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ACT-ⅣⅩⅣ「アダムとイヴ」

ルシファー・・・趣味:言葉遊び


「っ・・・またか。」

黒猫は世界の核で眠る。

それは心の奥底にある癒しの空間。

黒猫はドレスを身に纏い人間の姿になる。

観月陽子・・・その世界を一から創って来た者。

ゼウスの統一する、世界に復活し、聖母としてあがめられ、壊園剣を作り出し、ユファにそれを託し、アリシアへわたるものを実験としてすずかへと送られる。

一連の時間の出来事。

全ては、ハーデスの暴走を止めるための出来事でもあったが。

ユファが死に絶え、すずかに意識と体、力を完全に分け与えたのは予想外であったとでも言うべきだろうか。

「壊園剣・・・選ばれた二人は引かれ合い、悪を断つ・・・」

当初は、暴走の歯止めとしていて、機能。

しかし、本来の使い方ではない。

それは、皮肉とでも言うべきなのだろうか。

刃が暴走を止め、その刃が戦いあう。

ただ、その十年後の戦いで、また、敵は動き出し、二つの剣はちゃんと機能した。

相手が違う故に不完全ではあったが。

今は、ティアナ・ランスターと、瑠璃・ランスターがその手に持っている。

そして、誰もが、戦士達がもう戦わないようにこの世界を作った。

全ての魂の安らぎの場・・・それを創るために、どれだけ、自分の世界にいる人たちを殺してしまったのか。

しかし、創られた世界は確かなる世界でもある。

確かなる、優しさを数えるのが愚かだと思えるほどに死者を出した犠牲の名の元に作られた優しい世界。

それが、今までと違う地球を形成し、水の名を冠する世界からをかつての水の都を創り、戦神の世界を優しい世界に作り変え、全ての世界は安らぎと優しさに満ちた世界となった。

