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果実

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卯月×美波


 「なら、私が不安なときはどうしてくれるの……?アーニャちゃん……」
 そう呟いたとき、アナスタシアは笑顔のまま背中を見せて、去っていった。自分から貰える”元気”と、言う物を絞るだけ絞り取って。
 「私たちは魚。ただし、水の中じゃない。陸にあげられて放置された……死を待つ魚。」
 今、輝けない自分達を新田美波はそう評する。活力があるのに、頑張って頑張っても評価されずに、それでも足掻こうとする自分達を新田美波は、そう評し伝えた。だが、仮に陸に上げられて死を待つだけの魚が現実を忘れて、そのまま安らかに夢を見られるモノを得ることが出来たのなら……自分と同じ島村卯月に……


 346プロの近くにあるマンションに新田美波の部屋がある。空は既に闇に飲まれて、美波の部屋を映すのは淡い月の光だけ。そして、美波の部屋に響くのは……淫靡なキスしていることを気にさせないほどの大きなスコールだった。ドロドロにしてしまうほど、何もかもを忘れさせ、目の前のことを夢中にさせてしまうほどに激しいスコールが……箍が外れたように快楽を求める卯月と美波は何度も舌を絡ませて、全身から汗をふき出し、甘美で濃厚で淫靡な臭いを発し始めていた。 全身の毛孔と言う毛孔から汗が噴き出そうなほどに粘膜から混ざり合いそうな、それほど一つに混ざり合いたいと思うほど強く抱きしめていた。互いの本来の恋人のことなど忘れて。
 シャワーを浴びてる時間すらも惜しい。そんなことをするなら、ムワッとする彼女の、今のありのままの臭いを堪能したいと、そのまま、混ざってしまいたいと二人の中の本能が強く訴える。
 「卯月……卯月……」
 「んぅ……は……ちゅ、ん……れろ……」
 濃厚なキスを繰り返す、何度も何度も互いの唇を貪る姿がマスコミや会社の人間すらも覗きこむことの出来ない世界で、何度も何度も繰り返される。
 美波は口を窄ませながら、卯月の口の中にある物を吸いだすようにジュルジュルと音を立て、卯月との口付けに時間を費やす。考えるなら、心地良くなることを。淫靡なキスを繰り返す、美波と卯月の姿はキスと言うよりも本能だけしかない優雅さの欠片も、アイドルとしての美しさも可憐ささえも無い。
 美波の両手は卯月を強く抱きしめながら、その髪を乱すほどに撫でて、もっと唇を貪った。もう、何も考えたくない。卯月と粘膜まで一つになりたいと思えるほどに、互いに口の中を蹂躙する。
 声と呼べる声は僅かに息継から漏れる吐息だけで、すぐさま二人は唇を塞いで口の中から自分色に染め上げようとする。口の端から涎が零れ落ちようとも構いはしない。
 今は、今だけは卯月が欲しい。美波に蹂躙されたい。二つの想いだけが二人のキスをするだけで交錯する。とろんとした目つきに、甘く芳醇な唾液が混ざり合った臭いが部屋に充満する。肉食的なキスを全身で感じ取りながら、ずっと、こうしていたいと思ってしまうほどには貪りあうキスは全てを忘れて、くい荒してしまいそうになるほどの勢いがある。
 
 ぐちゅぐちゅ……
 
 蹂躙される音が口の中を通して、永劫と呼べるほどに続けられたキスから発せられた音が全身に響き渡り、ゾクゾクと肉体を淫らに侵食し始めている。
(あぁ……卯月……)
 求める美波の瞳が一瞬だけ、本来の恋人の姿を捕えた。
 アナスタシア……
 (あなたが悪いのよ……)
 そう、毒づきながら新田美波は、これまでのことを回想する。


 「凛ちゃん……頑張ってね。」
 無理した笑顔に、最も大切な人が気づかないと言うのは、どういう気分なのだろうか。島村卯月の笑顔は虚空の彼方にあると、その時の美波は感じ取っていた。
 「ありがと!卯月のおかげで頑張れるよ!」
 「凛ちゃん、私ね……」
 「ごめん。そろそろ、仕事だから行かなきゃ。」
 自分勝手な言い訳。
 346プロ主催の合同ライブ、トライアドプリムスの人気は確かなものになっていた。いや、プロジェクトクローネ自体が上手く行っている。そう言っても良かった。美波自身もプロジェクトには関係ないが、初期のうちは文香や、ありすと組ませていたが、プロジェクトの性交によって、徐々に距離は離れていく。
 「凛ちゃん……私、どうしたら良いのかな……」
 遠く離れていく恋人の姿を目で追いかけ、憂いの表情で見つめ呟いても、その言葉は届くことはない。甘えたいのに甘えられない。でも、向こうから一方的に甘えて力を貰って、そして、それをフルに発揮する。恋人が頑張っているなら、それで良いと、それで良いと思えない。
 自分も、アイドルと言う物をやる以上は、輝きと言う物を得たいと思うのは当然の欲望である。
 誰もが渇望する、あの光の世界に自ら飛び込みたいが、それを為すには資格がいる。それは、努力だけでは、努力だけではどうにもならない狭い道。
