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Ep-07「狂気」

これを読む場合・・・
youtube辺りで・・・
無印を見ながら、文章と妄想で補っていただければ、解りやすいです。
・・・俺以外は、どう、妄想するねん・・・


「すまない・・・ケルベロス・・・」

なのはのレイジングハートから、ジュエルシードが全て消えた。

だから、それを集め直す。

「人は殺す・・・」

「ふっ・・・随分な覚悟だな。」

ゆえに、ケルベロスは、燈也に惚れたか。

「しかし、お前の姉は無能だな。」

「健闘したほうなんじゃないかな・・・あいつに対してはね。」

ケルベロスほどの力があれば、魔力の供給など、必要としない。

故に、いつでも、願えることが出来る。

「しかし・・・気に入らないのは、俺に負けておいて、姉さんに勝ったくらいで粋がるあいつだ。」

何かに向かって、悟りを開くように、ケルベロスに尋ねる。

何者であるのか。

何故、ジュエルシードなるものを預けるのか。

「お前は、あれに付いて、何を知っている。」

「ふっ・・・所詮は、人間の猿真似よ。」

平気で、そういえる部分。ケルベロスは、気に入らなかったのだろう。

フェイト・テスタロッサという人間が。

「これで、五つ目だ・・・」

「さすが・・・仕事は速い。」

しかし、それを誰かに渡すつもりはない。

観測者として、それを持つに相応しい人間に譲渡するつもりだ。

フェイトであろうともユーノであろうとも。

ただいえるのは

「僕は、両方、嫌いだ・・・」

フェイトの、どこか研ぎ澄まされ、丸裸の燈也を見るような、あの眼を、好きなれなかった。

逆に、殺意を覚えるほどに嫌いになった。

争いたくない、なのはと、殺したいほどに憎らしい燈也。

一人の人間に対して、ここまで違う感情を抱く理由は、何処にある。

これ、歩んできた道の違い也。

兄弟を思う感情は同じでありながらも、戦う相手に違う感情を抱く。

ケルベロスには、それが面白い。

いずれ、この関係はほつれると、予期できるからだ。

さらに、フェイトに対する感情を、二人とも知らないのだから。

ぶつかり合ったときが、楽しみだった。

「最初にユーノ・スクライアを殺すか・・・最初にフェイト・テスタロッサを殺すか・・・それは、俺次第。」

エンゲージを如何に使おうと、それも燈也次第。

やろうと思えば、エンゲージは世界をも破壊することができる。

一人の人間が持つには、ありすぎた力といえるだろう。

「5個も集まれば、それでいい。今日は戻って良いよ。」

ケルベロスに、そう指示した後だった。

アリサの怒号によって、教室は一瞬、静かになる。

なのはが、何かを隠している。

それが、ばれたようだ。

「燈也!!あんたは、何か知っているんでしょ!!?」

「僕も、僕のことで忙しいから・・・」

殺意の顔を秘めて、いつもの、偽りの優しさで、アリサを見た。

子供ながらに、こういうことが出来てしまうのは、既に子供としてやるべきことを全て脱線してしまっているから。

「あんた・・・まだ、何か隠してるの!?なのはも、そうよ!!この際、友達である私たちに、なんでも相談しなさいよ!!」

「それほどのものじゃないので。」

相談などしても、この問題は、どうにかなるもじゃない。

暫くして、すずかとアリサは、去っていった。

「燈也・・・一緒に、帰ろう。」

「・・・うん。」

なのはは、ダークネス・ナイトと気付かずに、燈也と帰ることができる。

いや、肉親と思うからこそ、燈也に相談できるということか。

帰り道、なのはの語る昔話。

アリサと、すずかの最初の関係。

燈也の両親が死に、士朗に引き取られてからの初日の燈也の行動。

「・・・誰とも、話さなかったよね。」

「・・・」

黙って、その話を聞く。

無駄な相槌をするよりは、球って聞いておいたほうが良い。

「少し、寄り道しようか。」

「ご自由に・・・」

力になることは無いだろう。

既に、お互いにやることは解っていることであろうから。

「覚えてる・・・?」

「転校初日で、喧嘩を売ってきたほかのクラスの人間を、はさみで突き刺したこと?」

「うん。一生物の傷になっちゃったよね。」

事実。

あの時は、本当に腹がたった。

両親を失った理由を好き勝手言われ、最終的には、

「僕の存在を否定されたから・・・」









『本当は、お前が嫌だったから、お前を残して死んだんじゃねーの?』

その意味は、

『本当は、お前のこと、大嫌いだったんだよ。』

小学生ゆえに、言っていいことと、言ってはならないことの区別は付かない。

故に、子供というのは、直ぐにキれる。

燈也も、その本能に従い、キれた。

気付いた時には、その男子に右ストレートを食らわし、怯んだところに、押し倒し、徹底的に殴りつけた。