その中で、彼女は、既に、この世界を手放してもいいのかもしれないとふと、感じる出来事があった。

アイナ・キャロルの母である、水無灯里と邂逅したからだ。

彼女の存在はやさしさと全てを司ると・・・陽子は確信する事が出来た。

この、空と海に挟まれた、心地よい空間の中で、ただ、悪夢を見ていた。

願わくば、まだ、彼女と触れ合いたかった。

しかし、そうはならなかった。

ある種の、自分自身を失うのが恐かった。

今でも、彼女とはメールのやり取りは続いてはいる。

ただ、最終的に、彼女と接しているたびに、メールのやり取りをするたびに自分の心の中で蟠りのような物が生まれてしまう。

自分の中で、黒い物が。

それを払拭するための過去との決別。

それを、イエス・キリストは見ていた。

ただ、人は人であればいい。

その考えをイエスは実行し今の計画を発動させた。

その言葉の意味を体現した、かのように、選ばれし、民だけが残り、最終的に残ったのは数百人のみである。

男は、かつてのエデンの園を、巨大な世界として発展させ、

「アルハザードを作った・・・」

光り輝く、海と空のはざまで揺れながら陽子はそれを確認した。

そして、悠矢を呼び寄せ、本来は誰よりも傷つきすぎた兵士を安息へと導くための世界。

しかし、悠矢は戦いを選んだ。

改めて。

その決断に陽子は駆られる。

今は・・・もう一度、悪夢を見る時間であると・・・そして、思い出す。

ゼウス・・・それは・・・気を失った高町なのはとフェイト・テスタロッサ・ハラオウンの意識を呼び寄せ、気まぐれに夜、改造…しかし、まだ、このころは、慈悲深い時代。

人を愛していた時代でもあった。

しかし、彼女たちの強化は後の歴史で、利用されるだけになるのだが、だが、とあることがトリガーとなり、振る舞いは傲慢非道で身勝手なことこの上ない。

生きとし生けるもの全てを自分の意のままに支配し、気に入らないものがあれば見せしめという大義名分の下、容赦なく消してしまう存在。

神の気紛れのせいによってゼウスに復活させられた聖母、陽子は後に、神と同じ力を得て、天使たちを統一し、全てを教育する役割を与えられていた。

その後に、地上に降りて、獣の王、金色の狼、シャーマン、そして、その息子と親交を持っていた。

金色の狼はかつて、ゼウスの命に背いたことがあり、そのためにゼウスによって人間と離れて暮らさなければならなくなった。

そして、後にゼウスの召集命令が下されたが、その命令にも背いた金色の狼は陽子の教え子の六聖獣の一人に殺される。

このとき、陽子の中に生まれたのは深い悲しみ。

全ての天使が彼女の悲しみに悲しんだ・・・

そして・・・神をあがめず、巫女をあがむ人間をゼウスは恨むようになる。

それが、陽子の神をも殺すと言う行為の始まりでもあった。

「はなれなさいっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!」

怒り

「タケルゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!」

「陽子さんが・・・」

そのシャーマンの息子も初めて見る表情ではあっただろう。

しかし、葉子の怒りはシャーマンの息子の怒りを覚ますほどに、すさまじいものでもあった。

「トキ・・・!!!!」

夢の世界の中で、陽子はその人物を思い出す。

その国は、後に日本と呼ばれる国だった。

六聖獣が生まれる前から、既に天界に降りていた、陽子は、そこに友人がいた。

「タケルくん・・・大きくなったわね。」

「葉子お姉ちゃん。久しぶり!」