 卯月の彼女である凛も、そして、自分の彼女であるアーニャも美城専務に選ばれて光の世界に導かれた存在。このまま自分達は、どうなってしまうのだろう。ある程度、名前を残していれば、それはそれで贅沢なのだろうが、年下の彼女が頑張っていると自分達が虚しく映ってしまう。あの子たちよりも、才能が無いのだろうかと、目の前の世界がブラックになって、眠れなくなる日々が続く。
 そういう毎日を
 「貴方も送っているの?卯月ちゃん。」
 「え……」
 「だって、凛ちゃんを見る背中、凄い辛そうだった。」
 この人は、私の全てを見抜いているのだろうか。
 そういう顔を浮かべていた。
 島村卯月は大きく驚いた顔を浮かべていたのを覚えている。彼女の心情は手に取るように解る。
 アーニャには前に進むように行ったが、本当は寂しい。それでも、なお、自分と共にいると、あの時は言って欲しかった。そして、行かせて、自分は、どれだけアーニャに支えられていたのかを知る。だから、必死に努力して
 「私はアーニャちゃんに近づこうとした。」
 努力はするものであるにしても、報われなければ全てが徒労に終わる。いずれ報われるなんてのは、そんな悠長なことを言っていて良いのだろうか。その何れはいつなのか。それが解らないから不安になる。闇雲に、歌のレッスンも、ダンスのレッスンも、与えられた仕事には全力でこなしてきた。だが、何も起きないからこそ、腐ってしまいそうになる。
 「私たちは……何なのかしら。彼女たちのバックで踊るために、ここに来た訳じゃないのにね。」
 動作は何故か、卯月を抱きしめることを美波は既にしていた。
 「私たちは陸に上げられた魚みたいね。」
 自分達は水の中の魚のように優雅に泳ぐことができず、陸に上げられっぱなしで死んでしまう存在であると、もう一人の自分が、そう訴えたことを、どれだけ努力しても必ず報われるとは限らないのがアイドルに限らず現実の常と言うものだ。それが、美波がアーニャよりも先を越されて味わってしまった感覚。先に進めようとも、陸に上げられてしまった魚は跳ねることしか出来ずに死を待つ哀れな存在にすぎない。
 「卯月ちゃんも私と同じなのね。」
 「私達も……同じ……」
 この世界に奇跡が起きて自分がトップアイドルになる。
 なんてことはない。その自分の中にある思いの丈を全てぶつけてしまっていた時、卯月が食らいつきそうな視線で美波を見ていた。理解していると思ったのだろう。この人が自分を理解してくれると、そういうことを考えていたのだろう。そして、美波は自分と同じ境遇の少女に対して、感情移入をしていることに気づく。
 同じ立場だからこそ、そうなることは時間の問題だった。
 遅かれ早かれ、二人が、こうして今の条件で二人が出会っていた時点で、肉体も何もかもが一つになるように。今にして思えば、神と呼ばれる存在が、そう仕組んだのかもしれない。
 そう、一緒に堕ちるために……堕ちた世界、裏切りや背徳の世界に導かれて、再び……
 「卯月ちゃん……私も、貴女と同じ……アーニャちゃん、私を置いて行って何処かに行っちゃった……」
 寂しげに言う美波の心情を理解して美波を卯月が、そっと抱きしめた。互いに同じ人種だと解ってしまえば、これほど互いに心のよりどころになりやすく、また、ぴったりなパートナーもいない。
 そう、こうして、彼女は自分のパートナーへと本能から望み、そして、美波を抱きしめたのだから、もう、あらかた、彼女の心は自分の中にある。そして、これから自分達は深淵の世界に落ちるパートナーであると言うことを誓うために唇を近づける。抵抗と言うのは無かった。
 (ミナミ……)
 舌足らずなアーニャの声が、一瞬、脳裏に浮かび、その表情は今にも泣きそうな顔だった。だが、それでも、美波は脳裏に突如現れた彼女に向かって言葉を発して口を紡いだ。
 (じゃぁ、どうして私に構ってくれないの……?私だって……私だって……)
 自分の脳裏の中にいるアナスタシアの幻影をかき消すように、その唇は強引に卯月の唇と重ねていた。感触を覚える余裕はなかった。ただただ、自分は、そういう寂しさを消し去るために、ただただ、卯月の唇を貪った。
 (凛ちゃんが悪いんだ……)
 美波の言葉は少女に全ての共感を与えた。このときは、ただ、少しだけ凛を困らせてやろうと言うことだけだった。このときだけは。ただ、肉体に与えられるエクスタシーは何よりも心も肉体も溶けてしまいそうなほど、情熱的で心地良く、卯月の心の中にある邪念と呼べる黒い異質な物体を取り除いてくれる天使が
 (私の中に……)
 「美波さん……」
 そっと、美を委ねて甘え出す自分がいた。凛と言う恋人がいるのに。頭の中にいる凛が卯月に対して、何かを問いかける。でも、卯月からすれば凛が悪いんだ。
 何度も何度も頭の中にいる凛に告げるうちに凛は苦しそうな表情を浮かべて涙ぐむ。その顔が、とても心地いい。あぁ、そうだ。身勝手な貴女が悪いのだから、私の話を聞こうともしない、貴女が悪いのだから、貴女がいけないんだ。キスによって、卯月の中の思考が美波の望む、その思考に変わり行く。
 (卯月っ!やめてっ!卯月ぃ!やめてよぉ!)