「・・・ったくねーよ。」

強がりをも、子供というのは、本気で受け入れる。

そうなれば、燈也とて、押さえは聞かなくなる。

止めようとした生徒たちを全て突き飛ばし、なのは達は教師を呼びに急ぎ、駆けた。

『じゃぁ・・・死んで・・・』

このような言葉も、子供となれば、直ぐに受け入れた。

燈也は、その両手で、椅子を持ち上げ、その生徒の顔面に、落とした。

それと同時に、教師は来た。

遅かったのだ。

教師の来訪は、落ちて、その生徒が重傷を負ったときだったからだ。

『と、燈也君!!??』

無論、燈也の転校案はすぐに出された。











「・・・難しい言葉を、使うようになったのは、それから・・・」

その状況になっても、

「燈也は涼しい顔のままだった・・・」

転校案は却下された。

お互いに、悪い。

喧嘩両成敗という結果になったものの、燈也の怒りを忘れられなかった生徒は即転校。

以来、燈也は、恐怖の対象となった。

だから、誰も近づかない。

誰も干渉しない。

それが、

「一番心地よかったのに、姉さんたちは、ぶち壊してくれた・・・」

「迷惑だった?でも、ほっとけなかったよ・・・」

「あのまま、僕に干渉しないで欲しかった・・・」

今、思えばの話ではあるが。

「ただね・・・今なら、思うんだよ。」

「え・・・?」

「殺したほうが良かったかなって。」

何を・・・

燈也・・・

お前は、何を言っている。

なのはは、一瞬、背中に悪寒が走った。

あの時のだ。

黒騎士・・・

あの温泉の時に、朱色の髪の女とであったときに感じた、黒騎士の気配。

「燈也!!ダメだよ!!殺したら・・・ダメ!!!」

姉として、それを止めておきたい。

いや、姉であるからこそ、そのようなことを肯定してはならない。

あの時は、相手の転校だけで助かったものの、殺していれば、

「燈也の中で・・・一生消えることのない傷が残るんだよ!?」

「そうだね・・・でも、それ以上を傷を負っているから。」

だから、

「ベツニダレガシンデモ・・・キズガフカマルコトナンテナインダヨ・・・」

なのは、それが、異国の言葉に聞こえるように。

燈也が、別の人間であるように見えた。

そこにいるのは、別の人間。

「とう・・・や・・・?」

だから

「人は簡単に死ぬんだよ。」

生まれて始めて見た、燈也の作ってしまった黒い部分に、なのはは恐怖した。

嘘も、偽りもなく、それを平気で、笑顔で語ることのできるのが、燈也という人間だ。

色んな意味で、人間としては純粋な人間に入るといえるだろう。

「僕は今、殺したいほどに嫌いな人がいるんだ。」

「え・・・?」

告げられる真実。

二人だから、ここで言おう。

ただ、いえるのは

「血縁者じゃないよ。」

「それじゃぁ・・・」

「姉さんの知ってる人。」

自分の孤独を勝手に理解しようとするもの、自分の中に入ってくるもの。

あさましいことをするその二人を、燈也は許す気になれなかった。

「アリサさん達じゃないから、大丈夫。」

なのはの友人たちではないことに、安心は出来た。

しかし、それほどにまでなって、燈也の許せないほどの相手は、何をしたのか。

「僕の孤独を勝手に、理解しようとして・・・もう一人は勝手に僕の中に入って、周りの代弁をする人・・・」

「許して・・・あげようよ・・・」

「それは・・・無理。」

屈託の無い笑顔で、言う燈也に、なのはは恐怖せざるえなかった。

誰が、そこまで、燈也を追い詰めたというのか。

「・・・姉さんも、追い詰められているんだよね。」

「っ・・・」

「いいよ。言わなくて。解っているから・・・」

「帰ろう・・・」

「うん。」

「・・・」

「姉さん、ここままじゃ死んじゃうよ・・・でも、大丈夫。それでも、邪魔するなら・・・殺してあげる。」

わかっているから。

それは、燈也が、なのはの秘めている秘密を知っているということになるのだろうか。

フェイト・テスタロッサという少女の事を、知っているというのか。

限りの無い恐怖が、なのはを襲う。










「姉さんは出かけたか・・・」

「ふっ・・・未だに主の正体に気付かぬか。」

ケルベロスが、相変わらず、なのはを見下すような態度をとった。

気にすることはない。

心を開いているとはいえ、それが、個人の意見だとわかっているからこそのことだ。

ケルベロスほどの勇敢な戦士であるからこそ、許せること。

「何故、金髪の女の子とを・・・君は嫌いなんだ?」

「作られた人間ゆえ。いけすかぬ。」

如何なる性格であろうとも、如何なる人間であろうともだ。

「そういえば、君には兄弟がいたよね。」

「全員死んだがな。」

「そう。」

ケルベロスの兄弟たちは、全て死んだ。

戦争によって、人間を守るために、死んだのだ。

その戦争の名こそ、

「黙示録・・・戦争・・・」

