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Ep-03「壊園剣」

アニメで言う・・・
3話。
主人公とユーノの間に溝が・・・


「今回は・・・そうか。」

「貴方の作り出した尖兵・・・やられているようね。」

「奴等は所詮・・・偵察用の兵器。勝利することなどできん。」

「貴方が、まだ手を出すなと言うのだから、ジュエルシードにはテヲダサナイが・・・?」

「安心すれば良い。回収は別の人間がやってくれる。」

「そうか・・・」

悪の根源である何かと、一人の黒髪の女性。

悪意の根源と呼べるこの者が手を組んだ理由は、単なる利害の一致だろう。

「今回は・・・私も出てみたいのですが?」

消え行く二人の前に現れる誰か。

「イヤ、シバラクハジュウセンキノデータヲトルコトガジュウヨウ・・・」

「は・・・」

その男は、消えた。

二人はまた消える。

「燈也が起きれない!?」

考えられることだったかもしれない。

黒騎士による戦闘と、光の柱による攻撃は燈也にはかなりきつかった。

「くそ・・・動けない・・・」

ベッドの上で腕を引き伸ばそうとし、目の前にあるデバイスを取ろうとするも、それが出来なかった。

そのデバイスの名前こそ、壊園剣雄剣。

自らの精神エネルギーを媒体に使用する近接戦闘用デバイス。

「燈也?どうしたんだ?」

恭也が、燈也を心配して、燈也の部屋に入ってきた。

「どうした?」

「解らない・・・」

言うなれば、酷すぎる筋肉痛。

「そこまで、ハードなトレーニングをしてきたのか?」

「うん・・・」

「あまり、無理をするな。」

「解ってるんだけど・・・」

それが出来ない状況になってしまった。

黒騎士に変わるたびに、100m走を50回繰り返したような感覚になる。

さらには壊園剣の使用。

「大丈夫・・・」

「そうか?相談したいことがあったら、言ってくれ。」

「うん・・・」

休日。

なのはは、士郎の率いるサッカーチームの応援に行くらしい。

「兄さん・・・俺は、大丈夫だから・・・」

今までの戦闘のことなど、言えるわけもなかった。

信頼できる兄であるからこそ、余計に心配はかけたくなかった。

「そうだ。お前の言ってたレギオン・・・っていう単語なんだけどな。調べてみた。」

頼んでもいなかった。

突然のことで驚いた。

「キリスト教に出てくる悪霊の名前らしいぞ。」

「悪霊の名前・・・か。」

燈也は、必死に起き上がろうとした。

しかし、起き上がれない。

無理しようとした時、逆にベッドから転げ落ちた。

「おい!大丈夫か!?」

「うん・・・これくらい・・・しないと。大丈夫・・・練習に行こう。」

「ダメだ!!休んでないと!!」

「でも・・・」

恭也に心配をかけたくない。

だから、燈也は

「俺は大丈夫だから・・・!!」

「大丈夫じゃない・・・こっちから見れば良くわかる。だから、今日は寝てろ?いいな。」

恭也は燈也をベッドに戻して、そのまま、出て行った。

「まったく・・・あんなものになっただけで・・・動けなくなるのか・・・」

手を握ろうとするも、動きが重い。

まともに動かすことが出来なかった。

「ぅえ・・・」

身体を無理に動かそうとした処理か、吐き気が襲い掛かり、燈也はそれを手で押さえた。

手の平を見たとき、

「血が・・・」

血液が手の平に着いていた。

それを急ぎ、ティッシュで拭取り、ゴミ箱の中に棄てた。

「何で・・・なんでこんな・・・」

ベッドの中に身を潜め、何事もなかったように、眠りに着いた。

いや、それを忘れるかのように。

「そういえば・・・サッカーの試合がどうとか言ってたな・・・」

もとより、球技には興味なく。

集団行動が苦手ゆえに、体育の球技の授業でゲームをする場合は、必ず自ら補欠に立候補していた。

協調性に欠けるという理由で、他の人間達もそれを簡単に受け入れる。

恭也たちとともにいる故に、友人もいない。

それが、渚燈也という人間だ。

では、友人はほしいのかといわれれば、それは非常に微妙なもので、どちらでもいいという考えしか、燈也にはなかった。

恭也が、かまってくれる。

それだけで良い。

「姉さん・・・何もなければ良いけど・・・」

どこか、なのはを見ると、嫌な何かが渦巻いているように、燈也は思えて仕方なかった。

今日、何かがあるのではないのだろうかと。

ただ、それくらいでならば、あのフェレット

「ユーノとかいったか・・・」

あいつが、何とかしてくれると思っていた。

「元は自分の、ミスのせいじゃないか・・・」

