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Ep-02「黒騎士」

うん・・・・
そんなに、面白みが無い。


行かなければ、ならないだろう。

「なのは姉さん・・・?」

なのはに、とある異変が起きていることに、燈也は感じ取っていた。

どこか、おかしい。

「さっき・・・外に出ていたけど・・・」

ボソッと、呟いく。

どこか、胸の高鳴りが収まらない。

「燈也、なのはが、いないんだが・・・?」

「少し・・・行ってきてみる。」

「俺も・・・」

「大丈夫。」

燈也は、そのまま、周りに誰もつけずに、外に出た。

本当に敵とか言うのがいるのなら、行かなければならないだろう。

しかし、どうすれば良い。

いや、

「僕は・・・それを知っている?」

どうすればいいのかを、何をすればいいのかを。

「ジェネシック・・・」

ボソッと、それを呟いた。

それと同時に、天を突き破り、燈也の背に与えられしは、漆黒の翼。

「これがね・・・」

それが、

『翼・・・』

「全ては・・・?」

機械的な翼ではあるが、自分が変わってしまうような感覚。

なんだ、この違和感は。

成長した証。

「そうなんだな・・・?やってやる・・・」

もう、逃げることなど・・・

「成る程ね・・・」

自分の姿を鏡で見ればわかる。

自分の体調が変化しているということくらい、わかっている。

「武器は・・・?」

そのようなものは、無い。

ましてや、木刀で闘う訳にもいかない。

「だったら、どうすれば良い?」

どうやって、闘えばいい。

自分の恭也殻教えてもらったことを全てを相手にぶつけたとしても、これほどに体を変化してまで、闘わなければならない相手なのだ。

どう、闘えばいい。

「THE BLADE OF GOD」

キーワードとなるのと同時に、燈也は変わる。

正に、その言葉こそ、変身と言う言葉が正しい。

「・・・変わるとき・・・か」















なのはの生活にも非日常が襲い掛かる。

フェレットが喋り、気づけば、別の姿となって、気づけば、杖を手に持っている。

それこそ、なのはのデバイス・・・

レイジングハート。

それが、異形の物と戦っている。

フェレットから告げられる魔法と言う非現実的な物の説明。

なのはの中で起きるアクションは、正に、日常としては必要の無い力だった。

意味を成さない、不必要な力。

ここから、全ての運命は狂い始めていた。

未来にて、浦島悠介がミッドチルダに来ることも、なのはが、六聖獣と呼ばれる天使たちとひと時過ごすことも、全てはここから始まった。

そのフェレットの探し物、ジュエルシード。

採集がなのはの最初の魔法使いとしての仕事。

最初のジュエルシードをレイジングハートの中に封印した時だった。

なのはたちの目の前に現れる。

緑色の巨人。

「な、何・・・これ!?」

「知らない!!僕は、こんなの知らない!!」

明らかに、先程のものとは違う何か。

それが何かなど、知る由も無い。

二つ目の狂った歯車。

これが、何も知らないもの。

緑色の巨人は、なのは達を眺める。

ただ、捕獲物・・・

ジュエルシードを持っているものとして、向かう。

「あんな武装・・・装着している物なんて・・・」

両肩の付け根にある朱色の光球から、青白い光線が照射される。

「うわっ・・・」

その威力は、フェレットのいた動物病院を破壊する。

「あれと、戦う・・・の?」

なのはは、その状態に足がすくむ。

あのような化け物と言える巨人と戦わなければならないのかと。

「君!!あれと・・・」

戦えと言う方が無謀だろう。

なのははさっきまで、普通の小学生だった。

それが、目の前にいる巨人と戦えと言うのだ。

なのはは、試しに自分の頬をつねってみる。

夢であれば良い。

夢であれば、それほど、幸せなことはないだろう。

「いたい・・・やっぱり、夢じゃない!!」

このままでは勝てない。

そう思いながらも、なのはは逃げ出す。

逃げないといけない。

「風・・・?」

逃げると決めた時に、突如、なのはに風が襲い掛かる。

凄まじい突風が

「これは!?」

「風の魔法じゃないよ・・・!?」

物理的に起こしている。

緑の巨人も、それを感じ取ったのか、突然飛翔を開始して、辺りを見回した。

「天使・・・?」

なのはとフェレットの視界に入ってきたもの。

確かに、それは天使だった。

その天使には、見た感じで身長180cmほどの人間が飛んでいる。

「あれは?」

「解らない・・・僕以外の人間が・・・介入している・・・?」

その天使は、緑の巨人と一瞬対峙したのかと思ったとき、その緑の巨人を貫いた。

「凄い・・・」

「あんなの・・・僕は知らない・・・」

このフェレットの知らないもの。

その天使は、突如消えたとおもいきや、残骸の上に乗り、刃を鞘に収納させ、髪を靡かせて立っていた。

月下に照らされて、その姿は美しいと言える。

「私を見てる・・・」

バイザーで、その顔は見えず、そして鎧でその身を包んでいる。

なのはどこか、自分を見ているということに気づく。

「貴方は・・・?」

「黒騎士・・・」

「え?」

フェレットがそれを言ったのと同時に、街にサイレンが響いた。

「もしかしたら・・・」

フェレットは、その黒騎士に問いかける。

君は、誰なのかと。

そのフェレットに入ってきた答は

(僕の中に勝手に入るな・・・)