辛うじて、生き延びたケルベロスは、序章の尖兵という組織であるレギオンに身を預けた。

しかし、その後にレギオンの主は肉体を失った。

「さて・・・昔話は、ここで良いだろう。感じているか?」

「解っているよ・・・姉さんとあの女が、戦ってる。」

そして、

「あいつが来る・・・」

レギオン・・・

ここで、フェイトを殺し、厄介なものの一人を倒せば、燈也にとって、喜ばしいことである。

「行こうか・・・殺意の一つを滅するために・・・」

燈也は、戦場へと向かった。

フェイトの癖は、完全につかんだ。

あの女が獣を引き連れて闘おうが、勝つことができる。

「さて・・・戦っているね。姉さんたち・・・」

ケルベロスの中に眠るジュエルシードのことを、語るのは、まだ早い。

第三者の立場として、燈也は見ていた。

レイジングハートと、バルディッシュがぶつかり合う。

それによって、徐々に亀裂が入る。

「あの二人・・・魔力って奴は同じなんだね・・・」

しかし、デバイスを失った今が、チャンスといえるだろう。

「その命・・・」

孤独心に触れた貴様の命を・・・

「貰い受ける!!!!!!」

「そんな!!」

なのは達は、驚愕する。

このタイミングでの、黒騎士の介入。

狙うは、フェイトの命。

「ダメ!!!」

「貴方には、解らないだろう・・・!!!」

「フェイト!!!」

主を守るために、朱色の獣は、フェイトへと向かう。

しかし、

「ぐぁぁぁぁぁ!!!!!」

「ふっ・・・伍流使い魔が、吠えおるわ。」

「ケルベロス!!!!」

「何だ・・・この状況は・・・」

お互いの使い魔が戦いあい、さらには、黒騎士の介入によって、全てがおかしくなる。

「法・・・そこで見ておる小物・・・我が主に入ってくる愚かなものか・・・!!」

あの獲物を殺しても、それは、戦闘時に起きた事故となる。

「砕かれたバルディッシュでは、何も出来まい!!!」

「やめて!!!」

フェイトの盾と、なのははなる。

何故、守ろうとする。

何故、敵に情けをかけようとする。

「敵でも・・・話し合えば・・・」

「何とか、なると思っているの?ゲームじゃないんだ。」

その通りだ。

「説得って言うコマンドを使っても、現実の戦いでは・・・味方にならないんだよ。」

それは

「貴女が、寂しいからじゃないの・・・?」

「何・・・?」

「ダメだよ・・・人を殺しただけで、どうも思わないだなんて・・・!」

それは、

「私は、あなたのような弟がいるから・・・」

なのはにとっては、何処かにているような部分がある。

この、黒騎士と燈也の正体が。

しかし、なのはにとっては、その二人が同一人物であるということを、知らないのが、不幸といえるだろう。

「ふ・・・何も、解っちゃいないね・・・」

この男が、恐いものとなるのは、それからだ。

「エンゲージで・・・二人とも軽く殺してあげるよ。」

「え・・・?」

せめて、愛する者であるが故に、楽に、その命を断ち切る。

全ては無駄にならないように。

どの道、ここで不快なものを全て破壊する。

「痛くしないであげる・・・」

召還される、漆黒の破壊天使。

燈也は、それに乗り込んだ。

と、同時に、その燈也の感情を収めるために現れるは、燈也の倒すべき敵。

「プレシアの創りし、者よ・・・逃げよ・・・まだ、手はある。」

フェイトとアルフを帰還させるために、突如現れた魔法陣に吸い込まれた。

「ちっ・・・バアルめ・・・」

ケルベロスの口にした、その名は・・・

一体

「余計なことをしてくれたな・・・」

なのはの中に聞こえる、燈也の・・・

いや、黒騎士の声。

「・・・知ってる。貴女は・・・誰なの?」

なのはの考えたくないことが、起きる。

何故、これほど嫌な予感がする。

目の前にいる、あの漆黒の破壊天使を刈る一人の黒騎士。

肩に装着されているバレルが展開し、それに向かって、構えをとる。

「ううん・・・そんなはずが無い・・・燈也は、そんなこといわない・・・」

そうであっても、黒騎士と燈也がなのはの中では、被って仕方が無い。

「でも・・・あの燈也は、本物なの・・・?」

解らない。

「解らないよ!!!」

エンゲージの両肩の砲身を前方に展開しおぞましい色を含んだ光が、放出される。

それは、簡単に、レギオンを貫いた。

「誰なの・・・・・・?」













「レギオンを失ってしまったか・・・」

「いいではありませんか。所詮、これが・・・歴史なのですから。私のイエス・キリストの帰還のための・・・」

そして、

「あそこまで強くなって頂かなければ・・・困ります。」

| 漆黒の破壊天使(完) | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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