後に、この少年の母親は殺される。

「タケル・・・」

「随分と老けたんじゃない?」

「貴方はかわらなすぎですよ。」

陽子の夢の中で思い出されるかつての時との出会い。

カサンドラの計略によって、殺された。

その時の陽子は怒り狂う。

「陽子さん・・・?」

タケルが、死んだはずの金狼のカムイを復活させ、喜んだその時だった。

トキの死が告げられたのは。

「聖母・・・何故、貴女が!!」

ゴウたちの年代の天使達は、全ては葉子を母親のように思っていた。

カサンドラが動揺するのも、無理は無い。

カサンドラは知っている。

トキと陽子が友人であったことを。

ゼウスの命によって、動けなかったはず。

何故、地上に陽子がいる。

「まずい・・・」

カサンドラの心臓が異常なほどの心拍数を叩き上げる。

「カサンドラ・・・カサンドラ・・・お前がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

天界という世界がある中で、陽子が初めてキレた瞬間だった。

その時、世界は揺れ動く。

それは、天界にいるゼウスですら、恐怖させた。

それと同時に、現れる。

漆黒と白銀の一体には右、もう一体には左、片方にしか、翼の無い巨神。

「こ、これは・・・」

カサンドラは驚く。

「陽子様・・・貴女は!!」

その場にいる天使や、カムイ、タケルも驚いた。

「カサンドラァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

葉子は二体の巨神を融合させ、さらに同化する。

「陽子様・・・貴女はゼウス様に・・・!!」

「うるさい!!!!!!!!!!!!」

手の甲から、光の剣が創生され、カサンドラの左腕の切り裂いた。

「わ、私の・・・」

そのまま、カサンドラを含む、他の神官たちも、その手に強く握り、逃がすことなく、背中を羽ばたかせて、天界に向かう。

その時のゼウスは恐怖に犯され、そこにいた。

そのまま、神官たちを握りつぶし、天界の森へと陽子は棄てた。

後に、その引き裂かれ、握りつぶされた身体はゼウスによって復活することになるのは、過去の話。

「ゼウス・・・!!」

「陽子・・・」

そのまま、陽子はゼウスの神殿を破壊しながら、直接ゼウスの元に向かう。

「カムイを殺したのも・・・貴様が!!ユダにやらせる、あの優しい子に、それをさせるのか!!!!!!!」

「陽子・・・」

ゼウスは上唇を噛んだ。

「貴様は何を考えている!?」

「陽子・・・私は、この天界を・・・!!」

「だからといって、万人の命を消す権利は貴様には無い!!」

それは

「カムイの狼達・・・カムイ・・・トキ・・・そして、タケルを貴女は歪めた!!ゼウス!!!!」

歪めてしまった。

全ては、この男・・・いや、大神が原因だった。

傲慢な神として、それは陽子を怒りを買った。

陽子がゼウスによって殺された。

全ての天使達は、陽子を恐れた。

天使の創造主はゼウスであり、ある種、そのアイデンティティを破壊されてしまったのと同じではあったが、反ゼウス感情を持つ天使たちでさえも、陽子を恐れた。

子供のように慕ってきた者たちは、神を殺した母を恐れる。

解っていた。

彼らにとって、どういう感情を抱いていようが、父を殺してしまったのだから。

それから、暫くは陽子は地獄に落ち、人と神の闇を見た。

もう、見慣れているはずの世界・・・そして、陽子は暫くの年月・・・数える気もなくなるほどの年月を得た後に、自ら、そこから解放し、ゼウスが蘇らせた世界の未練を完全を断つ。