 所詮、頭の中で描く人物は自分の中の幻想にすぎないと理解しているからこそ、目の前のリアルである新田美波の言葉に弱い心の卯月は染まり出す。
 キスによってうっとりとした卯月の表情に思わず美波は恍惚な顔を浮かべて邪心が精神を汚染するのを感じ取ったが、もう抑えることはできなかった。凛は、こんな娘を放って芸能活動に夢中になっているのだから、捨てたも同じだ。確かに、今、浮気し、寝取った。そういうどす黒い人としての最低の行為だ。
 そんなことをしてしまったのだから。
 恋人への裏切り。
 それを、このキスで確かに実感した。
 だが、見捨てられたのだから。問題はないだろう。心が揺さぶられて、美波は思わず目を思い切り見開き、確かな気持ちの悪い感覚が吐き気になって襲いかかる。それは、一種の試練なのかもしれない。今後、卯月と関係を育むのであれば、これくらいは乗り越えることができないと、何も出来なくなると言う、そういう事をするというのは、こういう罪悪感に苛まれると言うことを意味するのだと、この生理現象によって教えられる。
 脳や身体に刻み込まれていく。そして、精神にも刻み込まれる。だが、その刻み込まれる感覚も、同時に渦巻く快楽となって美波の肉体の中に確かに蔓延っていた。
 だから、
 「私が卯月ちゃんを貰っても良いよね……凛ちゃんは捨てたんだから。」
 誰も、聞いていない。
 だが、人の脳は自分を都合の良いように解釈する。もっと、自分がよりよく、今後を生きることができるように、ある種の、人としての図太さが、こういうときほど強く発揮されるのだ。
 もう一度、美波の唇が島村卯月の唇と重ねた。甘く柔らかい。もう、自分のものだ。悪女のように美波の心が微笑んだ。徐々に身も心も受け入れていく島村卯月の顔にも罪悪感のような物は既になかった。二人で秘密を共有し、彼女を裏切った悪い女になったのだ。
 「でも、こんなの……」
 一瞬、卯月が真顔になって、そのことの大きさに気付いた。
 そこには迷いがある。
 当然だ。
 今、していることは恋人への裏切り……焦りと恐怖で卯月の顔が歪み始めてくる。だが、抱いた思いは、キスによって汚染されている筈だ。既に、新田美波の邪な思いが種となって卯月の中に発芽しているのなら……
「なら、一緒に悪い女になりましょう。私は大切な人を裏切り、貴女を、この道に誘った悪い女。貴女は大切な人を裏切り、悪魔の魅力に取りつかれて手を取った女……」
 弱い心に悪魔の誘惑と言うのは何よりも効果的だ。
 その時、卯月の心の中で、どういう変化があったのかは解らないが……卯月は美波の手を取り、悪魔の囁きに乗った。心の快楽と嫌悪感は紙一重と言うことか。それが鬩ぎ合い、今の新田美波を生み出した。
 「凛ちゃん……私は……」
 「卯月ちゃんは私の大切な人になりました。」


 そして、自分達は、互いの恋人とは表面上で付合いながら、裏ではこうして表面上の恋人以上に、ねっとりと繋がっている。
 愛しているのだ。
 背徳と言う果実から得られる恋と言うのは、何よりも美しく、そして、毒々しい。中毒になってしまうほど、愛してしまう。己の得た感情と愛情は香ばしく、そして、本来の恋人と一緒にいる時間よりも甘くて……

 美味だ。

 「美波さん……」
 「あぁ……卯月……」
 貪りあうようなキスをやめてから、罪悪感は、既にそこには無い。
 「卯月ちゃんの身体、キスマークだらけにしてあげる……」
 「ああ、そんな、やめて……凛ちゃんにバレたら……泣いちゃいますよ。ああ見えても、凛ちゃん、弱いんですから。」
 「あら、貴女は誰の物なのかしら?……今、貴女は誰に抱かれているか解っているでしょう?許しているのは、そういうことよ……」
 「あぁっ!そうですけど……!」
 甘ったるい声を出しながら、拒否反応すら見せない姿は、完全に全てを一から作り直されてしまった存在であるともいえよう。恋人の前でしか見せたことの無い裸体を平然と美波の前で見せているのだから。彼女一人しか恋を知らない貞淑な少女……の、はずだった。
 一糸纏わぬ姿を平気で露わにし、そのアイドルをすることによって鍛えられた肉体美を平然と披露して、挑発的なポーズを卯月は美波の前ですることも厭わない。
 この関係にのめり込めばのめり込むほど、背徳感と言う果実は旨みを増し、より毒素は強くなりながら肉体と精神を蝕んでいく。
 「み、美波さん……っ!」
 「あぁ、卯月ちゃん、良い……もっと、もっと、混ざり合いましょう……」
 最初のころ、やはり、この背徳感には抗うことが出来ずに、何処かぎこちなって行くことがあった。

 (凛ちゃん……凛ちゃん……ゆるして……)
 (アーニャちゃんを裏切ってるのに……私……)
 ((でも……気持ちい……))

 裏切るのは恋人に対する罪悪感が、解っていながらも、人の持つ理性が落ちる二人に手を差し伸べて引き上げようとする。だが、いつからだろうか。この道に進んでしまってからなのか。一度、背徳の快楽と言う果実を口にしてしまえば、もう、かつての彼女に抱いていた罪悪感と言う物は気づけば果実の肥料にしかならなかった。
