えよう。

「あのような事をされてまで、何故従おうとする?」

慈悲深く、そして、並行世界の破壊を、最も間違いとも言える。

聖書のイエス・キリストに近い人物。

バアルは、思い出していた。

あの、運命という意味を持った少女の行方をだ。

その真実。

「今の私を・・・マスターコアは、わかっているはずだ・・・」

なら、そうであるのならば今、ここにいるバアルを

「私を削除しないのは何故だ?」

これも

「貴方は見守るというのですか・・・?」

この戦いの、行く末というものを。

「私は、序章の尖兵・・・レギオンの一人・・・ただ、名乗っているだけ。」

「バアル・デュカトゥシス・・・これは、貴方にも読めなかったでしょうね。」

突如、声を掛けられて、バアルは、振り向いた。

自らの従っている人間、プレシア・テスタロッサ・・・

さらに、その隣にいるのは、トウヤ・テスタロッサ。

高町燈也が、真の母としてプレシア・テスタロッサを見ている。

これは、バアルにとって、不安にさせた行動の一つだった。

人の子供、奪ってまで、することがあるのだろうかと。

「まぁ・・・そうでしょうね。私にも、それは読めませんでした。」

このようなことをする、女であったのかと。

女の欲深さを、改めて理解することが出来た。

行動は、醜い行動であるという事をだ。

人間として、人から子供を奪うという名の、最低の行為であるということを。

何故、最低の行動といえるのか。

絆・・・

「家族の絆は、崩壊する・・・」

それゆえに、これを自分勝手な考えだというのであれば

「私は、独善かなのか?」

自問自答する。

このような世界であるが故のことだろう。

ただ、このようなものを、これから見せられるというのであれば、

「私は・・・自分で自分を殺すほうが・・・愛せるかもしれない・・・」

ただ、自分の愛した状態で、その続きを、バアルは見たくなかった。

「しかし・・・それが、貴方ですか。」

バアルは、そのまま部屋を後にした。

全てが変わる。

体を、戻した。

その男。

「序章に出てくる人間は・・・消えるのが運命だ。」

「・・・命を、粗末にするのは、良くない事だと思います。」

トウヤが、敵として狙っていた人間に、優しく告げる。

しかし、

「構いはしないよ・・・いずれ、私は消えるのだから。」

既に、命など、そこには無い。

この人間に対して、不利益になるような行動を起こしてから、散りたかった。

この男にとっては。

「アイン・エンゲージ・・・大事にするといい。」

「は、はい・・・」

バアルは、そのまま、何処かへと向かった。

「さぁ・・・スサノオ・・・早く、私を、殺しに来るんだ。黒騎士の少年は、私を殺せない・・・」

何処に向かったのか・・・

其れを知るのは、ただこの男だけが知るといってもいいだろう。

如何なる行動であろうともだ。

「ママ、あの人は・・・?」

「協力者・・・」

ただ、よく見るような敵に感じないオーラ・・・

野望、または、覇道というものが無いのを感じながら、トウヤは、眺めていた。

その、バアルとか言う男を。

「さぁ・・・トウヤ・・・?」

「ママ・・・」

誘われるがままに、トウヤの体は、プレシアを受け入れる。

プレシアは、ゆっくりと、トウヤの衣服を、脱がす。

「もう・・・感じているのね・・・?」

快楽というのなの感覚を身につけた、トウヤは、既に、それから逃れることは出来なかった。

「敏感・・・なのね。」

「まだ・・・二桁も・・・入ってないから・・・」

「そうだったわ・・・私の可愛い、トウヤ。」

「ママ・・・」

本来の親子であるのであれば、そこまでやるのだろうか。

しかし、其れは、プレシアにとってはどうでもいいことだ。

ただ、愛されたい。

燈也は、プレシアに愛されたかった。

身も・・・

心も・・・

全て、プレシアに支配されて・・・

プレシアの物となって・・・

プレシアに愛される。

この考えを、人は異常というのかもしれない。

しかし、今のトウヤにとっては、其れが当たり前であり・・・

最高の幸せなのだ。

愛するがこそ、愛されたい。

プレシアに、支配されたい。

プレシアの物になりたい。

だから

「もっと・・・して・・・」

「可愛い子・・・貴方は、フェイトと違って、私に尽くしていわね。」

「だって・・・ママが、初恋だから・・・」

性器を上下にいじられて、トウヤは、快楽に浸る。

そして、堕ちていく。

果てることの無い、未知の世界へ。

だから、汚されたい。

プレシア

「ママ・・・」

「愛しているわ。トウヤ・・・」

「僕も・・・だよ・・・ママ・・・」

ある程度の準備を終えて、プレシアの中へと、いざなわれようとしたときだ。

「動き出した・・・」

「ん?」

「フェイトが・・・」

「そう。」

この事を感じることの出来た。

この性行為とて、無意味なものではないのだ。

洗脳するのと同時に、プレシアの魔術を、トウヤは受け取ることが出来る。

故に、トウヤを、自分の魔術師としての素質を、全て受け継がせることが出来る。

だから、トウヤを犯しつづけて、第二の自分、さらに、黒騎士としての力を繋げそれ以上のものにするつもりだ。

第一に、愛する息子として。

第二に、もう一人の自分として。

「貴方の遺伝子は・・・私に告示している・・・」

調べられた結果。偶然による一致。

「貴方のエンゲージ・レヴ・・・」

ならば、トウヤの本当の母親というのは

「あの世界での・・・私ということになるわ・・・」