「本当に・・・この世界から、いなくなるの・・・?」

「えぇ。マヤ。キラと、仲良くね・・・」

「そんな・・・陽子さんがいなくなること・・・無いじゃないか・・・」

「そうじゃないのよ。キラ・・・」

ただ、そう、告げた、二人の息子のように育て上げた天使に言葉を与えてから、その世界から未練を完全に断ち、そして、世界を作り出すことを決意する。

自分の理想の世界を作るために。

何年、何万年かかろうとも。

何度も、何度も、何度も・・・人類に愚かな事をさせるように仕向け、それを全ての人が愚かだと認識した時、世界の真の始まり。

そして、作り出した、理想の世界。

予め、覚悟していたとは言え、その世界を作り出したとき、自らの手で・・・消したと同じ人の命は重かった。

ただ、作り出すことは出来たのだ・・・

そこで、陽子は完全に、守護神という名の任に就く。

自分と接する事の出来る少女とのふれあいは楽しかった。

だが、彼女と接するうちに、感じる事の出来た、一つの感情・・・ゼウスの復活。

「ゼウス・・・お前か・・・」

復活した、消した筈の神に、何を思う思うのか・・・

「陽子!!」

過去に起こった、展開での一つの出来事。

それは、全て、天界の問題を終焉へと向かわせた。

既に、ゼウスしか、目の前にいない。

このゼウスの最大の過ちと言うのは、聖母こと、葉子を復活させてしまったことにあるだろう。

その強大な力に、ゼウスのプロテクトは簡単に破壊された。

封印するなどということもせずに、石化もできない。

そして、復活させる。

全てにおいて、全知全能と謳われし、欲に塗れた神は、こうして復活を遂げた。

天使ラファエルとして、自分の身を潜め、その中で自らを得る。

完全復活を遂げることのできた。

イエス・キリストの護衛のために利用されていることに気づきながらも、今は、無気力にその世界を見守り、ただ、そこに存在している。

聖母や、全ての過去の栄光など、今の彼には興味の無い事だろう。

過去に思い出す事は・・・

「貴方は・・・もう、この世界を統治する必要など・・・無い!!!!」

そして、ゼウスは打ち滅ぼされた。

その後の話から、葉子たちは天界で、平和を手に入れた。

しかし、ある日に異変を感じた。

「ゼウス・・・君に慈悲を与えよう・・・」

葉子の見る夢の中で、ゼウスは復活を遂げる。

それは、ただの夢ではない。

草原の広がるその場所・・・その夢で、蘇る。

ゼウス

天界を統治していた者を復活させた者は、奇跡の象徴とされる人間。

イエス・キリスト・・・その男が、ゼウスを

「アルハザード・・・」

と言う場所で復活させた

管理局の中でも、伝説的な場所として有名であるアルハザード。

その場所に、イエス・キリストはいた。

「ゼウス・・・君の大罪は許される物ではない。」

「人間風情が!!」

ただの人間ではない。

神に相応しいその男だ。

「もう一度・・・天界を守護する物になりたくないのか?今度は、慈悲で・・・」

「もう一度・・・それを行うのなら、私には絶大な力が必要になる!!聖母を超えるほどのな!!」

それほどの力は、この大神に持たせても、いいものなのだろうか。

それは、また、この神に対して増長を生む

「六聖獣・・・そして・・・聖母・・・陽子・・・!!」