 罪悪感を抱きつつも、それから相手に触れる時に得られる快楽と言うのは、恋人とするセックス以上に強い快楽を卯月と美波の身体に刻み込まれた。
 果実を口にしすぎた二人は今では、この裏切りの背徳が二人の感度を極限に近いほどにまで敏感にしている。セックスしてる時に凛とアーニャのことを考えてしまうだけで上がってしまった感度は止まること無く、今では罪悪感の象徴では無くセックスを楽しむだけの象徴になってしまっていた。
 「美波さん……私……」
 「卯月……私も……」
 既に、心の中に”大切な人”としての渋谷凛とアーニャはいない。二人の中にいる渋谷凛とアーニャは背徳の快楽を司る果実を司る肥料でしか無くなっていた。
 「卯月……あぁ、綺麗……」
 「もっと、欲しいです……美波さん……」
 頬を染めあい互いに息を乱し合いながら二人の吐息が鼻孔を擽り、二人の乳房が潰れるほどに強く抱きしめあい、片方の右手と左手は繋ぎ合いながら、何度も何度も唇を重ねる。
 「ほら、おっぱい同士がキスしてる……」
 汗で蒸れた潰れた乳房とぶつかりあう乳蕾が擦れ合うたびに、敏感になった身体には小さな痙攣が発生し、ビクッとするたびに恍惚な快感電流が肉体に走る。激しく甘美で痺れるほどのキスというものを感じ、勃起した先端同士が重なると、それだけでビクッと跳ね上がり、そして、先ほどの貪りあうようなキスから生まれた快楽によってぐしょぐしょに濡れた媚肉は間接的に刺激しあい、二人は唇を離して、蕩けた表情を浮かべあう。
 極限まで感度の上がった乳首は、二人にとって淫核に刺激を受けたのと変わらない。
 キスしながら、唾液を交換したりしてむにゅむにゅと潰しながら移動しつつ胸の潰れあう感覚も柔らかさと敏感さが混ざり合って、キスしても、その目は惚けている。
 ジンジンと痙攣を起こしながらも、キスをやめて唇を離して、涎などが混ざり合った粘膜の糸がトロッと卯月の胸に落ちる。
 「あっ……」
 今度は神を掻き分け限界までに勃起して、今か今かと淫らに誘っている乳首を口の中で転がしながら、美波は卯月をベッドに押し倒した。柔らかい胸に身体を埋めて、その臭いを己の体内に取り入れる。卯月の甘い甘い臭いと、凛の身体の臭いが混じり合い、それを落とすために己の裸体で優しく包み込み、美波の色に染め上げる。それは、また、逆もしかりだ。
 今日も凛とは出会っていたのだろう。しかし、それを責めることは出来ない。自分もアーニャと出会ってはいたし、そのことに関して別れることができないのは背徳の果実の甘みに癖を覚えてしまったから。
 スコールが降りながらも外の光に照らされて何処までも美しく映る卯月の顔を自分の色に染めるために何度も何度も、口の中を引っ張りつつ、それでも甘噛みしながら乳頭を舌で蹂躙し、凛の臭いを取り除き、自分の色に染め上げる。
 「っ……」
 ぐちゅぐちゅ……グチョグチョ……
 乳首の愛撫をしながらも、ジンジンと自分の膣が快楽を求めていることに気付き美波が己の熱い場所に指を挿入し、ストリップのように卯月に見せつけながら掻き回す。濃厚な愛撫と背徳感のせいで、互いに肉体が大きく火照り、敏感になっている。二人の肉体は全身に赤みを持ち始め、痛々しそうなまでに乳蕾が勃起していた。
 「あっ、あぁっ……」
 悦に浸るような小さくも確かな矯正に対して悦に入り、もっとしてあげたい。
 下腹部の性を司る部分からはドロドロの熱を帯びてぱっくりと、開いた淫唇をさらに広げて、己の裸体をピンクのジュエルが纏った場所を強く強調するよう頬を紅くしさせながら卯月に強く魅せ付ける。
 あの、清楚な新田美波とは思えないほどに官能的なダンスを卯月の肉体の上で舞いながらオナニーを見せつけて留まることの無い指の愛撫に互いの性器を掻き鳴らす。
 ドバドバと音がしそうなほどには卯月と美波の下半身から熱い淫蜜が流れ落ち、ぐっしょりと濡れた卯月の身体が己の肉体に染み込んだ渋谷凛の臭いを浄化するようで感度が倍加したような錯覚をうけた。
 ドロっとした液体を卯月はローションを塗りたくるように美波が自分に垂れ流した淫蜜を、己の身に染み込ませる。
 「……卯月に見られながら、するの……私……」
 ぐしょぐしょと、楽器を奏でるように己の淫唇に刺激を与えるだけで、壊れた蛇口のようにドロドロと流れ出る。
 アーニャとしてる時や、一人でしてる時とは比べ物にならないくらい、浮気している相手の前での、こういう行為と言うのは、癖になってしまいそうなほどに刻み込まれる快楽を、この身に教えてくれる。
 背徳で燃え上がるような熱を得た身体、膣壁をぐにゅぐにゅと抉ることで生まれた淫蜜はビュッビュッと、飛び出て卯月の肉体全てを濡らし、ウェーブにかかった髪すらも美波の色に染め上げる。
 美波の膣壁、体内の香りが沁み渡った己の身体は全身から美波の淫らな臭いがして、それだけで卯月は何度か小さな絶頂が襲っていた。