だから、なのはを巻き込んでしまった。

なのはは、それを許しているが、燈也自身はそれを許せなかった。

そして、何度も、自分の中に入ってこようとする、ユーノという人間を、燈也は許す気になれなかった。

「敵なら・・・容赦なく切れるのに・・・」

ベッドの上で咳き込みながら虚ろな目で、それを感じていた。

「姉さんには・・・ああいう奴より・・・」

もっとしっかりした人間が多くいると思いながら、眠りに着こうとした時だった。

「元気かしら?」

燈也の部屋に突然入ってきたのは、仕事中であるはずの、義理の母、桃子だった。

「何・・・ですか、桃子さん・・・」

あえて、顔をあわせないようにして、桃子に声をかける。

寝たフリと言う手段も考えたが、声をかけてしまった以上、既に遅い。

今日は、確か仕事だったはずだ。

「ちょっとね。恭也も出かけちゃったから・・・その間だけ。顔、見せて?」

「ダメ・・・」

「どうして?言うこと聞かないと・・・!!」

桃子は燈也のベッドの中にもぐりこんで、燈也の顔を無理矢理覗き込んだ。

「本当に、相当疲れてるような顔してる。」

「わかってる・・・ことでしょう?」

「どうして、そう、他人行儀なのかな?」

「・・・」

燈也は何も応えられなかった。

何も、何もだ。

何故、他人行儀でいられるのかなど、それは燈也の中での応えは決まっている。

簡単なことだった。

簡単で、単純で、燈也という人間を知っていれば、誰もがそういう答が出るということを知っている。

「僕は・・・本当の、子供じゃないから・・・」

「確かに・・・そうかもしれないけど、貴方は私と士郎さんの子供よ?」

燈也の額を撫でながら、優しい笑みで、桃子は語る。

血は繋がっていなくても、そこに親子と言う絆はある。

少なくとも、桃子は、そう思っている。

燈也は、それを知っていながらも、あえて、それを隠そうとする。

見えないフリを使用とする。

その絆が

「断ち切られるのが怖いだけ・・・」

ただ、それを燈也は聞くことしか出来なかった。

「大丈夫。皆、本当は貴方が私たちに心を開いてくれるのを待ってるだけ。」

「・・・」

桃子は、一瞬、時計を見た。

時間を見たとき、既に時は

「あら、試合が終わる頃だわ・・・バイトの子達だけじゃ、まだまだよね・・・」

「行ってきたら・・・?」

「うん。行ってくる。」

部屋から出る前に、机の上に、食事がおいてあることを伝えて、そのまま出ようとしたときだ。

桃子は部屋を出る前に、燈也に一言だけ言った。

「もっと、甘えてきて良いんだよ?」

燈也は何も言えずに、ただ、ベッドの中で蹲る。

それを理解したと、思い込み、満面の笑みで、桃子は出て行った。

「もう少し・・・」

それを行ったとして、拒否をされてしまった時に、どうすればいいのか。

恐怖を燈也は新たに作り出してしまう。

「これじゃ・・・」

意味のないことくらいは解っている。

ただ、その前に襲いに来る何か。

素直になろうと思えば、思う分、それ以上の恐怖が燈也を包み込む。

「取りあえず、昼ごはんでも・・・食べようかな・・・」

用意してくれた物ならば、食べないのは失礼である。

そう、自分に言い聞かせながら、食事を取りはじめる。

「美味い・・・な・・・」

自分の本当の母、これほど、料理は美味かったのだろうか。

既に忘れてしまった母の味と言う物を思い出せずにいるこの少年は、考えるのをやめ、食器を全て廊下に出し、再び部屋に戻ろうとした時だった。

「姉さん・・・」

ふらふらになりながら、なのはが帰ってくるのを燈也は見た。

燈也ほどではないが、相当疲れているようだ。

「燈也ぁ・・・疲れちゃったよぉ・・・」

目を回しながら、燈也の胸の中に入るように、なのはは燈也の中にそのまま入る。

「そう・・・部屋で休めば大丈夫・・・だと思う。」

先ほど、桃子がやってくれたように、燈也はなのはの頭を撫でながら、送り出す。

「そうするぅ・・・」

それで元気が出たのだろう。

ゆっくりした足取りでありながらも、なのはは、部屋の中に戻っていった。

「お休み・・・姉さん。」

燈也は、なのはが部屋まで入っていくのを見届けてから、自らも部屋の中に戻り、ベッドの上で眠った。

何も考えないように。

「うるさい・・・」

また、始まる。

燈也の中に、誰かが入ってくるような感覚。

「君だって・・・知っているんだろう?」

「・・・」

「何で、なのはに、自分の正体を教えないの?」

「うるさいなぁ・・・」

「君は何者?」

「僕の中に・・・入ってくるな!!!!!」

「なのはが、疲れているんだよ?」