黒騎士は、そういうと、消えた。

「私たちも・・・」

「う、うん・・・そうだね。」

先程の物体とは明らかに違う緑色の機械的な巨人。

それを倒した黒騎士。

この街で、フェレットが思う以上の物が、起きるだろう。

フェレットの中で、何かが過ぎった。

嫌な予感が・・・

「姉さん・・・?」

「燈也!?」

「こっちだよ!!」

突如現れた燈也に戸惑いながらも、その手を引っ張られて気づけば、近くの公園にいた。

その公園で、燈也は携帯電話を取り出し、一時的になのはをおいていってから、恭也に見つかったと連絡をいれる。

その間に、なのはフェレットと会話していた。

その名前を知り、何故ここまで来たのか。

その理由を探る。

「それで・・・?あの黒騎士のことは・・・」

そのフェレットの名前はユーノという名前だそうだ。

「ごめん。それは、本当に知らないんだ。」

「そっか・・・」

しかし、ユーノは間接的には解った。

あれは、こちらに敵対しているようにはみえない。

何か別の目的。

そう

「あの緑の巨人と戦う為だけに来たのかもしれない・・・」

「あれが、なんなのかも知らないんだよね?」

「ごめん・・・」

なのはがユーノと会話をしている時に、燈也は戻ってきた。

「なんで・・・こんな時間なのに、外に出てるの?」

「え、と・・・さっきの爆発でさ・・・」

「その子のこと?」

「うん・・・」

「でも、夜の一人の外出は危ない・・・」

「そうだね。ごめん・・・」

燈也は、なのはを誘導しながら、先に進む。

何も、言うことはない。

燈也がこれ以上突き進む領域でもないからだ。

「そうそう、この子の名前、決めたんだよ?」

「名前・・・?」

「そう。ユーノ君。」

「そう・・・」

特に面白く応えることもなく、二人の沈黙は続く。

ただ、ユーノは、燈也を見て、何かを感じ取っていた。

背丈は違う物の、どこか黒騎士が、燈也に似ていると言うことを。

「恭也兄さん・・・」

「燈也、お疲れさま。」

「うん。」

燈也はその場を恭也に任せ、自室に戻った。

自室に戻ったときに、燈也は布団の前に突っ伏した。

「疲れた・・・」

何か、どっと疲れたものが出た。

あの、背中には巨大な漆黒の翼、さらにはあの騎士のような甲冑などと言うものまで出したのだ。

これ程までに疲労がたまることは、初めてだった。

「体が・・・重い・・・」

戦いに、出なければならないだろう。

これから、また戦わなければならない日が来るだろう。

下では、騒がしい声が響く。

「ユーノって言うフェレット・・・あいつ。普通の奴じゃない・・・」

(君は、僕のことを感じ取るのが出来るの・・・?)

「っ・・・!!」

突如、燈也の頭の中に声が響く。

知っている。

その声はあいつだ。

「はいってくるな・・・」

(君、なんだよね?)