 塗りたくった淫蜜がライトの光と、窓の外の都会が照らすライトに充てられて、てかてかと白く輝く卯月の肌は人の劣情を簡単に誘うほどの淫靡さで美波は思わず喉を鳴らして唾を飲み、動きを止めた。
 仕事によって生まれた生活的な匂いと、暑さから生まれる汗の臭いと、そして、美波から送られた淫蜜の臭いを染み込ませた卯月の肉体の香は刺激があまりにも強い。
 「私がしてあげますね……」
 むっちりとした尻の柔肉を強調するように四つん這いになって、卯月は美波の淫唇に口を這わせた。ヌラっとした淫臭が鼻孔を突き刺し、熱い感覚が卯月の舌に走る。絶え間なく流れ出る淫蜜を口に運びながらも、時に密着し、それこそ愛しい恋人とキスするように卯月の唇と美波の淫唇が重なった。
 「んっんッ……」
 甘美な嗚咽をふりまき、淫唇周りをヌラヌラ舐め回し、中心に舌を運んだ途端ディープキスをするような要領で卯月の舌が美波の膣内へと入って行った。うっとりするような美波の臭いで充満された、その世界に卯月は恍惚な顔を浮かべ、悦を含めた笑みを浮かべた。
 「ん、ちゅ……」
 淫唇から洩れて口腔の濡らす粘膜を、もっと呼びだすように抉りだし、絶妙の速度で美波の膣内をスロートしたり、吸い上げ、そして、飲み込んだ。
 「ああぅぅ」
 (凛ちゃん、こんなことまでする彼女よりも、仕事を選んだのね……私が、こんなことを知ったら、凄い後悔するわね……)
 己の媚肉から直接、出される淫蜜を直に顔で受けて恍惚とし、さらに最高に淫乱な笑顔を生み出す島村卯月と言う女を知ったら二度と渋谷凛には返したくなくなる。
 少し、呼吸が苦しくなれば唇を離せば、唇を舌で踊るように抉らせる卯月の唇と美波の下腹部の唇によって生まれた淫蜜と唾液が撹拌されすぎて糸を引き、恍惚な顔を浮かべながら卯月はゆっくりと口を閉じ、自分の口の中で溜まった唾液と淫蜜の混じったジュースを飲み干す。
 そうして、次はもっと欲しいと言うかのように卯月は発情した犬のように美波の淫唇を求める。
 卯月の奴隷のような奉仕は、下腹部から全身に伝わる快感も素晴らしい。だが、それだけではない。この下から見つめている卯月の姿、ウェーブがかかった茶髪が揺れる眺め、犬のように這っているような体系だからこそ、重力に逆らえず、角度を変えて愛撫する度に揺れる乳房の感触、そしてアイドルとは程遠い、アダルトビデオにでも出て来そうな淫らで官能的な吐息。
 相手が男であれば、これほどそそられる素材はないだろう。美波は、それすらも独占していると思うと性感を熱くこすりあげられるような快感に、感動すら覚えてしまった。
 赤子のように興味津津で愛撫するスロートのような愛撫、時折、うっとりするような卯月の表情。
 美波の生み出す強い彼女特有の愛液は刺激を与えれば与えるほど多くの量を出す。それを処理しきれずにどろりと口から吐きだす瞬間も好きだ。
 アイドルとは思えない、彼女の別人格が見えるような淫靡な笑顔を出す度に得意そうに飲み干すように唸る、その彼女の表情の変化が美波を強くそそらせる。
 「あぁ、卯月……すっごいわ……」
 「んっ、うっ、んぅ……」
 「貴女が、そんな顔をするから、私の中でアーニャちゃんが消えていく……」
 貴女から、渋谷凛の顔が消えていくように。
 背徳から得られる性行為は何よりも甘美で官能的で麻薬のように二人の肉体と精神を犯す。
 そんな言葉を話、罪の意識を再確認することで生まれ出る快楽によって、言葉に翻弄されて興奮し、それを敏感に感じ取って卯月の口の中でばら撒かれる淫蜜の量が失禁してしまいそうなほどの勢いで生み出され、そして卯月の口の中に運ばれる。
 「こんなに気持ちの良い愛撫、卯月だけ……」
 「だって、美波さんが喜んで感じてくれる顔、すっごい好きだから。」
 感激と快楽の入り混じった情熱的な愛撫に立っていられずに美波はベッドの上で横になって卯月の愛撫を受け入れた。
 美波は思い出す。ああして、卯月を奴隷のように奉仕させている時にブルッと震える瞬間がある。
 そして、それは、今もあった。
 卯月が舌で膣の中で一番敏感な場所を突き刺すように抉った瞬間、得られた今まで一番強い快楽電流が感電しそうなほどに肉体を襲った瞬間、己の性器から狂ったように、液体と呼べる液体が、全て吹き出される瞬間、卯月は察したかのように両手を杯のようにして、己の蜜を全て受け止め、にっこりとほほ笑んだ後に喉を鳴らして御馳走のように、美波の液体を飲みほした。
 「時折、美波さん、おしっこも出てる……」
 自分の調教によって、ここまで淫らになった、島村卯月と言う可愛さを司るような少女の奥に眠る淫靡さと美しさ。此処まで引き出して己のために愛をふるまってくれると言うのは何処まで嬉しいことなのだろう。
 調教した主として、これほど歓喜に打ち震える瞬間もそうそうない。羞恥に喘ぎ、そして、快感に恍惚となり悦を得る姿がたまらなく愛しい。
 「え、あ、あぁ……」
 「でも、好きですよ。美波さんの……」
 卯月の言葉に思わず、自分が心地良い場所へと連れていかれそうになる。苦みとは違う不快になるであろう、黄金すいまで飲みほし、それを美味いと言う卯月の反応に、背中がゾクゾクと走る。
