VIDEO そんな感じで、ナウシカ。
去年、やっておりましたね。
漫画版ナウシカなんですけどねー、アニメは有名なんですけど、漫画は実は、あれなんだよね。あまり有名なんだろうけど、あの。
アニメに沿っているんだけど、結構、漫画は、ね。キャラクターの描写が細かいのよね。漫画と言う媒体を宮崎監督が、これでもか!ってくらいにしちゃうほどには良く生かしている。
まぁ、有名な話ですけどバッドエンドです。
これは、彼女たちが滅びの中でも生命の価値を見出して生きる物語なんですよね。だからこそ、自分たちの生きるアイデンティティを持っているからこそ身勝手な創造主の連中に介して反逆をする。
そして、その創造主は、この物語の革新でもあったという……
いや、漫画版を読んだとき、映画を初めてみて、漫画を読んで、すげー楽しい(=ω=)
ってなったんですよね。
ついでに、漫画では土竜(ドルク)って組織がありまして、それが、また物語を引っ掻き回すどころか、物語の中枢の話になっていくという、そういうお話になっていく。んで、私、一時期、土竜の王の設定って仮面ライダージオウの主人公の設定って、実は、こういうのがあるんじゃないか?って思えるほど、凄い似ている設定があんだけど、ジオウは行かせませんでしたね(=ω=)
って、まぁ、そういうお話ではあるんだけど。
さて、ナウシカだ。
このナウシカの敵である土竜とトルメキアの人たちと言うのはそれぞれの正義があるんですが、でも、それは、個人の欲望に塗れたものであり、それでいて、人と言う生き物の愚かさに嘆いてしまったり、自分の地位を守るために暴君になって、しまいには、その歯車が収まらなくなるうちに、愚かな戦を続けてしまう。
でも、そういった人間であろうとも王としての度量を持つものや、そういう良いところもあれば、悪いところもあるという、それを学んでいくんですね。
この二つが戦っている中で、欲望や復讐など、風の谷って言う静かな場所で過ごしてきたナウシカは人の愚かさや負の感情から生まれる暴走、苦悩や人間の虚無・矛盾と言うものを学びつつ、王蟲に触れて、そして、クシャナに触れることによって人を導き、人に影響を与える中で彼女は、この世界に生きるための答えを常に探し、世界の真理に辿り着くことで、この世界をどうすればいいのかと言うことに対して一つの決断をするわけです。
だから、最初は、凄い映画に沿っているんだけど、でも、徐々に徐々に壮大な物語になっていく。
それで、漫画版で好きな話と言えば、巨神兵の話なんですけどね。
巨神兵って言うのも、言うまでもなく漫画版だと土竜が技術を使って、復活させますからね。また、その巨神兵とね、ナウシカの絡みが良いのよ。
巨神兵が圧倒的な力を持ちながらナウシカと言う少女を母としてみた彼はナウシカを守るために常に動くわけです。
しかも、自分の放射能の光によってナウシカが傷ついていることに心を痛めてしまうという、それによって「自分は表面でしか見ていない」と言うことに気づいてしまう。
そして、こうやばい奴で終わってしまった巨神兵だけど、漫画版だと「調停と裁定の神」であり結果的に人が戦争を終わらせるために作った人工の生命体であるんですが、これが原因で、あの今の世界は作られてしまったのではないか?など、そういう描写も結構、あったりするんですよね。
そういう映画では描き切れなかった、部分、そして、ナウシカの世界で目覚めた彼は「オーマ」と言う名前を与えられることで、ナウシカを母と慕い、そのナウシカの思考が母親と言うよりも、恐れに近い感情なんだろうけど、それでも、必死に、彼の母親であろうとする。で、またナウシカは巨神兵と言う存在に対して母を演じている自分にも嫌悪したりですね。
オーマが無垢であればあるほど、自分を慕えば慕うほど、偽りの感情を抱いてしまっている自分に自己嫌悪するナウシカの描写が、凄い好きなんですよね。
でも、そんな、オーマに対して・・…
本当に母になる最後と言うのが結構、せつない。
多分、漫画で泣いた初めてのやつだと思う。
ここは好きだな。
漫画はなー・・・・・
このシーンはいつも、ここに来ると、こう楽しい物語の終盤を感じてしまうから嫌ですね(=ω=)
いや、まじで。
あの、クシャナとか、ラストに改心したけどアニメだとすっごい悪役じゃないですか。でも、漫画版だと彼女の家の背景まで、かなり、描かれていて、そこに対しては彼女も体制に塗れてしまった被害者でもある。でも、そんな彼女がナウシカと出会うことによって、徐々に依存していくような感じ。
気が付けば、常にナウシカを意識して、最終的には一番の理解者になるのよ。
そうなっていくうちに、彼女は、もう一人の主人公として覚醒していくわけで、こうなってしまったのも、実は、母親が家の人間に入人にさせられてしまって、それによって深く傷つくんだけど、本当は誰よりも心が広い、優しい女であるという部分が、ナウシカと接するシーンにおいて、スッゲー描かれてて、それが凄い
百合なのよ。 最初は復讐心で家を乗っ取るつもりではあったんだけど。
家族を殺すためだけの復讐心、それが自分の心の傷をいやす手段だったんだけど、ナウシカとの出会いと、そして多くの部下の死によって流す血が、彼女を真の王道に目覚めさせるシーンが本当にね、素晴らしいの。
ナウシカに出会うたびに、徐々に心が穏やかになって、更には、ナウシカに会うたびに、スッゲー喜ぶ顔が、もう、あれだもん、一人の女としてナウシカを見ているのが解るのよ。
本当に好き。
ね。
今年の正月は漫画版読み直そう(=ω=)
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