「ママ、何を言っているのか・・・解らないよ?」

「クス・・・なんでもないわ。」














エンゲージ・レヴ・・・

其れを、持っているトウヤという男。

エンゲージ・レヴは、何を示す。

このとき、同時に、鳴海市に異変が起きていた。

トウヤの指摘した通りに、展開した通りの、大量の竜巻。

フェイトの発動させた、ジュエルシードの大量確保行動。

ただ、母の期待に答えたいが故の行動。

そこに、トウヤという人間がいようともだ。

「精一杯・・・応えたいから・・・」

「これが・・・母を思う・・・娘の気持ち・・・」

遠く、離れた小島で、バアルは、其れを眺めていた。

フェイトの正体を知っていようとも、母を思う気持ちは本物なのだ。

あの時の、初めての会話で、理解することが出来た。

「何故・・・あそこまで仕打ちを受けても、君は、その思いに応えようとする・・・?」

バアルには、其れが理解できなかった。

ただ、母に対する思いは、本物と悟り、どこかで其れを応援していた。

今の状態ならば・・・

自滅するだろう。

本当に、フェイトの思いが本物であるのなら、

「私は・・・君を助けよう。仲間であると・・・思ってもらいたいのだから・・・」

今の自分と同じことを考えているのは、どれくらいいるだろう。

海は、荒々しくなる。

「私は・・・動く。」

バアルが、動き出そうとした時だ。

「魔法陣!?」

まさか、そこに現れたというのは、高町なのはなのか。

「敵であるというのに・・・フェイトを守るというのか・・・」

その行動に、バアルは、人を信用する。

人を、信じたくなった。

バアル・デュカトゥシス・・・

イエス・キリストのコピー。

「そこまでして、彼女を・・・信頼しているのか。」

フェイトとなのはが、触れ合った瞬間、バアルはみた。

その二人の未来を。

繋がりあう、二人の運命。

二人で、力を分かり合ったが故に、展開される。

このことが、

「天使・・・異世界の天使に導かれたのか・・・」

故に、感じることの出来る。

勝利を、

「イエス・キリストに・・・勝てるというのか・・・」

並行世界の破壊から、救い出すことができるのだろう。

「スサノオと・・・アマテラスの子を・・・・・・」

これまでの通りで良い。救われるために、バアル自身は動こうとする。

「フェイト・・・プレシアから創られた・・・哀れな少女・・・」

しかし、その先にある未来は

「明るい・・・故に・・・」

初めて、この男は、間近で見たのだろう。

人の信頼というものをだ。

ただ、それでいても、まだ、ここでは、一つの階段に上っていないことに気付く。

「私は、ここで、君達を見させてもらう。イエス・キリスト・・・何が、ご不満なのですか・・・」

この男、悪魔の名を持っていながら、本当に、悪魔であるのだろうか。

否、其れは、イエス・キリストの全といえる部分を、引き継ぎすぎてしまったゆえの考えであるからこそ、其れができるのだろう。

高町なのはに触れたことによって、人間の信頼という名の無限の可能性に触れることが出来た。

あの二人は、闘い、そして、自ら出答えを出そうとしている。

傍観しながら、ただ、そう考えていた。

かといって、自分でどうこうできる訳ではない。

「ディバイン・・・!!」

収束される、その光達。

「綺麗だ・・・」

一歩間違えれば、人を殺すことのできる殺戮の光。

しかし、バアルの目には、其れが希望を込められた、一途な願いが込められた光のように見えた。

「あのフェイトという少女を、一番理解しているのは・・・貴方なのだね?」

収束された光が、貫かれる。

「バスタァァァァァァァ!!!!」

凄まじい衝撃をもろともせずに、バアルは、ただ、その衝撃を瞬きせずに眺めた。

「ジュエルシードの封印・・・これで良い・・・だろう。」

だから、其れを見届け、自ら命を経とうとしたときだった。

突如の、雷・・・

「これは!?まさか・・・プレシアなのか・・・?」

バアルには、わかる。

邪魔するもの、全てに、脅しをかけようとしている時に。

ただ、雷だけでは、すまなかったのは、最悪のことだった。

「黒・・・騎士・・・?」

トウヤ・テスタロッサ・・・

降臨

「いやぁ・・・中々のものだったよ。随分と、面白いものをみた。」

「く、黒騎士さん!?貴方が、こんなことをしたんですか!?」

「そう。でも、本当はね・・・したのは、僕と僕のママだよ。」

体格に似合わぬ、その言葉使い。

異質なほどの殺気を含めた魔力。

「アルフ・・・早くいけ。ママが、待っている。」

「え・・・そ、そう・・・」

異質なものと感じたのだろう。

自分のことを知らない黒騎士が、自分の名前を呼んでいるという事をだ。

恐怖すら、覚えた。

「待って・・・!!貴方は、誰なんですか!?」

「何れ。お会いいたしましょう。」

「貴方は・・・何で!?」

「できそこないの回収のために・・・」

本心を言えば

「殺したかったんだけどね。でも、ママがまだ、利用価値があるって言うから・・・仕方ないよね。」

「貴方の・・・お母さんって!!」

「直ぐにわかるよ。じゃあね・・・」

黒騎士は、消えた。どこか、歪に感じた、その力。

黒騎士の正体を知ったとき・・・

なのはは・・・?

| 漆黒の破壊天使(完) | 17:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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