 「私も、卯月の……好きよ……」
 こんなことをされれば、自分だってアーニャの元に戻れなくなる。
 卯月の顔が、此方を淫らに見てくる。あぁ、完全に、自分の物になった。時折、自分が浮かべるのと同じ顔。濃い自分の香りをずっと嗅がされたためだろう。淫靡な顔で覗きこみ、今では覆い被さるように四つん這いで奉仕する卯月のセクシーな尻部が、微妙にうねりだしている。
 どろどろの愛液で照らされた下腹部に咲いた上品な少女の生えたてで、形の整った陰毛が汗で濡れ光り、肉つきの良いしなやかな太腿が切なげにヒクヒクしている。
 そっと、卯月の白桃を撫でながら引き寄せる。
 「んっ……」
 「卯月……キスして……」
 先から無言の貫き、淫靡な顔を浮かべる卯月に心をときめかせながら、卯月と美波は唇を重ねた。
 「んぅっ!?」
 口の中に、とてつもなくドロっとした物が即座に流れてくる。さらに、それが卯月の舌と美波の舌が絡み合い、さらに、自分の唾液と撹拌されて、再び、ドロっとする快楽が肉体を侵食する。
 唇を離しニヤッと卯月が悪女のような顔を浮かべる。
 (貴女も……)
 与えられたものを飲みほし、己の肉体から精製された媚薬であると理解した時、熱くなり、敏感になる己の身体。
 「大きいの……一度だけ、しておきましょう……」
 「ずるいです。美波さん、私の身体、触れてないじゃないですか。」
 「ごめんなさい。忘れていたわ……」
 自分だけの感覚に酔っていた。要望通り……優しく噛みを撫でながら、白桃を愛撫していた腕は卯月の淫唇に走り、艶のある茶髪が、この部屋の性によって生じた湿気を帯びて、妖しい色香が濃厚に漂う。髪を撫でていた腕は自然と胸へと走り、その口は卯月の乳蕾の中にあった。
 「っ……」
 「卯月は好きよね。おっぱいも、お尻も、下のお口も……」
 美波の右で横になった卯月を抱きしめるように左腕を走らせるため、指先が淫唇を刺激しながら、伸ばした左腕は尻を撫で、そして、上半身を抱くように髪を撫でていた右腕が自然と背中にスライドさせて卯月の愛しいところを全部、愛でる。
 「ンっ……そんな、いっぺんに……」
 「卯月……どこが、一番、気持ちい?」
 快楽が混ざり合って、歓喜の咆哮は一つになって美波の言葉も集中できなくなる。
 一斉に弱いところを責められるのだ。美波の顔は、まさに悪い女のような笑顔で卯月の肉体を四方から蹂躙され、乱される喜びと、凛以上に愛されていると、この心地よさが卯月を身ぶるわせた。
 「でも、卯月の一番好きなのは……」
 美波がうっとりしたような表情で卯月の周りを這いまわり、そっと、その大きな白桃に頬ずりする。この柔らかさが卯月の尻の中で一番好きだと、美波は愛でるように菊門に躊躇いもなくキスをした。無理やり尻穴をこじ開けて、その中に唾液を垂らす。
 「ひぁぅっ!?」
 (今日も、お尻……いっぱい……)
 「ねぇ、ここは、どこ?」
 「お、尻……」
 羞恥に交えたように、自分の撫でられている部分の名称を言われるが、それで許してはくれない。美波は意地悪をするよう笑顔を浮かべて愛撫をやめ、卯月の身体を視姦する。
 言わなければやらない。しかし、大きな衝動が欲しいと思っている卯月にとっては、それが耐えられない。欲しいと思えば思うほど、括約筋と淫唇が欲求を示す呼吸でひくひく動き出している。
 「違うでしょ……?」
 あぁ、悶えながら、躍らせるように腰をゆっくりと悩ましく振るい、揺れる卯月の弾力のある尻肉の姿が余計に美波の嗜虐心を煽らせる。このまま、もっと、もっと……見ていたいが、さすがに限界だ。
 「お尻……オマンコ……」
 恥ずかしそうにしながら、しかし、どくどくと肉体が高揚し、膣から多量の密が外に出ていることに気付き、思わず惚けてしまう。もっと、淫らな言葉を叫ばせたい衝動に駆られた。
 「これからは、もっと、いっぱい……エッチしながら卑猥な言葉を言いましょうね……卯月の変態……」
 本当に教えた言葉は、それだけ。
 一つ、恥ずかしいことを口にした卯月は、その衝動に身をゆだね、同時に大きく腰を使って揺すり上げ始めた。
 「卯月のアナル……可愛いわ……」
 指を挿入するが、食いちぎられそうなほどきつい。今までの絡みで括約筋を痺れきらせているとはいえ、膣内とは比較にならないきつさ。
 「大きくて柔らかくても……卯月のお尻の締まり、すごいわ……」
 だがそのきつさが、心地いい。凛はどこまで手を出したのだろうか。まだまだきつい、このアナルを蹂躙することで禁断の果実を味わっている。自分の初めての卯月を味わっていること、肛門を犯していることに背徳の悦びをより深く実感させてくれる。
 「んぁぁぁぁっ!!」
 肛門を責め立てる、抉られ、こじ開けられ、膣内とは違い、直接、肉体をえぐられているような、そういう未知の心地よさに、ぬぷぬぷと、抉るような音が聞こえるたびに変な汗が、どろっと吹き出て、熱い息が尻穴の中に吹きかけられるだけで卯月の肉体は牝に作り替えられていく。
 (美、美波さんに、お尻ぃ……!)