「来るな・・・」

その声が、燈也には不快になってくる。

これ以上、これ以上、自分を詮索しないでほしい。

だから

「これ以上・・・僕の中に入ってくるな!!!!!!不快なんだよ!!!!!!」

その後、ユーノは何も語ることなく、それは、完全なる拒絶だった。

「はいっていいのは・・・恭也兄さんと、忍さんと・・・だけだから・・・」

ただ、それは。自分に優しくしてくれる人だけ。

そう呟いてから、燈也は眠りに着いた。











朝、起きた時、燈也の身体にかかっていた負担はある程度全て消えていた。

いつも通り、恭也と美由希と一緒に、鍛錬に打ち込み、いつもどおり、朝食をとり、恭也、美由希、そして忍と共に学校に向かう。

「それじゃぁ・・・」

「気をつけて。」

三人と別れて燈也は学校に向かった。

「寝よう・・・」

HRが始まるまで、やることなど、何もない。

夢の中で、例の人間達と話す。

「あれは・・・?なんだったの?」

その緑の巨人。

「あれは序章の尖兵レギオン。」

「そっか・・・あれが、レギオンっていうんだね。」

序章の尖兵

「しかし、周りに味方がいたみたいだよ?」

「あの人は・・・巻き込んじゃいけない。まだ、別に仕事があるみたいだから・・・」

「人には頼らずか・・・立派な物だ。」

「そうかもしれない・・・」

終わりは、まだ来ることはない。

「あれは・・・僕の体を痛めつける・・・」

しかし、

「それは僕の受けなければならないこと・・・君達が・・・」

「言わなくて言い・・・それを聞くのは、俺は、辛い・・・」

悪いとは思っている。

しかし、それでも

「過去へといってあなたを助けることが出来ないから・・・」

だから、

「いってくる。」

「行ってらっしゃい。」

その日も、虚無の中で一日を過ごしたのと同じように、過ごした。

「っ・・・来たのか?」

また、レギオンの襲来。

「いくか・・・」

燈也は、急ぎ学校を抜け出す。

「燈也!?」

「・・・」

なのはを無視して、そのまま駆け抜ける。

来るはずだ。

あの時と同じなら、奴は来るはずだ。

「レギオン・・・とかいう奴か?」

はやる気持ちを抑えながらも、燈也はそれがいるらしき場所へと向かう。

「行くよ!」

人前のつかぬ場所で、漆黒の翼を呼び出し、そのまま戦場へと向かった。

「ユーノ君!?」

「うん・・・解ってる。なのは・・・!!」

なのはは、ユーノと合流し、ジュエルシードの発動した場所へと向かう。

「あれが・・・?」

「実態がある分、手ごわくなってる。」

ユーノはなのはに告げる。

その神社の中で、戦い、覚醒し、それは活躍した。

パスワード無しで、レイジングハートを起動させる。

その異質なジュエルシードの獣と戦い、襲い掛かるものを防御フィールドで防ぎ、その獣に取り込まれているジュエルシードを取り出し、そして封印した。

さらには無傷でだ。

それは、ユーノを驚かせた。

しかし、天を突き刺し、登場する二体の緑色の巨人。

「また・・・あれなの!?」

なのはは、今度は戦おうと心に決めた。

街を破壊する物であるのなら、それはなおさらと言えるだろう。

しかし、それを許さないように、黒騎士が現れる。

「また、あれ・・・!?」

黒騎士は、片手に剣を持ち、緑の巨人に迫る。

「そんな物で・・・」

「いや。あれは普通の剣じゃないよ・・・」

巨大な漆黒の翼を装着した黒騎士が駆け抜ける時、その刃を振りかざす。







スパ・・・







気持ちの良い音が耳に流れた途端、緑色の巨人は真っ二つに切れた。

「あの剣は・・・何?」

「わからない・・・」

後、一体。

朱色の光球が、黒騎士に当たろうとした。

黒騎士は、それをギリギリで避けたものの、少し掠めた。

「落ちちゃう!!」

なのはは、それを救おうとした時だ。

突如、なのはの目の前に魔法陣が現れ、そこから漆黒の光が現れた。

「え!?」

「また・・・」

その漆黒の光は、最後の緑色の巨人を思い切り貫いた。

貫かれた巨人は、そのまま光のチリとなって、そこから消える。

「凄い・・・どれだけ、彼は攻撃的な魔法を習得したんだ・・・ニ、三日じゃ無理だ・・・」

ユーノは、非現実的だと思った。

あそこまで大規模な光の柱を召喚したのであれば、莫大な魔力を消費しているはずなのだ。

緑色の巨人を貫いた漆黒の光は、そのまま、姿を消した。

「これで良い・・・危険な目にあうのは・・・僕だけで・・・」

黒騎士が、なのは達のいる神社にまで向かう。

「こっち・・・来たよ?」

「さぁ、戻るとしよう・・・!!」

黒騎士が、傷ついた翼を癒し戻ろうとした時だ。

「まって!!」

なのはは、黒騎士に声をかける。

しかし、黒騎士は、なのはを無視しようとした。

「あれは、なんなんだ?」

なのはが、言う前に、ユーノが黒騎士を防御フィールドで包む。

ここから、出さないように。

「巨人達は!!」

「レギオン・・・」

「レギ・・・オン?」

「序章の尖兵・・・これが終わっても・・・」

「でも、君は・・・!!」

「もう、話すことはないから・・・。」

防御フィールドを一発で全て切り裂き、黒騎士は、飛翔し戻るべき場所に戻っていった。

「レギオンって、何?ユーノ君。」

「解らない・・・でも・・・」

言いかけた途端、ユーノは口を塞ぐ。

その可能性は、ありえないと思ったからだ。












「ただ今・・・」

燈也が家に帰った時、そこに恭也はいなかった。

荷物を部屋の中に頬リ投げて、布団の中で眠りに付く。

「もう・・・動けない・・・」

体が言うことを聞かない。

精神的にも、肉体的にも、魔法を使ったせいか、既に燈也の身体は限界に近い状態だった。

| 漆黒の破壊天使(完) | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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