「知ってる・・・でも、それは全て、あんたのせいだ・・・」

「・・・」

今度はユーノが黙る。

それをいわれてしまえば、元も子もないということを自覚しているから。










突如、巨大な反応が燈也の頭の中を駆け巡る。

それから、約三分後、なのはが急ぎ、階段を駆け下りるのを見た。

「・・・行かなきゃ、ダメだろうな。」

今回の事件には、レギオンの影を燈也は感じ取った。

暫く感じなかったからいいものの、再び、このような反応が訪れる。

「体が痛いのは・・・本当はイヤだ。」

燈也は、窓から飛び降りるのと同時に、黒騎士となり、そのまま、レギオンの反応する場所へと向かう。

「酷い・・・」

先にたどり着いていた、なのはだが、その状況を目の当たりにして、唖然としていた。

巨大な樹木が、街を覆いつくす、異様な自体。

それは、人が発動させし、偉業のもの。

木の根に潜むのは、一つの悪が振りまく、とある種子。

ユーノによれば、人間が発動させるとそうなるらしい。

「ユーノ君・・・こういう場合、どうしたらいいの?」

自らが作り出してしまった一つの結果。

自分で、それを解決しなければならないと言う、欲求・・・

いや、自己責任というものが生まれてしまう。

こうなる以前に、止められたのではないのだろうかと。

「まずは、元となっている部分を見つけないと・・・」

「元を見つければいいんだね?」

なのは、レイジングハートを構え、この事態の根源を探し出す。

無数の光が、木々を書き分け、それを探そうとする。

その中で、なのはは、みつけた。

その災厄の根源を

「みつけた!!」

「本当?」

「直ぐ、封印するから・・・」

「ここからじゃ無理だよ!」

「出来るよ!大丈夫!」

なのはは、再び、レイジングハートを構える。

「そうだよね・・・?レイジングハート・・・」

「SHOOTING MODE SET UP!!!」

レイジングハートの形状が変化する。

それが、シューティングモードと呼ばれるもの。

救おうとした時だった。

「討つな!!!!!」

一筋の澄んだ声。

そこにいたのは、黒騎士。

「え!?」

「この巨大な樹木には・・・細工がしてある!!!」

いい加減、姿を現せ。

樹木に訴えるのと同時に、現れる。

それは、

「植物巨人!?」

その樹木を利用して現れるは、序章の尖兵

「あいつは、僕が相手をする!!その間に!!!」

この樹木のコアを打ちぬけ。

それだけを伝えて、そうすれば、あれは完全に朽ち果てるはずだ。

元となる養分が消える。

しかし、急がなければ、この樹木のコアとなっている人間は、死ぬ。

だから

「早く!!」

この場合、ならば、最初の一体を完全に体から切断させるしかない。

自らの体の痛みに耐えながら、黒騎士は植物巨人の武装を全て抑えながら、壊園剣を振りかざしそれは、漆黒と白銀に輝き始め、植物巨人を断絶する。

この攻撃だけでも、黒騎士には、かなりのダメージが体を蝕んでいた。

しかし、確実に倒すことは出来た。

なのはは、まだか。

まだ、動けないのか。

断絶し、抑えている間にも、また植物巨人が現れる。

「こっちのことなんて・・・考えてくれるわけが無い・・・!!」

まだ、消していなくて良かった。

そう思いながら、もう一方の植物巨人と渡り合おうとする。

しかし、いかんせん、サイズが合わない成果、苦戦を強いられる。

「早く・・・!!」

時間がない。

早くしてくれ。

そう思った時だ。

一筋の閃光が燈也を駆け抜ける。

「よし・・・」

植物巨人に邪魔されることなく、光の閃光はその樹木のコアへと。

「よし・・・封印は、完了した。」

既に黒騎士の限界。

ジュエルシードを封印したところを見届け、黒騎士が帰ろうとしたときだ。

「待って!!」

なのはに、呼び止められる。

君は、

「貴方は、誰なんですか?」

「・・・」

何故、自分を助ける。

そして、あの緑色のロボットや、今日の植物巨人。

「僕は・・・あなたを見守っているから・・・」

「え?」

それだけ言い残すと、黒騎士は姿を消した。

「本当は・・・?」

黒騎士、そしてジュエルシード・・・

傷つく人々、破壊される町。

それを見て、なのはは、自分の状況を改めて認識し、自分の為に、ジュエルシードを集めると決めた。

| 漆黒の破壊天使(完) | 00:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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