 指を出し入れするたびに、大きな排せつ物をしているような感覚にぞわぞわと、いつもと違う快楽電流が肉体を襲う。
 「ウググ……ウググッ」
 (ゆびがぁ・……お尻の穴、ほじってるぅ……っ!)
 「み、美波さぁん……あぁっ!」
 「すごい……指を入れただけで欲しがりさんみたいに吸い付いてくる……お尻が卯月の変態オマンコみたいにむしゃぶりついて、抜かせてくれない……っ」
 こじ開けるように尻肉を開き、アナルをぐにゅぐにゅと美波の親指が玩具で遊ぶように、無理やり広げ、覗き込む。
悦によってひくひくとアナルが蠢くたびに淫唇も動き、無限に等しいほどドボドボ流れ出て、時折、勢いよく吹き出て美波の顔を汚す。太腿をつたいながら白い濁った淫蜜が漏れ流れ卯月はアイドルとは思えないほど動物みたいな声をあげて、歓喜の表情を表す。
 肛交に没頭する女達の呻き声と喘ぎ声しか聞こえない、この饗宴。長い髪を乱し、キリキリと奥歯を食いしばって悶絶するアイドルの姿に、美波の嗜虐心は、より昂ぶるものを感じてしまう。
その時だった。
 卯月のスマホが音を鳴り始めて、一瞬、卯月の体が硬直した。そのメロディの主が渋谷凛からの電話だからだ。無視することもできるが、卯月を虐めたくなった美波は静かに耳元で卯月に囁いた。
 「出なさい?出ないとしてあげない……」
 言われて仕方なく、卯月はスマホを手にとって、凛からの電話に出た。むろん、この出るまでの間、この人は、何を考えているのだろう。そういう気分に浸されたが、それでも、されないというのは、今、肛門を嬲られている感覚が癖になってしまうと、それもやむなしだと、快楽優先の感情が前に出て、罪悪感が生まれてしまう。
 思わず、肉体が固まってしまいそうなほどに驚き、思考を凍えらせてしまうほどの衝撃を受けてしまったのは言うまでもなく、一瞬、意識を失いそうになりながらも、すぐに呼び覚まされる。
 この一連の出来事の間に、美波が感度を確かめるように両手の親指と人差し指で乳首をなぶりながら、耳元に息を吹きかけて感度を高めていたからだ。一種のリラックスのためなのだろうが、正直な身体は、その行動に聊か、己の肉体の淫乱さにほほを赤く染めた。
 『卯月……今、大丈夫?』
 凛の声が聞こえた瞬間、美波が卯月の尻に根元まで指を差し込んだ。尻を震わせながら鳴く声を我慢し、口を押える姿が目に入り、満たされる悦びをも我慢しなければならない苦痛が顔に滲み出ていた。声に出したくても、声に出せない心地よさが胸にたまり、しゃべりだすタイミングの時に美波がアナルに指を差し込んだまま項にキスをし始めた。満たされる感覚と肉体を圧迫される感覚が同時に襲う。
 「だ、大丈夫……だよ。んぅっ……っ!!」
 『どうしたの?!卯月……今日、元気なかったし……』
 凛の心配そうな声が、罪悪感をより強くし、甘美な感覚を与える。
 「可愛いお尻がひくついてるわ……凛ちゃんと電話しながら、こういうことされるから、凄い感じてるのね。」
 わざわざ、実況しながら卯月の羞恥心を再び強く煽り、美波は抑えきれなくなりそうになった。このまま、ばらして凛に屈辱的な快感をも与えたくなる。だが、それは、この関係の崩壊を意味するのでしたくでも出来ないもどかしさに身体をフル焦る。
 「卯月ちゃんのお尻、ぐちゅぐちゅって……エッチな音……」
 「だ、大丈夫っだから……ちょっと……疲れた……だけ……」
 『そう……?ピンクチェックスクール解散してから、元気なさそうだったし……』
 「ほんとっ!だい、じょうぶ……だよ!」
 途切れ途切れに言いながらも、自分の感情を伝えるのが精いっぱい。二本の指が壁を掻き分けながら往復している。無理やり抉じ開けられているような快感、慣れることなく、むりやり抉じ開けられると圧迫され、引き抜かれると排泄をしている時のような心地よさが入り込む。
 卯月はもう抑えきれなくなった。いま自分が味わっているこの素晴らしい快感を弾けそうなほど大きな声を出したくなる。
擦ってしごいて、引き出したり押し込まれながらも捏ね繰り回される。尻が焼けそうなくらい、熱くて痺れてしまう。
 「つ、疲れた……だ、だけだからぁ……っ」
 『まぁ、そうだよね。でも、卯月……今日の卯月のソロ、すっごい良かったよ。』
 ヌプッ、ヌプッと放埓に突きえぐられながら、凛の優しい声が響き、卯月の破裂しそうなほどの心臓音がドクっと伝わる。
 「んぅ、卯月ちゃんの罪悪感から出てくるラブジュース、美味しい……」
 「ひぃっ!?」
 『卯月?!』
 「だ、大丈夫……虫が、出ただけ……」
 熱くて狭くて喜びすぎる卯月の尻、入り口がキュッと閉まる度に欲しがるようにドロドロ流れる愛液の勢いが増していく。
 「ぐちゅぐちゅに、かき混ぜて欲しいのね?熱いのが、もっと欲しいのね……」
 美波自身も、この状況に興奮してしまう。卯月が必死になってごまかしている、この状況の中で攻め立てている興奮が自分の中の何か、サディスティックな部分を呼び覚ましてしまいそうになるくらいだ。悦びと恥ずかしさに涙を流して複雑な感情が入り乱れている卯月の快楽に満たされた顔に高揚してしまう。