しかし、それで、聖母が消えてくれるのであれば、当時のゼウスにとっては、都合の良いものである。

「君は・・・4体目の天使として、君を復活させる。」

いつからだろう。

「私が・・・統一などに、興味が失せてしまったのは。」

ゼウスは、ただ、ここで、呟くだけの存在となる。

自分が、一体、何であるのか・・・

何故、望んだのか。

今、この神には欲望が存在していない。

そして、葉子の中に浮かび上がる、誰かの映像。













「我が父よ・・・これは、違う。」

イエスは、ただ、そう言った。

目の前にある、巨大な氷の塊の前に立ち尽くし、そう言った。

「コキュートス」と呼ばれる氷地獄。

同心の四円に区切られ、最も重い罪、裏切を行った者が永遠に氷漬けとなっている。

裏切者は首まで氷に漬かり、涙も凍る寒さに歯を鳴らす。

その奥に、何かがある。

「貴方は・・・私のやり方を見ているだけでいい。彼らは、導き手・・・」

「・・・・・・」

地獄の中心ジュデッカのさらに中心、地球の重力がすべて向かうところには、神の幽閉されている地獄。

そこは、天使が勝手に名乗った神の名ではない。

「お前か・・・」

悠介にとっては、それは、必要である事でもあった。

「知世・・・・・・!!」

いるのなら、我に近付け。

ブレイディオンに乗り込んだ悠介は、ただ、それを望む。

「俺を導け・・・!!」

ブレイディオンに、悠介が乗る事を、確認した後に、燈也は一体の巨神を見つけた。

それは、レイディーンの父であるもの・・・

「俺に、レイディーンに乗る資格があるというのなら・・・お前は・・・!!」

燈也・・・

「ママ・・・・・・掴まってて。」

「燈也さんが、呼び出した・・・?」

無言の中で、エルヴェリオンは燈也の元へと向かう。

漆黒の巨神は、悠介ではなく、今度の主を燈也にした。

第二のエルヴェリオンのパイロットが、此処に決まる。

「燈也が巨神に乗った・・・?」

プレシアの製作した、ネクサス、そして、マキシマム。

さらには、燈也の製作した、ネクサスリーズで、全ての世界が垣間見えた。

「カ今見えたのは・・・何・・・?」

・・・ただ、アリシアは、母としてそこに存在している。

人が眠る、カプセルの場所に・・・

「リオ、そして、イクス・・・」

「「お母様・・・!?」」

アリシアは、二人を気絶させ、人を眠らせるカプセルの中へと・・・

「そ・・・ん・・・な・・・!?」

「な・・・ん・・・で・・・」

「悪く思わないで。」

全ては、これからの事を予期しての事でも合った。

「燈也の戦いに付き合うには、貴方達の力は、幼さ過ぎる。」

そして、

「子供を戦わせたくないの・・・」

アリシアの明確な意思は伝えられた。

子供は戦わせたくない。

ヴィヴィオも、そのカプセルの中にいることを感じ、さらに、アマテラスは譲渡された事を確認した後に安心しする。

それは、もう、ヴィヴィオは戦わなくても良いという事だ。

何者にも、戦というものに支配されずに、ただ、こうして、今、夢を見ている。

もう、眠りにつけ。

アリシアは、並び、カプセルの中で眠りにつく、子供達を身ながら、ただ、これで、自分達が死んでも戦わなくてすむだろうと安堵の表情を浮かべ、マキシマムを構えた後に、戦場へと赴こうとした時だ。

「エルヴェリオン・・・」

その部屋の出口を出た所に、現れたのが、エルヴェリオンだった。

「何故・・・乗り込んで居るの・・・燈也。」

「後で、力は返還してもらう。故に・・・」

「えぇ。そうね。」

エルヴェリオンのコクピットが開く。

「ママ・・・まさか、ここにきたのは・・・・」

「あぁ。ママを・・・眠らせる。」

「燈也・・・!?聞いてないわ・・・!!」

「聞いてくれ・・・ママ・・・」

偉大なる母、プレシア・テスタロッサ。

それを、初めて甘えた口調ではなく、愛するものとしてママと呼ぶ。

「どうしたの・・・?」

「これから先、母さんを巻き込みたくない戦いが起きる。」

「なら、私も・・・貴方達二人で・・・そんなことは・・・」

「必要なんだよ。僕達は・・・」

「大丈夫だよ。終わった後に、ちゃんと迎えに行くから。」

母としては、これほど、不本意な事はないだろう。

しかし、燈也の、母親であるからこそ。

もう、戦わないでほしいという。

すべての穢れをその身に受けるから・・・

「僕たちが、やらなきゃいけないんだ。」

だから、

「わかってくれとはいわない。ここに居れば、安心だから・・・」

「私達が帰ってこなかったら、私達の子供を・・・お願いします。」

アリシアと燈也の決意は変わらない。

ただ、プレシアはそれを理解した後に、自ら、眠りについた。

プレシア・テスタロッサを眠ったのを見届けた後に、燈也とアリシアは、動き出した。

「ある程度は、感じ取っているんだろ?」

「まぁね。伝わってくる・・・って、言ったほうが良いかな。」

「そうだね・・・」

天使の反乱。

イエスの命令系統と共に独立した部分があるといっても良いだろう。

天使として蘇生させられた者達を除いては。

「裏で動いてるのが・・・いるんだろ?奴等の陰に・・・」

「操られてるの?」

「さぁな。洗脳って言うのはあるけど、イエスが、その裏にいる奴の考えに賛同したと言う可能性もある。」

まだ、それは奥。

「ヤハウェ・・・?」

「どうだろうな・・・創造神は確かに、一度、人を滅ぼしたが・・・」

既に、結論をつけて、もう、干渉しない事を誓った。

ただ、見えない指導者に人は・・・しかし、

「今度は、イエスを指導者と見立てて、この計画を思いついたのなら・・・」

「止めるの?」

「いや、止めはしない。ただ、今は、俺たちの命を狙う奴を破壊するだけだ。それが、最悪の敵を呼び出すことになってもだ。」

「えぇ・・・」

『燈也さん、聞こえます・・・?』

「悠介君?」

『一度、こっちに合流してもらえますか?』

悠介からの通信を得て、燈也はその通りにした。

この先に、何があるのか・・・

ただ、一つの話・・・












「主、答えていただきたい。」

「今は、合流しよう。彼らと・・・」

「貴方が、武器を構えるとは思いませんでした。」

「教えていただきたことがある。」

自分は、何をしているのだろう。

ティーダ・ルシファーは、そう、思った。

「何故、天使達は反乱をしたのですか・・・!?」

ティーダ・ランスターは、ただ、

「ルシファー・・・また、貴方ですか。」

「かつては、友人だったな。」

いわれていることなど、全て幻想。

本性は、人間の自然消滅を待つ存在。

「そんなことしなくても地球人は退化を始めている、放っといても滅びる。」

ただ、

「貴方は、あの時それだけの理由で、私と手を組んだな。」

「あぁ。それからは、今、このとおりということさ。」

世間で言う、ルシファー・・・

それは、所詮、偽り。知っているのは本人のみ。

ティーダも、そうは聞いていた。

しかし、関わってくるうちに、それを偽りだと知る。

それは、偽り。

ルシファーが望むは、人間の自然消滅。

「そういう、貴方が懐かしいと私は思う。」

「ならば、辞めないか?そういう人間を今、滅ぼす必要もあるまい。どの道、人は死ぬ。」

何故、

「そこまで急ぐ必要があるというのか。」

「そのような事など、どうでも良い・・・!!今は、何故、ティアナに天使は刃を向けたのかという事だ!!」

「天使達が、危険だと判断した。」

本来

「私がコントロールしている筈の天使が・・・」

イエス・キリストにも解らない事・・・

それが、今回の事件とでもいうべきだろうか。

「そんな、馬鹿な事が・・・」

「あるのさ。ティーダ・・・」

「しかし、天使は私の作ったものではない・・・」

イエスの口から語られる、一つの真実。

それは、

「私の父、ヤハウェが作ったものだ。」

父である人間が作った

「大天使は13体・・・」

しかし、

「その奥に・・・あの四機神をも超える存在がある。おそらくは・・・それの呪縛か。」

「どういうことだ・・・」

ルシファーは、ただ、それを聞いた。












「悠矢・・・!!」

ハニエルとの戦いで、悠矢はただ、あの言葉を思い出す。

イエスも、全て、

「何もかも、操られていた事なら・・・」

それが、

「天使の破壊に関わっているとでもいうのか・・・」

「悠矢?何を、言っているんだ・・・」

「いや、兄さん・・・そのさ。聞いてくれるかな・・・?」

「え・・・?」

出きれば、

「全ての人を呼んでくれる?」

「イエスか、誰かに聞かれるぞ?」

「良いさ。奴か、誰かにも聞かれている事だ。」

悠矢のいいたいこと。

それを察して、ただ、悠介は言うことを聞いた。

「さて・・・そろそろ、来るかな。」

舞い降りるのは、一体の神こと、エルヴェリオン。

力が、ここに来て、完全ではないのは、テスタメントの力を持っていないからでもある。

そして、レイディーン・・・エメト・オルクス・ドラグリオンとブレイディオンの前に集う、3体の機神と、一体のレイディーンとは言え、レイディーン自身は今や三神と並ぶほどの強大な力を秘めていると言うのだから。