 「入口から、奥まで、卯月ちゃんのを染め上げてあげる……」
 卯月の淫唇から流れる密を飲めるだけでじゅるじゅると音を立てて口に含み、そのまま、美波は卯月のアナルの中に一気に流し込んだ。さらに、己の密で濡らした指を再び、卯月の肛門に勢いよく差し込んだ。
 つま先が微妙に壁を擦らせ、痛みに近い快感が卯月を貫いていく。
 『あ、あのさ、悪いこともあると思うけど、でも、卯月なら……これから、大丈夫だと思うから。』
 恋する乙女のような顔で、クールな凛は卯月に話しかけているのだろうが、その大事な彼女が自分の手で快楽をつかさどる顔をしていると知ったら、どういう顔をするだろう。
 果てなく絶望の色に染まった渋谷凛の顔が気になって仕方なくなる。
 「あ、ありがと……凛、ちゃん……」
 すでに淫鬼のそれとなった眼をギラギラさせながら言った。
 「もう、卯月ちゃんの身も心も、私だけの存在なのにね。」
 言葉に翻弄されて、再び矯正を漏らしてしまいそうになる。
 すさまじい感度によって、肛門が痙攣し、閉まって、絡みついて、指が食いちぎられそうになると美波も思わず首を振って喘いでしまう。
 電話越しに不倫相手の恋人がいるという感覚に、まさか、これほどの心地よさを覚えるとは思わなかった。
 『それじゃ、卯月……今度、デート……』
 「う、うん……いいよ……」
 凛の誘いの言葉に卯月の体が灼熱を帯びたのを感じた。罪悪と背徳の快楽に肉体が、もっと汚染されているのを感じた。精神的な苦痛と、肉体的な苦痛はほとんど感じなくなっていた。むしろ、電話越しの凛と会話しているだけで、今、限界まで拡張された肛門の環を擦って美波の華奢な両腕が二本太くなった指が荒々しく出入りを繰り返すたびに、ビクビクと跳ね上がっている。
 『絶対、しようね。好きだよ……卯月……』
 「う、うん、私もぉっ……大好きっ!だよ……」
 口にした後、凛が電話を切り、卯月の手の中にあるスマホがシーツの上に落ちた。
 そして、鳥肌立つほどの戦慄が身内を貫き、熱い痺れとなって全身に拡がる。恐ろしいことに、それは紛れもなく肉の悦び──それも抗いがたいほどに強烈な肉の悦びが卯月の中で蠢いていた。本当はいけないことであるというのを理解しているのに、それを自覚すればするほど、排泄器官を犯されているというということ、美波と浮気しているということ、その思考と意識だけで卯月は、これまでにない喜悦の声をあげてしまう。
 「んっぁぁぁぁぁ!」
 「あぁ、可愛い……凛ちゃんに電話してる時にお尻をいじる度に、ビクビク、貴女は凄い声を出して……オマンコから、どんどん、 どろどろのジュースを漏らす……卯月ちゃんは、すっごいエッチな時ほど可愛いのね……私の卯月・……あぁっ……」
己の言葉だけで果ててしまいそう。
 卯月も卯月で声が出せなかった分、これまでのうっ憤を晴らすかのように大きな声をたくさん出して悶え始めた。
 「ひいッ、ひぁぁぁぁぁッ!!!」
 矯正を高ぶらせて、ぶるぶると卯月の尻肉を揺らす。
 「感じてる卯月が可愛い……入り口、いっぱい、閉まって……お尻の中、とろけるようですっごい……良い……」
 美波も突き上げながら、その卯月の感じている肢体を見るだけで、どろどろとした興奮や吹き出る卯月の熱い蜜が肉に充てられるだけで、昂ぶって止められそうにもない。
 「ヌルヌルで、あぁ、良い……卯月……アぁ……っ!」
 卯月も小さな絶頂を何度も迎えて、そして、美波も互いに大きな絶頂の衝動が全身に走る。
 「「っあぁぁぁぁっっっ!」」
 その痴態を見て二人は大きくのけぞり、互いにため込んでいた熱い衝動が圧し出されるかのようにビューっと走るように蜜が噴出し、互いの肉体を濡らし、その淫靡な臭い甘美な衝動に小さな痙攣をおこしながら、ビクッと動くたびにちょろちょろと淫蜜が流れている。
 「あぁぁ……」
再び、二人の肉体に大きな痙攣が起きて蜜が止まらない……しかし、どん欲なまでに、もっと……
 「もっと、欲しいでしょ・・・・・?卯月ちゃん……」
 「は、はい……」
 夜は更けていく……


 「おめでとう!!卯月!!」
 「ミナミ!」
 感謝の祝福を送る無邪気な二人の背中に突き刺さる。陸に上げられた魚は再び水の中で泳ぐことが許された。
 卯月と美波がドゥーエ・ステラ……そのようなユニットを組むことになり、これから、精力的に専務が扱ってくれることになったらしい。努力は報われたということに対する祝福は続けられた。
 凛もアーニャも、自分のことのように嬉しがった。
 しかし、二人は知らない。
 「卯月……」
 「美波……お姉さま……」
 凛とアーニャにとって二人が望まぬ関係であることを。
 そして、このユニット結成によって、もっと二人が深くなってしまうことも……

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