しかし、この状態も、全てを変えてしまえば、元に戻ってしまう訳ではあるのだが。

「それで・・・」

悠矢をみて、燈也は自分と同じように暗そうな奴だと、アリシアは燈也にどこか、そっくりだと、笑った。

「燈也さん・・・」

「お母様・・・」

「瑠璃・・・」

出会う、親子。

「力の返還を・・・行います。」

「戦えない・・・でしょう?」

「あぁ・・・姉さんはともかく、俺はな。」

二人にはデバイス、マキシマムがある。

今、ネクサスは必要の無いもの。

力の返還・・・

「そういえば、私が燈也さんの力を使えた理由って・・・」

「私と・・・接触したからでしょう・・・」

幾分か、瑠璃や悠介と同じ、ジョーカー的な要素が入ったのだろう。

一部のエリアに属す事の出来る、状態のなったのだろう。

本来、こういうことを行えば、普通のテスタメントというものは自滅してしまうが。

それが、一つの手段。

もとより、カグツチとワルキューレ、異なる異質の力を扱える時点で、そうなったのかもしれないが、それと同時に、襲撃が訪れた。

「またか・・・!!」

「彼らは、休ませる余裕を与えないか・・・」

「じゃぁ、全てが終わった後に・・・」

悠矢は、そう言いながら、既にドラグリオンに乗り込んでいた。

危険すぎるのか。

いや、もしかしたら、天使がハニエルのような天使が教えてくれるかもしれないと、淡い期待を抱きながら、何か、背中に感じる悪寒に・・・

「エルヴェリヲン・・・燈也さん達に預けます。」

そして、

「ファイザリヲンを、瑠璃とティアナに託す。」

「えぇ・・・了解した。」

「ドラグリオンは悠矢・・・」

そして、

「俺と知世が、ブレイディオンに搭乗する。」

「貴方と一緒なら・・・」

各員に与えられた、微かなる希望とでも言うべきだろうか。

「悠介君?」

「え?」

「いや、なんでもない・・・」

本来は戦う気など無い。

ただ、信念というのは、己の命を護るためだけに。

燈也は、ソレを解っていた。

戦う気など無いというのに。

その奥にある、恐さのような物。

ソレは、何だ。

その、感覚は・・・

ぐっと、息を飲みながら、燈也はその恐ろしさのようなものを感じずに入られなかった。

おそらく、今、何よりも強いだろう。

このメンバーの中では。

「いや、彼女を得たからか・・・?」

ブレイディオンコクピット内部・・・

「落ち着いてる・・・今までの戦いの中で、こんな感じは無かった・・・」

後ろに余裕があるというのだろうか。

後ろに、知世がいる。

ミッドに着てからの戦いに、ここまで、余裕のある感覚は初めてだった。

いや、既に、ミッドなど、存在すらしていないが。

ミッドが消滅する前にある種、救世主としての力が覚醒したのは皮肉というべきだろうか。

それとも、知世の復活と共に、それが出たというのなら・・・現金とでも言うべきなのだろうか。

一人で張り詰めていたものが・・・

各、機神のメンバーが散らばる。

その轟音を響かせながら・・・

そして、ブレイディオンはただ、ここに・・・

「おいで。」

「っ・・・!?」

「強制召喚・・・私も、行くべきか・・・」

睨みあっていた二人がこうして、

「メタトロン・・・あんたの相手は・・・」

「えぇ。私は、あの子を追うだけです。」

アリシア・テスタロッサの所有するメタトロンは動き出し、別の場所へと、燈也のところへと追いかける。

「さて・・・俺の敵か。」

ふと、天を見上げれば、マネキンのようなものが、二体・・・浮かんでいた。

アダムとイヴ・・・このお二人を、ご存知だろうか。

アダムとイヴは、旧約聖書『創世記』に最初の人間と記される人物である。

天地創造の終わりにヤハウェによって創造されたとされる。

旧約聖書『創世紀』によると、アダムの創造後実のなる植物が創造された。

アダムはエデンの園に置かれるが、そこにはあらゆる種類の木があり、その中央には命の木と善悪の知識の木と呼ばれる2本の木があった。

それらの木はすべて食用に適した実をならせたが、主なる神はアダムに対し善悪の知識の実だけは食べてはならないと命令した。

このミッドチルダでの名称は、ザ・ファースト、そしてザ・セカンド。

これが、今、人の形を棄てて、天使の役割と同じ。

13人いる大天使の二人の座を射止めた。

アダムとイヴ。

それは、人間としてではなく、天使として、そこに現れた。

全身に入れた、奇妙なタトゥーの形ではなく、その姿は、天使というよりは悪魔と呼べるだろう。

白く、何も無いような身体に、黒いタトゥー・・・羽などという物は無く、武器と言う物も無い。

「人間の身体を棄ててまで・・・そのような、醜い姿になる必要はあるのか・・・?」

ただ、悠介は思う。

この状態で、人の姿である事を喜ぶべきではないのだろうか。

人として産まれた分、得てして、自ら人の姿を消す必要があるというのだろうか。

人の姿以上に、素晴らしい姿が、あるのだろうか。

醜い姿・・・人間の器を捨てた人間の末路が、これだと言うのだろうか。

ただ、人の姿でありながらも、そこまで巨大となりて、身体に異様な模様を刻まれる。

ツクヨミ・知世・・・知世の真なる姿。

融合した最強の知世の姿。

その姿は、神といえる姿。

「全く・・・綺麗になって帰ってきたわね・・・」

冷静に応えるだけ。

全ての答を理解している。

それが、何を意味する物なのかも。

「さて・・・そろそろ、あいつ・・・起動するんじゃない?」

マネキンの様な外郭が全ては硝子のように割れ、そこに現れるのは、誠に人というからだの器を捨てた、アダムとイヴと言う人類最初の人間。

体というなの器を捨てれば、なんにでもなれるというわけだ。

ただそれを呟き、目の前にいるアダムとイヴを見る。

悪夢と言えるのかもしれない。

姿かたちは変わっているとはいえ元はと言えば、同じ人間だったのだから。

とはいえ、土から出来た人間だが。

既に人間とは違う異形の者。

全て、それは本物。

「「参る!!!」」

光の巨神がアダムとイヴに攻撃を仕掛けようとしたその時だ。

アダムとイヴは姿を消す。

「な!!?」

「消えた・・・!?」

逃亡ではない。

ここで少なからず、悠介と知世を見つめている。

不気味なほどに。

「うぉっ!!??」




として、ブレイディオンが、泡に包み込まれる。

「これは・・・!?」

「人間の器を捨てた代わりに、何にでもなれるようになった・・・」

人としての形を保ちながらも、器としてそれを棄てる。

大気となりて、相手を包み、

「片方は槍となりて相手のコアを潰す・・・か。」

悠介はその戦法という物を、包まれながらも感じていた。

「しかし・・・この中では!!!」

悠介は自由に動かそうにも、その泡を突き破れない。

「奴は、待機に・・・水素と酸素がある限り、それを自由にできるって訳か!!」

しかし

「光の巨神だからって・・・伊達じゃないんだよ!!」

アダムの槍は、ブレイディオンで押さえ、さらに、白銀の翼を広げ、その水泡を一撃で粉砕するのと同時に、イヴは再び大気の中に隠れ、自らの力を使い、水の槍の放出する。

「メス・ノヴァ!!!!」

ブレイディオンは自らの中心にある球体から、白銀の光の放出し、その光に乗じて、自らも白銀の光と同化する。

「はぁぁぁぁ・・・!!!」

水の槍を破壊して、そのまま、イヴを破壊しようとしたときだ。

「何!?」

突如世界が変わる。

「世界・・・が?」

ここは、

「イヴの作り出した世界・・・!?」

雲を突き抜ければ、そこは白銀のみの世界。

悠介は、世界が崩壊したのかと思い込んだが、それは違った。

イヴ自身が、世界となったのだ。

イヴの創り出した世界に迷い込んだのは、悠介のほうだった。

そこには何も無い。

ただ、何をすればいいのかもわからない。

駆け抜ける残像。

悠介はそれを切ろうとするが、残像ゆえにきれない。

しかし、自らにダメージが来る。

それを何回攻撃を行ったとしても、何回も無効化される。

次第にダメージも増加し、悠介の攻撃も無効化される。

サーチをかけようとするも、それに引っかからない。

まさに、人の形を棄てた物が創った世界。

しかし、ここで

「死にたくは無いんでね・・・知世にも再会できたばかりだからさ!!!」

だから

「ここで死にたくないんだよ。ブレイディオン・・・俺の力を受け取れ!」

光の巨神を持ってすれば、悠介の力を全て注入してしまえば、

「この世界を破壊することができる。咆哮を上げろ・・・ブレイディオン!!!!」

『ウォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!』

さらに、翼を展開させ、全てにおいて、全ての部分に力を込めたときに、ブレイディオンは咆哮を上げた。

草薙の剣を前にして目の前に出し、それを自らが悠介のものを基にして製作した魔法陣を草薙の剣に通し、そこから、新たなる草薙の剣が生まれるのと同時に、ブレイディオンの神具が融合する。

「破邪無限斬・・・・・・!!!!!!」

世界を切り裂く、その剣

それこそ、

「悠介・・・強くなってる・・・」

威力は別物だ。

「行くぞ・・・・・・」

全てを、破壊しようと思った時だ。

「人を棄てたものが・・・・・・!」

漆黒に輝く、破邪無限斬を使い、イヴの残像を切り裂く。

真っ二つになった。

残像が攻撃してくる気配も無い。

「手応えはあった・・・」

改めて、この世界を破壊しようとしたときだ。

突如、背後から巨大な衝撃がブレイディオンを襲う。

ブレイディオンは、それを受け流し、その正体を見た。

| TESTAMENT IS SAVER | 01:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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